う〜〜〜〜ん……モヤる。
響(芦田愛菜)がなぜあそこまで父に冷淡な態度をとっていたのかは、分かった。
(↑めちゃくちゃ説明台詞だったのは気になりましたが…)
けど、モヤる(笑)
個人的には、一般人には分からない怪我が原因で
音楽の道を諦めざるを得なくなったんじゃないかと勝手に予想していたので、
自分でハードルを上げて、父とは同じ土俵に立てないと思い込んでいたらしい響の苦しみは、
芸術家の両親の元で育ってきた二世ならではのリアルな描写だな…とは思うんです。
でも…それで5年間も確執があったとなると、なんかしっくり来ないと言いますか。
いや、自分でもつまらない事で家族を壊したと自覚しているから余計拗らせていた訳で、
そうしている内に仲直りのきっかけを失ってしまったから、
父の前では冷淡な態度で振る舞っては、目の前の問題を何度も避け続けてきた…
きっとそんな心持ちだったっていうのも分かるんですけど。
かつての「お父さんのせいで音楽が嫌いになった」発言を考えると、
俊平(西島秀俊)がパパとしても指揮者としても尽くしてくれようと
頑張っている姿を初回から見てきたからこそ、
いくら何でも八つ当たり過ぎやしないか?という気持ちが芽生えてしまって、
響にイマイチ同情出来なかったんですよね。
志帆(石田ゆり子)は俊平に「あなたもしかして、響が今でも15歳だと思ってない?」って
言ってましたけど、正直、彼女の精神年齢は15歳で止まっていますよね。
父と同じで、音楽以外は不器用だから…って事なんでしょうけど、
父が日本に帰国してくると聞いたのなら、もう社会人なんだから家を出て自立したって良いのに。
なぜか、実家暮らしを選択する。
誰かに面倒を見てもらうのが当たり前になっているからでしょう。
初回から訳も分からず不貞腐れていたので、
これなら無理もないかな…と思える部分を響から見つけたかったですが、
5話でようやく真相に迫ってもなお、謝罪する様子もなし。
さらには、父ときちんと向き合えてもいないのに、
「家族4人久々の食卓」というアットホームなシチュエーションで
最後は"家族再生の兆し"を匂わせる感動展開をやり出した辺り、
ここまで引っ張り続けてきた割には解決方法がなあなあで
何だかなぁと思えてしまいました。
…っていうか、前回からの今回で志帆がすぐさま戻ってくるんだったら、
離婚危機の設定も別に必要なかった気がしてなりませんね。
そもそも、5年前の時点で別居状態でしたし(汗)
響の件があったので、音楽要素を減らしてそっちに焦点を当てた話になるんだろう
というのは覚悟していましたが、
前回は恋愛のドタバタがあって、今回は別ドラマかと錯覚するくらい
ガッツリホームドラマ仕立てになっていて。
あまりにもオーケストラが不足…音楽が不足していて寂しいです。
天音(當間あみ)と市長・白石(淵上泰史)が父娘の関係という事で、
今度はそっちでも一悶着あるんでしょうけど、
俊平の天才指揮者ならではの新しい音楽の視点や、ポジティブな捉え方、
演奏曲とリンクするエピソードに惹かれて本作の物語を好んで見てきた私としては、
そろそろ3話までの路線に戻っていただきたいなぁと思います。
好きなドラマは、最後まで好きでいたい。
勿体ない所を綴る感想で、終わりたくないんです…。
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