録画が溜まってしまっているため、
最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m
そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。
※しばらくテンプレです…。
6話「どうせならファンキーに年をとりたい」
千明(小泉今日子)は母に似たんですね。この親にしてこの子あり…でしたねぇ。
友達と1年1万ずつ共同貯金して、
最後に生き残った1人がそのお金をもらう話はびっくりもんでした(笑)
でも、母の年代になれば、1人ずつ亡くなっていくたび
死が近づく不安が募りそうなものだけれど、それを"ゲーム"に仕立てて
よし1人減った…ってポジティブに捉えるのは、
人生を楽しく生きていく上で良い事なのかもしれないなと。
私の場合、母方の祖父母は私が小学生の頃に、
父方の祖父母も家が凄く遠かったために、遊びに行く頻度が少なかったまま亡くなったので、
自分の親とその親がいろんな話を語らう姿を見ては、
微笑ましく思う経験は出来なかったんですよね。
だから…2人の会話も、有里子(三田佳子)の考え方も何もかも興味深く聞けました。
で…そんなファンキーな彼女に対して
父・隆司(小倉蒼蛙)は、ちょっと和平と重なりますね。
千明たちが賑やかに話している途中で目覚めても、
笑みを浮かべながらずっと静かに聞き続けている所。
基本温和だけれど、少年心も忘れていない所が何となく似ています。
最初はタイプではないし性格も正反対だけど、なんだかんだで気が合う関係性が
千明と和平みたいでほっこりします。
「続・続」になってからホームドラマ要素が増えたように思いますが、
今回は千明と和平の場面が一際多く、満喫出来ました。
石投げが1回で終わっちゃう所が和平らしいですし、
枕投げになると「うぇーい!武器は俺がもらったんだ!」なんて言いながら
子供っぽい表情をする所は、いつもはあまり見ない表情でめちゃくちゃ魅力的w
千明の小学校時代の回想は一切出て来ませんでしたが、逆にそれが良くて。
例えば…千明の舎弟・清(天蝶二)との、短い尺で挿入された通話の様子。
仮病だと分かっていても騙されるフリをしてくれなくて
不満気な母が言った「優しさみたいなもの…」に対して、
「ない〜!」と強気に返す千明のシーン。
そして、小学校でボール遊びをしたり竹馬で遊んだりする子供たちの姿を風景に、
千明が小中時代のエピソードを語るカメラワークがあったお陰で、
千明はこんな子供だったんだろうなぁと想像したくなる楽しさがありました。
川での石投げのシーンも、小学校と同じでそこを風景にしながら2人を中央に映していましたが、
石投げの時の彼女たちが浮かんでくるようでしたね。
他にも触れたい所はあり…
あのバラード調な劇伴とともに和平の「(お尻の火傷は)ありませんよ、もう」で、
後悔を覚えている有里子への気配りかなと思ってしんみりしちゃってましたが、
ここで忘れかけていた「まっぱ」のくだりと繋がるなんて!(笑)
本当に油断してましたよ。あ〜そうきたか!とw
で、ラストは登場人物がぞろぞろ集まり出してカオスな雰囲気に。
最近のドラマじゃ、大人の事情もあってか中々見られませんでしたが、
同じ場所に一斉に集まるのを見ると、やっぱりワクワクしちゃうもんですね。
なんかもう…最後までツボを突いてくるんですよねぇこの作品は。
7話「ときめきに、年齢制限なんかない」
千明がドラマスタッフに言っていたらしい
「正直言って、私は共感っていう言葉が好きじゃない。よく分からない。」
「(物語は)知らない、自分とは違う人生を教えてくれるものだから。」。
これが今回、最も印象に残る言葉でした。
私からしたら本作は確かに…登場人物の気持ちを「知る」楽しさがあるんですよね。
以前も書いたけれども、私とは年齢が離れている人物ばかりだからこそ、
その人の考え方とか人生を楽しむ方法とか、年代ならではの悩みを知っては
なるほどそんな見解もあるのだなと、徐々に視野が広がっていく感覚が楽しいし、
人って面白いなぁと思えるというのか。
でも、主人公などの特定の人物に自分を重ねて、
感情移入したり応援したりしながらドラマを見る事も好きで。
(前期の「まどか」がそうでした。大学1年の頃を思い出しちゃいましてね…)
だから、千明というか脚本家・岡田惠和さんご自身の考えであろう
「共感って言葉が好きじゃない」は結構衝撃的ではあったんですけど。
私がこうしてマイペースにでも長くいろんなドラマを見続けているのは、
それぞれの人生を覗き見する事で、
自分の中に生まれる感情でも新たな発見でも、"気づき"が得られるからなんだろうな…と
再確認させられたようでした。
今回は各登場人物の変化が描かれました。
妻が亡くなってから残された人生は静かに生きるつもりだった成瀬(三浦友和)は、
千明と和平の関係性を見てから胸がチクチクし始め、
それが自分にとって必要な痛みだと思うように。
万理子(内田有紀)は佐久間(上川周作)の「やれよ!」の後押しで
月9企画用のオリジナル脚本を生み出せた。
(↑パソコン画面端に手を添えて、愛しい宝物を見ているような
万理子の表情が良かったですね…。その作品、私も見たい!)
典子(飯島直子)は新たな一歩を踏み出してみたものの、
逆に踏み出したからこそ自分には何もないと気づき、
自宅では孤独を痛感して落ち込んでしまう。
そして、真平(坂口憲二)は脳に腫瘍が見つかったようで…。
嬉しい、寂しい、怖い、痛い…様々なんですけど、
今ターニングポイントを迎えようとしている姿を見ていると、
ああ、みんなは「生きてる」んだなぁって。
上手く言えないんですが、その事実に胸がギュッとなると言いますか、
キラリと光る結晶の欠片にも思えるのです。
みんなが抱いているものが次でどんな形になり、
どこに行き着くのか…ずっと見ていたいです。
千明と和平の関係性も、長年変化がないと周りから思われがちですが、
少しず〜つ変化はしているんですよね。
だって…勢いでラブホテルに行こうとしたら、
どこも満室だった出来事もありましたよね、昔(笑)
そう考えると大分落ち着いてきました。
ちょっと嫉妬を覚えるだけで、何だかんだ一緒にいる所は熟年夫婦のようでもあります。
…本人たちは「恋人じゃない」と言うんですけどねぇ。
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