PJ 〜航空救難団〜 6話 感想|フラグが立ちまくりの回。

 

 

何だか、前回から本作の見え方が変わってきましたね。

教官と訓練生によるスポ根学園風ドラマから、

宇佐美(内野聖陽)の心情に迫るヒューマンドラマの装いになってきました。

 

教育停止を告げられ心神喪失状態だったさやか(石井杏奈)に補備を強要したとして、

パワハラ疑惑で告発されてしまった宇佐美。

これにより教育指導は一定期間自粛。

宇佐美自身はちっとも弁解をせず、さやかが辞退を申し出る事になったのは

俺に責任があると感じていたのです。

 

告発で改めて問題が浮上した事で、誰と接するにも、

俺の指導方法はやはり間違っていたんだろうか…と、

目線が下がり気味で思い悩む表情が何度も見受けられました。

 

そんな中でも、自宅にまで押しかけるほど

訓練生たちが自分を慕ってくれていると分かったら、一瞬でも嬉しくなるでしょう。

でも、あくまでも"教官"なので、訓練生たちの前で線を引かなければならない。

「感情に流されて動くような者を、部隊には送れない。」

宇佐美のために何とかしたい長谷部(渡辺碧斗)の思いやりは受け取りたいけれど、

宇佐美の言葉は、人命救助に関わる者として実に正しい。

ただね…長谷部が号泣しながら土下座した後何も言えなくなったのも、

3人が帰っていくのを優しい眼差しで窓から見守るのにも共感出来るんです。

可愛くてしょうがない訓練生たちですもん。怒れないですよ…。

教官としての気持ちと家族の一員としての気持ちが、せめぎ合っているように映りました。

 

その後も、事態が大きくなって処分となる可能性が浮上してからは、

訓練中の訓練生たちの前であえて屈伸や腕立て伏せをしたり、

「救え」の看板の近くで仁科(濱田岳)に電話をしたり。

宇佐美はこの時こう考えているのかも…と、彼の一挙一動に注目してばかりでした。

 

特に目が離せなかったのは、屋上でのくだり。

柵のない所から宇佐美が見下ろすシーンを上から撮るのなんて

力が抜けるほどの怖さがあったんですけど、

なんでこのカットなんだろうと意図を考えていたら、

彼が今立たされている状況と重なって見えたんですね。

パワハラ告発により、まさしくクビか存続かの瀬戸際にいる。

処分によっては教官どころか、最悪、社会人としての生命が絶たれるかもしれない。

もうこの辺りの感想は完全に妄想なので、軽く読んで欲しいのですが(汗)

そんな不安と戦いながら、長谷部に続いて端っこに座るのを引きで撮る所は、

長谷部も今、取り返しのつかない事をしてしまった…もうお終いだと

覚悟しながらその場所にとどまっている点で、ベクトルは違えど、

2人とも同じラインにいる事を表しているんじゃないかとも思えました。↓

「『人を救う資格』ってのが気に入らねぇな。じゃあ、その資格を持ってるのは誰なんだ?」

「本気で人を救うって、何だ?」

訓練生の気持ちに上手く寄り添えなかった自分を悔いる、

宇佐美自身への問いかけにも聞こえるこれらの言葉の後で飛び降り…

いや〜、昭和時代の熱血教師さながらの指導でした…。

 

既に名前を出した通り、告発者は長谷部だった訳ですが、

1人だけ深刻な表情を見せていたので分かりやすかったですね。

宇佐美大好きな彼がそんな事をしてしまうなんてちょっと信じられませんが…。

でも、それよりも気になったのは、当事者であるさやかが全く出てこない件。

連絡をとった形跡さえあれば、あそこまで事態が深刻にならずに済んだのに(汗)

 

一方で、同じくフラグが立ちまくりの仁科(濱田岳)のエピソード。

前回、妻と子供が災害に巻き込まれるんじゃないかとも思いましたけど、

よくよく考えたら、そのリスクが高いのは現場に出向く仁科の方ですもんね。

家族でテレビ電話、「大丈夫。ちゃんと帰ります。」「待ってます!」のやり取りは

いかにもな感じなんですけど…どうなんでしょう?

私が仁科でも、子供の声が聞こえたら助けたいって思っちゃいますね…。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ランキングに参加しております。
ポチッと押していただけると嬉しいです♪

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

 

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする