自分の知らない時代を学べて、新たな気づきを得られるのが
ドラマの醍醐味だと再認識させられた回でした。
同局で夏に放送されていた「Shrink」でこんな病気があるのだと知ったように、
ある程度ドラマを見ていると、今まで蓄積してきた知識を踏まえて
あくまでも自分基準で登場人物の気持ちを考える事は出来ても、
やっぱり、背景を知っているのと知らないのとでは大違いで、
その人のことを奥深くまで理解できない事だってあるんですよね…。
長嶺(イッセー尾形)の話に最後まで聞き入ってしまいました。
まるで私も授業を受けている感覚にさせられましたね。
今回は長嶺にスポットが当たった回。
柳田(小林虎之介)を始めとした若者たちとは剃りが合わず、
つい突っかかってしまう所があるので厄介なジジイだと思われがちでしょうけど、
そして妻・江美子(朝加真由美)といった、比較的歳の近い世代や同年代の相手とは
自分の気持ちを冷静に話せる人なのです。
若者世代への言葉遣いを聞いていると、とにかく乱暴でキツい。
その根底には多分…「どうせ理解してもらえない」「俺たちとあいつらは違う」という
諦めの気持ちがあるからなのかもしれません。
結局、"自分と他人"の分断は理解不足から始まるし、
どの世代だろうが関係なく、恵まれた面とそうでない面があって、
それぞれが事情を抱えている…というのが示された内容でした。
柳田がとある教室にひっそり通っている姿を偶然見かけ、リーフレットを読んで
授業中にタブレットを使用している理由を察した長嶺が、
彼の付箋を貼りまくりの参考書を拾った際に、優しい言葉を投げかける。
一方で、長嶺の話を聞いた柳田は、拍手が止まない中でタバコについて1人でじっくり考え、
いつもの癖で吸おうとするも、手を止めた。
自分の知らない世界を知り、学んで、自分が抱えているものを打ち明けてみる事で
初めて相手を尊重しようと思える。
あの授業の後、長嶺がいつものように先生にしつこく質問して、柳田に舌打ちされても
「これで最後だから」と口調が穏やかになっていた小さな変化にもグッと来ました。
柔らかな雪解けに、今回もほろりとさせられました…。
長嶺の加入で科学部のメンバーが全員揃い、学会発表という新たな目標が出来ました。
佳純が「科学部」と書かれた看板を扉にかけた所で、主題歌が流れます。
看板のロケットの絵と主題歌の相性が良くて、妙に惹かれちゃいましてね…
部活動を通してこれからみんなが飛躍していくんだと思うと、ワクワクが止まりません。
次回以降も楽しみです。
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