鉄オタ道子、2万キロ 1話 感想|ちょこんといる道子と大自然に癒される

 

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癒される…見ていて心が浄化されますわ…。

タイトルに「鉄オタ」って入っているくらいだから

てっきり豆知識多めのマニアックな話になると思っていたんですけど、

あくまでも鉄道での旅にフィーチャーしていて、

ローカル駅で出会った人々との交流やその場所での発見を描く作品なんですね。

そして、ドラマというよりかはドキュメンタリーっぽい仕上がり。

でも、ドキュメンタリーに寄せた事で1本の"ドラマ"が見えてくる…

そう感じさせられた初回でした。

 

内容を少しだけ具体的に書くとすると…

道子(玉城ティナ)が着いた駅は北海道にある比羅夫駅という唯一"泊まれる駅"で、

そこで相部屋となった関口(青坂章子)と、同じく宿泊利用者の甲斐(栗原類)と出会う。

東京出身で家具デザイナーの道子と、鹿児島出身で(恐らく)主婦の関口と、

鉄道が好きで会社員を辞め、バイトをしながら趣味を満喫中の甲斐と

出身地も職業も年齢層もバラバラな3人が同じ鍋をつつき、親睦を深める…というもの。

 

本作のこの描写で何が良かったかって、多くを語らない所だったんですよね。

鉄道が好きで駅の宿主を継いだ山岸(明逸人)に関しては

道子自身が興味関心を持つ内容だろうから、彼の境遇がやや詳しく紹介されるんですが、

初対面かつ宿泊利用者同士の2人に関してはサラッとした紹介…

つまり、"食卓を囲む""一夜を楽しむ"程度のもので、そこから深堀りされる事はないんです。

初対面ならではのどことなく漂うぎこちない空気、

それを和らげようとする会話のやり取りも含めてリアリティがあって。

多くを語らないからこそ、この人は普段あんな想いを抱えながら生きてきて、

あんな生活を送っているんだろうな…という想像する"余白"が生まれました。

 

そして、ドラマをフィクションの世界…

仕事や学校、家事など、現実世界で頑張ってきた自分を癒す

"憩いの時間"だと捉える人が多いように、画面上でひたすら非日常な空間を味わえました。

それは、旅をしなかったら巡り会えなかったであろう様々な人との交流ももちろんなんですが、

何と言っても景色!景色を存分に味わわせてくれる演出も良いんです。

ドローンを駆使したカメラワークや(画面の3/4が雪で真っ白になるシーンも!)、

道子が旅を満喫している時の引きのカットの多さ、

CanonのCM風の少しセピアがかった写真まで…ビジュアル面だけでも見ていて楽しい。

見ているだけで自然と「旅行したい」…そんな好奇心が生まれて、

ワクワクした気持ちに駆られるようでした。

 

比較的冷静なナレーションとは裏腹に、雪景色の中ちょこんといる道子も可愛らしくて。

割と拾い物かもしれません。

ただ、視聴継続決定ではありますが、本作は非日常を味わいつつ、

自由に咀嚼しながら見るのが一番の楽しみ方な気がするので…

今後はのんびり見ていこうかな〜と思ってます。

 

 

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