2022年10月一覧

霊媒探偵・城塚翡翠 2話 雑感|既にワンパターン化しつつあるような?

 

 

うーん…降霊展開をなくして一応変化をつけているとは言え、

事件が起きる→翡翠(清原果耶)の能力に頼る→

その結果に従って香月(瀬戸康史)が手がかりを探す

という単調な構図になっている感じは否めないんですよねぇ。

それだったらいっそ、翡翠が誰かを指さして

「犯人はこの人です…」という流れに振り切った方が、

彼女を頼るのにもまだ納得出来るような気がしています。

 

そうでなければ、翡翠が既に気づいていても、香月に全ては教えず、

彼の論理的な推理で事件を解決へと導けるように、さり気なく助言する…とか。

あるいは、超能力を使い過ぎたために、力尽きて途中から使えなくなってしまった

彼女の代わりに、後半は香月のターンにして彼の活躍を見せる…とか。

原作があるのは知っているんですが、

各々の得意分野を活かして謎解きしていく"コンビモノ"じゃなくて、

やっぱり"主人公ありき"で話が進んでいるように見えるから気になるんです。

 

2話にして、もうワンパターン化しつつありますね…。

事件パートにイマイチ面白味が感じられないなら、

主人公の縦軸で興味が持てれば良かったんですが、今の所そんな匂わせもなく(汗)

という事で、前回の感想でも書いた通り、今後は視聴のみとなりそうです。

 

こんな少ない文字数なら記事にせずに、追記として書き足せよ!とツッコまれそうですが、

シェアしたい気持ちがあったので…。とりあえずの備忘録でした。

 

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アトムの童 2話 感想|ラブコールで後輩くんが仲間入り

 

 

ある意味、ガバガバセキュリティでしたね…w

ゲームがSAGASにパクられた背景を知っておきながら、

なぜかそっち側にいる隼人(松下洸平)に社外秘のゲームを見せちゃうし。

じいさんズも気にしていないようだし。

ジョン・ドゥへの思い入れが強い隼人じゃなかったら、日曜劇場の今までの作品から考えたら

情報を盗み取られる展開になるからね!?と思いっきりツッコんでしまいましたよ(笑)

 

そんな感じで、基本的にはご都合主義な流れで進んでいってはいるんですが…

でも、ツッコミで終わらないのが本作なんですよねぇ。

今回は、那由他(山﨑賢人)と隼人の"責任取り"から来る友情の熱さに泣かされました。

 

2人の関係性を描くのに一番グッと来たのは、

橋のシーンでの「寄り」「どアップ」切り替えを巧みに使った演出。

どアップ演出は、日曜劇場の池井戸作品(を手がけたスタッフ)ならお馴染みの手法なのですが、

本来は、周りの情報が削ぎとられる分、登場人物の表情や台詞が

よりダイレクトに伝わって来るという特徴を持っている…と思っています。

本作ではその特徴をきちんと汲み取り、那由他と隼人の人柄を表すものとして

上手く消化されている気がしました。

 

最初は、相手に向けて話している状況を分かりやすくするために、

片方が喋っている時は、1つの画面にもう片方の後ろ姿も映す。

隼人がSAGAS側に就いた理由を察した那由他が、彼の心境を代弁し、

核心を突く言葉を言ったタイミングで、さらに人物を寄せて撮ったカメラワークへと変わる。

お互い本音をぶつけた事で、長い間離れていた2人の距離が

縮まり始めたのを示す演出…ともとれます。

そして、引き止めるタイミングで、初めてどアップ演出を取り入れる。

「俺がここにいんだろ!」…ここのくだりは何だか、少年漫画を読んでいるようで

胸が熱くなりましたね。

 

そこからは、寄せのカメラワークをベースにしてやり取りを見せながらも、

ラブコールを送る那由他、一度決めた覚悟は中々捨てられない隼人でどアップにする。

どアップ演出を効果的に使った事によって、

那由他は、大好きな物や大事に思っている人に対して伝える言葉に

全く嘘がない真っ直ぐな性格で、

隼人は、もうこれ以上仲間を巻き込まないようにと、1人で罪を背負って抱え込もうとする

責任感の強い性格であると読み取れる作りになっていたのが良かったです。

2人じゃないとゲームのアイデアは生まれない。相棒ってやつですねぇ。

ゲームプレイのスタイルでも触れられていましたが、

2人のキャラが"攻め"と"守り"で真逆になっているのも、コンビならではの設定で

これまた面白かったです。

 

ただ、内容全体を踏まえて、1つ惜しいなぁ…と思う点を挙げるとするなら、

海(岸井ゆきの)がジョン・ドゥの解散の経緯を知る時の見せ方ですかね。

CM明けで、また次のCMが入るまでの約10分間を、

森田(岡部大)から真相を教えてもらう場面でまるまる使ってしまったために、

ワンクッション置かれて、物語の進行を止められたような感覚は覚えました。

那由他か隼人から聞かされるのなら納得行きますが、

3人と特に深い繋がりのない、那由他をネカフェに居候させているってだけの彼が

なんで解説者の立場に回っているんだろう…?という疑問もあったんですよね。

 

そこで思うのは…例えば、「辛そうな顔してた」と海が明かすシーンがあったじゃないですか。

会場でのシーンを見る限り、彼女は既にそう感じていたはず。

なら、もう一度どこかで隼人と偶然会う展開にして、

表情の事を言って図星をつかれた彼が、全てではないものの過去を話して…

それからあの回想を挟んで…

去り際に残した意味深な言葉の真意を、森田に代わりに教えてもらう(補足する)…

という形をとった方が、停滞感も薄まったんじゃないかという気はします。

 

しかし、「こんな設定・展開だったら…」と思う部分もあるものの、

決める所はバシッと決める演出のお陰で、

現段階では、今期のラインナップの中で上位に来ている作品です。

次回は財務顧問が赴任してからのお話。

まぁ…前後の内容的に、騙されるパターンでしょうね(笑)

そのまま退場するのか、

那由他の熱量にやられてもう1人社員が増えるオチになるのか、楽しみです。

 

 

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君の花になる 1話 感想|もうそろそろ胸キュン路線から離れてみては…?

 

 

私自身も好きなボーイズグループはいるし、現場も何度か行った事はあるので、

駆け出し状態の彼らを見ているとそのグループと重なって、応援したくはなるんですけど、

まぁ何と言っても、主人公の出しゃばり具合が見ていられなくて…。

弾(高橋文哉)と同じく「うるさい!」って、何度も言っちゃいましたよ(滝汗)

 

もう既に聞き飽きたツッコミだとは思いますが、寮母である必要があったんですかねぇ。

突如任された新人マネージャーの設定の方が、まだしっくり来たと思うんですよね。

芸能事情も現場も何にも知らない、入って間もない寮母が

経験値重ねたマネージャーに対してあれだけ前のめりで物申してきたら、

そのグループとは二度と仕事したくない…ってなるはずで。

彼女の余計なお世話っぷりは、教師の名残から来ているとも解釈出来るんですが、

肝心の"挫折"の描写も曖昧なのが、主人公へのモヤモヤに拍車をかけてしまっています。

中の人の演技とか関係なく、キャラがずっと単調に見えたので、

例えば、いつも明るく接していても、ふとした時に"影"を感じさせるような演出があったら、

視聴者の見る目も少し違っていたのかもしれません…。

 

8LOOMの披露時のカメラワークも、あす花(本田翼)やライバル側のファンが

感動するほどではないというか…。

1人の衣装は体操着っぽいというか…(苦笑)

配信1位とか、グッズのバリエーションとか、元々8人だったから「8LOOM」だったとか、

設定の節々にはリアリティはあるんですが、

それだけに、ボーイズグループの"要"となるパフォーマンスには

もっと力を入れて欲しかったです。

 

で…今度は、本作だけでなく、火10枠作品全体の話になりますが、

2年前にヒットした「恋はつづくよどこまでも」以降、

胸キュン路線にこだわり続けているのが

どうも足枷になってしまっている気がするんですよねぇ。

確かに、スタートアップ企業や耳の聴こえない主人公、婚活、出版社と

舞台や題材は毎回変えてきてはいます。

(まぁ…本作の場合は、音楽絡みの恋愛モノ、条件付きの設定から

「ファイトソング」と被ってしまってはいますが)

ただ…どの作品にも胸キュン要素をくっつけるから、メインの描写が疎かになって

みんな同じように見えてしまう。

本作だって、着地点は弾との両想いになるんでしょう…あの感じだと。

 

別に、1つにこだわり続ける作りは火10枠に限った話ではなく、

基本的に手堅いジャンルでローテーションしている某枠、

物語の構造は勧善懲悪で似ている某枠…いろいろあります。

でも、火10枠に関しては、それで内容の質を落としてしまっている事が問題だと思ってます。

身勝手な考えなのは重々承知していますが、

もうそろそろ、根本的な所でイメチェンを図った方が

良いんじゃないかという気すらしますね…。

 

冒頭でも書いた通り、気になる部分はあるので引き続き視聴はしますが、

胸キュン演出とあす花へのイライラが先行して、ネガティブな感想になりそうなので、

感想は初回のみとさせていただきます。

 

 

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ジャパニーズスタイル 1話 感想|チャレンジングではあるけど…

 

 

ミュージカルや吉本新喜劇によく通う人だったら、ついて行けるのかなぁ。

個人的には、さっぱり分からないまま終わってしまった…(汗)

笑いのツボって人それぞれな訳で、大衆的に好かれるコメディを作るのは

やっぱり難しい事なのだと実感させられた初回でした。

 

笑える雰囲気を醸し出してはいるものの、イマイチ笑い所が分からなかったのは、

ぎゅうぎゅうに敷き詰められた台詞量にありますかね。

とにかく膨大な上に、ドラマでは必ずある"間"がほとんど用意されていないのです。

仕切りなしに行われる会話劇は、もう既に各々がどんなキャラクターか

十分に掴めている状態だったら楽しめるのかもしれませんが、

初回で、しかも初期設定の紹介すらされていないまま台詞がどんどん飛び交うので、

全体の雰囲気よりも、1つ1つの台詞を追うのに必死になってしまいます。

で…理解しようとした途端、また次の台詞が被さってくるから内容について行けなくなる。

だから流すしかない…の繰り返し。

普段は感想を書くために、ドラマを見ながらパソコンかスマホでメモを取る事が多いんですが、

パソコンのキーボードを打つ手を止めて、画面をじーっと見ていても、

正直、あんまり頭に入ってきませんでした…。

 

あと、これは私個人の好みですが…

バラエティ番組でたまに挿入される笑い声や、

誰かが食べている時の「ガブッ」「パクッ」の効果音が好きではありません。

なので、本作の笑い声の効果音風演出も、クドさの方が勝ってしまいました。

"ライブ感"を出したくて取り入れているのは分かるんです。

でも何と言うか、頻繁に挿入されると「はいここで笑ってー!」って

無理強いされている気がして苦手なんですよね…。

 

"ライブ感"は、舞台の演者と、実際に舞台を見ている観客の関係性があって

初めて成立するものであって、テレビで見ているのとはまた感覚が違います。

そこを前提とするなら…拍手を効果的に使うしかないのかなぁと。

例えば…「笑っていいとも!」でタモリさんが表舞台にお出になって、

指揮をとられた時に行われる"お約束"がありますよね?

本作もそんな感じで、登場人物の誰かで十八番のシーンを作って、

(ルーシー(市川実日子)が毎回変な舞をする…でもアリ)

覚えやすいリズムで視聴者にも手を叩いてもらうよう誘導して

盛り上げていく…という形をとった方が、

家で見ているはずなのになぜかその場で見ているような

不思議な面白さが生まれるんじゃないかと思います。

 

うーん…金子茂樹脚本だという期待と、笑いのツボに合うかな?という不安

半々での視聴となりましたが、どうやら後者の方に傾いてしまったようですね。

唯一クスッと出来たのは、哲郎(仲野太賀)が敷地内に入ろうとする時に

素早く足を止める桃代(檀れい)のキレの良さくらいでしょうか。

 

今期の偶然が重なって、

「拾われた男」が役者さんの生き様を撮るドキュメンタリー映像なら、

本作は本番だなぁ…と感じさせる裏表具合は興味深いんですが、

次回も同じような作りだと、感想どころか視聴継続すら難しいかもしれないです。

「俺の話は長い」「コントが始まる」を生み出した金子脚本なので

見続けたいんですけどね…。

回を重ねるごとに、息の合った作品になる事を願うしかありません。

 

 

10/30追記:

2話も見ました。印象はほぼ変わりません。

演出に関してもう1つ気づいた事を付け加えるとするなら、

話す側と聞く側…たまに全体 でカメラワークを切り替えるんじゃなくて、

そのやり取りを見ている外野のリアクションをたまに映してみても

面白いんじゃないかと思った次第です。

 

今期よくお見かけする松尾諭さんと仲野太賀さんの冒頭の共演が、個人的ハイライトでした。

あとは会話が右から左に流れる…そんな感じです。

金子茂樹さんの挑戦は見届けさせていただくつもりですが、

感想はやっぱり初回のみとします。

 

 

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親愛なる僕へ殺意をこめて 3話 感想|サイ退場。グロシーンも減ってくる?

 

 

佐井(尾上松也)が接近してくると、毎回ゾッとしてしまうんですが、

それと同時に、ツッコミポイントにもなるんですよね(笑)

今回の場合で言えば…気絶している彼をよそに、

エイジ(山田涼介)と京花(門脇麦)がハグしているのを見て

「ハグしてないで、さっさと縄解いて逃げろ!!!」ですねw

鍵を漁るにしても、せめてもう一発殴ってから確認するべきですし。

身体を動かしたら起こしているようなもんですし(苦笑)

そもそも、女性1人で行かせるのは中々に酷でしたよねぇ。

山田涼介さんの血糊も…コスプレ用メイクかな?と思ってしまったのでした。

 

まぁそれは置いといて。

内容自体は、時間軸の過剰なイジリが減って、

純粋にサスペンスとして楽しめる内容になっていましたね。

回想が加えられたとしても、ナミ(川栄李奈)と葉子(浅川梨奈)の場合は

後々の作戦の"伏線"でちゃんと意味のある挿入になっていましたし、

全体的には、映像で見せて時々台詞で補足…という形をとっていたのが功を奏しました。

あとは、エイジが事件(と佐井)に振り回されていく様をメインに描く。

 

最初から現在進行形の構成になっていれば回りくどく感じなかったのに…

と思う所もありますが、今回で改善されてきたのは良かったです。

この調子だと、新章となる次回以降も期待出来そうですね。

 

そして、佐井が退場した事で、新たに気になる人物が浮かび上がって来ました。

「最近ずっと家に帰っていない」「お前が事件に入れ込んでるのも分かるが」と

言われていた桃井(桜井ユキ)です。

佐井を躊躇なく撃ったシーンは、刑事としての一線を超えているようにも感じさせました。

彼女の闇が明かされる時は来るのか…?

キャストが怪しい方ばかりなだけに、

各々の登場人物の動向も、引き続き注目していきたいです。

 

 

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クロサギ(2022) 1話 感想|令和の世界でクロサギが羽ばたく

 

 

放送直前で、2006年版の作品の予習完了。

ネタバレにならない程度に、前作と比較しながら初回の感想を書くとするなら…

 

まず意外だったのは、1箇所だけでも用語解説する演出が施されていた所。

そして…"導入部分"が詳細に描かれていた所でしょうか。

この2点のお陰で、かなりとっつきやすく感じさせてくれました。

いや、前作も導入部分があるにはあったんですが、アプローチの仕方が違っていて、

「何の詐欺に遭ったのか」は紹介されていても、

被害者が詐欺に遭うのに陥りがちな深層心理や、

乗っかってしまったのにも同情出来る背景描写にまでは踏み込んでいなかったんですよね。

詐欺の内容や取引の流れにしても、基本的に台詞で淡々と進むので、

頭の悪い私としてはそこは"何となく"で掴み、

主人公の腕前の良さを楽しむ…といった印象でしたが。

本作の場合は、そういった下地づくりと、連携プレイが見える展開になっていたお陰で、

どんな方向性で行くのかが分かりやすい、痛快感のある内容に仕上がっていたと思います。

 

また、黒崎(平野紫耀)の過去を一気に明かしたのも、

平野紫耀さんの、負の感情を止めどなく吐き出す演技も相まって、

彼がなぜクロサギとして生きるのか?に説得力を持たせていました。

あくまでも個人の見解ですが、平野紫耀さんは、二面性のあるミステリアスな役よりも

真っ直ぐな役の方がハマるイメージがあるので、

シリアスな作品でやりがちな過去を小出しにしていく…という方法をとらなかったのは

正解だったかもしれません。

序盤の方は正直、口振りからして、意識されているかな?と思う部分もありましたが、

初回で人物像を提示してくれたため、ここは徐々に慣れて来そうです。

 

良い人っぽさが強過ぎて、逆に何考えているか分からない桂木(三浦友和)も魅力的。

今度は旦那さんの山本耕史さんが出演されているのは…偶然なんでしょうかね?(笑)

あと気になるのは、氷柱(黒島結菜)の描かれ方ですよねぇ。

回を重ねるにつれ叩かれやすくなるポジションにいるので、

記憶に新しい「ちむどんどん」に乗っかって、役者叩きが加速していかないかどうかが心配です。

実際、氷柱を見て、ニーニーが時々脳裏に過ぎりましたから…(汗)

当たり前ですが、演じられている役は別人なので、

私も引っ張られる事なく気をつけて行きたいなぁと思ってます。

 

強いて言うなら、状況説明が丁寧にされていた故に

途中までテンポがもたついていた感じはありましたが、

"因縁"はしっかり見せないと、この手の作品は成り立たないでしょうし。

逆に、ほとんど全容が明かされた分、

通常放送となる次回からは洗練された内容になる可能性が高いです。

 

前作の記憶が鮮明なので、初見は「この内容で行くんだ〜…」

「こことあそこをくっつけて来たか!」という、

作品そのものを見るのに意図していない楽しみ方にはなってしまったものの、

登場人物の人柄もオチまでの流れもかなり違っているので、

次回以降は"1つの作品"として純粋に見ていった方が吉かもしれません。

とにかく、掴みはバッチリの初回でした。

個人的には、リブート作品の方が好きになりそうです。

今後はなるべく比較は控えながら、"令和版クロサギ"を応援していきたいですね。

 

 

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一橋桐子の犯罪日記 2話 感想|みんな実は独りぼっち

 

 

各々の設定を肉付けしていく形で、内容を膨らませていった今回。

桐子(松坂慶子)がムショ活を本格的に実践する描写よりも、

彼女と接していた榎本(長澤樹)や寺田(宇崎竜童)の置かれた状況や、

菜の花みたいな人だと言われていた知子(由紀さおり)の意味深な裏事情を

明かしていた印象が強かったので、

次回の結婚詐欺回が本番で、今回はその前準備?に見えた気がしなくもないんですが。

目標が定まったお陰か、ふとした時の"現実味があって笑えない"感じも薄まって、

ムショ活を通して様々な人と交流を交わす桐子の様子を

微笑ましく見られるお話になっていたと思います。

 

正義感があり、意見もビシッと言える榎本は、

実は家庭や学校では誰も自分を尊重してくれなくて

心細い気持ちを抱えていた女の子だった。

寺田もただの悪人ではなく、桐子と同じく孤独な老人だった。

寺田があそこを紹介した理由は、どうせ犯罪するなら

同じ意思を持った人たちと一緒にやって、充実した日々を送って欲しい…

自分みたいな寂しい想いはして欲しくない…っていう

ほんの優しさから来ているんじゃないかとも察せられます。

 

初回では2人とも、桐子とは違う立場にいるように描かれていた分、

もしかしたら、孤独感を覚えながらも日々を送っている点ではみんな一緒で、

どの世代でも共通しているのかもしれない…と分かった時には、

ほろ苦さを感じてしまいました。

 

だからか、大金を入れる用のバッグを選んだり、銃で遊んだり、作戦を練ったり…

普通だったらジェネレーションギャップで会話も通じなくて、すぐ気まずくなりそうなのに、

2人はどんどん距離が近くなっているし。

榎本といる時の桐子はとてもキラキラして見えるんですよね。

それで思うんですよ。ムショ活に取り組んでみたは良いものの、

いざ逮捕されて長い別れを告げる時に、

あの何気ないやり取りがいかに かけがえのない思い出だったか気づくんじゃないかって。

やっている最中は無我夢中になり過ぎて、案外その尊さには気づけない。

…完全に一括りには出来ませんが、旅行自体はもちろん楽しいけれども、

その日が来るまで待つ時間も同じくらいワクワクするっていうのとも似ているのかなぁと。

今回の件で、オチがどうなるのか何となく読めた気がしています。

 

次回は詐欺のターゲットとして男性(長谷川初範)が狙われるようですが、

長谷川さんなだけに、詐欺師を騙す詐欺師展開にもなりそうですね。

そして、もう1つ気になるのは、久遠(岩田剛典)の実態について。

桐子の行動は既にお見通しだろうというのは前提として。

最初は「ムショ帰り」なのでストレートに元犯罪者かと思ったんですが、

その割には人脈もあれば、犯罪の知識が豊富なんですよねぇ…。

ムショ帰りはムショ帰りでも、いろんな収容者に関わった看守だったりするんでしょうか?

 

 

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ザ・トラベルナース 1話 感想|王道だからこその利点もある。

 

 

初期の頃は面白かったのかもしれないと感じさせた

「ドクターX(シーズン6のみ視聴)」を筆頭に、

「リーガルV」も「ハケンの品格」も「七人の秘書」も、

中園ミホ脚本はどれも合わなかった私。

本作も、大人の事情でキャストを一新して、ナース版で「ドクターX」の焼き直し作品に

なるんだろうなぁと思ってあまり期待していませんでしたが…

中々どうして、悪くなかったですね。

 

確かに、設定こそ、中園ミホ作品らしい"ベタさ"は随所に感じさせます。

フリーランスで大量のギャラが発生する主人公とか、

ブランドイメージだけを重視してVIP待遇する病院の方針とか、

「病を治す」が本業であるはずの医者が

なぜか症状を見抜けない(その結果、スーパーナース=主人公を立てる)とか。

序盤で立て続けに見せられた設定は、

全体の医療ドラマあるあるも含めて全く新鮮味はないんですが、

でも、逆に考えてみると、それが"名刺代わり"にもなっていて、

放送してから15分くらいの時点で

どんな作品なのかが掴みやすいという利点も生まれるんですよね。

 

そして、良かったのは…物語の前半部分で

どんな雰囲気か?どんな方向性で行くのか?をテンポ良く見せ切った所。

あとは、オチまでの流れが満足の行くものになっているかどうかなんですが、

そこは中井貴一さん演じる静の"上品なヤクザ"っぷりが

視聴者のワクワク感を持続させてくれました(笑)

中井さんの底知れぬ闇を匂わせる演技によって、

正直言うと、もう1人主演である岡田将生さんを食ってしまっている

気がしなくはないものの、

あの力関係が「気が強そうに見えて弱い」「気が弱そうに見えて強い」

歩(岡田将生)と静それぞれの人柄を表しているようで興味深いですし。

現時点では静が、誰の手にも負えなそうなキャラだというのを

初回で強く印象づけた事によって、

今後は「歩の成長物語」でもあり「病院立て直し痛快ドラマ」にもなっていくんだろう…

と思える内容にもなっていました。

 

静の意味深な背景描写、2人の掛け合いもさる事ながら、

看護師寮のパートも"緩急"として良いアクセントになっていて、普通に面白かったです。

「歩ちゃん」呼びには笑わされました。

(個人的には、完璧よりもちょっと抜けている岡田将生さんの方が好きなのです…w)

コミカルもシリアスもミステリーも、全方位で楽しめる要素が散らばっている辺り、

エンターテインメントとしては、何気にしっかり作られているんじゃないでしょうか。

 

「ドクターX」が長編シリーズになるほど愛されていたのも何となく伺える、

手堅い初回だったと思います。

ただ、実は…次の時間帯に「silent」があって、

そちらの作品の感想執筆にじっくり時間をかけたいがために、

本作が微妙なら感想も書かなくても良いかなぁと思っていたくらいなので、

次回以降は視聴のみに切り替える可能性もあります。

また書きたくなるほど面白ければ、休日の方にズラすかもしれませんし…

他のドラマとの兼ね合いもあるので、まだまだ未定です。

 

 

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ファーストペンギン! 3話 感想|「何も知らない」は疑いのもとだけど…

 

 

相変わらず"騒動"を描いているなぁ…という印象。

杉浦(梅沢富美男)の出番が減った事で"ドラマ臭さ"は薄まったし、

前回よりも和佳(奈緒)の仕事ぶりは少しずつでも、現在進行形では描かれてきたし。

仕事内容を逐一報告しないんだったら、

そりゃあ「男社会に突然入り込んできた女」を疑うのも当然だとは思うんですが…

うーん…3話も経っているのに、堂々巡りの状態が続いているのが引っかかります。

 

今となってはようやく女性の活躍も認められつつあるけれど、

10年前は元専業主婦が活躍し出すと「"女"を使っている」「裏に男がいる」と

色眼鏡で見られるのが普通だった。

未開拓のものに巻き込まれるのが怖い。失敗を恐れて動けない。

だから突き放すような言葉ばかり言っていた。

そんな当時の日本社会の縮図がいかに保守的だったかを知らせたいという、

作り手側の熱量は伝わっては来ますよ?

だけど、そこにこだわり過ぎるあまり、

「疑惑の目を向け反対してくる団体に対して、主人公が本音をぶつけて黙らせ、結束力を高める」

という構図からは脱出出来ていないんですよね。

だから、いくら取り扱うモチーフをあの手この手で変えたとしても、

進展がないように見えてしまう。

 

騒動は騒動でも、営業面でのトラブルを描いて欲しかったです。

1日に多くの料理店を周り、今まであまり魚を食べて来なかった人が慣れない行為をして…

大将とのあのやり取りを見る感じだと、営業方法も手探りだったでしょう。

最初の方は話を聞いてくれなかったり、怒鳴られたりした事もあったはず。

やんわりとではなく、もっと仕事で苦労している彼女の姿を描いた方が

「ファーストペンギン」の意味も明確になって、見応えがあったかと思います…。

 

あとは…腑に落ちないのは、片岡(堤真一)たちの手のひら返し具合ですかねぇ。

仕事ぶりを認めるまではまだ良いんですが、そこからの対応が急に変わるんですよね。

「マネージャーになって、わしらをビシバシ鍛えてやってくれ!」じゃなくて、

「社長になってくれ!」ですから(笑)

何やかんやで最後は綺麗に収まるのも、

お仕事ドラマならではのリアリティが見えてこない原因かなぁと。

そして、"あの人"の子かもしれない琴平(渡辺大知)のくだりは

いつまで引っ張るのか…(汗)

和佳は知らないようでしたが、彼の正体がはっきりしない限りは、

なぜ"メンター"的に彼を頼り切っているのかという疑問・モヤモヤが先に出てきて

イマイチ彼女を応援しづらいのが現状です。

 

まぁ、今回で「騒動編」(←勝手に名付ける(苦笑))は終わりみたいなので…

お、終わりですよね??

味方をしてくれた次回以降から、お仕事描写に本腰を入れてくれる事を願います。

 

 

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拾われた男 2話 感想|兵庫の寅さん、運転手になる。

 

 

今回のオチに使われていた、「男はつらいよ」風の切ない恋の話。

この手の内容は、数話やった後で"味変回"として放送するイメージがある分、

俳優を目指すまでを描く本筋と繋がっているようで繋がっていない感じもするんですが、

それでも、なんか楽しいんですよねぇ。

(個人的には、衝動的に来る"なんか"は大事だと思っております…。)

目まぐるしい展開に、心踊らされています。

 

本作を見ていて、当時父から聞かされたエピソードをふと思い出してしまいました。

ちょこっと書くとするなら…上京したてで、まだまだ若かったから

「〇〇(上京先)と言えばあの有名漫画家のスタジオがあるじゃん!」

って思いつきだけで、アポも取らずにスタジオまで足を運んで

漫画家に会いに行った…という、今考えてみればあまりにも無謀過ぎるお話。

 

本作には、そんな若さ故の貪欲さや、がむしゃらな部分から来る

キラキラした"青春"が詰まっているような気がしています。

青春時代って、当時は、未知の世界に飛び込んでみてからは

新しい物を吸収しまくって、毎日を過ごすのに精一杯になっているから

時間の早さをあまり感じないものなんですけど、

大人になってから振り返ってみると、あっという間だったなぁ…って思えてくるんですよね。

そして、この20年でインターネットが発展し、SNSが生まれたお陰で、

大きな夢や目標を堂々と言って良いものが、

周囲の目を気にして言いづらい世界に変わってしまった。

 

だから、時々「ネットに囲まれていない時代」が羨ましく感じる時もあるし、

夢に向かって真っ直ぐ生きる松戸(仲野太賀)の青春時代に"憧れ"を抱いたりもするのです。

失恋も初演技も経験し、着実に自分の肥やしにしようとしている

彼の純粋な目は、とても生き生きして見えました。

 

ラストは、井川遥さんの登場にはびっくりさせられましたねぇ…。

看板でのご出演のみかと思っていたので、

「本物が目の前にいる!」非現実感を追体験したかのようでした。

次回以降描かれるであろう井川遥さんの"青春"がどんなものなのか、今から楽しみです。

 

 

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