2020年01月一覧

10の秘密 2話 感想|みんなー!誘拐ですけどー!!

 

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あの〜…今、娘を探してるんだよね?

自分が娘からどう思われてるかなんて、後でも良くない??

圭太(向井理)があまりにも緊張感がなく、

誰かに言われた通りにやる行き当たりばったりな人なんで、

「娘を探す」という本題をつい忘れてしまう。

 

仮に感情が顔に出ないポーカーフェイスだったと考えても、

誰かも見当がつかない人から娘が攫われるのなんて不安でしかならないから

行動には出てしまうもんでしょうに。

菜七子(仲里依紗)と呑気に過去を語り合う暇があったら、

警察に相談する時間がとれるだろって話ですし。

それに、由貴子(仲間由紀恵)の依頼でデータを取りに出かける時は

普通に歩いてるわ、パソコン操作もテンパりそうなものを

1個1個フォルダを開けて見ているわ(あの短い時間でよくコピーが出来たもんだw)

終いには「僕が犯人です!」と言わんばかりに靴を残していくわで

ツッコミどころが多過ぎる(苦笑)

まるでリアル謎解きゲームをやっているみたいな感覚。

 

圭太に焦りが見えなければ、周りの人々も「誘拐」と聞いても反応が薄いのも驚きで。

こっちはこっちで「ああ、またいつもの家出騒動か」なノリに見えますね。

前回で警察の粗さに関して言及したけれど、竜二(渡部篤郎)達も中々。

あの状況から考えれば、次どんな行動をとるか→タクシーだって分かりそうなものなのに、

部下がいたにもかかわらず手配も出来なかった、なんてねぇ…(汗)

 

秘密次第で物語も面白くなりそうは気はするんですけど、

サブタイトルで「第2の秘密」と言っている割には…

今回、何かあっと驚く秘密って出てきましたっけ?

菜七子が柔道で黒帯持っていて、瞳(山田杏奈)が翼(松村北斗)に

父の事を相談していた、くらいしかなかったような。

「10の秘密」と言いながら、実はその秘密は大した事ないんじゃないかという

気がしてきましたなぁ。

 

「TWO WEEKS」を見ていた時も割とツッコんでいたと思うんですけど、

正直、それよりもトロく感じる本作。

 

気になるより、どうでも良いという気持ちの方が強くなったら、

リタイアしちゃうかも…。

 

 

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病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 1話 感想|ちゃんとしたドラマで安心した。

 

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人情で片付けない。やんわりとした結末じゃない。主人公の腕前が具体的に分かる。

 

ここ最近の「ドラマBiz」の作品は、お仕事ドラマの醍醐味だと思っている上の3つを

満たしてくれない物続きでリタイアも多かったのですが、

本作は久々にちゃんとした作品で安心した…

というのが、初回を見ての第一印象。

実話ベースなのが、やはり強いんでしょうね。

 

リスクを背負う事から逃げる保守的な役員と、"変化"よりも"安定"のままでいたいという

ぬるま湯に浸かる医者や看護師のいる病院に、

事情を深く知らない経営者・有原(小泉孝太郎)がやって来る。

初回はざっくり言えばこんな話。

 

確かに有原の「切り捨てる」行為は、彼の真意を理解していない者からしたら

冷酷で薄情者だ!と思われるのも仕方ないのかもしれません。

けれども、視聴者には、なぜその改革をしたのか、

改革をする事でなんのメリットが生まれるのか、

病院に携わる人々にどうしてもらいたいのか…が台詞や動きを通して伝わるから、

最後で叔父の健次郎(光石研)の解任を求めたのだって

「思いやりがない」じゃなくて「ちゃんと考えてやっているんだ」という信頼を

主人公に寄せる事が出来ました。

 

経営では最初にやりがちな人員削減ではなく、医療器具や文房具のコストから…

という目の付け所が面白かったですし、

何より、スナイプおじさんではない誠実な小泉孝太郎さんと

善人な高嶋政伸さんが見られるのは新鮮。

また、この手のドラマの銀行サイドに悪人ばかりではないというのも珍しい。

(会食での陰謀シーンは、日曜劇場の池井戸作品らしかったけど(笑))

 

患者に向き合う医療パートの方はベタな感じはするので、

次回以降も「病院を舞台とした再建ドラマ」として、本作を見てみたいです。

という訳で…久しぶりに視聴継続決定!

 

 

(ちなみに、月曜日は0時からあるバラエティ番組を見る都合で、

月9と月10の感想をどちらに絞ろうか…の件に関しては、まだ保留で。)

 

 

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僕はどこから 2話 感想|2話までがプロローグ。次回以降に期待。

 

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前回があまりにも「ただ謎を詰め合わせただけ」という印象がして

イマイチ全容が掴みきれなかった分、

今回は、薫(中島裕翔)と智美(間宮祥太朗)が今のような関係になったルーツを

重点的に描いてくれたお陰で、かなり見やすかったように思います。

文字を書き写すとその人の思考になれる…という能力も含めて、

人物紹介が説明臭くなく、あくまでも映像で表現されているのも良いです。

 

しかし、2話までがプロローグだとすると、テンポの遅さがどうも勿体無い作品ですね。

組織のお手伝いをすると決意するまでの2話分の内容を

1話に凝縮してしまった方が良かった気がします。

が…同時に、今後の描き方次第では、如何にも漫画原作らしい薫の能力の"非現実"さと

現代社会や人間関係に揉まれる人々の心の闇の"現実"の対比が効いた、

妙に感情移入出来る人間ドラマになる可能性をも感じさせてくれました。

 

物語が本格的に動き出すのは次回から、という事で、

少し期待を込めつつ様子見の状態で見てみようと思います。

 

…ところで、個人的に地味に気になっている「お母さま」呼び。

「母さん」と呼ぶと認知症の母親が混乱するから、あえて第三者を装って

そう呼んでいるのか…なんて思っていましたが、

母親自身が「お母さま」を一人称として使っていた件。

お金持ちでもなさそうなのに、何ででしょうね。そこは別の意味でゾクゾクします(笑)

 

 

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テセウスの船 1話 感想|父の代わりに犯人になったりしない?

 

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面白かった!

これは期待通りに面白くて良かった。

 

そりゃあ、どう見ても不審者と思われる心(竹内涼真)の動きだったり、

レスキュー隊を呼ばなかったり、「上を向いて歩こう」を知らなかったりと

かなりツッコミ所はありましたが、

物語自体はそれを上回るくらい終始ハラハラさせられる展開続きで

飲み込まれるように見てしまった初回でした。

(過去を変える代わりに、あの行動では自分が犯人になってしまうんじゃ…

というハラハラが大きいけれどw)

竹内涼真さんと鈴木亮平さんの心理戦、

特に、良い人かも?いや、やっぱり悪い人なのかも?と思わせる、

顔つきから得体の知れないオーラを放つ鈴木亮平さんの存在感が素晴らしい。

 

最後の「実は繋がっていた」と分かるシーンにはちょっぴり感動しつつ。

佐野(鈴木亮平)が初回で犯人の候補から外れたり、

自ら未来人だと明かしたりするのは意外でしたね。

残りの候補はねぇ…今の所じゃ金丸(ユースケ・サンタマリア)しか

考えられないんですけど、「トレース」のジュニアさんみたいに

同じ芸人のせいやさんが犯人だったら驚きがあるのかも、なんて。

 

過去と現在を行ったり来たりするのか、

タイムリープものでありがちな、過去を変えるという禁忌を犯したら

消えてしまうのか…など、今後がどうなるかはまだ読めませんが。

とりあえず初回は、延長を全く感じさせないテンポの良い作りになっていたので

このまま期待出来そうです。次回も楽しみ。

 

ところで、平成元年ネタ…

「元気ですかー!」しか分からなかった私(笑)

少年が唱えてた謎の呪文(ちゃっぷい?)も流行りネタだったんでしょうね。

実際はどれくらい盛り込んでいたのかしら。

 

 

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トップナイフ -天才脳外科医の条件- 2話 感想|医療ドラマじゃなくても良くない?

 

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前回よりは「脳外科医」らしさはあったかもしれません。

記憶障害ではなく、赤の他人の医者を変装した昔の男性だと思い込んでしまう

症状があるとは…とタメになりましたしね。

こういうのは医者相手じゃないと、共感はされづらいよね…。

 

しかし、物語自体はまだ方向性が定まっていないような。

何というか…牧羽(松本若菜)のエピソード、桑原(濱田マリ)のエピソード、

黒岩(椎名桔平)と女性の関係、西郡(永山絢斗)の手の痛みと、

特に繋がりもなくてチグハグに感じるんです。

例えるなら、ピースのはまらないパズルみたい。

 

それに、リアルドクターストーリーとうたいながら、

病院内ならともかく、1つの科に女難の相だったり、謎めいた過去があったりの

訳ありの医者ばかりで、全然リアルではない件。

患者の話で余韻残して終わりかと思ったら、前回に引き続き

冒頭とラストに伏線を意味ありげにばら撒く展開となると…

ミステリーで引っ張りたいんだったら、

別に医療ドラマじゃなくても良いんじゃない?

なんて思っちゃうんですよねぇ。

(もう1つリアル関連で書くなら、小机(広瀬アリス)の髪の長さも

西郡がシャツの襟を立てているのもツッコみたくなるんですが(笑))

 

まぁでも、今回は、化粧が出来て泣きそうな表情を見せる

濱田マリさんの演技に大分助けられました。

1話完結パートは、演者次第で見応えのある回が出てきそう。

 

小机(広瀬アリス)のポンコツっぷりが浮いちゃってるのは気になりますが、

そのうち成長した姿を見せてくれるでしょう…って事で、長い目で見るつもりです。

 

 

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心の傷を癒すということ 1話 感想|何でもない日々なのに泣かされる

 

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何でだろう…見ていて自然と涙が止まらなくなってしまったし、

どこかふわっと軽くなる心地さえしました。

冒頭で安(柄本佑)がピアノの演奏を止めるシーンの間の取り方が上手かったので

「これは信頼出来るかも」と思っていましたが、

最後までそのイメージが崩れる事のないクオリティで、本当に良かったです。

 

阪神淡路大震災を取り上げるというのは認知済み。

しかし、まだ被害が起こる前の話とはいえ、想像以上に「重たさ」「暗さ」を

全く感じさせない雰囲気になっていた所に新鮮味を覚えました。

同じ進路を目指す湯浅(濱田岳)と自転車早漕ぎ対決をしたり、

セッションをしたりする青春の日々、永野(近藤正臣)の存在の大きさ、

台詞を聞きたさにまた映画館で出会ってしまう終子(尾野真千子)との"運命"の可笑しさ。

そんな人々との関わりによって今の安が作られていく、

愛しい思い出達がたっぷり詰まった1時間。

軽やかなピアノ調の劇伴の入れ方も効果的で、掴みとしてはとても見やすく、

震災経験者が気を重くしないようにと配慮したんだろうな…とも思わされました。

 

全4話なので、初期設定として 子供〜精神科医院長と一気にタイムワープさせた

展開ではありましたが、不思議とサクサク進んだ感じはなく。

名札の「安田」という苗字をじっと見つめ続けるシーンを幼少期最後にしたお陰で、

歳月を経て、世間に好かれようと肩書きばかり気にする父に窮屈さを覚えたり、

「ええ名前やと思います!」とありのままの気持ちを伝えたりする安にも、

"不安の安"から"安心の安"に変わるのも、

在日というコンプレックスと常日頃戦いながら過ごしてきたのだという

空白の期間が想像出来た気がします。

 

始まる前までは、精神科医の安が震災経験者の患者と対話していく事で

当時の出来事を徐々に描いていく「ドキュメンタリー」的な作りになるのだと

思っていましたが。

実際には安の半生を描くドラマで、

誰かに癒しを与える安もまた誰かによって癒される…という温かさをも

物語に落とし込んでいくのだというのが、

どんな方向性で行くのかがよく分かった初回でした。

次回から本題へ…という所なのでしょうが、この感じなら期待出来そうです。

 

最後に超余談ですが、俯いた時の柄本佑さん、お父さんに似てきましたね。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 1話 感想|テーマはしっかり描き切ってください

 

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まぁ、脚本家が近年では「ダメ恋」「きみ棲み」「はじこい」などの恋愛ドラマを

得意とされているので、(以前同じようなジャンルはやられた事はあるにしろ)

医療ドラマとなるとどうかなぁ…?とは思っていましたが、

ああ、やっぱり描き慣れていないのね…というのがある意味分かりやすい初回でした。

 

何というか、名前負けしている感じ。

プールで人目を憚らず座禅を組んだり、僧侶なのにエロ本が好きだったりと、

本筋に関係ないコメディパートでは主人公・照円(伊藤英明)の奇抜さが

描けてはいるのですが、

医療ドラマならではの患者に向き合うシーンとなると

「僧侶と医者を掛け持つ主人公」のトンデモ設定がまるで活かせていない。

設定が設定なんですから、病院だからと制服に着替えないで、いっその事、

袈裟姿のまま手術も応急処置もする変わり者!

というキャラクター造形にしてみても良かったんじゃないですかね。

 

一応好意的に解釈したとしたならば、失った命を成仏させる仕事をしているだけあって

人一倍「死」に敏感で「生」に執着を持っている…

ここで従来のものとは違いを出したかったのかもしれませんが、

生きて欲しいと願うのは医者全員同じだと思うので、それだけだと弱いと言いますか。

もう1つ弱いと言えば、終盤で怒りのお経をぶつけるシーンも。

毎回の見せ場にするには、ただ念仏を唱えているだけでは平坦過ぎるので

(宗教で実際にあればの場合)最後に「かーつ(喝)!」と声を張る事でメリハリをつけるか、

照円の気迫に満ちた表情を CGやエフェクトなどで強調させる演出をした方が

面白くなる気がしました。

 

「生死とは?」が本作テーマの割には、笑いながら患者を搬送する医者とか、

心臓マッサージが緩いとか、患者を必死で助けようとしているのが照円だけで

周りは何もしていないとか、所々で作り込みの粗さが目立ってしまっているのが残念。

そして、これは初回だからなのかもしれませんが、

不倫だの足切断だの、残された少年だの、濱田(ムロツヨシ)の陰謀だの、

あらゆる要素を詰め込み過ぎて、結果ぶつ切りの流れになり、

生死を描く要となるであろう「人間模様の深み」が全く感じられないまま

サーっと見終えてしまった印象を受けました。

母と息子2人のエピソードも、何だかとってつけたようで…。

 

タイトルと「僧侶×医者」の組み合わせに惹かれて、期待していたんだけどなぁ。

まさかこんなに普通の医療ドラマだとは思わなかった。話は悪くはないんですけどね。

 

…しかし、まだ月曜の「病院の治しかた」が控えていると言うのに、

同じジャンルのドラマも4本目となると、見るのもちょっとしんどい。

同じ日に9時10時どちらも…ならまだマシなんですけど、

月火木金土でほぼ毎日見る事になっちゃいますから。

だから、全部を完走出来る自信は本当にないです(笑)

 

視聴率の取りやすい定番ジャンルで行こうとしたのが、たまたま被っちゃった!

という所なんでしょうが、去年も弁護士モノ3本でやらかした上に今年は5本なので、

真面目に各局で話し合いした方が良い案件ですよね。

比較されるわ、「もうお腹いっぱい」と言って最初から諦めるドラマが出てくるわで、

ジャンル被りで何か得する事があるのかな。

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 2話 感想|死は突然でも、流れるのは優しい時間。

 

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今期は「これだ!」という突出した作品が出てこないと散々嘆いていましたが…

2話を見た限りではその言葉も撤回出来るかもしれない、

そう期待させてくれた内容でした。

 

今回の題材は、近年で認知が広がりつつある「乳がん」。

しかし、「今からでも検査する事が大切だよ」なんていう

啓発的なメッセージだけにとどまらず、

男性も乳がんを発症する物珍しさで視聴者を惹きつける所から始まり。

お節介おばさんの温かさと優しさ、与えられる運命の不平等さから

「何で私が…」という率直な嘆き、

"これから"の人生が残されているが故の1人の女性の抱える不安、死は突然訪れるという事、

そして、乳房切除&再建経験者から贈られる嘘偽りない言葉まで、

多くの患者と人物のエピソードを扱っているにもかかわらず

乳がんに向き合う人々の逞しさ」を共通点とした一切無駄のない話として

まとまっているのが素晴らしい。

 

本作が取り扱う「がん」は、

一回手術しただけでは完治させる事が出来る確率の低い、

言わば慢性の病気。

だから、ドクターXのような凄腕医者もいなければ、

医療ドラマではよくある「難しい手術を成功させられるか!?」などと

ハラハラ感を誘う劇的な展開は一切なく、どちらかと言うと地味ではあります。

けれども、もしかしたら再発するかもしれない、

長きにわたって付き合う事になるのかもしれない…そんな気持ちを抱えて

日々を生きる患者にどう寄り添ってあげられれば良いか。

そこが、心(松下奈緒)や薫(木村佳乃)の動きを通して

よく考えて作られているのが伝わります。

 

初回で見せてきたミステリー要素も、

心が二人の患者を外に連れ出す…なんていうベタな泣かせ要素もかなり排除され、

見やすくなった分、劇伴の使い方も効果的だったという新たな発見も得ました。

特に、カンファレンスでの様子を音声なしにした所で流したのが印象に残ります。

女性の声のする劇伴が、このドラマで流れる優しい時間と相まって

自然と朗らかな心地にさせてくれるんですよねぇ…。

 

医療(ヒューマン)パートがせっかく見応えあるものだけに、

ミステリーを絡ませなくても別に良くない?とは思うんですが。

どうか、後半になるにつれてそっちで変な方向に行きませんように…

このままのクオリティでありますように…と願うばかりです。

 

 

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ケイジとケンジ 所轄と地検の24時 1話 感想|テレ朝らしからぬ"ど"コメディ

 

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硬派な刑事ドラマを生み出すテレビ朝日らしからぬ、どコメディなドラマでしたね。

 

初回の2人を見た限りでは、桐谷健太さんはいつもの"無駄に熱い"系ですし、

東出昌大さんはいつもの"可愛がられるポンコツ"系。

良くも悪くも安定した役…というだけに、

個人的には「刑事×検事の異色コンビ」だからこその新鮮味がまだないような気がして、

キャラクターの弱さを、顔芸や書類バッシャーン!などのコント的要素で

何とか面白く見せようと誤魔化している印象を受けました。

 

金八先生みたいな暑苦しい展開になったり、

弁護士モノでよくある「罪を償う事の大切さ」という流れになったりと、

何のドラマだか一瞬混乱するようなシーンも多々ありましたが。

最後の事件の落とし所を見るに、「事件そのもの」よりも

「肩の力を抜いて楽しめる作り」を重要視するのだとは理解出来ました。

だからこそ次回以降は、豪太(桐谷健太)、修平(東出昌大)単体ではなく

もっと2人が連携して事件に取り組んでいる姿を見てみたいです。

 

刑事なのにブルゾンを着て初出勤!…というのは、

同じ脚本家の作品「HERO」の久利生さんのオマージュだったりするんでしょうかね。

2000年代だったら月9でやっていたんだろうな〜と感じさせられました。

 

そんな訳で、細かな点を気にしなければ、悪くないと思えるのかもしれませんが、

今回の「アライブ」が初回よりも格段に良い出来だったので、

今後の内容次第では感想は木10をメインにしようか…なんて考えてます。

なので、次回も書くかどうかは未定です。

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 6話 感想|"正義のため" それ、本当かな?

 

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死体配達人の事件は、冤罪だったのではないか?なんて勘繰って見ていましたが、

どうやら自分の意思で本当にやってしまった事らしい。

虫と同じで人間の体はどうなっているのか知りたかったという悍ましい動機を

淡々と語る御子柴(要潤)の姿に、軽くショック…。

シンプルに「罪を犯した者はどうやって償って行けば良いのか」を

問うドラマだったんですね。

 

今回は御子柴の境遇に関係し、母・郁美(浅野温子)が犯人なのか?

彼が罪を犯してしまったのは母の育て方が原因だったのか?という内容が描かれました。

 

名前を変えて更生しても、親や姉が事件に直接関わっていないとしても、

いつまでも貼られ続ける「殺人者の」というレッテル。

この手の話は何度見ても痛ましい…

けれども、動機が動機なので、被害者家族も許し難い事でしょう。

 

しかし、だからと言って、検事が公の場で郁美を「死体配達人の母」だと晒すのも、

いなくなったのを良い事に「怪物」呼ばわりする大家さんも、

何とか生き抜こうとする1人の人間の希望をマスコミが潰そうとするのも、

果たして"正義のため"と言えるのか?と、それぞれの動きを見ていて思うのでした。

 

郁美の殺害事件は、どう考えても無罪になりそうにないんですが…

自ら殺意を持ってやったのか、それとも、夫に命令される形で自殺幇助をしたのかで

罪の重さも変わってきますよね。次回はそこを突く展開になるのでしょうか。

 

 

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