ふ〜ん…
最終回前になっても、まだ通常通りの"生徒の問題"を描くんだ…
よく分かんない構成ですなぁ。
前回で、岡部(遠藤雄弥)を小川(明日海りお)が通報しようとしていたのを、
校長(高橋克実)が生徒を使ってもみ消していた事が
明らかになった所で流れが変わったように感じ、
そこからもう1つの謎である尾崎(鈴木梨央)と涌井(米倉れいあ)の関係性も絡めながら
最終章らしく"縦軸"に迫る話になっていくのかと思いきや…ですもんね。
もうここまで来たら、縦軸だけで十分な気がするんですけど。
前半の話でガッツリ取り上げられそうな2人の毒親案件だけでなく、
縦軸もそれと同じくらいの分量で盛り込んできているから、
解決方法も、どこが一番見所なのかも結局中途半端になってしまうんだと思います。
堀内敬子さんの追い込まれる演技は確かに凄かったですが、
親でも教師でもない、初めて会った人に説教されて改心出来るくらいじゃ…
最初から毒親になんてなってませんよね。
今回の毒親だけでなく、一応これまでにも、マタハラとか、性虐待とか、
現代社会に蔓延る問題にも踏み込んで行こうという意志は感じられたので、
作り手側も決して行き詰まって投げやりになった訳ではなさそうなんですが。
どんな構成にするのかがまとめきれておらず、
全体に"軸"がしっかり通っていなかったのは事実で。
もはや公私混同でしかない、一方的な個人の想いでしかない"縦軸"があるから、
1話完結パートの方でもっと時間をかけて伝えたかったであろうメッセージも
「毎回小出しにでも描かなければならない」という縦軸のルールで
端折らざるを得ない事になるんでしょうし。
脚本家が複数体制である事も原因だったんじゃないかという気がします。
そう。最初から変に主人公の苦い過去なんか入れないで、全話一人の脚本家が担当していたら…
世の中に対して訴えかける熱さが伝わって来る作品になったのかも、ですね…。
あ、なんかもう総括っぽくなってしまった(笑)
隆平(藤原竜也)が瀕死状態になって生徒達が駆けつけるっていう次回予告も、
最終回の学園モノあるある過ぎて、特に新鮮味がないと言うか。
今までそんなに生徒に好かれてましたっけ?という、若干冷めた気持ちです(苦笑)
そして、何よりモヤっとするのは、西田(池田優斗)のお咎めのなさ…
アレンへの暴行と言い、今回の誹謗中傷と言い、相手を精神的に追いやってる張本人なのに、
なんであんなにいじめを繰り返す人が目をつけられないのかが不思議でたまらない。
何度も書くけどさ、1話の頃の隆平だったら再逮捕でも躊躇せずやってると思うんですよ。
いじめた生徒にもちゃんと説教とお仕置きをするくだりを入れないと、
本作を見ている未成年は「バレなければラッキー♪」って考えて
教育上よろしくない気がするんですけど…(滝汗)
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