ちょっとだけエスパー 9話(最終回) 感想|生きていくことがミッション

 

 

この感想も今更って感じではありますが…(苦笑)

最後まで書かないまま年を越すのも何だか気持ち悪いので、ざっくりと書いておきます。

 

6話ぶりの感想となりました。

以前お知らせした通り、最終回放送週までが多忙でして、

当時未視聴だった7,8話を後追いで見て感想を書こうにも、

その時間が確保出来そうにない事を察して飛ばした…という事情にはなるんですけど、

もう1つ理由がありまして。

個人的に上記2話は、話を理解するだけで満足しちゃったんですよね。

感想を書くにしても、その回に提示された情報を整理する事に終始してしまいそうなので、

わざわざ書かなくても良いかな〜と思ったのも正直な所です。

 

でも、理解するだけで満足とは書いたものの、

兆(岡田将生)による説明が長過ぎたためか右から左に流れていく感覚で、

要は兆が自分の望みを叶えるために周りの人たちを巻き込んでいるんでしょ?という

漠然とした捉え方で見てしまい(笑)

最終回でも、文太(大泉洋)が図解するシーンでは

途中から理解するのを諦めて、桜介(ディーン・フジオカ)状態になっておりました。

 

そんな感じで、細かい事はよく分からないですし、

野木亜紀子さんがSFを物語に取り入れたらこんな話になるのか〜…へぇ〜

と思いながら見ていたんですけど、いざ完走してみれば、

ああ、何だか活力がみなぎってくるような良い結末だったなぁ…という気持ちに。

実際、文太と四季(宮﨑あおい)は

半年前のまだ出会っていない関係性に戻ってしまった訳で、

四季と愛し合っていた日々を思えば、それ自体はとても寂しい事なんですけど、

私としては、"今"を生きる人間だと自覚し、人のために動いた文太の心の変化が嬉しくて。

「歴史の改竄っていうけど、誰視点のどこ視点?」これ、ハッとさせられました。

 

初回冒頭の、文太が屋上から飛び降りてしまいそうなシーン。

文太が相手の心の声が読めると気づいた時、最初は嬉しそうに聞きまくるものの、

徐々に社会の生きづらさや憂鬱さを知るようになるシーン。

文太たちが、パネル落下事故からお客さんを未然に救う姿を見ながら

2つのシーンがふと頭によぎったのですが、

思えば、最初から最後まで、物語の芯は確かに存在していました。

犯した罪は決して消えないし、理不尽な出来事はどうしたって起こるものだけど、

今を諦めずに生きている限り"光"は見えてくる。

文太の他に、桜介、円寂(高畑淳子)、半蔵(宇野祥平)、そして兆…

それぞれの過去や未来に触れながら、このメッセージは描かれ続けていたと思います。

途中が理解しきれない状態になっても、

最後は満足して見終えたのは、芯がハッキリしていたからなのかもしれません。

 

謎の男…ではなく、2070年の文人・京(麿赤兒)が再登場してきた所も良かったですね。

あの手の人物って、話を盛り上げる要員として1回登場したっきりで全然出てこないか、

そうでなかったとしても、最終回のラストの方で

まだ物語は終わっていないと言わんばかりに意味深な現れ方をして

視聴者へ考察を促しがちなイメージがあったので、

うやむやで済ませず、どんな人物かを明らかにしてくれたお陰で

モヤモヤも残りませんでした。

 

「生きていくことが私たちのミッションね」という円寂の言葉も良い。

野木さんの脚本は、根本に"生(せい)"を感じるんですよねぇ。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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