しあわせな結婚 2話 感想|泥沼の夫婦生活の始まり?

 

 

初回からいきなりネルラ(松たか子)の殺人犯疑惑を匂わせてきて

空気をガラッと変えてきたので…

ネルラに一目惚れしてから振り回されっぱなしの幸太郎(阿部サダヲ)の心の中の呟きも、

独特さと奇妙さが入り混じった彼女の言動ももう見られなくなるのか?

どんな雰囲気で進めていくのか?に注目しながら視聴した今回。

 

結論として、今回も面白かったですし、今後に興味が失われる事は全然ありませんでした。

ですが、前回のあの衝撃のラストですもん…キャスティング的にもキャラクター造形的にも、

どちらも押していきたいというお考えなのであろう

ホームコメディとマリッジ・サスペンスのバランスの難しさは感じてしまいましたね。

素人が好き勝手言っているのは重々承知で、

作り手自身もどこを重点的に描いてどこを引くのか、

まだまだ模索中なんだろうなとは思いました。

 

と言うのも、初回早々「ネルラの殺人犯疑惑」「15年前の事件」を持ち出して、

次回予告で彼女の秘密を明かす事を提示したとなると、

気持ちは「マリッジ・サスペンス」の方に傾いちゃうんですよね。

で、彼女や事件の真相を最大の見所だと思って見てしまうと、

駐車場で幸太郎の目の前に黒川(杉野遥亮)が現れるシーンより前の約28分間の内容、

あれ?もしかしてあのエピソードって、なくても話として成立するのでは?という

疑問が湧いてくるのです。

 

約28分間の内容はもう本編の半分なので、前半という表記にするとして。

別に、前半と後半で別ドラマかのごとく雰囲気が全然違う訳ではなく、

前半は前半で、前回と同じくネルラによる言動の不気味さを漂わせたり、

日常生活を送っている中でも、彼女に対しての疑念がどんどん募っていく

幸太郎のモノローグが盛り込まれたりで、後半に合わせて不穏さは仄めかしているので

物語の緩急にはなっているし、全く意味がない事はないんですが。

なんでしょう…前半のホームコメディ部分を見ているとそれはそれで楽しくて、

もっと2人を、家族を見てみたくはなるんですが、

後半のサスペンス部分を見ていると、

前半って何だったんだろうとは思えてしまうと言いますか。

 

はっきりまとまらなくて申し訳ないですが、

うーん…せめて、幸太郎のお仕事描写(特に情報番組のMC代役のくだり)を

もう少し端折っていたら、この小さな違和感もなくなっていたのかもしれません。

気になった事は、これで終わりです。

 

終盤のネルラの告白については、聞けば聞くほど

な〜んだそういう事か!と納得するはずもなく(←まだ2話なのもあってw)、

イマイチ信用しきれないんですよね。

もうね…松たか子さんの、口以外の顔の筋肉を動かさない表情が凄くて。

ずっと切実さと緊迫感を宿しているかのようなネルラの目を見ていたら、

元検事で弁護士だから幸太郎に近づいたし、

離したくないんだろうな…とさえ思えてくるのです。

「幸太郎さんに出会ってしまってから、(中略)

もう一度…幸せになりたいと思うようになったの」からの主題歌のイントロは、

"運命"を表すにはあまりにも的確過ぎて

タイミングの相性の良さに引っ張られそうにもなりましたが、

全部を鵜呑みにはしませんよ(笑)

 

15年前の話、運命の出会いの話をした上で

「幸せになろうなんて望んだ事が間違いだった」と悲観的な事を言うネルラを見て

助けたい気持ちが動いた幸太郎は、

職業柄もあってか、困っている人を見ると放っておけないし

真っ直ぐ突き進んじゃうタイプの人間なんでしょう。

抱き寄せた時に主題歌がこもったのは…

一目惚れして結婚したからには無罪にしてあげたいけど完全には信じきれていない葛藤と、

これから大変な事に巻き込まれてしまいそうな不安の表れなのか。

 

いずれにせよ、泥沼から逃れられないような気がしますね。

ひらがな表記で「しあわせな」にしたのも、あえてでしょうね。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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