途中、報道特番で中断になったものの、最後まで放送しましたね。
かつて2時間以上の映画で終盤に差し掛かっていた所を、
深夜になってから放送再開したフジテレビの事ですから、
23時くらいまで待機するつもりでしばらくリビングにいましたが…意外と早かったですね。
題材が題材なので、再開後は変にリアルさが増しました。
落ち着いて見られない人も多いだろうから、今日は放送休止しちゃっても…と
思わなくもなかったのですが、またいつもの通り、昼の時間帯に再放送はされるでしょう。
何にせよ、今日本中が不安になっているあの件は関係していないようで、ひとまず安心しました。
年初めの地震は、本当にビクッとします。
さて…これから、初回の感想に触れていきます。
ドラマにおいて、スポットライトが中々当たりづらい職業を取り扱ったお仕事ドラマは、
フジテレビで定期的に生まれています。
が…私が見てきた経験上では、
・主人公上げ周り下げ(知識経験豊富な上司をあえて仕事が出来ない人間に描き、
主人公に手柄を持っていかせるパターン)
・別の職業の人間への見下し描写
・別の職業の人間or仲間内での対立、揉め合い描写
・登場人物の過去を掘り下げてばかりで、話に緊張感がない(これは最近のパターン)
このどれか1つや2つは必ずと言って良いほど盛り込まれていた事から、
そういった類のお仕事ドラマに対して徐々にネガティブなイメージを持つようになり、
本作も同じ結果になってしまうんではないかと思って、
視聴前は全然期待していませんでした。
そんな状態の中で見始めた冒頭ですが…
冒頭の5分間で何が描かれたかというと、子供2人が火事に巻き込まれそうで…のシーンの次に、
複数の指令管制員が、それぞれかかってくる電話に対応している姿。
カットは時々複数に分かれていたものの、
メインの画面は一発撮りの演出を施していたのもあり、緊張感が伝わってきました。
初っ端からかかるイタズラ電話にも、思わずドキッと。
そんな事で?という電話も増えてきた世の中だから、
まずそのかかってきた電話が緊急性の高いものなのか、
ただのイタズラなのかを聞き分ける作業から始めないといけないし、
何の情報をピックアップして、どんな対応が適切なのか、
常に頭をフル回転させなければならない。
たった5分の内容でも、指令管制員は不安と戦いながらいつもこの仕事をしているのか…と
考えさせられる仕上がりになっており、
「いけるかな?」とちょっとだけ期待させてくれました。
今回(本作)は微妙な感じで終わらなそうな可能性も出て来つつ、
やっぱり序盤の方で書いた、こんなお仕事ドラマは嫌だ!と思える要素が
入って来ちゃうんじゃないかとソワソワしながら最後まで見ましたが…
とりあえずは安心出来るのかもしれないなと。
期待度を低く見積もっていた分、それを大きく超えてきた初回でした。
チームの1人には、クールで群れるのが苦手なキャラって必ずいるよね〜とか、
人より抜きん出た能力を持つ主人公とか、
今のくだりは前兆で、この登場人物の出番はこの場限りじゃないんだろうという
先が分かりやすい展開とか、「ドラマあるある」で気になる部分は所々にあったものの、
とにかく…ギスギスした描写がない!これが私にとっては見やすくてありがたかったです。
あと何気に、雪(清野菜名)が銀行員を辞めて指令管制員になった理由を聞かれて
第三者が個人情報を漏らさなかった所も、本作への好感度が上がるポイントの1つでした。
耳が良いというチート過ぎる雪の特殊能力に関しては、
今回はたまたま彼女のお陰で事態は解決したけれども、
やっぱり無断で立入禁止場所や関係者専用の場所に入るのは非常識な事で、
もしそういった所に入ったとして、二次災害に巻き込まれかねません。
雪の仕事スタイルにやや否定的な考えの兼下(瀬戸康史)がいて、
感じ悪い言い方ではあったけれども、救えない命も嫌というほど目の当たりにしている
消防隊だからこその意見も頷ける所はあって。
彼女のやり方は決して褒められたものではない…といった
危うさを仄めかす描写になっていたので、特に抵抗感はありませんでした。
でも、「現場に行かないで想像する事は妄想になる」のも確かですし。
単独行動は危険だけれども、1人でも多く命を救うためには消防隊との"連携"が大切なのだと…
彼女がいつかそこに気づいてくれたら良いなと思います。
次回は兼下の家族の話も描かれるようで、まだ信頼はし切れていないのですが、
初回の印象のまま、最前線で働く指令管制員にリスペクトを持った作品になる事を願いたいです。
という訳で…感想は初回のみにするつもりだったんですが、
今の所、これは絶対感想書くでしょ!というような作品は出てきていませんし
(既に視聴したドラマがあるので、後日、時間を見つけ次第書きたいです…)、
意外と悪くなかったので、もう少し書いてみます。
しかし、来週は月10を優先いたします。