
ネルラ(松たか子)の周りにいる男性陣って、
彼女に振り回されている人たちばかりだよなぁ…とつくづく思える回ですね。
私がドラマを見る時は、答えが合っていても違っていても、
場面場面の登場人物の表情から今どんな気持ちなのかを想像する事も楽しみの1つなんですけど、
ネルラの場合は何を考えているのか本当に読めないんですよね。
幸太郎(阿部サダヲ)のメールにも気づかず
(↑まぁ、緊急性が低い内容だから分からんでもない…)
レオ(板垣李光人)と考(岡部たかし)に連絡を求めていた事。
黒川(杉野遥亮)の乗っている車から出てきたのを見かけた事。
そしてなぜか寛(段田安則)の搬送に黒川が付き合っていた事。
なんで俺じゃなくて黒川なんだ…と落ち込む彼の心境は理解しつつも、
松崎しげるさんの歌唱シーンが割と長い尺だったのも含めて、
思いっきり食らっている泣き顔を見ていたら不覚にもニヤついてしまったんですけど(笑)
その様子をテレビで見ているネルラの、真顔でじーっと見つめる表情に切り替わった途端、
一気に不穏な空気に変わるんです。
黒川との関わりにしたってそうで、自分を犯人に仕立てて捜査中の刑事に向かって
「好きなの?」は中々言えないでしょう。
私だって、布勢(玉置玲央)の弟でも親友でもなければ、
何をそんなに再捜査に執着しているんだろうとは疑問でしたけれど、
恋愛対象の話題を一度出されたら、嫌でも彼女を意識してしまう訳で。
これも、自分が重要参考人から逃れるための計画なのかな?と思ってしまいました。
布勢がダメダメになっていったのも、彼女と出会ったからでは…。
敵対同士にあった人々が、真相を見つけ出す共通目的のもと結託するという展開は、
意表を突かれる感覚が楽しく、いつ見ても面白い。
「好きなの?」「これから惚れた女のために一緒に戦いましょう」と2人に言われてから、
冷静さを保とうとするため食事に集中するも、逆にどんどん頭の中から離れないでいる、
そんな"迷い"を覗かせる黒川の様子を見ていたら、
「良い…!」という感情が押し寄せてきちゃいました。
次回から第二部開幕で、恐らく事件パートの描写が本格的になるからか…
今まではホームコメディとサスペンスの二本立てで、分離してなくはないものの
どちらをメインで押し出していきたいのかがやや不明瞭な印象だったのですが、
今回は最初から、15年前の事件を集中的に描いた事で
サスペンスという軸をしっかり感じさせる内容になっていた点でも、興味深く見られましたね。
↓前回の感想はこちら↓