事件の方は、視聴者の想像力を試されているような展開になってきましたね。
殺したとは自ら一度も発していない事から、
日高(高橋一生)が真犯人じゃない結末もあり得そうですし。
でも、入れ替わった彩子(綾瀬はるか)をナッツで殺そうとしたのを見ると、
自分が犯人だからこのまま逃げ切るつもりなのか?と思わなくもない。
(中盤からの魅せ方が強い印象の森下脚本の事だから、前者だとは予想してます。)
2人の秘密をすんなり受け入れた八巻(溝端淳平)もやけに怪しい。
日高は経験者で、連続殺人犯と言うからには
何度も誰かと入れ替わって殺してきた事で自分の身を守り続けてきたのか?とか、
中身は事件の被害者と入れ替わったままになっている可能性も?とか。
どんなパターンになってもおかしくなさそうな先の読めない面白さが増した点で、
前回よりも本作に対する興味が湧いてきた感じはしました。
ただ、個人的にはまだ絶賛するまでには到達しておらず、
シリアスな事件を描く中で所々コミカルなネタを挿む作りに
"ぎこちなさ"の方を覚えてしまうのも事実。
前回は刑事ドラマの印象が強く残っただけに、今回は別のドラマみたいになっちゃってるし。
それに、もう1つの初期設定である「入れ替わりあるある」で30分近くを割くのは…
構成に締まりがないと言いますか(汗)
3話からが本番だと捉えて、そのうち「独特な世界観が良いね!」なんて言って
慣れる時が来たら良いかなぁ…と思っています。
あと、ちょっと気になる事を最後に書くとすれば…
日高になった彩子には、語尾の伸ばし具合や危うさを含ませた目つきからして
時々"日高"が見え隠れするのですが、
彩子になった日高の方には"らしさ"は感じられず、
ただの女々しい人みたいになってしまっているような気がするんですよね。
もちろん、走り方や声色で女性を再現されている高橋一生さんの演技力は凄い。
でも、入れ替わる前の彩子には、正義感が強くて、
猪突猛進が故に先走った行動をして空回りしがちなイメージが付いていた分、
その後の彩子を見ていると、お世辞にもそんな性格には見えない。
警察と犯罪者が入れ替わったという設定は面白いし、
物語も二転三転しそうな可能性は秘めている。
それだけに、"入れ替わった後"の2人にもっと一貫性を持たせた方が
完成度が増すんじゃないかとも思いました。
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