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絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(2020) AFTER STORY 感想|ただの情報漏洩じゃん。

 

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開始してから15分経った時点で、ああ、こりゃあただの総集編ですな…と察し、

いつの間にかながら見してしまってました。

 

これまでの特別編と比べてみると…「朝顔」は1つ1つのエピソードが充実していたし、

日常描写もリアルだったから、思い出のアルバムをめくっているような懐かしさに浸れて、

「シャーロック」は犯人から獅子雄について語らせる形で、それなりに新録映像を入れて

頑張ってはいたけれど…

正直、本作の特別編(で、いいやw)は「ラジハ」より酷い作りだったと思いますよ。

事件がやりたいの?それとも総集編がやりたいの?と思うほどには

今までのエピソードを紹介するまでの導入部分、繋げ方がチグハグでした。

仮に本作を見ていない人向けに作ったつもりだったとしても、

果たしてあの順番バラバラなまとめ方で、見てみようと興味を持つ方が出てくるのかどうか疑問です。

 

1時間で済ませれば良いものを、井沢(沢村一樹)を狙う犯人が悠長に

過去の話を語り続けるのも、ただの引き伸ばしにしか感じられませんし。

結局、ミハンがやった事は、ドヤ顔でスレ立てして、

最高機密の情報を一般人に漏らしてしまうという、警察業界が騒動になる大問題を起こしただけ。

 

過去にも何度か言いましたが、2時間を埋めるためだけの中身スッカスカなものを作るより、

本編の話をもっと充実させる事に時間をかけたり、話数を増やしたりして欲しいです。

少なからず、良い感じに終わったと思った最終回の翌週で

すぐに特別編を流すのは、余韻も何もないので、やめた方が良いと思います。

大体、つい先週見たばかりの最終回の一部始終を再び見せられても…って感じですし。

 

「総集編」という括りから抜け出せられないのであれば、いっその事スピンオフとして

吉岡(森永悠希)と南(柄本時生)を主人公にした話にすれば、

別ドラマの雰囲気が醸し出せて、面白くなったんじゃないでしょうかね。

 

次もこんな内容が続くようであれば、特別編の感想を書くのはやめて、

ちょこっと追記を加える形で終えようかなぁ?

 

 

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死にたい夜にかぎって 4話 感想|優しくて、甘酸っぱくて、ほろ苦い1分間

 

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新聞配達人・紺野さん(堀田真由)の事を「1分間の恋人」と例える

浩史(賀来賢人)のセンスの良さにキュンキュンしつつ…

そのキャスティングが堀田真由さんっていうのがドンピシャ過ぎて!

方言が抜け切れていなくて、ピュアで、何も飾り気のない紺野さんと、

都会に染まっていて、ガサツで、カジュアルな服をまとったアスカ(山本舞香)。

この2人の女性の対比も、2人の間で別の顔を見せる浩史の様子も興味深く視聴しました。

 

今回主なキーワードとなっているのは「1分間」。

新聞が届くのをワクワクしながら待つ時間。新聞配達人と話す空き時間。別れを告げられる時間。

ガムを渡すまでの時間。仲直りしてから元の2人に戻るまでの時間。

 

男女間の恋愛も親子間の愛情も、全て日々のささやかな行動から生まれる"人間愛"であり、

愛をどう伝えていったら良いのか、どう受け止めていけば良いのか分からない人々が、

自分なりに向き合い、時間をかけながら前に進み始めて行く…というのを、

浩史とアスカ、浩史と紺野さん、そして、いつもより回想が多めに挟まれていた

浩史と父(光石研)それぞれのエピソードを通して、

多方面から優しく描かれていた回だったと思います。

 

これまでの回の演出が、虹がちらっと見えるような光の取り入れ方や、

前回のタイムラプスみたいなダンスシーンなど、独特で幻想的なものが印象的だっただけに、

今回は「人間そのもの」をじっくり映し出すカメラワークが多かったので、

きっと演出家が変わったのかもしれませんね。

しかし、あえてストレートな演出にした事で、たった「1分間」に、

自分の知らない相手の思いやりが感じ取れたり、甘酸っぱくて初々しい感覚に浸れたり、

父の背景を自然と想像させられたりと、

それぞれの登場人物のいる世界に浸ってしまう「奥行き」がたっぷり感じられました。

 

ドアの前で浩史と紺野さんの「青森に比べたら全然」という会話のシーンも、

その前に「朝は寒いから、新聞配達するの大変でしょう?」という話が出ていたと思うのですが、

会話の全貌を見せず"一部を切り取っている"ように自然と流す脚本も良いです。

あえて語らせない。あえて分かりやすくしない。だから、知りたくなってしまう。

 

TVerでちょうど1〜4話が配信されていますので、騙されたと思って

是非とも見て欲しい作品です。

上質なドラマほど終わるのもあっという間で、残り2話…

寂しくなる時間が刻々と近づきます…。

 

 

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テセウスの船 10話(最終回) 感想|待ちくたびれたので犯人側が自白してみました。

 

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なんだ…これ…

佐野家が幸せそうならそれで良いや♪みたいな終わり方…。

 

色々説明すべき事がありますよねぇ?

タイムスリップした心(竹内涼真)から早く真相を掴んで欲しくて

ずっと待っていたのに痺れを切らしたのか、

最終回にして村人や犯人側からポンポン情報が出てきた割には、

みきお(柴崎楓雅)と正志(せいや)がいつからタッグを組んで、

どんな過程で数々の事件を起こしていたのか…

そして金丸の背中を押したのはどちらだったのか…という情報は一切ナシですか?

時間をかける所が間違ってるでしょ。

佐野家が呑気に手紙読んだり、校長(笹野高史)の息子の過去話を呑気に聞いたりして

感動シーンを演出して25分拡大分を繋げるより、

もっと犯人をじっくり描写する事に時間を使って欲しかったです。

  

まさかあの人が!?というリアクションを視聴者から欲しくて、

犯人を正志にしたのは理解は出来ますよ。焦らし続けたのも分かります。

ですが、意外な人を犯人にするならばそれなりの説得力が必要な訳で、

今まで何の怪しげな表情も見せない普通の村人が、暫く出てこなくなって、

最終回でいきなり登場したらまるで人が変わったように殺意むき出しになって、

しかも佐野(鈴木亮平)を犯人にしたかった動機が、

彼は何にも関わっていないただの逆恨みっていうのは無理があると思いました。

原作は大人みきおが共犯者で、未来からタイムスリップしてきて、

少年みきおを変えていく事で未来も変わっていく…という流れだったそうですが、

無難に原作通りのあらすじにした方が話の辻褄が合っていたんじゃないでしょうか。

大体、正志を犯人にしたなら、最後の何話かを見れば成立しちゃいますしね…(滝汗)

 

途中から薄々気づいていましたが、主題歌の力で感動シーンを無理やりねじ込み、

怪しげな人物をこれでもかと沢山映し、サイコパスなキャラクターを配置し、

引っ張り続けて最終回は風呂敷畳めずじまいの作風で…

なんだか、今振り返ってみればTBS版「あなたの番です」みたいなドラマでした。

 

ただ、毎回熱いテンションで「父さーん!」と叫びまくっていた竹内くん…

初めての主演、お疲れ様でした。

本人も主人公の行動にはツッコンでいたから、「あ、気持ちは一緒なんだ」と安心し、

最後まで見られたような気がします。

 

 

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三浦部長、本日付けで女性になります。 感想|4話の連ドラとして見たかったかも?

 

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原作通りの「総務部長はトランスジェンダー」というタイトルから、

気づけば「三浦部長、本日付けで女性になります。」というタイトルに変更された本作。

変えて正解だったと思います。

調査力には安心と信頼を誇っているNHKのドラマである事、

そして脚本家が、中年男性を愛らしいキャラクターへと昇華させてみせた

「デザイナー 渋井直人の休日」ふじきみつ彦さんである事から、元々見るつもりでしたが、

後者のタイトルにした事で「"本日付けで"って何だろう?」と一気に惹かれてしまいました。

 

 

さて、そんな状態で視聴してみた訳ですが、

ある意味「ドラマだな」という印象で見終えた感じでした。

 

そう感じた理由をいくつか書き上げてみると…

まず第一段階として、40代になって自分がトランスジェンダーなんてまさかね…という

長い葛藤が生まれるはずなのに、奥さんにあっさり告白して、

あっさり奥さんと同行する形でカウンセリングを受けに行ってしまう。

会社で「イメチェン」どころじゃない、服装も髪型も化粧もガラッと姿を変えて

出勤する人なんて現実では中々いないだろうし、

かなり勇気ある行動だと思うのですが、あっさり出勤。

LGBTについて上の世代より理解しているとはいえ、結構物分かりの良い若手社員。

そして、会社では「あゆ」と呼ばせる名刺まで作る。

(この件も奥さんに告白した方が良いのでは…

正式な届けも出さずに勝手に名前を変える行為はルールに反していないのか…?と、

そこばっかり気になってしまった私。)

 

勿論、「夫が女になるのは、妻にとっては精神的なDV」とか、「あんた女なめてんだろ!」とか

直球でグサッとくる台詞運びは良かったですが、

上にもあげたように、一番辛い状況に立たされている主人公も、奥さんも、職場の社員たちも、

案外受け入れるまでに時間もかからず、物分かりの良い人になれたんだな…

と映ってしまった所に、個人的には少々違和感の残る作品でした。

単発なのでそうなってしまうのも致し方ないですが、

この題材は単発よりも、やはりドラマ10枠で全4話構成の連続ドラマにした方が、

もっと各登場人物の肉付けは出来たのかもしれません。

 

しかし、想像以上にムロツヨシさんの女装姿はハマっていました。

ついこの間出演されていた某ドラマでも、二重が綺麗だな〜…目がぱっちりしてるな〜…

という感じでじーっと目を見つめる事が度々あったので、

女装したらどうなるのだろうと期待していましたが、

新しい女装姿で登場してくるたびに「追求心」「努力」が如実に伝わるような"変化"を

体現して魅せていたと思います。

最近、良い流れですね。「福田ファミリーの一員」という世間的なイメージを払拭しようと、

どんどんいろんな役に挑戦し、結果、上手く視聴者の記憶に残せているように

感じさせられる役者さんです。

 

「振り回される役」に何故かしっくり来る、サバっとした伊藤沙莉さん、

中村中さんのキャスティングも良かったです。

 


病室で念仏を唱えないでください 10話(最終回) 感想|"原点回帰"な清々しい最終回

 

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「病室で念仏を唱えてください」という捻りを効かせつつ、

初回の冒頭のシーンを彷彿とさせるラストで締めた本作。

 

視聴前は、僧侶と医者を掛け持つ主人公の奇抜な設定で

コメディテイストになるのかと予想していましたが、

いざ最後まで見てみたら、中々どうして、医療ドラマとして"魅せる"部分と

コメディパートの塩梅が良い作品に仕上がっていたと思います。

時折挟み込まれるおりんの「チーン」という効果音や、海外フードフェスのくだり、

藍田(堀内健)の立ち位置など、

それらだけだったら「何となく見やすいドラマ」で終わってしまいそうなものを。

やり方は違えど「患者を助けたい」「人を救う事で自分も救われた」という想いは一緒の

松本(伊藤英明)と濱田(ムロツヨシ)の対比を、

憲次(泉谷しげる)や1話完結パートの患者との関わりを通して

じっくり描いていったのが大きいのでしょう。

 

医師も完璧なスーパードクターではなく、患者と同じ一人の人間であり、

常に"煩悩"と隣り合わせで生きているという事。

ドラマの中にはハッとさせられるような、素直で的確な言葉が刻まれていた事。

人の繋がりの価値、温かさを教えてくれた事。

ちょっと話は逸れますが、これらの点では今期の同じ医療ドラマである

「アライブ」とシンクロする部分が多々あり、

最終的にはどちらも、どの登場人物にも共感出来て愛おしくも感じられる、

お気に入りの作品となりました。

 

三浦大知さんの優しい歌声から始まる主題歌の入りも絶妙で、

本作の魅力を更に引き立てるものになっていたと思います。

また、目の前の患者を救う事に対して猪突猛進であり続けながらも、

その性格が故におっちょこちょいな一面も見せてしまう松本先生にお会いしたいです。

ほら…結局、海外フードフェスの食べ物も、最後まで食べられないままでしたし(笑)

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 11話(最終回) 感想|またいつもの青空の下で

 

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最後まで本作らしさを貫き通した、丁寧で、真摯な作品でした。

 

2人に1人がなる「がん」、そしてその5年生存率は極めて少ないと言われる中で、

乳がんを抱える佐倉(小川紗良)、しかも再発した薫(木村佳乃)のどちらもが

3年後も生き続けられるほど克服出来た…というのは、

フィクションらしく綺麗にまとめた感じは確かにありました。

しかし、それでも本作の世界で生きる人々には皆幸せになってもらいたいと思っていて、

最終回はハッピーエンドがふさわしいとも思っていました。

それは、医療ドラマというジャンルを飛び越えて、人間の心を、

現実を突きつけられた時の繊細な気持ちを、いろんな人々を通して紡いできたから。

 

「病気を抱えた患者」「それを治療する医者」という単なる二者の関係を描くのではなく、

あくまでも「がん」はベースとし、家族を、人生を、自分にとっての生きがいを見つめる

きっかけを与えてくれる作りでした。

 

役者陣はもちろん、通常だったら見せ場になるであろう手術シーンでも

あえて劇伴をかけてサラリと流す事で、静かに流れる"時間"を演出するのも。

辛くて重たい物語ながらも、ほんの温かさ=希望を感じさせる光の照らし方も。

お気に入りな表現は沢山ありましたが、特筆すべきは「多くを語らない」スタンス。

例えば、9話では、民代(高畑淳子)の最期はどうなったかは

扱い方によってはお涙頂戴のエピソードに出来たものを、

本作の中で精一杯生きる人々を見ているだけで、視聴者が自ずと自分の境遇と重ね合わせながら

何かを感じ取れるようにしてくれた作り手の誠意が感じられました。

 

そして、青空がよく見える屋上で心(松下奈緒)が深呼吸をするシーンも印象深いです。

他のドラマなら、特に挿入しなくて何ら支障はないかもしれません。

けれども、本作ではそれが良い意味で「ゆとり」の役割を担っており、

命は儚いけれども、同じ空の下では今でも人生の分岐点を乗り越えようとする人がいて、

新たな一歩を進もうとしている人がいるのだと、

医者や患者からそんな勇気をもらえるような余韻が残りました。

 

無くても支障がないという点では、最初は、前半で描かれていた医療過誤の件は、

患者のエピソードが素晴らしいだけに

わざわざミステリー要素を加えなくても十分成立するんじゃないかという疑問はありました。

しかし、最終回まで見てみると、心と薫だけにある友情はあの事件があってこそ生まれたもので、

あの事件がなければ、お互いが「言いにくい」「聞きにくい」事を

勇気を振り絞って伝えるほどの強固な関係にはならなかったかもしれません。

だから、結果的には、ドラマを作る上では必要不可欠なものになっていたと思います。

(ただ、関河(三浦翔平)の扱いは何とか上手く出来なかったものか…

という考えは変わらないけれども。)

 

ドラマチックに仰々しい台詞や動きを加えず、

登場人物の抱える心境を「行間」を用いて等身大に映し出す作りは、

個人的にはNHKが得意としているイメージがありましたが。

視聴率のためにと忖度しない、奇を衒わない作品を民放でも作れてしまうのだという、

ドラマ…いや、量産され続けて世間では飽きが来つつある医療ドラマの「可能性」を

感じさせてくれました。

 

残念ながら視聴率は振るいませんでしたが、最後まで見続けた視聴者には

1つでも"胸に響く"部分があったんじゃないでしょうか。

ぜひ、DVD/Blu-rayも発売して欲しいです。

そして、もっと日の目を浴びて、賞賛されるべき作品だと思います。

 

 

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僕はどこから 11話(最終回) 感想|僕はどこからもやって来ない

  

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既に放送が終わった今期の作品の中では(まだ録画しっぱなしの作品もありますが)、

一番と言って良いほど満足させてもらえた最終回でした。

 

中盤までは"薫(中島裕翔)が潜り込んだ世界"を表す映像や、玲(笠松将)と母親の回想を

これでもかと詰め込む展開続きだったので、今回だけ見た人にとっては「???」と

パニック状態になったかもしれませんが。

逆にそうした事で、薫と同様にどっぷりとその世界観の中に浸かり込んだような

感覚を覚えましたし、また、この物語はどうなってしまうのだろう?というハラハラを

最後まで持続しながら見る事が出来ました。

 

ラストにしても、智美(間宮祥太朗)が亡くなってバッドエンドとか、

今回の件で二人は逮捕され、何年か後に再会しそうな雰囲気を匂わせてハッピーエンドとか、

ドラマであるあるの流れしか想像していなかったので、

こんな着地の仕方があるのか…と意表を突かれました。

「薫の話はな、あいつが書き上げた小説で聞くよ」が、すっごくシビれたなぁ…。

 

能力は失った。智美とはしばらく会っていない。

でも、今でも親友の「書け」という言葉に勇気をもらい続けながら生きている。

以前よりもほんの少し力強い声で届けるモノローグと、家族の前で見せる嬉しそうな表情で、

"希望"に満ち溢れている姿を体現する中島裕翔さんの演技が、とにかく素晴らしかったです。

 

最初は、特殊能力、認知症の母、薄暗いアパート、ヤクザ社会といった異空間の中で

「ファミラブ」という言葉が浮いているように映りましたが、

回を重ねるごとに「ファミラブ」そのものの話になって行き、

境遇は違えど どの人々にも同じ優しい血が流れているんだ…

そして、その愛をどう受け取るかは自分次第なんだ…と背中を押してくれる、

これから出会いや別れが増えて行く時期に相応しい作品だったんじゃないかと思います。

 

 

途中、何話か中だるみした回もありましたが、総じて面白かったです。

"山場"と"伏線回収"がきちんと用意された最終回を見て、

ここまで視聴してきた甲斐があったなぁと実感させられもしました。

 

本作で新たな一面を見せてくれた、中島裕翔さんと間宮祥太朗さんの今後も楽しみです。

 

 

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僕はどこから 10話 感想|私を、私として見ていてくれる人

 

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まさか、駿(岡崎体育)に泣かされるとは思ってもみなかったなぁ…。

薫(中島裕翔)と駿はある意味似た者同士で、

薫がお母様に育てられてきて、自分を勇気付けさせてくれる

智美(間宮祥太朗)の存在がいたように、

駿は園長からたくさんの愛を受け取ってきて、一人ぼっちだった自分の唯一の心の拠り所となる

山田(高橋努)の存在がいたんですよね。

 

境遇は通ずるものがあったし、連携プレイや射撃で鍛えるなどしてそれぞれの形で

「何もなかった自分」が「力ありきの社会」に適応しようとしていたはずなのに…

どこで間違えてしまったのか、運命というのはやはり残酷で、

お互いの想いがすれ違ったまま別れを告げる事になってしまった駿と山田の関係性が

何とも切ない気持ちにさせられました。

 

けれども、前半で、周りからしたらちょっと痛々しいほどの

強烈な山田への愛を訴え続ける駿の姿が描かれてきた分、

終盤では、失いかけようとしている目の前の命にすぐさま駆け寄り泣き叫ぶ山田を見て、

ああ、この人もまた受け取った愛をどうしたら良いのか分からなかった不器用な人で、

ちゃんと想いは伝わっていたのだな…という、ほんの少しの"救い"が感じられたのは良かったです。

 

種明かしばかりであまりにも話が進まなかった前回の反動か、

今回の銃撃戦はまるで海外ドラマを見ているようで、終始ハラハラさせられっぱなしでした。

今までの役でも銃を何度か扱った経験があるのだろうと思わせられる

間宮祥太朗さんの華麗な銃さばき。荒い呼吸。余裕を醸し出してみせる表情。

黒シャツでビシッと決めた服装も含めて、ちょっと惚れかけました(笑)

ドンキのくだりもそうでしたが、「お前、間宮祥太朗に似てるって言われない?」なんていう

時々差し込まれる遊び心も結構好きです。

 

さて、本日(苦笑)最終回。

権堂(音尾琢真)の行動の真意は何なのか?千佳(上白石萌歌)はどうなるのか?

玲(笠松将)はどこに行方をくらませたのか?

そして、"薫と智美の二人で"無事に元の生活に戻れるのか?

などなど、気になる部分はいくつかありますが、

本作に身を委ねて、最後まで楽しみたいと思います。

 

 

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10の秘密 10話(最終回) 感想|割と真面目に何がしたかったん?

 

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「最終回だけ見れば全て解決するでしょ!」と思っていた人も、

これで納得出来たのかなぁ…と疑問に思えるほど、とにかく雑に終わらせた最終回。

あまりにも置いてけぼりにされたので、感想もざっくり書きますわ。

 

最大の見せ場であろう圭太(向井理)と由貴子(仲間由紀恵)の対峙シーン(?)も、

今までの回想や説明台詞で、ずーっと突っ立ったまま真相をベラベラ語っているだけだから

冗長に感じられてしまうし。

二本松(遠藤雄弥)の忠誠心が結局何だったのかも謎。

そして最終回に合わせて、みんなが急に良い人オチ。

何もかも中途半端にまとめちゃったなぁって印象。

スタッフが途中でシナリオ作りに飽きてきてしまったのでしょう、きっと(苦笑)

それとも、3億円が欲しいがために他人を利用したかと思ったら、急にどうでも良くなって、

ただひたすら由貴子の動きを妨害したかと思ったら今度は良心で逃がしてあげるという

圭太のノープランさに終始ブレがなかった描写は、

褒めるべきポイントだったんでしょうかね?(笑)

 

サスペンスには持ってこいの仲間由紀恵さん、渡部篤郎さん、佐野史郎さんといった

キャスティングで期待していましたが、結局、サイコホラーな演技合戦は一切見られる事なく、

上のポスタービジュアルも含めて完全に裏切られたって感じのドラマでした。

向井理さんもそこではドヤ顔を見せているから、

てっきり頭の冴えた策士なのだと想像していたのにさ。

タイトル「10の秘密」と物語の方向性の噛み合ってなさは勿論でしたが、

全員迂闊なはずなのに、「みんな賢いのだろう」というイメージを視聴者に植え付ける

このポスタービジュアルにした事が、本作最大の失敗だと思うのですよ。

 

個人的に火9枠は、フジドラマの中では意欲作が多くて一番好きな枠なんですが…

最近は"当たり"がありませんねぇ。

次作の「竜の道」。これは面白いと良いんですが…

何なんでしょう、「おにいちゃーん!」にエコーがかかっている時点で

ネタドラマ臭がするのは私だけでしょうか(笑)

 

 

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絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜(2020) 11話(最終回) 感想|最後に出番もらえて良かったね、高杉くん。

 

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どうせ、またやるだろうと思っていたけどさ…特別編。

また特別編かよ!なんて言わせないためなのか、

さらっと「AFTERSTORY」に名前変えちゃっていますがw でも、実質同じようなもんでしょ。

無理やりにでも物語は綺麗にまとめられていたのに、

来週で早速「まだ終わりませんよ〜」なんてやられたら清々しい余韻も残りませんって…。

最近の月9は、終わる終わる詐欺な作りにするのが好きみたいですね。

 

さて、「未然犯罪潜入捜査」シリーズの続編。

前作よりも"都合の良い設定"がかなり目立っていた印象でした。

私は視聴前の期待度に「上戸彩さんの出演がなくなった事で

絶対零度」というブランドに引っ張られない、ミハンシステムを活かし、

より独自性を追求した刑事ドラマになる事を期待します。」と書いたように、

ミハンシステムの設定や過去についてガッツリ踏み込んでくれる事を期待していましたが。

結局、蓋を開けてみたら、アクションシーンやチーム内での危機的状況を描いて

視聴者への緊迫感を煽るためにそれが利用されたとしか思えず、

検知される基準は何なのかといった"仕組み"が全然掴めないままだった…

という感じで見終えてしまいました…。

 

前作にはいなかった生みの親・加賀美(柄本明)というキャラクターがいたのですから、

よくあるハッカーとしての立ち位置ではなく、時々、制作にあたっての裏話や

犯人を捕まえるための秘訣をポロっと皆にアドバイスしてくれるような

"物知りおじさん"的な立ち位置にした方が良かったと思うのです。

今回の小田切(本田翼)の件にしても、序盤で懲戒か依願退職か迫られていたのに、

最後になったらしれっと助けに来て、復帰した事に関して何も説明されず、

何事もなかったかのようにチームで鍋パしてわいわいエンド…なのも変ですよ。

一応犯罪者に情報漏洩してしまった身ですよ?そこ、お咎めなしなんですかね?

 

これは邪推ですが、看板枠である月9の視聴率を平均10%以上に再び戻そう!という

上層部の意思が先行して続編が作られてしまった作品だったのかな、と考えてます。

仮に第3(5)シーズンをやるとしたら、井沢(沢村一樹)の一線超える超える詐欺や

仲間内の誰かが犯罪者予備軍で不憫な目に遭う展開…

といった前作と似通った要素に頼る事なく、キャラクターからミハンシステムの検知基準まで

あらゆる設定をじっくり練り直してから作るべきです。

 

重たいダークな映像は好みではあるものの、篠田(高杉真宙)のサイコパスさも含めて

金城脚本味のある"既視感"ばかり漂っていたので、全体的にはのめり込めず…。

でも、唯一褒めるとすれば、今作も家入レオさんの主題歌がハマっていて、

流れるタイミングが的確で聞き惚れてしまった…という所ですかね。

ドラマのコンセプトに合う曲作りが上手いなぁと思えたのが、本作の収穫でした。

 

 

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