本作のうたう「かつてないほど"切ないバディ"に」って
なんじゃそりゃと思っていたんですけど…
終盤の薪(板垣李光人)のシーンの事を指すのでしょうか。
(脳内が映し出されている)この人が見ている世界はとても美しくて温かいのに、
自分は人が守りたかった秘密を覗き見するだけで誰も救えていない。
恐らくそんな感じで、毎回毎回悲しい出来事を目の当たりにしては、
もう命が亡くなってしまった以上はどうにも変えられない…という葛藤を
常に覚える事になるから、"切ない"なのだとは何となく分かりました。
でも、それ以外は正直よく分かっていません(汗)
科学警察研究所における第九の存在、何か使命を課せられているらしい薪、
誰かと瓜二つで、薪を妙に気にかけている鈴木(中島裕翔)、
そして鈴木と雪子(門脇麦)の関係性など、
初回を見てみる限りは、1話完結型の未解決事件モノというよりかは
組織内に漂う意味深な要素を探っていく物語になるんだろうとは思うんですけど、
2、3話ほど見逃していたのかな?ってくらい、
初期設定の紹介もほとんどなく話が進んでいったんですね。
だから、状況をあまり飲み込めていない私からしたら、
涙を流してまで感情的に訴えかける薪の様子にも置いてけぼりな感覚にさせられましたし、
むしろ、オーバー気味な演技にも映っちゃって。←役者さんではなく内容自体に原因アリです…。
事件パートも全体的に曖昧な印象を受けて、
遺書が見つかれば捜査も進展するのでは?とか、
証拠として認められず、結局警察の力で
証言や物的証拠を探すんだったら映像って必要あるの?とか、
そもそも、"人の記憶"であればその人自身の先入観や勘違い、
妄想も含まれている可能性があって、決して正しいものとは限らないのに
なんで薪はあそこまで映像を過信するの?とか、
いろいろと気になって仕方ありませんでした。
気になると言えば、所々の台詞も。
見たものや推理を全部口に出してしまったり、1つのワードを連呼したり…
漫画の1コマで書かれている台詞をそのまま再現したかのような不自然さを
何度か感じてしまいましたね…。
序盤で映された剥き出しの脳、SF感の強い装置の演出から始まって、
作品全体に漂う気味の悪さというか、
どことなく触れてはいけないような恐怖さえ感じる雰囲気は悪くなかったんですけどね。
うーん、でも…雰囲気だけだったのかな…とも思います。
そして何より、月曜日の夜にはヘビー過ぎる(汗)
昨日の日曜劇場もシリアスが強めで、2日連続で見たから…というのもあるけれども、
あのラストシーンも踏まえると、深夜ドラマ向きなのかもしれません。
月9の流れでリアタイするとは思いますが、
録画で別の日にじっくり見たいタイプの作品でしたね。
心身が元気な状態でなければ、視聴後にかなりカロリーを消費しそうな気もします。
感想は月9の方はまだ様子見するとして、本作の方は初回のみとさせていただきます。
最後に、ドラマと関係ない事を。
ここ数日、CMがAシーだらけになっているフジテレビですが、
カンテレ制作だからなのか?本作が放送されている時間帯は
前時間より本数が少なめでしたね。あくまでも体感では。
フジには反省していただきつつ、ドラマに罪はないから
そのうち制作に支障が出なければ良いな…という考えでいます。