連続ドラマは当時視聴済み…とは言っても
3年も経つと基本的に記憶もぼんやりとしているので、
復習してなくても行けるかなぁ…と思いながら見てみましたが、
なかなかどうして、結構面白かったですね。
SPという名の総集編じゃなくて、ちゃんと新作エピソードを用意しているのも良かった。
連ドラの時ってもう一回見なければならないほど
話が複雑だったイメージがあったんですけど、こんなに見やすかったかな?
どこが見所なのか要点が抑えられていて、コンパクトにまとまっていた気がしました。
SPが面白く感じられた要因としては、
桜井ユキさんと青木崇高さん、駿河太郎さんというキャスティングの上手さにありますよねぇ…。
三者三様で、ドラマを盛り上げるスパイスになっている感じ。
桜井さんは「モンテ・クリスト伯」で紙を食べるシーンが印象的で、
そこから注目するようになったけれども、やっぱり繊細で傷つきやすい役が似合うんだな。
(そう言えば…当時本作とは同じクールでしたね。)
青木さんと駿河さんは同じゲス役でも、
駿河さんは持ち前の関西弁を活かして"勢い"で雰囲気をピリつかせて。
青木さんは古畑任三郎の真似をするザコ○ショウの真似をしたり、目玉が飛び出るほど煽ったりと
憎たらしい演技をするも、銃が見つかった時には腰を抜かすという
"ゲスの仮面をかぶった小者"っぷりで楽しませる。
最近ゲスな役が多いイメージですが、一番「こいつ〜!」って思ってしまったかも(笑)
三枝(坂口健太郎)と石川(青木崇高)による心理戦で静かに襲ってくる緊迫感…
上杉の死の真相が中本(渡部篤郎)の件とも繋がる事が分かった時の読後感…
そして、キントリシーンが最大の見せ場かと言わんばかりの演技合戦によるワクワク感…
クライマックスに近づくにつれて畳み掛けるかのような展開で、飽きのこない2時間。
過去は変えられても、"人が死ぬ"運命までは変えられない、
どこかほろ苦さを感じさせるオチも健在でしたね。
まぁ、ツッコミどころ=謎も残りましたけど。
例えば…古川雄輝さんと桜井ユキさんはいくつの設定…?って話ですよね(笑)
30代の設定だとしたら中学生くらい。(少なからず30代後半には見えない。)
でも婚約者っていうんだから、中学生でもう結婚前提でお付き合いしているのは早過ぎるし…
だったら現代では40代で考えた方が自然なんですよ。
もっと年相応の役者さんを用意するか、設定をいじるかしたら良かったのに。
あとは、深夜というか早朝でしょ!とか、
顔も確認しないで確保するなんて、元刑事なのに迂闊過ぎか…とか、
気になる所は色々ありましたけどね。
結果的には楽しんだから、良いかw
三枝の教場時代や、大山(北村一輝)が最後に銃で撃たれるシーンは
劇場版での内容をちょこっとお披露目したという感じでしょうか。
SPが面白かったので、映画も…とつい期待しちゃいますねぇ。
良い繋ぎだったと思います。見に行けたら…行きます!