予想通りの流れでしたね。雰囲気が荒れがちになるSNSも。
男性キャラは魅力的な役者を起用するけど、女性側はいまいち共感出来ないように描くのも。
北川悦吏子さんの作品は「愛していると言ってくれ」と「半分、青い。」しか
見ていませんが、主人公をいつも口調を強めにさせて
実年齢よりも幼い行動をさせる所はいつも同じ…(だと思っている)。
特に、空(浜辺美波)が基本的に「だ・である」口調なのは、
後者の主人公のすずめと重なる点で顕著。
碧(菅野美穂)は北川さん自身を投影させたキャラなのか?と思えてくるほど
恋愛に酔いしれている。
人物描写で好き嫌いは出てくるでしょうが、良くも悪くも脚本家の"作風"なので
別にそこを深く言及するつもりはないんですよ。
ただ…凄く気になるのが、
掛け合いや台詞がちっとも面白くないのと"オタク"の描き方。
トモダチ母娘だそうなので、必然的にじゃれ合いシーンが多くなる。
…ってなると、ここでクスっと笑えないのはちょっとキツいんですよねぇ。
「ちょ待てよ」だの、菅野美穂さんに「セ…」を言わせるだの、
永野芽郁さんの名前を挙げるだの、
所々インパクト重視で面白おかしい台詞を挿入しているのが、ことごとく滑っている感じ。
突飛なワードの裏には「どう?こんなの入れてみたけど面白いでしょ?」っていう意図が
見え隠れしているから、それが小っ恥ずかしくもなってくる。
"オタク"要素も…うーん、失礼ですが、
これは"自分のイメージ"で描いていないでしょうか。
どんな所がオタクらしかったかと言えば、同人誌を買ってきた事くらいしか思い浮かびません。
同人誌を「エロい漫画」で片付ける。
「見たいアニメがあるので帰ります」ってはっきり理由を言える。
人に接する際も堂々としていて、ベラベラ喋れる。
なんか、この人から「早く家に帰って"推し"を満喫したい」だとか、
「"推しの尊さ"を語りたい」だとかっていう熱い気持ちが感じられないん…ですけど(汗)
アニメ関係で物凄いものに出会った時に、語彙力を失って興奮するような性格でもないし。
突然何かと推しを重ねる訳でもない。
リアルな部分が見えてこないから、メガネでちょっと変わった口調をさせれば
"オタク"っぽくなるだろう…という軽い設定にしたようにしか思えないです。すいません。
オタクが恋する様子を小説化する流れになるのもよく分からず。
みんながみんな、恋愛に興味がない訳ではないし、
"恋愛をしたら変わり者"みたいなレッテルを貼られている作りにしているのは何かモヤる。
「半分、青い。」は朝ドラだから完走したようなもんですが…
今後も主人公に共感出来ない部分や、古臭い設定が色濃く出たりしたら
多分早々に視聴はやめちゃうかもしれないです。
あの時みたいに、ギスギスしたくはないのでね。
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