
中村倫也さんを見て、放送終了後にすぐさま原作を調べちゃいました。
小説なんですね。でも表紙には人物イラストが描かれている。
原作の陣内は結構胸板が厚いけれども、ハードボイルドな雰囲気は似ている。
原作者からしたら、理想的なキャスティングだったのでは?と思います。
陣内(中村倫也)の魅せ方にしても、かっこよく魅せようというこだわりを強く感じまして。
きっと、目に青い光を入れるスタッフも、カメラマンも
仕事されていて楽しかっただろうな…と思いながら見ておりました。
ただ、内容自体が面白かったかどうかは、まだはっきりとは答えられないって所でしょうか。
俳優のプロモーションビデオ止まりにはなっていませんし、
放送開始4分後でOP映像が流れて、新型ドラッグ「DOPE」についての詳細と効果、
特捜課が異能力者集団だという事が簡潔に説明されて、
そこは頭に入って来やすかったんです。
でも、何というか…全体的に編集が粗っぽい。
大人の事情でまとめて撮影をする時間を確保出来なかったのか分かりませんが、
ぶつ切りのシーンが多々見受けられたのが気になりました。
それが顕著だったのは後半ですね。
ざっと列記すれば…後半のCM明けから始まって、特捜課の面々のプライベートパート…
才木(髙橋海人)と陣内の対峙…で、今度は陣内と恐らく亡くなったらしい妻の回想…
陣内がジウ(井浦新)から才木の事を知った後は、
才木母が更生中の施設の場面に切り替わって、才木と妹の食卓シーン。
シリアス寄りのパートとプライベートパートが交互に挿入されるので
どんな方向性で行きたいのかが掴みづらい上に。
後半になってから何度も後者を見せられたために、
序盤の方で描かれた事件解決の様子や、異能力者同士のバトルよりも、
最終的に「みんな1人の人間であり、それぞれに家庭の事情がある」という印象が
残ってしまった感じは否めませんでした。
視聴前に調べた公式サイトにはアクションシーンと記載されていて、
良い意味で、それ聞いてないよ!と驚くくらいのCGエフェクト…
いや、異能力を使ってのバトルは非現実感マシマシで興味を惹かれただけに、
変に個々の"私"の部分を見せず、
冒頭のテロップにあったような「近未来を舞台にしたSF作品」を
もっと押し切って欲しい限りです。
それぞれのプライベートパートがあくまでも初期設定の紹介のために用意された映像であり、
次回からはもう少し簡潔にして、"事件"の方に焦点を当てた内容になる事を信じて
しばらく様子見しようと思います。