人の感情を持たないAIが、今までに生み出された数々の恋愛ドラマやミステリードラマを元に
盛り上がる所だけを抽出して作ってきたかのような作品ですね。
本作の登場人物がみんな、手のひらの上で転がされているロボットみたい。
それくらい、前回以上に原作を使って何を描きたいのかが
ますます分からなくなってしまいました…
突然キレ出す展開。突然の胸キュン。突然の昼ドラ。突然のほのぼのシーン。
全体的に「これを入れれば視聴者に受けるだろう」という作り手の下心が見え見えなので、
スピーディに進んで行く物語に違和感しかありません。
七桜(浜辺美波)と椿(横浜流星)の関係を描く以上、恋愛は欠かせないのかもしれませんけど、
それにしたってもうちょっと心の機敏を仄めかす演出や描写があっても良いと思います。
そして、一番致命的なのは、恋バナを盛り込んだお陰で
七桜が高月庵に近づいた本来の目的が霞んでしまっている事。
序盤以外は、椿が壁ドンしたり、今後三角関係になりそうな裕介(高杉真宙)と
仲良くなるシーンが描かれたり、壁ドンしたり、
七桜を気に入らない今日子(観月ありさ)が
色仕掛けで他人を利用して邪魔したり、もひとつおまけに壁ドンしたり…
そんな印象しか残らず…。
ミステリーなのか恋愛ドラマなのか、作風が更に迷子になってしまった気がします。
細やかな感情表現を放置して、また奇抜な要素に頼るのかぁという
如何にも近年の日テレらしい仕上がり…。
佐野史郎さんや観月ありささんが活き活きと演じられているのは伝わりますが、
次回で視聴継続するかリタイアするか、判断します。
作品を視聴したい基準として、境遇は違えど
登場人物に「共感」出来るかどうかを重要視しているタイプなので。
8/26追記:
3話を見ました。思っている事は変わりません。リタイアです。
↓前回の感想はこちら↓