その女、ジルバ 10話(最終回) 感想|女性はいつだって強く、美しい。

 

f:id:rincoro_ht:20210120000500j:plain

 

こちらの感想は随分とお久しぶりですね…(苦笑)

いや〜、 3話以降も書こうと思っていたんですけど放送からどんどん日にちが経って、

でもどうしても書きたいから最新話はまだ見ないようにしておこうってやっていたら

録画がどんどん溜まってきちゃって。

これはもう無理だと諦め、途中から視聴のみのコーナーに回して、

最終回に向けて昨日(土曜日)で3話一気見した!という感じです。

あ…そうそう、石動(水澤紳吾)さん、2話の言動でストーカーになるんじゃないかとか

勝手に疑っていたんですけど、普通に良い人でしたね。

穿った目で見てごめんなさいw

 

最終回は…シンプルに言えば、とっても良かったです。

今まで全然感想を書いてこなかったので、このまま見て終わりにするつもりでしたが、

雑感でも書きたくなっちゃうほどには。

 

震災もガッツリ絡めてきたから、

コロナの世界線も描くのかもなぁ…とは何となく分かってました。

でも、オチのつけ方は、不思議と

「新がオールドジャック&ローズに帰ってきたのが予定調和」とは思わなかったですね。

それは、何が良いとか、何が正しいとかって決めつけず、

"人生の希望の形"は一つじゃないという事を最後まで教えてくれる作りだったから。

今回の場合だと、みか(真飛聖)と電話した時の「田舎も良いわよ」や、

新の父・達郎(大和田獏)の「休んだら良い。とことん休んだら。」など、

中盤で、福島にある実家で新たな生き方を送る選択をしたって良いんだ…という

描かれ方をしていた。

だから、戻ってきたのは新(池脇千鶴)自身の決意なんだと、すんなり受け止められました。

 

 

初回の頃は「店の人々と関わる事で、新が勇気を持てるようになるまでの話なんだろうな〜」

くらいのふわっとした印象だった分、

まさか、戦争孤児や震災と、規模が大きい話が展開されるとは思っていなくてさ。

そして、バーの人々だけでなく、スミレ(江口のりこ)やみかにも焦点が当たる群像劇にも、

その2人と「ちゃん」付けし合うほど仲良しの関係になっていくのも意外でした。

しかし、この作りだったからこそ、心に響いたものがあったんだと思います。

 

幼少期の戦争。2011年の震災。そして、2020年のコロナ禍。

いつの時代でも必ず"試練"は訪れるし、

いつの時代でも恋愛したり、失恋したりする。

 

まだシジューだからとか、もうベテランだからとかっていう"年齢の呪い"を取っ払って、

「もしかしたら自分も大きな挫折を味わうかもしれない」

「でも、いろんな経験をして、1つ1つ乗り越えてきた人はたくましい」

を平等に描いたのはもちろんですが。

一歩前に踏み出すその背景には、家族や友人、くじらママ(草笛光子)など

必ず誰かがいて、表では見せない弱さを誰かと共有する事で背中を押されて、

また新たなステージへと進む…という過程を1人ずつ丁寧に描いていった所に、

外見的にも内面的にも変わっていく女性の美しさを感じ、

見終わった後には自然と勇気をもらえる作品でもありました。

 

X年後になってシジューの3人が店に集まらなかったのは寂しかったですが、

すみれはお揃いの服で幸せそうにしているし、みかは新たな目標を見つけたし…

いろんな"幸せ"を見つけたって事で、あれはあれでアリなのかなと。

 

2017年の夏から(全作ではないけど)見続けている

「オトナの土ドラ」枠の中では、一番満足度の高い作品だったかもですね。

個人的にはこの枠の最終回でやりがちなイメージのある

駆け足展開を感じさせなかったのも珍しい。

そして来週からは「リカ」SP!いや…振り幅が大きいわ(笑)

サイコホラーにドロドロ…ザ・オトナの土ドラ!!!な作品も楽しみますわ♪

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする