神様はお見通しなんでしょうねぇ…
元春(大倉忠義)の考えが甘過ぎる事を(笑)
だから戻りたくても戻らせてはくれなかった。
前回と感想が被りますけど、
どうしても澪(広瀬アリス)とやり直したいと強く思うのであれば、
現妻・沙也佳(瀧本美織)との関係を断ち切って
仕事も恋も全部失うまでの覚悟がないと許してくれないと思うんですよ。
それか、もう過去の思い出はきっぱり捨てて、沙也佳との人生を選ぶか。
しかし…元春の場合はどちらも中途半端だ。
沙也佳も幸せに出来ていなければ、
"新しい繋がり"を持った上で元妻と接近しようとしているのがアカン過ぎる。
タイムスリップしてから自分が今まで知らなかった澪の顔や想いを知って反省して、
次こそは笑顔で過ごせる人生を送らせてあげたい!という気持ちになるのは痛いほど分かる。
私も「あの時こうしていれば」と後悔する事が多々あるから。
でも、澪が味わった苦悩を今度は沙也佳が味わっている事を自覚していない限りは、
戻ってもまた繰り返すだけだと思います(笑)
澪が熱出た時も「澪」「澪」で頭がいっぱいで、沙也佳の存在を完全に忘れていたでしょ?
澪への嫉妬に対して「君の方が綺麗だよ」なんて
まるで浮気した男が誤魔化すような軽い褒め言葉で返したでしょ?
タイムスリップしていなかったら多分一生気づけなかったんだろうなぁ…と思えるくらい
元春が苦しむ姿を見せるから、成長して最後は元サヤの結末になれたら良いなぁと
願ってはいるんですけどね。
どうやったら"次のステージ"に突入出来るんでしょうねぇ…(泣)
主人公に関する感想はここまでにしておいて。
ドラマの世界でかつ、タイムスリップモノなら必ずやりそうな
「再び過去に戻れる」のくだりをナシにして、
中間地点でここまで現実味を帯びせる作りになってきたのは面白いですね。
単に人生をリセットする話…じゃなくて、
「人生をやり直す事がどれだけ重いか」
「やり直した事で生まれる痛みとどう向き合っていくのか」という、
"タイムスリップ=フィクション"と"戻りたくてももう戻れない苦しみ=ノンフィクション"が
同時に混在している作りが何だかクセになります。
個人的には元サヤ派で、最終回で「今度は上手く行きそうかも…?」と
視聴者が想像を膨らませられるような締め方をして欲しい派ですが、
今回の結末を見る限り、このまま新しい人生を、夫婦の形であれ独身の形であれ
生きて行く展開になってもおかしくなさそうです。
うん…じわじわハマってきておりますな…(笑)
個人的な話をすると、木曜2本のドラマは2018年の冬から本格的に見続けていますが、
2本とも面白いっていうのはかなり珍しいかも。
(今までは、どっちかが微妙、たまにどっちも微妙…というイメージだったもんで。)
そういえば、もう1つ気になっている良治(生瀬勝久)と久恵(片平なぎさ)の方の
進展はなかったですね。
久恵の婿認識の件は「切っても切れない縁がある」で終わりなのかしら。
何かありそうなんですけど…
良治が元春に対して言った「変えたくて変えたんだろ?」の言い方からして、
自分が彼と同じように元妻とやり直したいと感じた経験があっても、
結局はやり直せなかったからお前も今の人生を生きるしかないんだよ…
という"含み"を持たせているように思えたんですよ。
え?考え過ぎだって?
まぁ…後の祭りだと言うほど呆れているのも無理はないですが(笑)
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