この枠は視聴者受け狙いのラブコメばっかりやるようになっちまったねぇ…と思い、
本作にもあんまり期待していませんでした。
オリジナルとうたいつつも、最悪の出会いから始まる所、
ただのバイトで料理が出来るかどうかも分からない人に開発を任せるトンデモ展開
(一岡(市川実日子)の代わりに課長就任…なんて事にはならなくて良かった(笑))、
壁ドンしながら「再起動」をカッコよく言っちゃうなどなど…
少女漫画感全開な作りを見ると「キュン」よりも「あざとさ」を感じてしまうタチでしてね。
そして、続きを見たいとする個人的な条件として、
「主人公(&登場人物)が好きになれるかどうか」「物語に魅力的な部分があるかどうか」
の2つがありまして。
だから、図々しくて、誰ともタメ口しかきけなくて、
こっちが「マジでなんなの?」と言いたくなるほど口の悪い樹木(森七菜)も、
表向きでは仕事出来る男ふりして実際は他力本願の浅羽(中村倫也)も、普通に不快な元彼も。
後半になって悪くない所も出てきたけれど、
いろんな意味でフラストレーションが溜まる人しか出てこないから、
これはベタな要素も含めて不満とツッコミばかりになるだろうと思って
次回以降視聴継続するのも考えもんでしたが…
「まぁ確かに、飽きのこない顔ではあるな」「チンアナゴ」の台詞を聞いてから
もう少し見てみようかな?という興味が少し湧いてきた感じはしました。
ぱっと見は気持ち悪いけど、よくよく見たら可愛い…キモカワ…
浅羽は樹木をチンアナゴだと思いながら見ていたんだ…(笑)
最初は普通に笑っちゃったけれど、
猫とかウサギとかありきたりな動物を答えて軽く流すんじゃなくて、
誰も例えなさそうな動物の名前を挙げるほど彼女に関心があるのも、
思い返してみればちょっと分かってしまったり。
賞味期限が切れると廃棄されるように、
上から見捨てられたアイドル人生を経験した樹木。
水道のセンサーも反応してくれない"透明人間"の日々を送っていた彼女の元に
「お前が必要だ」と存在を求めてくれる人が現れる。
彼女にとってはきっと、リピートしたくなるスイーツに出会うのと同じくらいの
運命的な出来事だったんですよね。
浅羽も決して「ザ・俺様キャラ」という訳ではなく、
"陰"の部分を覗かせる一面があったのも救いでしょうか。
「恋愛ドラマ」としては完全に先が読めてしまうので
あまりそっちの方面には惹かれないのですが、
「傷の抱えた二人が切磋琢磨し合いながら成長していくドラマ」として見続けたら
面白味が増すかな?という気がしました。
なので、お仕事パートは今後も、今回のようなボリュームで行って欲しいです。
どう転ぶか、もう少し様子見してみます。
ところで…中村倫也さんが"おっさん"呼ばわりされてるのが解せないなぁ(笑)
20歳前後の若い子からしたらそう見えちゃうのかしら。
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