ちょっとだけエスパー 1話 感想|「ちょっとだけ」に惹かれる

 

 

私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

それにしても、火曜日のドラマは21時も22時も面白いですね。

月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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私はいつも、来期のドラマの情報を入手するにあたって、

スタッフリストやお知らせページもざっとチェックするんですが、

原作なしのオリジナルだと分かると、それだけで僅かに興味が湧いてしまうんですね。

なぜかと聞かれたら、原作となる漫画や小説などを扱っても良いドラマは作れるのに、

あえて真っ白な状態から作ろうする選択をとられた…のも関係していますが。

「なぜこの俳優を主演にして、なぜこのようなドラマを作ろうと思ったのか?」という

脚本家(そしてプロデューサー)ご自身の意図や嗜好、常日頃の考えみたいなものが

作品を通して見えてくる所が、

オリジナルドラマならではの醍醐味だと考えているからなんです。

 

それを踏まえて本作の初回の感想を書くとするなら…

オリジナルの良さが存分に活かされた初回でした。

内容自体は、なんで冒頭でVR体験?あそこはレンタルスーツ屋?

四季(宮﨑あおい)は記憶喪失?アプリの指示役は預言者?など

よく分からない事ばかりなんですけど、

大泉洋さんだからあの面白さが成立すると言いますか。

集団面接の若者たちへの説教も、

大泉さんご本人のぼやきセンスが反映された台詞になっているからか

聞いていてどことなく可笑しかったんですが…

採用されてからの文太の置かれた状況や、文太の近くに現れた人物たちがみんな社員で

四季について何か察してそうな所を見て、

「またしても何も知らない大泉洋(あの画像)」が頭に過ってしまいました(笑)

 

でも、大泉洋さん演じる主人公だけじゃなくて、1時間内での展開方法にも理由はあって。

どういう事?状態になっている視聴者の興味を引く要素を

挿入するタイミングが絶妙だったんですよね。

確実に分かっているのは、文太には、相手の体に触れると

相手の心の声が読める能力が備わっている事。

それに気づいた時は、男性なら誰にでも触れて、

いろんな声が聞こえて楽しい気分になるんですが、

だんだん触れていくと、現代社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになる。

この"明"と"暗"の切り替え演出が忘れられませんでした…。

 

先ほど、よく分からないとは書きましたし、まだ初回を見ただけではあるんですけど、

もしかしたら、上記を描いていく作品になるんじゃないかとは思うんですよね。

もう1つ記憶に残っているのは、赤信号のアップが、都会の人混みの映像と重ねるように

何度か映っていた事(青信号の点滅→赤信号に切り替わる映像があったのも含めて)。

で…文太は、ノナマーレに就職する前は、家なし家庭なし金なしの絶望的な状態。

現代社会への問題提起だけだと真面目で堅い雰囲気になってしまうため、

SF要素を取り入れて、誰でも見やすいファンタジー寄りにした…

といった感じなのかもしれませんが。

「徳を積む」じゃないですが、元はどん底にいた文太が

エスパーが実在する世界で小さなミッションの遂行を積み重ねていく事で、

やがて本当に世界を救い、彼自身も自分にほんの少しの希望を見出せるようになる…

情報で溢れたSNSや日常生活で、他人と比較して落ち込んだり、自分を責めたりしやすい

繊細な社会に向けた作品なのではないかという気がしました。

 

まぁ、早とちりの可能性は大いにありますが(苦笑)

もし今後も現代社会を絡めていくなら、

非現実的なSFとリアルな日常が同居するという物珍しさで

中々興味深い作品になりそうです。

ちょっとだけコミカルで、ちょっとだけ不穏で、ちょっとだけミステリアスで…

そんな「ちょっとだけ」の塩梅に惹かれます。

 

それにしても、火曜日のドラマは21時も22時も面白いですね。

月曜日と火曜日で極端じゃないかと思えてきます(笑)

 

 

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