久しぶりに本作を見たもんだから、どうしてもジャンル的に
昨日の「TOKYO MER」と比べたくなってしまうんですが…
同じ"6話"で"医療群像劇"なのにここまで違うのか…とある意味愕然としましたよ(笑)
かつては「早く動いて!」とツッコまれるほど未熟なポジションにいた比奈先生も、
今となっては他の医者に柔軟に指示しながら治療するくらいには
しっかりと成長を見せているのに、
美月(波瑠)も深澤(岸優太)もただ目の前の物事に対して
一丁前に悩んでいる感じを出しているだけで
"連続ドラマ"としては全く成長が伝わってこないのはどうなんでしょう。
他にも色々書きたい事があるから、深澤と美月で分けるとすると…
まず深澤に関しては、もうパシリしか出来ないのか?ってくらい相変わらず木偶の坊なんですよねぇ。
前半の事故現場のシーンで、パイプが脚を貫通している患者から
「あんたが助けてくれるんじゃねぇのかよ」と言われている時なんか苦笑い(笑)
朝倉!あっちに患者がいたぞ!ってそれ、レスキュー隊がやる仕事ですし。
研修医でもないのに、実際に1人で手術するよう促されると「無理です」とも言ってしまう。
同じ医者でも、命の危機が迫っている患者を不安にさせる言葉を吐く医者には
誰も治療されたくないと思うでしょうね。
いくら医療の知識を溜め込もうが、現場で実践する度胸がない人は救急医には向いていないし、
2話では子供が黄疸を患っていると"唯一"見抜いた辺り
内科医で働いていた方がまだ合っている気がする訳で、
なぜ彼が頑なに救急医で成長したがるのかが理解出来ないんです。
で、現場で役に立たない人が先輩を怒鳴るのも、不自然of不自然(苦笑)
現在の美月の状態と同じ医者を見てきて、過労死で死なせてしまった事を悔やんでいる
成瀬(田中圭)があの台詞を言うなら分かるんですが…
最後の1人オペのくだりも含めて"大人の事情"で
アピールポイントを増やすために彼に言わせたの?としか思えません。
その説教の内容にしたって、患者が近くにいるなら
「患者に迷惑がかかったらどうすんだ!」が妥当なはずなんですけど、
なぜか医者側の目線で「俺たちも心配してるんだからもっと自分の事考えろ!」
なんて論点がズレた説教をするもんだから、あんまり響かず。
そして、オムレツに鯛の絵なんか描いて浮かれているのもちょっと…
「あなたのお陰で助かった」は麻薬だと今すぐ言ってあげたいし、
あんなお調子者な性格だと、誰の力で自分が新たなステップを踏めたのか
まるで考えていないようで、今度は調子乗り過ぎて
違う何かをやらかしてしまうんじゃないかと思わずにはいられませんでした(汗)
一方で、美月は深澤より技術的にはマシなんですが、
一応言われた通りの言葉を患者に説教して"変われた"風を装っている割には、
こっちもこっちで「過労死に繋がる理由」の解釈が根本的に間違っている気がするんですよね。
働き過ぎはダメだ。掛け持ちはやめて、空いている時間は熱心に勉強しよう!…で
DVDレンタルやらビジネススクールやらいろんな人に急ピッチで頼み込む姿を見る限り…
今度は夜遅くまで勉強に勤しみ過ぎて
寝不足で倒れてしまう未来が見えてしまうのは私だけでしょうか。
考え過ぎなんですかねぇ。
美月が入院して目を覚ました時に「見られたね〜」という俗の低い会話を挟み込んだのも、
以前には過剰労働が自殺に繋がったりして「働き方改革」が身近になりつつある
世の中を軽視しているかのようでどうかと思いますし。
全体的に緊張感がないというか、緊張感の演出を履き違えているというか…
久しぶりに見てモヤモヤしてしまう内容でした。
で、冒頭も終盤も振り返り&予告で尺を埋めて、
6話の時点で「これからの…」を放送するって事は…そんなに残り話数もないんですかね?
今回のラストのナレーションにしても、最終回っぽかったですし。
↓次回の感想はこちら↓
↓前回の感想はこちら↓