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心の傷を癒すということ 3話 感想|一人一人が尊重される社会…であって欲しい

 

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物語は、東日本大震災当時の2011年から始まり、

1995年、1996年、2000年と時が移り変わっていく。

時間軸が行ったり来たりするのはややこしくて、個人的には好みの手法ではないんですが、

本作に関してはその流れの速さもすんなりと受け入れられちゃうんですよねぇ。

 

エピソード自体も、今までの回もそうでしたが

特段「これ!」というどれか1つを強調した作りではないものの。

1つ1つのエピソードを満遍なく描く事で、作り手が伝えたいメッセージが浮かび上がり、

ミステリーのように、そこの結末に落とし込むのかという面白さもあります。

今回は「人と繋がりがある事の価値」がテーマだったと思っています。

 

避難所の責任者であり、他人の幸せを最優先してきた事で

自分を傷つけてきた校長(内場勝則)が、窮屈な想いをしていた奥さんを励まし、

それで元気付けられた奥さんはイカナゴを持って恩返しをする。

差別発言を浴びせられ続け何もかも失った父・哲圭(石橋凌)の

心のポッカリを埋めてくれたのは、第一線で活躍してきた息子の存在。

そして、どうやって現実を向き合おうとするかは"患者の意思"であり"自分の意思"では

決められない事に無力さを覚える安(柄本佑)もまた、

師匠の永野(近藤正臣)の存在によって救われる。

 

「耐えられへんような苦しさと悲しさの中で、生き延びる方法を見つけようとしたんや」

「生きる力が、強いんや。」

片岡(清水くるみ)にかけたこの台詞の重みに、泣く…。

安を始め、相手に対する優しい気持ちがあれば、いつかそのご恩が

自分に返ってくるのだという例を見たようでした。

 

一人一人が尊重される社会。

震災をきっかけに、傷つきやすい人間誰しもが居場所を見つけられる

社会であって欲しいし、これからの時代もそうあって欲しい…と

願わずにはいられない回でした。

 

 

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テセウスの船 3話 感想|雑な展開だけど、ちゃんと面白い。

 

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公式が「3話はジェットコースター回です」って宣伝していたのは知っていたけど…

いやぁ、凄いわ。「まさか」って何度言ったことか(笑)

 

父は犯人になって死刑になります。僕はあなたの息子です。

僕は未来から来ましたと宣言してしまう件。

佐野(鈴木亮平)の前で一気にこれらをカミングアウトしてしまったらねぇ…

そりゃあ、ふざけんな!出て行け!と追い出されるのも仕方ない訳で…(滝汗)

さっきまで言うか言わないか追い詰められる程迷っていたのに、

いざ告白したらしたで相手への配慮が全然ないんですもんね。

「僕は過去の事件の真相を探すために未来からやって来ました。

その事で、信じられないかもしれませんが、あなたに伝えたい話があります。」

っていう前置きをすれば、二人で結託するまでの時間も

そこまでかからなかったかもしれないのに。

 

そして、次に意外だったのは、金丸(ユースケ・サンタマリア)を味方につけた件。

視聴者からしたら完全に怪しい雰囲気を醸し出していたにもかかわらず、

心(竹内涼真)はいつから彼を信じてみようと思ったのでしょうか。

こちらに関しては、「僕は未来人です」と告白するのに躊躇しなかったのも不思議。

冒頭で逮捕される時に、突き飛ばしてノートを捨てるなんて行為をしなければ

早く協力してくれたのかもしれませんよね。

 っていうか、ライターを借りて燃やしておけば、再びタイムスリップして

同じ絶望(いや、悪化してますけど)を味わう事も減ったはず…。

 

けれども、これだけ毎回のようにツッコんでいても、"なんか"面白い。

不思議と「次回を早く見たい!」って惹きつけられちゃうんですよね。

このまま主人公の危うい単独行動が続いて

「物語の意外性」よりも「設定や展開の粗さ」が勝ってしまったら

作品に対する期待度も徐々に下がってきてしまうかも…なんて不安でしたが、

今回なんて、もう少し引っ張るであろうと予想していたカミングアウトの件や

金丸が消された件、嫌なタイミングで現在に戻ってきた件など

「ええっ!?」と驚くものをしっかり盛り込んでくれるんですもんねぇ。

 

そんな本作の良さが見えてきた所で…強いて言うなら、

「信頼関係を築く→事件が起きる→疑われて喧嘩→仲直り」の流れが

ワンパターン化してきているので、もう少し構成に捻りが欲しい感じですが。

でも、今の段階では楽しめているドラマです。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 3話 感想|もう少し冒険してみても?

 

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松本(伊藤英明)の仏教の教えに影響されていく 

三宅(中谷美紀)と児島(松本穂香)のお話。

 

序盤で三宅と藤森(宇梶剛士)の師弟関係が描かれたのも含め、

今回の話は"成長物語"が軸になっているものだと捉えれば、

宮島(ナオト・インティライミ)の自殺未遂のくだりはやはり盛り込み過ぎた気がして

個々の見せ所が散漫している印象は否めませんでしたが。

それでも、そのエピソードは、松本と同じ目の前の大切な人を救えない経験を味わった

三宅が宮島を励ます形で、「少し逞しくなった姿」を示す為に存在しているのだと

最後に解釈出来たのは良かったです。

 

しかし、「本作らしさ」に関しては、前回よりも更に薄まって

そこらで見かける普通の医療ドラマのような状態になってしまったのは残念…。

今回、袈裟姿で応急処置しているシーンがあったっけ?と思うくらい

「僧医である事の必要性」が見受けられませんでした。

仏教の教えを溶け込ませて見やすかった2話をベースに、

初期設定のトリッキーさを強調した1話の内容を少し加える作りにすれば

丁度良いのかもしれません。

 

そして、僧侶でもあるが故に生死という言葉に敏感な主人公を

もっと命に対して真正面に突っ走る熱血キャラに仕立て上げて、

「泥臭さ」「説教臭さ」で他の医療ドラマとも差別化すべきです。

とすると、三宅や児島よりも、

同じく強い正義感を持つ濱田(ムロツヨシ)との対立関係で

話を進めた方が面白くなるのでは?とも思います。

 

 

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病室で念仏を唱えないでください 2話 感想|異物感がとれた感じ。

 

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あらあら…前回のごちゃごちゃ具合は何だったんだ…と思えるくらいには、

見違えるほど面白くなった第2話(いや、大袈裟じゃなくて、本当に)。

医者と僧侶どちらも掛け持つ主人公、最後にはお経を唱えるという

突飛な設定を前面に押し出した初回でしたが、それを今回は抑えめにし、

本筋に仏教の教えを絡ませる作りにした事によって

全体的に見やすくなっていたと思います。

 

また、少年の溺水事故を通して、

松本(伊藤英明)が救急救命士になった動機もじっくりと描かれましたし、

松本と濱田(ムロツヨシ)の関係性、濱田の立ち位置も明確になりました。

どんな方向性で行くのかが見えた気がします。

 

「全ての命を救いたい」という想いで、目の前に困っている患者がいれば、

猪突猛進の如く泥臭く向き合っていくのが松本ならば、

「本当に"生きる意欲"がある患者を救いたい」という無駄のない考えがあり、

その考えで病院を支え続けてきた事に誇りを持っているのが濱田。

 

濱田の言動は救急救命士達の視点からすると、如何にもなライバル的存在という

描かれ方ではありますが、ただ憎たらしいだけ…じゃないのが良いですね。

対立する二人の間に「正義感」「信念」が感じられますし、

どちらの意見にも納得してしまいます。

だからこそ王道の関係性でも熱くさせられる部分があり、

これから最終回に向けてどんな葛藤を経験し、それをどう乗り越えていくのか、

今から楽しみで仕方ありません。

 

主人公が仕事を続けていく上でさり気ないヒントを与える存在だと分からせる

中谷美紀さんの立ち位置も、

「さとり娘」から始まり「さとり娘」で終わるオチのつけ方も良かったです。

要素が多少盛り込みすぎなのは気になりますが、

今後以降も今回のような調子なら、期待出来そうです。

 

 

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アライブ がん専門医のカルテ 4話 感想|"強くなる"ではなく"弱さに気づく"為の時間

 

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阿久津(木下ほうか)の存在にかなり救われる。

カーテンが風に吹かれてヒラヒラしている予告映像を見ていたから、

まさか前回に続いて衝撃的な展開をやるの…なんて思ってましたし。

特に、感情がプツッと切れたように、パソコンのキーボードを勢いよく打つ

京太郎(北大路欣也)の追い込まれた様子を表す演技には何とも脱力感があった分、

後半の「グリーフケア」展開には、心(松下奈緒)と共に

鬱々とした気持ちが取り除かれたような心地さえしました。

 

他のドラマだったら多分、こんなに良い木下ほうかさんでも

「実は何か企んでるんじゃないの〜?」なんて穿った目で見てしまうものですが。

本作は、木下さんの持ち味である穏やかでソフトな声を活かし、

"心と同じ目線に立って寄り添う上司"として、あのシーンにいなくてはならない

絶対的な存在へと仕立て上げてみせました。良い使い方するなぁと思います。

グリーフケアの講義も、患者にきちんと向き合えなくなってしまった"先生"としての心と、

自分も傷を負っている事に気付けていない"大切な人を失った一人の人間"としての心、

どちらにも向けて伝えたかった事なんですよね。

 

物語自体は、患者の心情を多面的に映し出す ある種の群像劇的な作りから、

夫が亡くなってからの恩田家…という後日談的な作りになり、

「心達が前を向けるのか」を軸に置いた話だったので

今までよりは若干間延びした気がしなくもないものの、

W主演である薫(木村佳乃)をそこに絡めなかったのも英断でした。

壁や試練にぶち当たる展開は医療ドラマでは王道ですが、

「医者も一人の人間である事」

「医者が心の病を抱えていると、患者を傷つけてしまう可能性がある事」を、

心理描写を通して真正面から描いていった作品は中々ないんじゃないでしょうか。

本当に、回を増すごとに予想を良い意味で裏切られ続ける、

秀逸な人間ドラマに仕上がっています…。

 

それだけに、やはり不安なのが、薫と須藤(田辺誠一)の医療ミスパート。

今回、その情報を掴む関河(三浦翔平)が心に近づいてきた所で終了したので、

このまま核心に近づく事で薫が早く正直に告白して、二人で患者を救う日が来たら良いのに…

なんて思ってしまいますね。

 

個人的には、静かに流れる時間が感じられたり、キャストの演技に見入ってしまったりと、

「監察医 朝顔」を彷彿とさせられる部分がある本作。

だからこそ、最後まで良い作品でありますように…と期待してみたいのです。

 

 

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ケイジとケンジ 所轄と地検の24時 3話 感想|皮肉めいた台詞は面白いけど…

 

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あの騒動から1週間後。

少し落ち着いてきた状態で見始めた第3話ですが…

ごめんなさい、この前のポジティブな内容を少し撤回させて下さい。

今回はあんまり面白くなかったです…(ボソッ

 

「裸の王様」とか「お前はもう終わりだ」とか、

本当に事前に撮影していたの?と思えるくらいの皮肉たっぷりの台詞には

笑わされるんですが。

捜査一課も参加するほど重要な殺人事件を扱っている割には、

一課も相手を茶化して真面目に取り調べをしなかったり、豪太(桐谷健太)が勝手に

単独行動していた事に対してのお咎めはナシなのか?と思ったりと、

フィクションとしては純粋に楽しむよりも気になってしまう自分がいるんですよねぇ。

何というか…コメディにしようとし過ぎていて、

全体的に設定や展開の仕方に"軽さ"が見えてしまうと言いますか。

ワーワー騒ぎ立てる人も豪太以外に増えたので、ちょっと圧迫感が。

 

また、事件自体は重視しない作りなのは分かってはいるのですが、

今回に関してはあまりにも解決方法が強引で、雑だった気がします。

豪太が元教師だから、彼の秘めたる熱さでマイの固く閉ざした心を和らげた…

という所なのかもしれませんが、彼女が落ちるまでの過程は

もう少し描いても良かったんじゃないでしょうか。

 

前回は公式アカウントの事もあり、これは辛いだろうな…よし、応援だ!

という気持ちでいたから、好意的に見られた部分もあったのだと思います。

まぁ、出演者関係なしに、元々様子見の状態だったので…

やはり、次回次第で視聴継続かリタイアかを決めるつもりです。

 

「見るも見ないも自由!」なんて言っといた次の感想がこれですみません(汗)

初回を見て面白いと感じた方は、どうか最後まで見てあげて下さいまし…←誰目線…

 

 

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知らなくていいコト 4話 感想|ブーメランとして返ってきそうな感じが…

 

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今回も見やすかった。見やすかったけど…

取材の仕方に色々とツッコミ所が目立ってしまった、かも…(苦笑)

校長達はケイト(吉高由里子)達の 素人から見てもバレやすそうな尾行に気付いて、

もともと予定していたプランAからBに変えてのあの行動だと思っていたんですが、

普通にまんまと騙されていたんですねぇ。

スマホでの撮り方気づかれない?とか、

トイレに1日篭れるって、巡回する人はいないの?とかは勿論の事、

ターゲットに迫るんであれば、インタビューと取材をごちゃ混ぜにしないで

まずは良い印象を持たせた方がスクープは撮りやすそうなのに…なんて、

彼女達の動きを見ていてハラハラさせられまくった回でした。

まぁ、ジーザス(新納慎也)も利用されていたのが分かったんで、

今回は上手く行きましたけども…。

 

ここまでで、ケイトは記者に向いているのが凄く納得出来る内容。

序盤で描かれた「撮りたくない」という若者記者の心情や

尾高(柄本佑)の心情を盛り込んだ事によって、

彼女がいかに相手の懐に入り込もうとする強引な人かという特徴が

かえって強調されていたような気がします。

 

それだけに怖いのは、野中(重岡大毅)の逆襲ですよねぇ…

彼もまた仕事に誇りを持つ人間なのが最後でさり気なく描かれたから、

今回を機に元カノへの恨みはどんどん膨らんで行くのかも。

立ち聞きして得た情報を、誰も知らない所で記事を作って大々的に公表…

なんていうのもあり得そうですが、

仕事でお互いにぶつかってヒートアップした結果

言ってはいけない事を思わず言ってしまう結末にもなる可能性はあります…。

 

で、元旦に乃十阿(小林薫)の居場所を特定したは良いものの、

結局進展はなかった件。

ここはジリジリ引っ張りますね。でも、多分冤罪でしょうねぇ。

もしも最終回まで引っ張るのであれば、

それなりに意外性のあるものを期待していますが…どうでしょうか。

というか…父がキアヌリーブスの設定、すっかり空気になったような…w

 

 

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悪魔の弁護人 御子柴礼司 –贖罪の奏鳴曲– 最終回 感想|何やかんやでハッピーエンド

 

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綺麗に収まりました。

まぁ、駆け足気味になってしまうのはこの枠ではあるあるだと思っているので、

こうなっちゃうだろうなぁとは予想していましたが…。

辞職を求めた御子柴(要潤)が事務所に戻ってきた理由が

「信じてくれている人=日下部(ベッキー)がいるから」というのが、

俺は彼女を幸せにする事は出来ないと言って去っていったものが

結局断ち切れずに戻ってくる…みたいな恋愛ドラマの展開っぽくて

ちょっとフフッとなってしまったり。

 

本作のテーマは「正しい罪の償い方とは何なのか」。

名前を変えて再スタートを切った御子柴の目線でそれが描かれてきましたが、

肝心の事件内容と殺害動機があまりにも突飛で惨たらしいものだったので、

個人的には、最後までその王道なテーマと主人公の意図が

結びつかないように思いました。

つまり、感情移入するには背景描写が足りなかったのかなぁ…という事。

 

王道寄りにするならば、殺害動機も「ついカッとなってしまった若さ故の過ち」や

「本当は殺すつもりはなかったのに誤って刺してしまった」にするべきでしたし。

逆に「虫と人間の中身が同じなのか調べたかった」という動機で押し通すならば、

そんな尋常ではない考え方に至るまでに、少年時代は母にどう育てられてきたのか…

といった家庭環境を1話分ガッツリ描くなどして、

"犯罪を起こす前の御子柴(園田)"を見たかった気がします。

 

肝心の死体配達人の真相もチラ見せするだけで、説明台詞で終わってしまったのも、

前回から岬(津田寛治)の縦軸が急にねじ込まれたのも、

「これ、原作の重要な話が抜けているんじゃないか?」と思わずにはいられませんでしたが。

まぁ…お母さんが救われたのは良かったのかなぁと。

ただ、現在の事件の方もクロの可能性はありますけども…

現実でもきっと、知って得する事よりも、

知らなくて良い事の方がいっぱいあるのだろうという解釈で…。

 

ここまで見てきて話の持って行き方的には、

やはり「もうそこでそのネタを使うの!?」オンパレードな2話が

個人的ピークではありましたが、

台詞にはハッとさせられるものは多く、少年法のあり方とは?罪を償うとはどうあるべきか?

を考えさせられるドラマとしては中々真摯な作りだったと思います。

要潤さんの硬派な弁護士役もハマってました。

 

最後に、今後を生き抜く上でのヒントにもなり、ちょっとタイムリーだなぁ…と感じられた、

一番印象に残った台詞を書き残して終わりにします。

「どうしてみんなそんなに他人の人生に興味があるのか逆に不思議なんだ。

自分の人生が上手くいかないからって、不満を他人にぶつけているんじゃないのかな?」

 

 

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10の秘密 3話 感想|何をもってして大丈夫なん?

 

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緊迫感がないな…から、感受性と計画性がないな…に変わる(苦笑)

娘を取り戻した代わりに地位も職も失った圭太(向井理)が、USBだけを武器にして

悪の組織に立ち向かう…という所はアンチヒーロー誕生ともとれる展開ですが、

その割には振り切れてなくて、

ただ自分の首を絞めているだけのダメ男にしか映らないのが残念。

脅迫するよりもっと保身に走れる方法なんて、いくらでもあるのに…。

 

火事の件はあれだけ燃えていたら「負傷者は出たけど死人は出なかった"らしい"」などと

楽観的な思考には走らないでしょうし、

瞳(山田杏奈)と繋がりのある翼(松村北斗)の前で

娘とラインしている事を普通に報告するのだってよく分からない。

娘が家を燃やした張本人かもしれないのに、

見つかって欲しくない真相に怯える素振りもないからまるで他人事みたい。

 

タイトルの「10の秘密」は圭太の秘密の事をさしていて、

実はサイコパスで誰かを復讐するために

全ての事件の鍵を握ってましたー!とかいうどんでん返しが最終回に来たら、

今までの行動にも納得出来るのかもしれませんけど…

今の所、正直言って「この人バカだなぁ」という印象しかないです(苦笑)

まぁ、どう見てもデータのコピーを取りそうにないだろうと思っていたものが

予め取っていたと分かったのは意外でしたかね。

っていうか、このドラマの人々…データの中身を確認しないまま渡したり壊したりする

無用心な人が多過ぎません?

 

翼が近づいてきた理由は、10年前の火事と関係しており、

自分は大きな火傷跡を負ったほど重症だったのにもかかわらず、

警察に伝える事なく何事もなかったかのように呑気に過ごす圭太に

恨みがあるからだと予想してます。

 

自分たちが被害者みたいな流れで進む割には、焦りってものが見えないなぁと

違和感を覚えてましたが…

真相を辿るミステリーというよりも、

サイコホラーなドラマとして見た方が良いのでしょうね。

だって…次回予告で、由貴子(仲間由紀恵)の本性が、なんて…王道中の王道ですし。

 

 

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病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜 2話 感想|来る者拒まず、去る者追わずの精神。

 

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これは脚本の力が大きいでしょう。

主人公が魅力的に映るように、設定や見せ所が堅実に構築されています。

 

有原(小泉孝太郎)が発する言葉1つ1つに考えさせられるし、腑に落ちる…

それも、思い込みをせず客観的に物事が見られる奥さんの存在がいるからなんですよね。

お仕事ドラマでは話の腰を折りがちな家庭パートですが、

主人公が行う改革のヒントに繋がるキーポイントとして重要なものだと

思わされる絡め方が上手いです。

 

どんな対策を考えたか、何に疑問を持ったのか…といった

人事制度について話し合う様や、

倉嶋(高嶋政伸)が本来の職とは全く無関係の場所に出向させられ

改革案を任される様は、ちょっと「先に生まれただけの僕」を彷彿とさせられてしまったり。

やはり、企業のビジネスには必要不可欠な「戦略」が見えるドラマは、

そうも考えられるのか!という色んな意見が出て来て興味深いですし、面白い。

 

有原が「2・6・2の法則」とうたっていたように、

後は付いてきてくれる仲間が増えてくれれば良いのですが…

何かあったら集団で反対運動!プライドは高し!な

頭カチカチの医者や看護師だらけなので、ここはまだまだ道のりは長そう。

 

早く「"先生"と"さん"の線引きって何だろうね?」と言われないくらいの

プロになっていただきたいですね。

 

 

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