私からしてみれば、ぶっちゃけ、
島津(羽村仁成)の家庭の話はあれで終わりだと思っていたんですよねぇ…。
だって、劇中での台詞の通り、家庭内の問題に介入したら「越権行為」であって、
学校の教師ではなく"塾講師"である以上、どうする事も出来ないのが分かっていたから。
だから、5話の感想で「精神面が強くなっているのが伝わる彼の今後は
ちらっとでも良いので描いて欲しい」って書いたんです。
で…結果的に最後まで見てきて、時間を空けてわざわざ島津家の今後を描いた割には、
"感動の友情シーン"でそれなりに見せただけで中途半端に終わったな…
という印象が残ってしまいました。
というのも、前回以上に様々なエピソードが詰め込まれていて、
何を主体にした話なのかが分かりづらかったんです。
佐倉(井上真央)の成長物語?ヒューマンドラマ仕立てのお受験モノ?
塾を舞台にした学園モノ?群像劇?
それに加えて、なぜか黒木(柳楽優弥)が倒れるだとか、
相変わらず存在意義が感じられない灰谷(加藤シゲアキ)のストーカーっぷりだとか…
話の腰を折る場面が多いように思えてしまいました。
さっきも書いたように、塾講師は学校の教師ではないし、
5話が「男の友情」、6話が「女の友情」と対比されていた事を踏まえれば、
個人的には今回の島津家の話を描く必要はないというのが一番の考えなんですが。
島津家の話なら島津家の話で1つ(せめて前後編)にまとめるか、
縦軸ならまるまる1話分使って描くという形で整理整頓した方が
見やすかった気がしてなりません。
フィクションの世界だからこそ成立出来る黒木のキャラクターと、
彼ならではの持論展開・解決方法が面白くて見ているのに…
なぜ黒木1人の物語に絞らなかったのか?
縦軸や現代社会の問題を取り入れた事で、前回から少し迷走しているように
感じられてしまうのが勿体ない所ですね…。
↓次回の感想はこちら↓
↓前回の感想はこちら↓