2020年10月一覧

恋する母たち 1話 感想|やはり私向けではない感じ…

 

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まぁね。ただでさえ全体的に年齢層高めの役者が揃った作品の主題歌に

松任谷由実さんの曲が起用された時点で、私をお呼びではないなって思ったんですよ。

で…初回を見てみたら、案の定、90年代のトレンディ全盛期のドラマと錯覚するような出来。

原作は2017年と最近のものだとは言え、劇伴も台詞も、今時メールでのやり取りも

どことなく古臭さを感じるのは「東京ラブストーリー」の原作者の最新作だと

思えば納得なんですけど…

これ、果たして、ターゲット層であろう奥様&主婦は胸キュン出来たのかと

ちょっと疑問です。

 

内容がごちゃつきがちな三者三様の登場人物の過去、生活環境、人間関係の

描写の仕方は、本作では意外と上手く整理整頓されていました。

しかし、「禁断の恋に落ちてしまう過程」があまりにも突飛過ぎます。

赤坂(磯村勇斗)と優子(吉田羊)の進展はこれからなので何とも言えませんが、

序盤でホテルに行くくだり、斉木(小泉孝太郎)が

「確かに僕らイケてますよね」と言った辺りから既に

「はい?」などと置いてけぼりにされる感覚を覚えましたし、

丸太郎(阿部サダヲ)に関しては、一目惚れしたというより、

自分の正体を隠してまり(仲里依紗)の素性を調べているようにしか見えないのが残念でした。

そもそも"不倫"がテーマなので、日頃の悩みを運動や愚痴ではなく

誰かと浮気する事でストレス解消させる時点で共感もクソもないんですけど、

それにしたって、もう少しその人の置かれた状況に共感出来るように

丁寧に描いて欲しかったです。

 

同じ不倫ドラマでも…

「黄昏流星群」では主にマッターホルンなど

毎回ツッコまずにはいられないほどの強烈なインパクトを残し、

「あなたには帰る家がある」では女性の生き様の描写、主要メンバー4人の

怪演ガチンコバトルで楽しませていただきましたが、

本作においては、非現実な要素をあたかも"正統派"として描いている所が

キツく感じるんだと思います。

ママ友同士での初めての話題が不倫からなのも不自然。

留年危機の学生に関する面談にしても…プライバシーはガン無視で

3人一気に集めさせるのもあり得ない(笑)

せめて、心の中でツッコんでくれる登場人物が一人でもいたら、

初回を見た印象も変わったのかもしれません。

 

男性陣のキャスティングも、特定のターゲット層に向けたドラマにしては弱過ぎる気がして。

この手の作品は「俳優でいかにトキめかせられるか」がポイントだと考えているので、

ダンディな俳優(例えば…大谷亮平さんや谷原章介さん?)を起用するとか、

「年下男子×キャリアウーマン母」だったら、弟として可愛がりたくなるような

ザ・子犬系の俳優にするとか、

王道なら王道なりに、女性が見ていて目の保養になる役者を揃えた方が

本作らしいと思いました。

 

脚本家が「恋愛ドラマの名手」と呼ばれている大石静さんだから、

物語がオリジナルであれば、今は古臭く感じても

今後何かしらの"時代性"が見えて来る事に期待できそうですが…

今回の場合は原作がベースになっているので、その可能性は極めて低いでしょうね。

したがって、私には合わなかった…という事でこちらもリタイアいたします。

 

あ…金曜日のドラマの感想執筆、全滅だわ…(笑)

個人的には、金曜日は基本面白いドラマばかりで豊作なイメージがあるんですけどねぇ…

今期はとことん私のツボにハマらない作品が多いみたいです。

(ちなみに、数字が付く某作品も、昨日で止めちゃいました。)

 


ルパンの娘(2020) 2話 感想|ルパンの娘の娘、もう誕生。

 

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私たちは今、凄いものを見ている…感満載のラスト(笑)

医療ドラマ以外で、子供の出産シーンをあんなに感動的に(?)

かつ壮大に映す「ラブ&コメディ」を初めて見ましたよ。

いつの間にか広大な場所へ辿り着いているLの一族の面々。クラシックな劇伴。後光。

ツッコミ所が多過ぎて困るw(あ、褒めてます)

 

曇り空から強く柔らかい光を覗かせる映像は流石にCGで作っているんだろうけど、

あのカットがまるで映画のワンシーンのようで妙に感動しちゃいましたし、

特に円城寺(大貫勇輔)の安産祈願の舞なんて

物語には無意味of無意味なのに!!!←

一種のMVのように芸術的に見せていて、作り手の意欲をまざまざと感じました。

もうこれからも、どんどん好きに作り上げて行って欲しい。カオス過ぎても全然良い(笑)

本筋とは関係ない所でも「ただこの役者を魅力的に映したい」「このシーンにこだわりたい」

そんな"熱"が伝わる「全力バカ」な作りがやっぱり…というか、

もっと加速していて最高だな〜…と思った2話でした。

 

前回の終盤で妊娠発覚→一人で育てると決意→出産→成長の流れまで

ほぼ1話分しか尺をとっていないスピードの速さにも腰を抜かす。

本作の事だから次回で出産するんだろうと思っていたら、

予想をはるかに超えてきましたな。

で…予告を見たら、いつの間にか授業参観の展開になっていたし(笑)

 

マタニティ姿で戦う華(深田恭子)が1話限りだったのは寂しいですけど、

ルパンの娘の娘と共闘する日はそんなに遠くはなさそうで、今から楽しみです。

お腹の中でクレイジーなほど動き回っていたり、

盗んだばかりのジャンヌダルクのマントが赤ちゃんのおくるみとして使われたりしていた辺り、

"異端児"として新たな役割を築いてくれるのかもしれませんね。

 

三雲(橋本環奈)の恋疑惑発覚も含めて、今後の展開に期待。

 

 

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七人の秘書 1話 感想|時代劇のはずなのに、全然スカッとせん。

 

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うん。つまらん。

↑おっと、つい本音が漏れてしまった…w

良く言えば「模索中」。悪く言えば「モヤっとジャパン」。

大衆受けのする"時代劇"的な作りが強みなはずのテレビ朝日のドラマなのに、

なんでこんなにも弱々しい話になってしまったのか…と頭を抱えてしまった初回でした。

 

まず、初期設定の紹介&拡大放送という足枷がある事を考慮しても、

ターゲットの素性に迫る描写に高揚感と緊張感が

全く感じられない展開と演出になっているのはかなりマズイと思います。

原因は1つ。それぞれの登場人物に与えられた任務を、ただ順を追って描いているだけだから。

特に、不二子(菜々緒)がSMプレイで頭取候補をしごきあげているシーンなんて、

もっと日めくりカレンダーのようにサクサク進めて話のテンポに抑揚をつけたって良いし、

格好も非現実的なバニーガール姿にするとか、

遊び心を効かせてコミカル要素を足したって良い気がしました。

つまり、全体的に"地味"なんですよね。

コメディちっくにしたいのか、謎の男出現も含めてシリアスにしたいのか。

どんな作風にしたいのかが掴みとれないから、引き込まれない。

 

で、その"地味"はお仕置きシーンでも。うーん…なんか腑に落ちないんですよねぇ。

SMプレイを受けている所を見せたら「こんな性癖があったんだ〜」と驚くだけなのに、

あそこまで彼が頭取に相応しいかどうかで騒ぐほどの重要な証拠になるのかな?

ダーツの映像も"冗談でやった"と言われたらそれまででしょ?としか思えません。

冒頭のナレーションで「本当にこの世を動かしているのは…実は陰の黒子達だった」と

仰々しくうたった割には、こんな子供騙しな証拠の提示で解決してしまったので

正直肩透かしでした。

野次馬みたいな社員まで「安田やめろ」コールをするくらい面白おかしく見せるんだったら、

ちゃんと不正を暴いてからにして欲しかったです。

 

木村文乃さんも主演で、かつあのキャラクターだと

存在感が薄まってしまうのも勿体ないところで…。

個人的には、2番手3番手のヒロイン的ポジションの方が活きる気がするんですよね。

初回だけ見ても、江口洋介さんや室井滋さんを筆頭に、

他の6人に食われているような感じがしてしまいました。

そこに「ドジっ子ポジション」の七菜(広瀬アリス)の成長物語も乗っかるんでしょ?

いろんな意味で心配な部分が多い。

 

まぁ、上手く行けばシリーズ化も考えているのでしょうが、

同じくある種の"時代劇"として見ている「ルパンの娘」と比べる事になってしまいそうですし、

やはり木曜日はそちらの作品だけで十分充実した夜を過ごせると判断したので、

本作は初回でリタイアいたします。

 


#リモラブ〜普通の恋は邪道〜 2話 感想|美々先生の奇行でドラマが映える。

 

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本作にちょっと興味が湧いてきましたね。

初回はやはり初期設定の紹介が必要で、

あくまでも"世間の状況"を重点的に描いた構成になっていたために

美々(波瑠)の心情描写も淡々と済まされている印象を受けましたが…

紹介を終えた今回、その他にも「登場人物のやり取り」が増え、

ついに"ドラマ"らしくなった!という感じがしました。

 

まぁ…特に何が良いかって、美々の奇行と発言なんですけどねw

絶賛するほど面白い訳じゃないんですが、主人公の独特なキャラクターのお陰で

ツッコミながら気軽に見るには楽しいラブコメになっています。

「尿酸値5.29」の多用。変な体操。職権乱用の特別健康診断。

勘違いで「檸檬ですか!」「草餅です!」と大声で叫ぶ。なんとシュールな世界(笑)

コンセプトは違うものの、周りから見たらちょっとおかしな主人公の今後を

見守りたい気持ちにさせる点では「結婚できない男」の桑野さんと近しいものを感じました。

このまま恋に荒れ狂う様子を見ていたい。このテイストなら、良き!

 

「優しいツッコミをする方」が本当に檸檬の声をやっていたのも

サービス精神が感じられましたが、

2話の段階でもう正体を明かす展開になるとは意外でした。

日テレの事だから、延々と引っ張りまくった挙句、

最終回が終わった後にHuluで檸檬サイドのアナザーストーリーでもやるのだろうと

穿った目で見ていてごめんなさいw

しかしまぁ…ぺこぱの芸風も2人のキャラも割と好きなんですけど、

まさかあの方があんなにイケボだとは思わなかったわ。

 

ただ、正体を知ったのは視聴者だけで、

美々も青林(松下洸平)もまだ相手が誰か分からないままSNS上の繋がりが切れたので、

今後は「知っている状態で2人の様子を見続けたらどんな発見があるか」に

面白味を見出す作りになるのでしょうかね。

"リモート"がテーマなので、もう画面上でのやり取りはお終い…なんて事もないと思うけど。

っていうか、1つ気になるのは、尿酸値の数値が違う件。

普通に間違えただけなの?それとも何か意図はあるのか?

 

 

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この恋あたためますか 1話 感想|おっさんじゃね〜し!(笑)

 

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この枠は視聴者受け狙いのラブコメばっかりやるようになっちまったねぇ…と思い、

本作にもあんまり期待していませんでした。

オリジナルとうたいつつも、最悪の出会いから始まる所、

ただのバイトで料理が出来るかどうかも分からない人に開発を任せるトンデモ展開

(一岡(市川実日子)の代わりに課長就任…なんて事にはならなくて良かった(笑))、

壁ドンしながら「再起動」をカッコよく言っちゃうなどなど…

少女漫画感全開な作りを見ると「キュン」よりも「あざとさ」を感じてしまうタチでしてね。

 

そして、続きを見たいとする個人的な条件として、

「主人公(&登場人物)が好きになれるかどうか」「物語に魅力的な部分があるかどうか」

の2つがありまして。

だから、図々しくて、誰ともタメ口しかきけなくて、

こっちが「マジでなんなの?」と言いたくなるほど口の悪い樹木(森七菜)も、

表向きでは仕事出来る男ふりして実際は他力本願の浅羽(中村倫也)も、普通に不快な元彼も。

後半になって悪くない所も出てきたけれど、

いろんな意味でフラストレーションが溜まる人しか出てこないから、

これはベタな要素も含めて不満とツッコミばかりになるだろうと思って

次回以降視聴継続するのも考えもんでしたが…

「まぁ確かに、飽きのこない顔ではあるな」「チンアナゴ」の台詞を聞いてから

もう少し見てみようかな?という興味が少し湧いてきた感じはしました。

 

ぱっと見は気持ち悪いけど、よくよく見たら可愛い…キモカワ…

浅羽は樹木をチンアナゴだと思いながら見ていたんだ…(笑)

最初は普通に笑っちゃったけれど、

猫とかウサギとかありきたりな動物を答えて軽く流すんじゃなくて、

誰も例えなさそうな動物の名前を挙げるほど彼女に関心があるのも、

思い返してみればちょっと分かってしまったり。

 

賞味期限が切れると廃棄されるように、

上から見捨てられたアイドル人生を経験した樹木。

水道のセンサーも反応してくれない"透明人間"の日々を送っていた彼女の元に

「お前が必要だ」と存在を求めてくれる人が現れる。

彼女にとってはきっと、リピートしたくなるスイーツに出会うのと同じくらいの

運命的な出来事だったんですよね。

浅羽も決して「ザ・俺様キャラ」という訳ではなく、

"陰"の部分を覗かせる一面があったのも救いでしょうか。

 

「恋愛ドラマ」としては完全に先が読めてしまうので

あまりそっちの方面には惹かれないのですが、

「傷の抱えた二人が切磋琢磨し合いながら成長していくドラマ」として見続けたら

面白味が増すかな?という気がしました。

なので、お仕事パートは今後も、今回のようなボリュームで行って欲しいです。

どう転ぶか、もう少し様子見してみます。

 

ところで…中村倫也さんが"おっさん"呼ばわりされてるのが解せないなぁ(笑)

20歳前後の若い子からしたらそう見えちゃうのかしら。

 

 

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DIVER-特殊潜入班- 5話(最終回) 感想|DIVERだけに海に潜ったって?

 

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黒沢(福士蒼汰)の過去だけでなく、阿久津(りょう)と遠藤(小市慢太郎)の関係性も

盛り込んできたから、「上手くまとまるの?」と思ったまま見始めた最終回。

しかし、途中の見せ方に良い意味で"引っかかり"を覚え、

あ〜なるほど…そんな風にして繋げていくのか…という驚きもあり、

最後までどんな着地点になるのか分からないハラハラ感を楽しみました。

けど…あのラストだけは頂けない感じだったかな(笑)

 

黒沢が海に落ちるバッドエンドで終わらせた方が、

個人的には余韻が生まれた気がしたんですけどねぇ。

(今思えば、録音機だけが海に沈むカットも納得ですが。)

主題歌自体は壮大な曲調なので、いつもはあんまり合ってないのかな?と思いつつも、

今回の阿久津と黒沢のシーンでは妙にマッチしていたんですよ。

コブクロの芯の通る声が、彼女がD班を立ち上げた本当の理由を知ってやるせなさを覚えた

黒沢の「心の叫び」と重なって。

本作のテーマ、そして彼のモットーでもある「悪者にはどんな手段を使ってでも成敗する」

しかし、それは全ての人に通用するとは限らず、

社会の巨悪の前ではどうしようも出来ない事だってある…という"不条理さ"も描いていて、

本作で最後に伝えたかったのはこの答えだったのだと腑に落ちた途端の…

突然1年が経って「今でも仲間と楽しくやってます!」的なオチですもん。

えっと、一度逮捕されてもう顔が知れ渡ってるのに雇うの?

今でも阿久津の下で働いてるの?父親を殺された佐根村(野村周平)とはどう仲直りしたの??

SNSで公式が1年間の空白を解説して欲しいくらい、頭がパニック状態でした(笑)

 

まぁ、ラストに「?」を覚えただけで、

基本的には面白く見られた作品ではありました。

さっきも書いたように本作が描きたかった事は見えましたし、

阿久津を"謎めいた人物"に仕立て上げるのも、この話数なら無理ない

ちょうど良い塩梅だったと思います。

変に引っ張り過ぎても「また進んでない」「後は最終回を見れば良いや」と

なる可能性だってありますしね。

 

「妙に次が気になってしまう」という見所をミルフィーユのように何層にも重ねて、

物語が徐々に深みを増して行く作りが魅力的でした。

 

 

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SUITS/スーツ2 15話(最終回) 感想|東京ラブストーリーの"その後"ですか?

 

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30分拡大ならまだ分かるんだけどさぁ…通常放送ですよ?

残り20分まで合併を「する」「しない」、

甲斐(織田裕二)がファームを「辞める」「辞めない」、

大輔(中島裕翔)が聖沢(新木優子)に真実を「話す」「話さない」

これらの優柔不断な話を延々と続けるもんだから飽きちゃいましたよ(汗)

前半部分でCMを流す頻度が多いのも…余計に集中力が削がれた感じがしました。

 

前回であんなに上杉(吉田鋼太郎)をラスボスに仕立てた割には、

伊東四朗さんとまとめてアッサリ解決させたのも腑に落ちず。

なんというか、結局、出演者のファン向けに、大輔&聖沢の関係と

甲斐&幸村(鈴木保奈美)の関係を描きたかったんだろうなぁ…としか思えない構成でした。

後者で二人っきりのシーンで、甲斐にトレンチコートを着させて、

幸村に「これからも私を守って」という台詞を言わせる。

これ、明らかに「東京ラブストーリー」を意識してましたよね?(笑)

で、大輔の方も、うじうじ引っ張り続けるんだったら前回で済ませて来いよってなもんで…

不倫はするし、ビンタされたと思ったらハグするし…意味が分からん。

彼は前作でも確かにダメな男っぷりは見せていましたが、

あそこまで「共感しづらい男」だと思った記憶はありません。

 

今思えば、放送再開してからは内輪揉めの話が多かったような気がします。

いや、一応1話完結型の話もやってはいたのですが、

"縦軸"を引っ張り続けるもんだから、内輪揉め「ばっかり」だったという印象しかなくて。

前作とは違って、続編では「上杉の襲来」という見所が追加されたので、

縦軸の展開は元々予定されていた脚本である事も考えられますけど…。

勝手な憶測で書くとするならば、ここも"変更"せざるを得なかったのではないのかと。

事務所という1つの現場に限定づけて撮影し続ける事で、

外との行き来によるコロナ感染拡大のリスク削減を図った。

そうしたら、中で展開される尺が増えてしまった。

じゃあ本来の流れをあれこれ追加しつつ伸ばすしかなかった…とか?

 

どちらにせよ、コロナ禍で一番被害を受けたのは本作である事は確かですね。

いろんなキャラクターにブレがあったし。

マカオに行くと言っておきながらすぐに帰ってきたし←

この状態で、来週は特別編!なんて発表されたらどうしようかとも思ったけれど、

きっぱり最終回で終われたのは良かったですよ。

 

もし第3シーズンやるとしたら…多分、もう見ないかな(苦笑)

あんまり役者さんのネガティブな所は言いたくないんですけど、

主演を見るたび、いつも苦虫を噛み潰したような表情に、

上半分だけ口を開かずに話す演技が多いのが苦手になっちゃってねぇ。

15話という話数の多さも相まって、引き込まれずに終わってしまった感じですね。

 

 

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極主夫道 2話 感想|専業主婦(夫)に適う者なし!

 

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た、たのしーーーー!

良い意味でくだらねーーーー!!(笑)

スイーツ「いいね」対決から始まり、ヨガのポーズネーミング対決に、

「奥様>極道」のカースト制度を思わせる構図に、主婦達による喧嘩祭に…

ネタ盛り沢山でとにかく笑わされた1時間でした。

この手のコメディものだと大体はパロディに頼ってしまうものですが、

それもなく、あくまでも役者の演技だけで面白さを成立させている所にも好感が持てますね。

 

玉木宏さんと滝藤賢一さんの掛け合いは息ぴったりですし、

物語を引っ張っていく"裏主人公"的な役割を担っていたMEGUMIさんも

「スカッとジャパン」の個性的なキャラで経験を積んできたからか

笑いをとる事に一切躊躇がない。

お陰で、前回よりもテンポが良く感じました。

滝藤さんの金髪頭、ちゃんと見たかったなぁ…

一回でも巻いているタオルを外して欲しかった…(笑)

 

「ルパンの娘」もそうですが、全力バカな作りで

思いっきり笑える作品がある事は、今の時期には本当にありがたいです。

途中からシリアスか感動系に路線変更せず、このまま突っ走って行ってもらいたい。

 

しかし…ただ毎回「面白かった!」で終わってしまいそうなので、

感想を書き続けるのかどうかはまだ迷っていてw

日9が面白くなれば良いんですけどね。うーん、どうすっぺかな。

 

 

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危険なビーナス 2話 感想|勇磨が主人公の方が良かったんじゃない?

 

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良くも悪くもミステリーっぽい作り。

前回よりも登場人物が絞られてきたので、相関図と照らし合わせないと混乱する頻度が減り

全体的には見やすくなりました。

そして、いくつかの謎を提示したまま終わらせる事で、次回も気になるという

視聴者への"引き"の役目も果たせているんだと思います。

 

ただ…これらが面白いかどうかはまた別で。

逆に言ってしまえば「開かずの扉」「楓(吉高由里子)は明人(染谷将太)の妻なのか?」

「牧雄(池内万作)を押した犯人は誰か?」は

色々仮説を並べ立てただけで、全く状況に進展はないのです。

だから、終盤で勇磨(ディーン・フジオカ)を

伯朗(妻夫木聡)が窮地に追いやったように見せた展開になるまでは

ちょっと退屈に思えてしまいました。

まぁ、拡大放送になっていたのが余計に冗長感を生み出していたのかもしれませんが、

それにしても話が進まな過ぎです。

 

今回はディーン・フジオカさんの出番が多く、

彼が登場するだけで画面に一気に華を添え、物語を引き締めていたのが

唯一良かった所でしょうか。

シャーロックらしい鋭い洞察力、真海さんらしい燃えたぎる野心家っぷりを

両方併せ持っている感じがザ・おディーン。

自分でどういうキャラクターに仕立て上げたら様になるのか

もう魅せ方が分かっているのでしょうね。

浮世離れした佇まい。目的を果たすためならどんなに汚い手も利用する

潔い役柄を演じさせたらピカイチ。

※10/18 20時頃追記:読者様のご指摘により、この部分の文章を一部修正しました。

どちらの作品も黒岩勉脚本だから

黒岩さんも扱い方が分かっているのだろうという旨の感想を残しましたが、

そういえば「シャーロック」は井上由美子脚本でしたね。お恥ずかしい(汗)

 

だからこそ…1つ気づいてしまったんですよねぇ。

役者自身を指していないのを前提に言っておくと。

正直、伯朗が主人公である事に必要性を感じないのです。

そもそも資産争奪戦に積極的でない、巻き込まれた立場にいるから

仕方ないのかもしれませんが、

勇磨に煽られて初めて自分の意思を見せる、楓の指示のもとに動く…

結果的に"受け身"になっているのが

"主人公らしさ"で考えたらパンチが弱くなってしまうのだと思います。

誰かがいないと活躍出来ないんだったら、

最初から楓と勇磨の二人体制でも成立したんじゃない?と。

 

吉高由里子さんは可愛らしいんですけど…

相手を惑わす女性よりかは、どうしてもビールを飲みながらふにゃふにゃ楽しそうに

笑っている役の方がしっくり来る気がしてしまうんですね。

動物病院パートも特にお仕事している様子はないので、そんなに尺はいらないし。

中村アンさんだったら適役だったのかしら…?

 

 

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35歳の少女 2話 感想|精神年齢は10歳というより5歳の少女?

 

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端的に言っちゃうと、私は本作を好意的に見ています。

理由は、望美(柴咲コウ)のキャラクターが「過保護のカホコ」のカホコと重なるから。

その作品も恋愛や 家族の価値観の違いを盛り込んでいれど

主人公の成長を見守りたくて見ていたような節があったので、

そこは本作でも共通して描かれているのではないかと思っています。

(結人(坂口健太郎)が麦野くんと重なる所も似ているし。)

ただ、この事を前提に置いたとしても、ちょっと無理があるよなぁ〜という違和感を

数多く感じてしまったのは事実です。

 

まず、これは前回でも思った事ですが、

望美をもっと年相応のキャラに近づけて欲しいという事。

今の状態だとあまりにも無邪気過ぎて、10歳(小4)ではなく4,5歳(幼稚園児)に見えてしまいます。

10歳となると、お子様ランチを頼むような年齢でも、

バルーンの遊具で遊びたくなるような年齢でもなくなるはず。

お子ちゃまな小4なのだと都合良く捉えたとしても、

「いらしてください」というませた敬語は使える"矛盾"が

視聴者をさらに共感しづらくさせている気がします…。

というか、まだ心が不安定になりやすい状態の小さい子を

親が心療内科に連れて行く発想にならないのも変ですし、

当時の事故の記憶が鮮明に残っている望美が現場に行って精神疾患を起こさないのも、

大人用の自転車に普通に乗れてしまうのも変。

回を増すごとに成長して違和感はなくなるかもしれませんが、

それにしても「10歳にしては…」と感じてしまいますね。

 

次に、物語の展開において蛇足な描写が多いという事。

今回の結末で、子供の成長と共に周りも成長して行く

25年遅れた子育て奮闘記の話になるのは理解出来ました。

そう考えると、父の現在、妹の現在、結人の現在と

様々な人物の状況をあれこれ描くスタイルをとるのも分かるのです。

望美が関わる事で"何か"が起きるためのネタ振りにもなっているのでしょう。

しかし、どうしても"蛇足"だと感じてしまうのは

「主人公がいない」場面まで万遍なく描き過ぎているから。

"望美の成長"を前面に出して物語を進めている段階なら、

周りの人々の問題は「何か抱えてそうだな〜」などとサラッと提示する程度で良いのであって、

わざわざ"望美の成長"と同じくらいの分量を見せる必要はないと思いました。

 

まぁ、色々書いたものの、一番違和感を覚えるのは

エキストラの演技指導なんですけどね。

あんなに全ての人がチラチラ何度も見るかね?

そこが不自然でしかないです(苦笑)

 

 

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