学園モノらしく、最後は綺麗にまとめましたね。
前半の南原(井之脇海)までがミステリーらしさ全開だったので、
その後の菱沼(川口春奈)&枝元(富田望生)のエピソード、5人の焚き火シーン、
都築(味方良介)への贈る言葉と、漂白されていく面々の展開続きなのには
高低差があって、割と驚きました(笑)
なので、もう少し前編のような毒々しい話を見てみたかったかな…とは思いましたが、
これはこれで、ラストも含めて
「ターニングポイントとなるであろう、それぞれの"人生の一部"を覗かせてもらった」
という感じもしますし、まだお正月ムードなのもあって良かったんじゃないですかね。
ただ…風間(木村拓哉)と当時の部下の関係性、義眼になった過去などが
明かされなかったのは、やっぱり消化不良ではあったかも。
わたしゃてっきり、都築の父も事件に絡んでいたから、
息子をターゲットにして調査する程執着していたんだろうなぁ…と思っていたんですが、
特に何も繋がりはなかったですからね。
あとは…明石家さんまさん、ちょこっと出演されてましたね。
フジテレビってこういう、出演者関係のサプライズ、好きだよなぁ(笑)
「マスカレードホテル」よりは、かなり分かりやすかったでしょう。
それにしても、さんまさんがあの教場を突破出来たとは全然思えないんですけど…
喋り倒して空気の流れを持って行きそうな感じがしてさw
最後の最後に三浦貴大さん、上白石萌歌さん、佐久間由衣さんを登場させるという
贅沢なキャスティングにも驚きでした。
まさかモブでは終わらせないでしょ?(さっき書いた、風間にまつわる過去も含めて)
オリジナルストーリーはFODかU-NEXTで!
とかだったら作品への評価も変わるよ?と不安だったんですが、
最近多い 商売っ気満々の誘導をしなかったのも好感が持てました。
後編は「綺麗」という印象が強くはありましたが、
とにかく主演とそれを固める主要人物の新境地を魅せられたという満足感を覚える
作品だったのには間違いありませんでしたし、
暗みがかった映像も、佐藤直紀さんの作る劇伴&挿入の上手さにもヒリヒリとさせられ、
演出面でもかなり骨太な作りになっていたと思います。
面白かった!
正月休みの最後の日に、この作品を見られて良かった。
携わった出演者とスタッフの面々に、またどこかでお会いしたいです。
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