野菜やお米が最近高くなっているとは聞いていたけれど…とうもろこし358円って、高っ!
コンビニに売ってある惣菜系サンドイッチかパン2個なら
それよりも安い値段で1食分になるものの、
野菜の場合は、他の具材も合わせて一品のおかずにしなきゃならないからなぁ。
チラッと見えたりんごやイチゴなんかは500円近くて、
コンビニ弁当(どんぶり系が近いかな?)が買えちゃうレベル。
実家暮らしで普段料理をしない私からしたら、今の青果物ってこんなに高くなっているのかと
ちょっとびっくりしちゃうシーンでした(笑)
薬膳の本を買って、旬の食材をいろいろ取り入れてみるさとこ(桜井ユキ)。
何でも始めたては気づきが多くて、
自分の知識がどんどん広がっていく感覚が刺激になって楽しいんですよね…
私も心当たりあるので分かります。
でも、前回のカップラーメンを見る限り、
恐らく自炊は節約のためにあまりしてこなかったのかもしれない。
そんな人が野菜を積極的に…ってなると、金銭面でどうしても苦しくなってしまうもの。
「薬膳って、ガチガチにやらなくても良いと思うんですよね。
とうもろこしが高ければひげを使えば良いじゃない…みたいな。」
この司(宮沢氷魚)の言葉をきっかけに、靴下の穴を刺繍で埋めてみたさとこですが、
日常生活が苦しいものになるか楽しいものになるかは、結局どうやり繰りするかが大事で、
それを積み重ねた結果が、おばあちゃんの年齢になっても毎日楽しみがあると嬉しそうに話す
鈴(加賀まりこ)なんだろうな…と思えたのでした。
鈴さん、いろんな表情を持っていて魅力的なんですよね。
鈴さんなくして本作あらず…みたいになってきています。
テレビの音量を上げて司に注意されて、
リモコンを持ったまま逃げ回るやんちゃさも可愛らしかったんですけど、
司の働きぶりを話した上で「司の親切は…立派な労働です!」の間(…の部分)にした頷きには
彼への誇らしさやリスペクトが伺えて、
確かにこの人なら司も薬膳を扱った料理に力を入れるわな…という説得力も感じさせましたし。
何より、みんなが黙々と食べている中、何か話さなきゃと焦るさとこに
「みんなで食べると、美味しいねぇ」とこぼす所なんかは、
無理して話そうとしなくても良いのよ。美味しいものをみんなで食べてるだけで幸せよ…と
そっと教えてくれているようで、
さとこの感じている居心地の良さがこちら側にも伝わってきました。
本当に陽だまりみたいな存在。
言葉の持つ重みも、存在感の大きさも、ベテラン俳優の加賀まりこさんだからこそ…ですね。
最後に、梅ジュースについても書き残しておきたいです。
去年はなかったので飲んでいないんですけど、
夏に差し掛かる時期になると、母親がたまに梅シロップを作ってくれていて、
夕食後にジュースで飲むのがその時期の楽しみになっていたんですよねぇ。
長く浸かった梅もとろとろで美味いのなんの。
私は単純にデザートとして美味しく飲んでいましたが、母親からしたら
旬のもの=その季節を過ごす体に良いもの を日常的に取り入れてくれていたのかな…と
しみじみ考えてしまうのでした。
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