いないかもしれない 感想|多分由美子なのかもしれない

 

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30分間に色々盛り込み過ぎたのかも…ですね。ちょっと頭が混乱中。

 

学生時代の恐らく"カースト下位"だと認めたくなかったであろう

涼子(三浦透子)と明美(清水くるみ)による、"同じライン"にいたはずの由美子への嫉妬。

仲が良いように見えて過去は案外覚えておらず、大した関係ではなかった2人の虚ろな友情。

テーブル下で行われるSNSのやり取り。

表向きでは良い子ちゃんで押し通していても

本音を本人の前で隠し続けていたらいつかボロがでるから、

SNSとの付き合い方には十分気をつけようねという

中高生向けの教訓ドラマのつもりで途中まで見ていたんですけど…

終盤からの展開は何だったんだろうか(笑)

吉岡くん(杉野遥亮)、由美子の元彼って事で良いんですかね?

涼子と明美と由美子の3人が軸となって物語が進んでいる印象があったから、

急に傍観者=キーマンとして介入してくるのにも困惑しちゃった。

「あなたが不倫とか援交なんてしてないって分かってくれたら」っていう台詞があったけど、

それだったら回想中で少し気にかけている様子をチラッと映してくれたらなぁ…と思いました。

 

一番謎なのはオチですよねぇ。

学生時代の由美子じゃなくて、現在の由美子がいるんですもん。

(妹って言っていたけど、由美子にした方が想像しやすいから、勝手に由美子って事にします。)

しかも、仲良さそうに3人で下校するシーン。

「あんた最近痩せ過ぎだよ」と忠告したのなんて、

さっきまでの流れを見ていると嘘くさ!と思わずにはいられないし、

提示されてきたメッセージとも噛み合わない。

だから、まぁ…地獄=由美子が思い描く理想の世界に

2人が引きずり込まれたと考えれば良いんでしょう。

救急車のサイレンが鳴ったって事は、多分あの後不意な事故かなんかで亡くなって、

明美の後を追いかけるように涼子が逝ったから、

由美子と馴染んでいる明美の姿を見て動揺した…とか?

 

でも、「えっと…誰だったっけ?」と思いながらも適当に相手のペースに合わせて

何とか乗り切ろうとするのは、同窓会ではあるあるですしね。

20年代辺りの役者さんが演じているから、

その場独特の気まずさが伝わってきた面白さはありました。

パニックになった理由は演出のトリッキーさにもあったかもしれないけど、

「参加する」「退出する」が教室の出入り口に例えられているのは斬新なアイデアですし。

意味深な発言をする時のあやかんぬさんの迫力も良かったなぁ。

ぽっちゃりキャラで"怖い"の感情しか出てこなかったのは初めてだったな。

 

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