アトムの童 6話 感想|ゲームアンチのママの過去が気になる

 

 

前回のラストでアトム玩具が買収され、事務所が差し押さえられたと思ったら、

今回ではもう取り返して「アトムの童」で再復帰を図るって…

なんつう浮き沈みの激しさよ………(笑)

 

じいさんズはあれだけSAGASを嫌がっていたのに、

1年後になったらすっかりSAGASの社員として、

時間外でも作業着を着ているくらいイキイキしているし。

海(岸井ゆきの)は、あんなに酷い仕打ちをされた銀行に、

契約社員とは言えなぜか再就職(敵対関係にいた彼女を採用する方も採用する方でしょ…)。

ファンタジーにしてもあまりにも前後の繋がりがなさ過ぎる上に、

1年を通しての各々の苦悩や葛藤に一切触れなかったのも疑問でしたが、

一番「なんでこんな話にしちゃったの?」と思えてしまったのは、

学童保育の生徒の保護者を露骨に悪者に仕立て上げてまで、

「保護者会のボスvs那由他チーム」というぶっちゃけショボい対立構造で

盛り上げようとしてみせた所。

 

何年かははっきり明かされていないから言いますけど…

本作って、令和の世界のつもりで作っているんでしょ?

プログラミングを使った授業を導入している小学校もあるはず。

なのに…今時、「漫画は頭を悪くする」とよく言われていた

昭和の時代を生きているような母親が存在するんですかねぇ。

子供の頃に夢中になってゲームをやっていたせいで、母が倒れたのにも気づかず、

早く病院に連れて行けば助かったかもしれない命を失わせてしまった訳でもないし。

大好きで尽くしていた彼氏に「お前よりゲームの方が好き」と言われて

ショックを覚えた訳でもない。

でも「ゲームは有害」だと決めつける。

そこまでに至った背景がないから、モヤモヤする。

今回作っていたシミュレーションゲームが、結局、保護者には納得が行くものだったのか?

学校ではどんな影響を及ぼしたのか?も曖昧に済まされたのも含めて。

なんかもう…"その場しのぎ"の悪役を用意して、主人公と対立させておけば

視聴者が勝手にスカッとしてくれるだろうっていう…

こんな事は言いたくなかったですが、安直な考えで今回の話が作られたと

思えてなりませんでした。

 

第2章開幕にしても、那由多(山﨑賢人)がゲーム制作に意欲的かそうでないかが違うだけで、

アナログなおもちゃを作ってきた社員と一緒にゲームを作る点、

気持ちも職場もバラバラだった社員がチームになる点、

ジョン・ドゥを交えて「"潰され(かけ)た"アトム玩具」の立て直しを図る点では

第1章である初回と同じ事を描いているんですよね。

だから、個人的には"二番煎じ"に見えて、イマイチ気持ちが乗りませんし。

今回の内容が、わざわざ買収の展開を盛り込んでリセットさせてまで

やりたかった内容なのか?とも思えてしまって…う〜んって感じです。

それだったらせめて、アトム玩具の面々をバラバラにさせずに、

SAGASにがむしゃらに対抗し続けての逆転劇の方が見たかった…。

まぁ…本当に見たかったのは、因縁にこだわるがために端折られてしまった

ゲームが完成するまでの紆余曲折や、

大賞を受賞するまでの過程だったんですけども……(滝汗)

 

他にも、「アトム」を社名に使うのと言い、

あの実験的なゲームを5,000万円で買ってくれたのと言い、

ツッコんだらキリのない回でしたね。

次回予告だと、興津(オダギリジョー)が助けて欲しいって言ってましたけど…

ただの罠ですよね?

なんか、前回からの迷走っぷりを見ていると、

キャラ変する可能性もありそうなのがなぁ(苦笑)

 

那由他たちの真っ直ぐさや青さが、モノづくりに励んでいた学生時代と重なって

好意的に見ていたのに。なんでこうなっちゃったかなぁ…(泣)

 

 

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