
前回も少し引っかかった部分はあったものの、
感想で触れておきたいとまでは思わなかったのでスルーしたんですけど…
今回ばかりは、勇菜(吉川愛)が救難団を取材する必要性に疑問が湧いてきましたね。
彼女に対する第一の感想は「どうしてそこまで取材にこだわるんだい?」でした。
1人だけハイキングみたいな格好をしているのに、
ヘトヘトでまともに歩ける状態ではないのに必死にもがこうとするし、
訓練生たちが登っている崖にも登ろうとする。
宇佐美(内野聖陽)も止めていたけれど、一人前の救難員になるべく
普段から厳しい訓練を受けている訓練生とは体力も筋力も違うんだから、
彼らについて行くなんて至難の業だろう…と(汗)
ハイキングが趣味の人でも難しいと思うんですよね。
あそこまでついて来れたのでかなりの根性はありますし、
そばに宇佐美がいたから大事には至りませんでしたが、
下手したら二次災害を引き起こしかねません。
まぁ…「あんなの、普通の人には出来ないよ」
「1人じゃ出来なかった事も、仲間となら乗り越えられるのかも」と終盤で母に言っていたように、
救難員について徐々に学んでいく・知っていく形で、
勇菜が同じく知らない立場である視聴者に情報を届ける
役割を担っているんだろうというのは分かるんですけど。
前者に関しては、日々の訓練を見ているだけでも伝わってきますし、
後者に関しては、訓練生たちが挫折しかけた時に
宇佐美がみんなで協力し合うよう適度に助言を入れているので、
あの状況での存在意義をあまり感じなかったんですね。
以前は父に理解を示さなかった勇菜が、取材を通して
ソファで腹筋するくらいまで影響を受けて、父にも優しく接するようになった。
そんなに変われたんだから、個人的には取材は
前回(今回のアバン部分)まででもう十分じゃないかと思っちゃいます。
張り切り過ぎて体に支障が出る前に、そろそろ資料を調べたりして
論文執筆にとりかかり始めた方が…なんて、余計なお世話ですけどね(汗)
もう1つ言えば、沢井(神尾楓珠)と恋愛の方向にも走って欲しくないかな〜。
勇菜について思っていた事を大体書けたので、ここまでにしておいて。
今回は山岳総合実習なのもあって、ガッツリ訓練の内容でしたね。
あのロケーションは…CGやスタジオ撮影では誤魔化しが効きませんね。
ドラマの展開的に最後は上手く行くんだろうと分かっていても、
実際にある山だからこそ、7人全員でゴール出来るのかとドキドキしながら見守っていました。
撮影はどうやって行われたんでしょう。
何日間に分けたのか?一定の時間を置きながら続けたのか?
崖に登る役者さん方の大変さももちろんですが、
カメラマンや照明さん、音声さんも相当苦労されただろうなと…。
物語自体は、人間と同じ重さにしているであろう人形を置きに行っている
教官たちを想像したり、あの芝居がかった演技を
毎年教官たちで打ち合わせして行っているのだと思うとじわじわ面白かったり。
白河(前田拳太郎)が誰かの助けが必要となった際に、
前回でいつも彼を気にかけていたランディー(草間リチャード敬太)が一番に名乗り出た所で
前回との連続性を感じてグッときたりと
見所はいくつかあって、今までの回想も含めたりなんかして、
(全9話だと想定して)折り返し地点突入前らしい"まとめ"に仕上がってはいたんですけど。
今回は内容が内容なので、話を追っていくにつれて、
こんなに体が限界な状態の中で救助者を探してくれて、
しかもそのしんどさを悟らせないように、救助者の命を守る事を最優先に
平静を装って対応して下さりありがとうございます…という
感謝の気持ちになっちゃったと言いますか、
救難員の立場を客観的に見ちゃっている自分がいましたね。
万が一私が山で重症になって救助された際には、しっかりお礼をしなきゃなと。
彼らを見ていると、山の恐ろしさを甘く見ている軽装登山者にイラッともしてきます(笑)
そういう人たちにはお金を倍とってくれても良いんですよ。
ラストは、とうとう脱落者が登場という事で…
いや〜、よりによってあの人か…ああ…と思ってしまいましたね。
本作がとことん熱血&王道青春系の作品で、
私からしたら新鮮で一周回って真新しく映っていた分、
全員で合格する事を密かに望んでいたのですが…やはりそうドラマチックには行かないみたいです。
次回予告にも一切出てこない徹底ぶり。
退学届を出されて巻き返そうとする「教場」のようには行かないか…。
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