対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜 1話 感想|礼子(江口のりこ)は何色の紫陽花?

 

 

2歳の娘を育てる専業主婦という設定。

新ドラマをチェックしている時点で、

今どき専業主婦も少ないんじゃなかろうか?(と思えるようになったのも時代ですね…)と

思っていたんですが、開始数分で「絶滅危惧種」というワードが出てきたので、

「育児・家事をする主婦(主夫)」の現状を踏まえた上での

あえての設定だと分かって、一安心でした。

 

詩穂(多部未華子)が子育て支援センターで出会ったのは、

育児も仕事も完璧にこなしたいワーママ・礼子(江口のりこ)。

今回は、精神的に追い詰められてしまった礼子に、詩穂が寄り添うお話。

 

専業主婦vsワーママなんていう、いかにも対立構造で煽るような

ギスギスした展開が長引いて欲しくはなかったので、

初回で早くも解消されそうなのはホッとしましたし、

礼子がちょっとだけ詩穂に心を開けたのも、1人でネガティブになりやすい深夜帯に

ただでさえ死にそうな所を、話を聞いてくれる相手がいて

救われたからなんだとは理解しているんですが…

礼子の状況の辛さに涙した反面、

これ、解決方法的にどうなんだろう…?と若干引っかかる部分もありまして。

 

例えば、専業主婦に本当に嫉妬している人からしたら、

専業主婦から「家事じゃないですか。手抜いたって良いんです。何とかなります。」と

励まされても、時間に余裕のあるあなたに言われたくないとかって

逆効果になりそうな気もしますし。

子供が出来たら専業主婦やリモートワークを望んでいたけど、

職場環境や金銭面などあらゆる事情で叶わなかった人もいるはずなんですよね。

詩穂が専業主婦になると決めた理由を話すんだったら、

より理解し合える関係性にはなれるでしょうけど…

まぁそこは、連続ドラマという事でしばらくお預け。

先ほども書いた通り、対立構造でギスギスし過ぎなくて比較的見やすいのですが、

自分は時間にも心にも余裕があるから、相手もフォロー出来るよ…という、

極端に言えば「専業主婦のお陰」みたいな描写が今後強調される事があったら、

あまり現実的ではないな〜とは思うのでした。

 

また、後々投稿する「視聴リスト&期待度」でも既に書いているのですが、

「家事=お仕事」という定義ならば、1人暮らし・独身でも家事は避けて通れない道なので。

そこの描写を広げるとしたら、風見先輩 礼子の部下・今井(松本怜生)辺りになるのかな?

家事は主婦・主夫だけのものではない事も、チラッとで良いので見たいです。

(旦那側の苦労もさり気なく描かれていたので、期待はしています。)

 

演出面で言えば、ちょっと目を引く所もいくつかありました。

話しかけてきた礼子が、詩穂が専業主婦だと判明した序盤のシーンでは、

カットを切り替えずにカメラマンが後退りしながら

引きの画で撮っていましたが(←この説明で分かるかしら…)、

それが2人の、近づいていたはずの距離が徐々に遠ざかっていく様を表しているようで。

そして、詩穂と礼子が夜景を見ているシーンでは、詩穂が「苺と2人きりでいると、

自分だけが世界から取り残されたような気がして」と言った次の場面で

夜景を特等席から見る2人の引きの画に切り替わった演出は、

そう感じている時の彼女の心境に映って、面白い視覚表現が全体的に多かったです。

 

本作のキーアイテムであろう紫陽花は、後で花言葉を調べてみたら

「移り気」「辛抱強さ」「家族の結びつき」「強い愛情」「無常」だそうで。

色によってもまた花言葉が変わるみたいで、

詩穂が指でちょんちょんと触っていたピンクの紫陽花は「元気な女性」「強い愛情」でした。

基本明るい彼女らしいです。

青の場合は、「知的」「神秘的」「冷淡」「浮気」。紫の場合は「神秘」「謙虚」。

白も赤もあって、色とりどりの紫陽花。

色ごとに登場人物に当てはめているのかどうかは不明ですけど、

礼子や、終盤でやっと登場した中谷(ディーン・フジオカ)をイメージする紫陽花が

何色なのか、気になっちゃいます。

 

それにしても…人が砂場で文字を書いている所に水を流す中谷。

人前でいきなりタップダンスをするのと同じくらい怖いシーンでした(笑)

 

育児・家事を描こうものならどうしても重い内容になりそうなものを、

火10らしいコメディタッチも盛り込んでバランス良く作ろうとしているのが伝わってきますし、

主婦経験のない私としては、今となっては昼間の公園に親子が全然いないのも、

兄弟で違う保育園に通うケースがあるのも衝撃的で、

自分のよく知らない世界を覗いてみる感覚で、興味深く見られそうな気もします。

次回もリアタイします!

 

 

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