前回の感想で「粗が多い事件の結末や殺害動機に関しては(中略)
刑事ドラマではないから、今後も大きな捻りはなくて良い」と書きましたが、
やっぱり少し訂正させて下さい。
何となく、私の中で風間(木村拓哉)の存在が薄く感じる原因が分かったような気がします。
う〜ん、何と言うか…事件パートがあまりにもトリッキーに描かれているのが、
本作の世界観や持ち味を壊しているんじゃないかと思えてならないんですね。
今回の内容にしたって、まぁ前回よりツッコミどころは減ってはいたものの、
引き続き工場勤務の設定にすれば
話が上手く収まりやすいと思っているのか(原作アリなのは把握済)、
溶接の技術を活かして、学校の銅像の一部を切り離して後で戻す形で
犯行時間のアリバイを作ったというのには無理がありまして(汗)
夜の学校の銅像の前で作業をすれば、切り離したり溶接したりする際の音も
周囲に聞こえやすいだろうし、飛び散る光も当然目立つ訳で、
それだけ目撃情報が出るリスクが高くなるのでは…?という疑問が残ってしまいました。
同じ事を再び書きますが、本作がメインとしている所は「風間の指導官時代」と
指導官である風間が新人刑事を鍛え上げる「風間道場」なので、
もっと事件パートは"普通"で良いと思うんですよね。
逆に事件パートを変わった内容にすればするほど、
風間や瓜原(赤楚衛二)の描写よりもそっちの方が印象に残りやすくなって、
「1話完結型の刑事ドラマ」が色濃く出てしまうと言いますか。
風間も、まともに捜査してなさそうな割には
最初から全てお見通しであるかのような素振りを見せているだけで、
なぜ・いつどこで気づいたのかの根拠が曖昧だから、魅力的に映らないのがなぁ…と。
個人的には、事件パートよりもそっちに尺を割いて欲しいですかね。
どうやら、新人刑事1人につき2話の構成で行くようで、
瓜原(赤楚衛二)とバトンタッチして
次回からは隼田(新垣結衣)がそのポジションにつくみたいですが、
果たして、このペースでいずれ、風間の原点が明らかになる時が来るのでしょうか。
元々期待している作品ですし、
ラストでは彼の目を刺した犯人と思われる人物が登場してきたので
見届けたい気持ちはあるんですけどね…
さて、本作と月10でどっちが面白くなるかな…??
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