なるほど、やっぱり英子(上白石萌歌)が披露している数々の曲は
カバー曲という設定になっていたんですね。
まぁでも、そりゃあそうか。
1話の「タイム・トラベル」「真夜中のドア」で、シティポップで攻めるのか?と思いきや、
2話ではCreepy Nutsの「堕天」でイマドキな曲を歌ったりしていて、
ジャンルがごちゃついていたイメージがありましたもんね。
で、今回で初めてオリジナル曲を歌う彼女の歌声を聞いて感じたのは…
英子もとい、上白石萌歌さんはキーが高い方が良さが発揮されるという事。
今までの曲ももちろん上手いんですが、全体的に低くて、
もっと高音でも行けそうなのになぁ…と、ちょっとした物足りなさは覚えていたんです。
しかし、これはあくまでも意図されたもので、コツコツ努力を積み重ねた結果、
日の目を浴びた彼女をドラマチックに魅せるための作戦なのかもしれません。
分かりやすく言えば…多分、オリジナル曲を披露する前と後でキーに高低差をつける事で、
成長っぷりを印象付けようとしているんだと思います。
現時点では歌詞は全然埋まっていないので、完成した時が楽しみですね。
前回の感想で指摘した「英子の歌に感動する様子」の
演出・描写については、今回は違う形で改善されていて。
歌唱曲をBGM代わりにし、回想も交えながら
いろんな出来事が鮮明に蘇ってくる様を丁寧に描いていたお陰で、
KABE太人(宮世琉弥)にとってあの曲がいかに人生のターニングポイントとなる曲で、
佐々木(村田凪)の存在やラップとの出会いがいかに"青春"だったか、
彼の背景がしみじみ伝わってくるようでした。
孔明(向井理)は英子の歌で「勇気づけられた」「多くの人がその歌声を待っている」と
いつも絶賛していましたが、今回でようやく説得力を感じましたし、
彼女の歌の偉大さを物語る内容になっていた気がします。
帽子から湯気が出るくだりは原作にはないそうですが、
頭をフル回転させている事を視聴者に示す"記号"にもなっていれば
良い意味でのくだらなさもあって、漫画ならではの味わいも取り入れられていて
上手い表現になっているんですよね。
また、本筋の邪魔をしない程度にコメディ要素や小ネタが盛り込まれているためか、
じわじわ笑えてくるというか、本作の世界観が妙に癖になってしまうのです。
その服って普通に洗濯するんだ…とか、ラップのようなお経とか、
小林◯子さん並みのバイクとかw
あ…でも今回、「超孔明じゃん!」が聞けなかったのは寂しかったですねぇ。
「やっぱ孔明じゃん!」はありましたけどね。
少し話の進みが遅いかな?と思いながら見ていたら、ラップバトルは次回に持ち越しのようで。
あんな所で終わったら、気になっちゃうじゃないですか〜。ずるいなぁ(笑)
もしかして…来週から始まる裏の初回に合わせて、
あえて引っ張った?なんて思ったりもしております。
うーん、来週は裏を見るつもりでしたけど、こりゃ迷うなぁ…。
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