テレ朝の某刑事ドラマや、テレ東の某執事ドラマの影響か、
真面目で紳士的なイメージがあった上川隆也さん。
ここ最近、本作の番宣でお見かけするたび、
もしかしたら変わった方なのかもな?と思い始めていたので、
変人な主人公も何だかしっくりきちゃいました(笑)
前作が「私は神です」とカミングアウトしてくるドラマでしたから、
犬頭(上川隆也)が犬の化身だと言われてもすぐ信じてしまいそう。結構犬顔ですよね。
っていうか、まさか本作でも歴史画が見られるとはね…w
でも、何でしょう。犬頭が登場してから少しの間は
主人公を見るドラマとして気軽に楽しめそうな気がしたんですが、
イマイチ跳ねないというか…途中からあまり面白く感じられなくなってしまったんですね。
原因は分かっていて、テンポが悪かったんだと思います。
で、何がテンポを悪くさせているのかと言ったら…
演出と、恵美子(内田理央)とのやり取りが関係していたのかもしれません。
演出に関しては、個性的なフォントを画面に大きく表示させる手法が
頻繁に行われていたのはもちろん、カメラワークの素早い切り替えだったり、
前半の方で一部、瞬時にズームを取り入れてみたり(←伝わるでしょうか)と
「これはコメディ作品ですよ」と言わんばかりの演出が全体に散りばめられていて、
個人的にはちょっとうるさい感じがしてしまいました。
ただ、「ちょっと」と書いている通り、私が苦手な某監督ほど過剰ではなくて、
好き嫌いが分かれる演出なんだろうな…とは思うので、そこは別に良いんですけど。
犬頭と恵美子のやり取りに関しては、呪われた物件の真相を突き止める本題から
逸脱した会話が多過ぎるんですよね。
2人の人物紹介も兼ねているんでしょうし、拡大放送だから仕方ないとは言え、
ポエマーとか、呪いは概念だとか、働かざるものは〜とか…
あそこまで本題と無関係の話を盛り込んだら、
"本作らしさ"ではなく、もはやクドイと言いますか。
仮にその会話に、真相解明に繋がるヒントが含まれているか、
または専門用語を入れた、聞いていてタメになる内容だったりしたら
まだ意味のあるものになったと思うんですが、
初回を見た限りでは、盛り込まなくても話が成立してしまう…
そんな時間稼ぎの印象が強かったです。
工事の振動で部屋にあったものが落ちるなんて
違う意味で問題物件では?と思わなくもないものの、
密室によるミステリーはそれなりに凝っていて、演出とやり取りの塩梅次第では
前作に引き続き、熱狂的なファンが生まれる作品になりそうな気がするんですけどね。
私はと言うと…途中で飽きず、最後まで楽しんで見られるかな?と思えてきています。
初回で感じた無駄が通常回で少し改善される事を信じて様子見はしますが、
予定通り、感想は初回のみとさせていただきます。