ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜 1話 感想|仕事は出来る人たちなんだから…

 

 

やっぱりね。比べたくなくても…

部署は違えど、似通った題材を取り扱った「シッコウ!!」が前期に放送されたばかりで、

新しいジャンルのお仕事ドラマと言えば

同局4月期の「それってパクリじゃないですか?」が有終の美を飾れた訳だから、

見ながらどうしてもその2作品が頭に過ってしまうんですよねぇ。

 

それを踏まえると、本作は全体的にノリが軽過ぎるのが気になりました。

職業柄、地味にはなりがちなので、視聴者がとっつきやすくなるようにと

あえてコメディタッチで行こうとした意図は理解出来るんですけど…

土10らしいチープさや、くだけた雰囲気が悪い方向に滲み出てしまった感じですね。

前半で癖強めの芸人さんを2人キャスティングした時点で「あー…」とはお察ししましたが、

流れてくる劇伴はお祭りかのように軽快だし、主人公はおちゃらけた描写が続いて…(汗)

「徴税吏員が第一発見者になるのは珍しくない」という発言があったように、

相手の人生を変える恐れを孕んでいる、かなり繊細で慎重な対応を要する職業なのに、

こんな作りで良いのか?と疑問符を浮かべながら見てしまいました。

 

ただ、唯一の救いは…みんな仕事は出来る人たちなんですよね。

新人の華子(山田杏奈)も真面目で覚えは良く、足を引っ張る事もない。

(まぁ、「お金のために死を選ぶなんてバカみたい」発言はどうかとは思いましたが…。)

新人の設定でありがちな、おっちょこちょいだったり、やけに納税者に感情移入し過ぎたりで

新たな騒動を引き起こす展開にはならなかったお陰で、

作品に対しての不快感は強く残らなかったんだと思います。

そう…そんな良い面もあるからこそ、ノリの軽さが台無しにしてしまっているんですよねぇ。

本当に勿体ないです。

そこをもうちょっと抑えていただけたら、

本作の狙い通り、徴税吏員がどんな職業なのかに興味を持つ方も増えるんじゃないでしょうか。

 

ドラマの感想がいろいろと溜まってしまっているので、

本作の感想はどうしようかな?と思いましたが。

先ほども書いたように、地味である意味"ドラマ映え"はしない、敬遠されやすい題材を

あえて取り扱っている作品は基本的に応援したい立場なので、

今後の期待を込めて…で、とりあえず、初回は書かせていただきました。

 

でも、次回以降はどうかな?

内容の出来と、他の進捗状況によっては

もしかしたら視聴のみに切り替えるかもしれません(汗)

うーん…そうなると、日テレ土10の感想は、2年以上書いていないという事に…。

 

 

10/22追記:

 

2話を見ました。

前回よりも軽さは減った代わりに、滞納者へのイライラは増しましたね(苦笑)

年金は長年勤務して納税してきた人がもらうものなので、何も「年金=悪」ではないし、

納税する事で公共施設や教育、ゴミ処理、交通機関と人々の生活がより豊かになるのに、

彼女自身は、自分の納税したお金が

直接パチンコ屋の常連客に行き渡るという考えに凝り固まっているのがね…(汗)

で、考えを改めた理由も、彼氏と別れたから…

っていうのも、何だか腑に落ちませんでした。

 

ここまで書いていて何か誤解していたらすみませんが、

税金と年金の結びつけ方がどうも上手くいっていなかったように思います。

主人公たちが税金に対しての説明をする…といった補足もなかったですしね。

 

「シッコウ!!」も前半の頃は微妙なエピソードは多けれど、

回を重ねるにつれ、債務者に同情したくなる描写も増えて改善されていったので、

本作も多分そうなるはずなんですけど。

でも、溜まっている他の感想を優先したいので、

予定通り、本作は視聴のみに切り替える事にします。

 

 

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