18/40〜ふたりなら夢も恋も〜 10話(最終回) 雑感|恋愛要素はなくても良かったよ…

 

 

※本当は初回の感想のコメント欄に書き残して終わるつもりでいましたが、

割と長くなったので、雑感ですが記事にしました。ではでは…

 

思う所あり、「シッコウ!!」5話の感想で

本作の5話も内容が充実していた…という旨の雑感を書いたのですが。

恋愛要素を濃くして、強引に三角関係、五角関係の

構図を作り始めた6話以降から、また萎えながら見てしまってました…(汗)

 

赤ちゃんを通して出会った2人なのだから…

いや、有栖(福原遥)が子供を授かるという設定がなければ

瞳子深田恭子)と結びつく事はなかったのだから、

恋愛を絡めた多角関係ではなく、

有栖と瞳子、海の三角関係をもっと重点的に描くべきだったと思います。

じゃないと、子供を存在させる必要性がなくなってきてしまいますからね。

 

どちらにも恋愛を盛り込んだお陰で、

正直、2人が支え合っているようでそう見えにくい(支え合っていたとしても記号的で)

主人公が別々のオムニバスに映ってしまったのが残念でした。

一応、最後は有栖がイベントを成功させ、学芸員の資格を取るくだりも描かれていましたが…

残り2話でバタバタ片付けていった感じだったので、

「ふたりなら夢も恋も」よりかは「ふたりなら恋だって」状態に見えてしまったのは

言うまでもありません。

 

最終回の結末にしても、仕事・学業のやり甲斐やら、アセクシュアルやら、妊活やら、

現代的な要素をいろいろ取り入れた割には、

2人とも「恋愛・結婚=幸せのゴール」ととれる

型にハマった着地になってしまったのも…ちょっとモヤモヤしましたねぇ。

っていうか、妊活の話ってどこに行ったんだろう?

台詞でサラッとでも良いから、触れて欲しかったです。

 

そして、もう1つ最終回関連で気になったのは…

有栖の母・真理(美村里江)と瞳子がスクールに通っていた頃に知り合いだった事。

個人的には、最終回で明かされるには、「出会うべくして出会った2人」といった

感動ムードを押し売りしているようで、ここも素直に受け入れられず…(汗)

初回の感想でも、まだ初対面なのにも関わらず

瞳子が人のプライベートに介入する件について書きましたが。

むしろ、この設定を初回に持ってきて、

瞳子が一方的に真理の娘が有栖だと知っていたから

彼女の面倒を見る事に決めた…という流れにしてみせた方が、まだ納得出来た気がします。

 

まだ子供を育てる覚悟が足りていない有栖の葛藤…

6話か7話だったか、康介(八木勇征)は有栖や海と別れる事を決心しつつも、

海のために買ってきたキリンのおもちゃには

いつまでも父の想いや、康介が父であるという記憶は

残り続けるよ…といった切ない余韻を残したラストは印象的だったんです。

主題歌との相性の良さも時々感じさせられただけに、

恋愛を無理に盛り込んでいなかったら純粋に好きな作品になっていたかもしれない訳で…

つくづく、勿体ない事をしたなぁと思います。

 

仮に本作が火10ではなく金10での放送だったら、

またアプローチも違っていたのかな…とか考えちゃいます。

来期は、再び王道ラブコメディに戻るようですね。

果たして、火10枠が本当の意味でイメチェンを図る日は来るのかどうか…。

 

↓一応…初回の感想はこちら↓

 

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