緊急取調室(2025) 3話 感想|神でいたかった男

 

 

「山の神」と呼ばれている救助隊員・布施(戸次重幸)が今回の取り調べ相手。

言葉巧みな所や、今の地位を守りたかったがために…な所は

前回・前々回の倉持(山本耕史)とも通ずると思うんですが、

今回はより、人間のズルさや愚かさを感じさせる結末になっていました。

 

争いを見たかもしれない恐れから、倒れた女性の意識が戻らない事を

願ってしまったのはもちろん、目を覚ました後の事情聴取で

結局見ていなかったと判明した瞬間には、うわぁ…と心の中で思っちゃいましたね。

布施が仮眠をとったのは、救助隊員の人材不足で

責任の重い立場にいる彼が過剰労働をせざるを得なくなったが故の

行動だとも考えられるんですが、

「あの瞬間、自分は神に背きました」と言っていたように本人も自覚しており、

意図的に落としたので…あまり同情は出来ません。

周囲に「神」だと持ち上げられるとロクな事にならない。

人間は「神」にはなれない。

何だか、教訓とも言える内容でした。

 

緩急を生み出す要素として見ていた真壁(天海祐希)と梶山(田中哲司)のやりとりは

実は最後まで活きていて、真壁が記録用のタイトルに「神々の山」と描いた所は、

山岳部出身という事で積極的に捜査してくれた

梶山への感謝の意を感じさせて、ニヤッと案件でしたね。

 

ただ、強いて言うなら…モツナベコンビを筆頭に

外での捜査による情報入手が多かったためか、

取り調べを通して被疑者の本性を炙り出す面白味みたいなのはやや減ってしまって、

そこは勿体ない気はしましたね。

あと…YouTuberカップルで、私利私欲のために悪事を働く彼氏の設定は

必要だったのかどうか?

布施の真相を明らかにするためなら、

女性が軽装で登山をしていた所落下…だけでも話としては成立出来そうなだけに、

逆に彼の存在が話を回りくどくさせていたんじゃないかとも思いました。

 

次回は女性回という事で。

個人的には、女性被疑者との取り調べの回は満足度が高くなりやすい印象があるので、

次回を楽しみに待ちます。

 

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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