波うららかに、めおと日和 8・9話 感想|どうか無事に帰ってきて…

 

 

録画が溜まってしまっているため、

最終回まで2話合体感想とさせていただきますm(_ _)m

そして進捗によっては、1〜2話分感想が飛ぶ可能性があります。ご了承下さいませ。

※しばらくテンプレです…。

 

8話「一番近くであなたを見ていたい」

 

前回は瀧昌(本田響矢)が成長を見せていましたが、

なつ美(芳根京子)も着実に成長しているんですよね。

 

1人でも家事をテキパキこなしたり、手紙で何を書くかを嬉しそうにしながら考えたり、

(瀧昌が様子を見るよう頼んでいるとの事ですが)郁子(和久井映見)に手紙の内容で

アドバイスをもらって、新しい挑戦を楽しんだり。

明るくのどかな劇伴とリンクして、なつ美の表情に曇りがなくなりました。

 

もちろん、寂しさを埋めるため、瀧昌の浴衣をこっそり着る可愛い所もあるけれど、

以前と比べると、彼がいない間も

何か自分で楽しい事を見つけられるようになったんだ…というのが

彼女の言動から伝わってきます。

前回の言葉を借りるなら、まさしく「強い女」になりつつあります。

ご飯を作って瀧昌の帰りを待つも、いつの間にか外で済ませてきてお酒も飲んでいた…

5話の時と近しいシチュエーションになっても、怒らなくなりましたしね。

まぁ、あの時はかなりベロベロでしたけども(笑)

 

終盤での「その『うん』…。他の女性には言わないで。」の言い回しは個性的で、素直で、

可憐さも感じられて、ここのくだりにはキュンと。

丸みを帯びた、リラックスしきった声で発する「うん」、

あれは確かに独り占めしたくなりますよねぇ…。

海軍にいる時には、以前の頃でもあの声は聞いた事がない。

ラストシーンは、夫婦だけが知るプライベートな一面を見させてもらえた気分でした。

 

芙美子(山本舞香)と深見(小関裕太)によるお見合いエピソードは、

心の声を使い分けながらの腹の探り合いを堪能しました。

ノローグ1つとっても、なつ美と瀧昌とは全然違うんですよね。

なつ美と瀧昌の場合は「素の自分」感満載で、

何とか冷静さを保とうとするギャップがツボなんですけど、

芙美子と深見の場合は、実際に発する言葉でも心の声でも一貫して知的だから、

まるでテレパシーが通じ合っているかのように会話が出来てしまうんです。

でも、それが周りからは、話が盛り上がっていると解釈されるという…(笑)

お互い1人になると口元が緩む辺り、もう相手に惚れまくってますね。

 

ところで…なんで坂井(戸塚純貴)は女装でおはぎを売っていたんでしょう。

趣味でやっているのか?

妄想図での瀧昌みたいに、海軍で女装をすると売り上げが良いからなのか?

ここだけはよく分かりませんでしたw

 

 

9話「忘れることのない鮮やかな日々」

 

何度「ああ…」と心の中で言った事か…。

朝ドラの夫婦も、ゴールが分かっているんだとしても

もっと大切に描いて欲しかったな…と、本作を見ていると思います。(9話は6/25に視聴)

作品の比較はしたくなかったので、今まで言わないようにしていたんですけど、

最後まで2人の関係性に心が動かず終わってしまったので、つい(汗)

 

お酒の力を借りたものの瀧昌に甘えられて、

最近なつ美が挑戦していたお酌もして、一緒に明日蛍を見に行こうと話していた夜。

しかし翌日、瀧昌に応援要請が来て、

約束を果たせないまま見送る事になってしまって、

なつ美視点での、彼女の元から瀧昌がだんだん遠ざかっていくカメラワークには

切ない気持ちにさせられたのですが…

そんな理想と現実を目の当たりにした後で、ラストの活動弁士生瀬勝久)による

「戦争という大きな波は、一人一人の小さな幸せをあっという間にのみ込んでしまいます。」

という語りが刺さりました。

 

私は戦争があった時代を生きていないけれど、

大規模災害やコロナ禍などで、ごく普通の日常が突如奪われる時代を何度も生きているし、

身近な出来事で言えば、誰かにとって大切な人が亡くなり、

決して"明日"があるとは限らないのだという経験も何度もしている。

形は違えど「普通の日常の尊さ」「失われる怖さ」を知っているから、

昭和初期の物語でも、時代が違うからと割り切る事なく

彼女たちに共感してしまうのだと思います。

 

深見は芙美子に「もし…僕が死んだら、どうします?」とストレートに聞き、

瀧昌は、もしかしたら1人で出産するかもしれないなつ美を想うあまりに、

一度子供の話題を避けてしまう。

どちらも、いつ死んでもおかしくはない職業に就いており、

大切な人を1人にさせる未来を覚悟して生きているからなんですよね。

 

最終回前に、登場人物がピンチな状況に陥る展開は王道の展開ではあります。

さらにラブストーリーなら、ハッピーエンドで終わる確率が高い。

だからいつもなら、最後は大丈夫だろうと思いながら見ているんですが…

本作に関しては、日常を通しての成長や感情の機微を度々見せる2人(2組)を

微笑ましく見ていただけに、どうか無事に帰ってきて!という願いが強くなりますね…。

 

 

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