じゃあ、あんたが作ってみろよ 2話 感想|鮎美の初めての反抗

 

 

鮎美(夏帆)が初めて派手髪に挑戦するきっかけを与えたのは、

距離感が近過ぎるものの、「やってみなきゃ分かんなくない?」と

相手の心を動かす言葉をフランクにかけてくれる美容師・渚(サーヤ)。

私は人見知りの人間なので、こういうグイグイ来られる系の接客は苦手ですが…

若い頃から他人軸で生きてきた鮎美にとっては、

自分自身を改めて見つめ直すための必然的な出会いだったんでしょう。

 

母は父と上手くいかず、姉も恋愛面で上手くいっていなかったのを長年近くで見てきて、

家族を反面教師にし、愛されるとは何かを学んできた鮎美。

相手に気に入られ、安定した人生を得るためにモテに全ベットした結果、

勝男(竹内涼真)に出会ったと。

(素直な勝男は、ベタなモテテクで落ちたのかな…と想像すると、ちょっと面白い(笑))

前回だけなら、勝男に合わせよう合わせようとする彼女を気の毒に思っていましたが、

自分の意見を押し付けがちな勝男と、逆に自分の意見が出せない鮎美の関係性は、

鮎美が理想の人生を描く上で、ある意味"ちょうど良かった"のかもしれませんね。

自由ってこんなに素敵な事なんだよ!思考の渚と出会うまでは…。

 

一方、勝男については…

彼女を迎えにきてくれるなんて優しいじゃ〜んと思わせてから、

すぐさま作り置き料理にダメ出ししてくる勝男には、そういう所!とツッコんだものの、

コークハイともつ焼きの組み合わせを試してみたり、カレーに挑戦したりと、

今回も、この1時間内で著しい成長を見せてくれました。

特に、反省の意を示すために、顆粒だしを握ったまま外に飛び出して結局話しかけられず、

犬に吠えられて転けてしまった様子は、

あまりの一生懸命さ&情けなさで可愛らしく見えてきちゃって…(笑)

前回で、料理初心者にもかかわらず顆粒だしに頼ろうとせず、

一から出汁を作った苦労を身を持って経験したから、

彼女がいつの間にか顆粒だしに切り替えていた心情も、出汁から作るしんどさも理解出来て

あの行動に走ったのでしょうし。

やっぱり、彼の事は応援したくなってしまう訳です。

 

鮎美はピンク髪とテキーラで、勝男はコークハイとモツ焼きで新しい扉を開いた今回。

今までは固定観念が邪魔して勝手に可能性を狭めていただけで、

「自分ってこんな一面があったんだ!」「こんな面白いものがあったんだ!」と気づいた時の

キラキラした表情を見ていると、不思議と心が軽やかになります。

相手に懲らしめられる、思い知らされる形で"過ち"を自覚する…

それも自身を改めるきっかけの1つだと思いますが、

周囲のフォローに助けてもらいながら、自ら試して、何が問題点だったのか自分で気づく…

その描写過程が、軽やかさに繋がっているのかもしれません。

 

一方で、今回を見てもう1つ感じるのは…

お互い、ある種の"呪い"を解くにはまだまだ時間がかかりそうだという事でしょうか。

勝男は、子供の頃からの父の

「いつか一家を支える存在が、人前で弱みを見せるな!男だろ!」という教えが

染み付いてしまっている状態で、

いつか弱音を吐き出せる時が来ると良いなと思うんですけど。

やや深刻なのは鮎美で、彼女の周りには距離感の近過ぎる人が集まりがちな辺り、

相手の影響を受けやすい&翻弄されやすい体質からは中々抜け出せない気がします。

美容師は良い人だったものの、酒屋・ミナト(青木柚)の方は

このまま彼のペースに流されていったら悲しい未来が待っていそうで心配です。

だって、交流して間もない人に「可愛い」発言でツーショットですからねぇ…(汗)

 

笑える要素もあり、学びの要素もあり、次回への繋ぎもしっかり用意されており、

もちろん恋愛描写もあり…で、豊かで楽しい火10です。

相手の気持ちへの歩み寄りが少ないと、次第に相手を孤独にさせてしまう。

手繋ぎにしても、お花見にしても、これが今回の一番の学びでしたね。

※来週はテレ朝火9の初回感想を優先します。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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