あーあ、せっかく良くなってきたのに…
今回は脚本・演出共々、何だか詰めの甘い作りでしたね。
特に脚本に関しては、DVについてちゃんと調べたの?と思うくらいで、
2話と同じモヤっとした感覚が残ってしまいました…(汗)
今回は4話から続く人情劇仕立てに、1〜2話の頃の悪事を少し加えた内容になっていた訳ですが、
悪事を働いているターゲットが改心するまでの"変化"を盛り込む以上は、
やっぱり、視聴者が「この人には助かって欲しい」と思わず願いたくなる
判断材料をきっちり揃えて欲しいんですね。
しかし…嶋崎(鶴見辰吾)の場合は、子供の頃の思い出だったケーキと手紙を
家に置いてきた(?)だけで、
その時は、娘に八つ当たりしてしまった事に対する謝罪の言葉は一切なし。
これではただ物で釣っているだけで、根本的な問題は解決していないんじゃ…
っていうのもそうですが。
私としては、彼は本当に死のうと覚悟を決めているんじゃなくて、
時々優しさを振りまけば、娘も考えを改めてくれるだろう…という思惑が透けて見える辺りに、
DVの典型例を感じてしまってしょうがなかったです。
それに、右手が治ったらまたパティシエの仕事も出来て、
精神的に安定して親子仲直り!ではなく、
右手も含めて元気な体にしたからこそ、アクシデントや老化などで再び挫折を味わった時に、
今回の「最初は助けてくれなかった」件を引き合いに出して虐待をする可能性が出てきた…と
そんな将来の不安ばかりを考えてしまったんですけど、これって捻くれているんですかね。
娘からしたら、男手1つで育ててもらっているだけに、
小さい頃の「楽しかった思い出」を引きずるのも自然な事。
仮にもし父が亡くなってしまったら、後々罪悪感を覚えるだろうし…
諸々を踏まえると、エース(妻夫木聡)が娘に父を生かすかどうかの選択を委ねたのも
中々酷だと思いましたよ。
そして、演出面で疑問に感じたのは、"お決まり"の見せ方の締まりが悪かった所。
一番「?」だったのは…なぜ決め台詞の直後にCMを挟んだんでしょう。
決め台詞を言った後に手術室の機械が動く流れは、ダサさは漂わせつつも
毎回やっているので、何だかんだで見所に繋がっている気がするんです。
マンネリ化を防ごうとしたのか、その流れに変化球をつける事自体は否定しませんが、
タイミングって大事で。
"休憩タイム"の意味合いもあるCMを挟んで、
明けてからもすぐに手術シーンに切り替わらなかったのは…
うーん…山場が盛り上がりに欠けてしまうんじゃないでしょうか。
おまけに、手術シーンも妙にあっさりで(汗)
おふざけ演出はここ数回で良い感じに落ち着きを見せてきている代わりに、
違う所が気になってしまいました。
仮面ドクターズが仮面をつけたり外したりするのも謎ですが、
そんな事していたら、身バレするのも時間の問題じゃない?とか。
他にも…女子高生が1人で暗い場所にいる?とか、
そこであの光る仮面の男が現れたら、不審者扱いしてもっと怖がらない?とか、
なんか、全体的にツッコミどころ満載の回でしたね。
↓次回の感想はこちら↓
↓前回の感想はこちら↓