続・続・最後から二番目の恋 4・5話 感想|山あり谷ありな人生だけど…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

4話「人生に恋するためにここにいる」

 

何言ってるか分からないと思いますが…感情が一気にぐわぁ〜んとなってしまった……。

自分の事を想って、しっかり言葉をかけてくれる人がいるっていいな…と思えた回でした。

 

まずは…伊佐山(柴田理恵)が和平(中井貴一)に鎌倉市長を薦めた時の言葉、

いや〜良かったですね。

言葉の持つ力って凄いなと思います。

「自分で思っている自分と人から見た自分は、必ずしも同じではありません」

「市長にならないかって誘われるって、まずはそれを誇りに思って下さい。

期待されてるという時間をちゃんと味わって下さい。」

私が和平でも、いやいやそんな私なんかが…とすぐさま断ってしまいそうなんですけど、

こう言われたら、後に断る事になったとしても

もしかしてその道もアリなのかも?と考えたくなっちゃいます。

立候補するか私と結婚するかの2択という話は冗談でも(笑)

言葉自体には熱が籠っていました。

和平の性格や可能性をきちんと考えた上での提案なのは確かに伝わってくる話し方でした。

 

そして、真平(坂口憲二)の秘密が発覚した件。

一家の大黒柱的立ち位置の和平ではなく、

典子(飯島直子)が怒るのには何だか感動しちゃいましたね。

荒野に行くだの(今シーズン、まだ「じじい」が出てきていない…←次回で出てきた!!)、

グラビア女優になるだの、何かとお騒がせするイメージがあっただけに、

実は家族の事はちゃんと見ているし、言いにくい部分を率先して言える所に

ギャップを感じたからなんでしょうか。

万理子(内田有紀)による前フリはもちろん、ナガクラでの食卓のカメラワークも、

いつも後ろで真平やえりな(白本彩奈)が座るソファに焦点が当たった事で

緊張感が走ったのもあって、彼女の言葉1つ1つがとても響きました。

その後の和平の説教も…中井貴一さんと飯島直子さんによる怒りの演技、新鮮でした。

昔は自分は死ぬんだからと消極的だった真平が、

今では、生きないとなと思えるようになったのも、

自分事のように考えてくれていた兄姉たちのお陰ですね…。

夕陽をバックに、決意をする姿。ここはシーズン1から見てきたからこその醍醐味です。

 

やっぱり家族って良いなぁ、ホームドラマって良いなぁとしみじみ思っている所で、

最後は千明(小泉今日子)の手紙に帰結します。

「私、結構幸せだと思うんだ。こんな人達に囲まれて、ちゃんと生きてます。」

もちろん、あそこまで輪を広げられているのは、千明の面倒見の良さあっての事ですけどね。

悩める万理子への接し方も、相変わらずかっこいいな…と惚れてしまいましたよ。

 

見終わった後に、心がじわじわ…ぐわぐわ…満たされました。

深夜に見たのですが。寝る前に良いものを見られました。

ごく普通の日常風景でも見応えあるものにするのは、

役者さんによる会話劇の豊かさや演技力もそうですが、

思わず心に刺さる言葉選びのセンスもあってこそ。

それに加えて今回はオチのつけ方まで洒落ていて、私の中では秀逸な回でした。

 

5話「そっか年取るって悪くないかもね」

 

前作の放送から11年もの長い月日が経っていると、

一条役の織本順吉さんや真平の主治医・門脇役の高橋克明さんが

その間にお亡くなりになってしまうという悲しい出来事もありますが…

当時子役だったえりな役の白本彩奈さんがずっと俳優を続けられてきたお陰で、

大人に成長したえりなを見られるのは嬉しい事です。

 

第1作目から見た者としては、えりなが和平に本音を吐露するシーンで

こちらも泣けてきてしまいました…。

当時の彼女は、いわゆる思春期真っ只中で、

過去に「私のために再婚しようとか思わなくて良いからね」みたいに言っていた辺り

父の事は想ってくれてはいるんだろうなとは感じつつ、

それでも全体的に言動がトゲトゲしていたのは確かだったんですよね。

そこは彼女自身も自覚はしていた。

そんなえりなが歳を重ねて大人になった今、

親の愛情や家族の有り難みが分かるようになった。

私たちは長倉家の11年間は見ていないけれど、(←当時リアタイしていないですが…(汗))

物語の中で登場人物はずっと生き続けていたのが伝わってくる、

キャストを第1作目から続投してきたからこその良さが活きたエピソードでした。

えりなの制作物と妻の大好きな桜貝の瓶詰めをそばに、

夜空を見上げる和平の「大人になったよ。素敵な大人に。」という

柔らかい言い方も含めて良かったですね…。

 

一方、千明の方のエピソードは…みか(香坂みゆき)に騙されかけた事よりも、

自分の生き方も仕事も評価してくれていたのが嘘だった事にショックを覚えていました。

事前に調べてから近づいてきたと知った時には、私も、うへぇ〜…って思いましたね。

でも、みかの話を聞いてもなお、会社や仕事について尋ねてみるのではなく

「なんかでも、面白いですね。この歳になっても新しい出会いって、あるんだな〜と思って。」

という言葉が第一に出てくるのは、

千明が今いる環境に幸せや充実感を覚えているからではあるんですよね。

 

女子会トークでも「〜と思うんでございますよ」と言っていたのには、

万理子の口癖が移るほど、一緒に楽しくやれているんだな〜と思えて

フフッとしちゃいました。

いや、正確には"移る"じゃなくて"混ざる"かな。

万理子の場合、謙遜するキャラも相まって「ございます」なんだけれども、

千明の姉御肌っぷりと混ざって「〜よ」になっちゃっている所が微笑ましいと言いますか。

…細かい所ですみませんが、個人的に拾っておきたいポイントだったので(苦笑)

 

千明の悲しいエピソードの後…くまの防犯スピーカーのネタフリが案の定回収されて、

慌てて駆けつけた和平が千明の裸を見てしまうオチは良い意味で滑稽で、

そのシーンでかかっていたいつもの「Go To The River」の劇伴が

笑いを誘っているように聞こえるくらいには面白かったです。

 

まさしく「人生山あり谷あり」を表してみせた展開でしたね。

今回も満足度の高い内容でした。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする