
※本作の初回を見て「泣けた」「良作の予感」とポジティブに思われた方は、
この感想を読まない事をお勧めいたします(褒めが1つもないからです…)。
それでも読んでいただける場合は、自己責任でお願いいたします。
私が毎期ごとに投稿している「2025年 秋ドラマ 視聴リスト&期待度」で、
本作の事はこう書いておりました。
遺品整理士のドラマという事で、
切なさと温かさでほろりと泣ける系かな…と思うんですけど、
依頼人の娘であり大企業グループ時期社長の妻でもある女性との恋も描かれるようなので、
仕事と恋の比重・魅せ方次第な所はあります。
書きながら、我ながらハッキリしないコメントだというのは自覚していました。
その上で、期待度ランキングTOP5で5位にしていたのも理由がありまして。
カンテレ制作ドラマ「僕シリーズ」「戦争シリーズ」で
草彅剛さんとは長い付き合いのスタッフ何名かとの再タッグで、
さらに草彅さんの演技が好きともなれば、無条件で上位にしたって良いはずなんですけど、
脚本家の高橋美幸さんの過去作品の視聴経験がなかった点と、
遺品整理士のドラマで恋愛も…?という点の2点で、
私の中ではどうも引っかかりを覚えていたのです。
で、いざ視聴してみたら、あ〜…やっぱり嫌な予感が当たってしまったか〜…でしたね(汗)
一言で言うなら、えっと…話の流れが情緒不安定?←こらw
今回の内容をざっくり説明するなら…
ベタに泣かす系の遺品整理士パートで進めたかと思いきや、
木曜劇場で放送されていそうな
姑による嫁いびりのギスギスした雰囲気に切り替わって。
樹(草彅剛)の家庭パートで一旦癒しを挟んだかと思いきや、
劇伴も含めて、事実を隠蔽しろという御厨親子による陰謀論が始まって。
CM明けになったら、樹の職場「Heaven's messenger」では
みんなが豆大福を食べてほのぼのと…
で、何か急に真琴(中村ゆり)との恋愛を匂わせ始めて、
終盤は磯部(中村雅俊)の息子と「御厨ホールディングス」が繋がるらしい
サスペンスの雰囲気を漂わせたまま終わり。
最後まで見てひたすら思いました。
あそこまで遺品整理士パート以外の描写を盛り込むなら、
なんで「終幕のロンド −もう二度と、会えないあなたに−」というタイトルにして、
なんで主人公を遺品整理士の設定にした?と…(滝汗)
メリハリと言えば聞こえは良いのかもしれませんが、
人物描写も、雰囲気も、劇伴の曲調も全くバラバラな要素をあちこち描かれても、
何か1つ共通したテーマがあり、それが視聴者が自然と想像出来るもので、
テーマに沿った描写がなければ、「話の腰を折っている」「見たかったのはこれじゃない」と
感じてしまうのも仕方がない気がします。
視聴者の多くにしたって、あの予告映像であのポスタービジュアルを見たら、
ヒューマンドラマだと期待してしまうはずなんですよね…。
本当は、遺品整理士のパートをメインで見たかった…とも書きたかったんですけど、
先ほど「ベタに泣かす系」と書いた通り、
話の持っていき方や演出に既視感が漂っていたため特に泣けず。
(ついでに、仕事を優先して妻の電話に出なかった事を後悔…
当時の遺品整理士が今の社長で…という樹の過去描写も、極めて"あるある"だなぁと。)
恋愛描写にしても、樹と真琴が出会って恋に落ちる事は事前に知ってはいたものの、
肝心の出会い方がなぁ…あそこで一気に視聴意欲が下がりましたね。
足がよろけて危なそうだったから、
庇いに行ったらいつの間にか押し倒していたってパターン…
こういった、"きっかけ"を用意して強引に関係性を作ろうとするのを見ると
冷める人なんですよ…(汗)
草彅剛さんご出演のドラマで、なんじゃこりゃ…と困惑したのは初めてでした。
このバラバラのエピソードをどうやって繋げていくのかはある意味見所かもしれませんが、
感想を今後も書く気はしなかったので…今回のみだと思います。
最後に余談で…昼ドラ風の妙に渋重〜い主題歌は誰が歌っているのか?
中村雅俊さん?(歌手活動をやられていたのは知っていたものの、歌声は分からず)と思って
後で調べてみたら、まさかのあの方でおったまげました(笑)