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トクメイ!警視庁特別会計係 3話 感想|84%の話が地味に気になる。

 

 

捜査のやり方を否定し、自分の意見を押し付ける事もなく。

仕事の邪魔をする事もなく。

今回は見やすくって、小ネタも散りばめられていて普通に楽しめました。

 

まぁ…今回は番外編みたいなもので、刑事事件にフォーカスを当てた内容ではなかったから、

残業が〜とか、経費が〜とかっていうギスギスした描写も少なかったんでしょうし、

ある理由のために、湯川(沢村一樹)が珍しく

経費削減に協力してくれたのも大きいのかもしれません。

 

でも、終盤で円(橋本環奈)が「経費削減と事件の捜査は相反するものではないと。

きっと、力を合わせて工夫をすれば…」と言っていたように、

彼女も1日署長イベントを通して、経費を削減するには相互理解が必要だと分かって。

湯川も知恵と工夫を絞り出せば、

犯人を少しでも早く捕まえられる可能性が高くなる事に気づけた。

そんな2人の"学び"が描かれていたので、

今後はコンビとしても、チームとしても

息の合ったやり取りが見られるようになるんじゃないかなぁと思います。

とりあえず…前回までの主人公の暴走っぷりが引っかかっていた私からしたら、

3話という早さで軌道修正してきたのは良かったです。

 

にしても、1日警察署長を務めた人の84%が刑事ドラマに出演している説は

果たして本当だったんでしょうかねぇ。

マリリン(内海誠子)もそのうちの1人になったのかどうか?

個人的には、フォロワーも仕事の依頼もばんばん増えている…で

"その後"をサラッと済ませるよりかは。

例えば、職場のテレビで放送していた刑事ドラマにマリリンが映っていて、

円が「ほら!出てますよ〜!」なんて言いながら刑事たちを呼んで一緒に見る…といった

仮説にきっちり触れたオチを見てみたかったです。

なんせ、今回の内容よりも興味が湧いたのでね…(笑)

 

 

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パリピ孔明 4・5話 感想|待った甲斐のあったラップバトル!

 

 

4話「ラップバトル開幕!!」

 

凄い。約15分もラップバトルを見られるとは、なんて贅沢な(笑)

来週に引っ張るのは基本苦手なタイプなんですけど、これは待った甲斐があり過ぎたわ〜…。

存分に見せて下さってありがとうございます…の気持ちですw

 

感情に乗せて、こんな奴に負けてたまるか!!という勢いや情熱を感じさせる

KABE(宮世琉弥)のラップに対して、

孔明向井理)のラップは、最初はリズムに合わせて歌っているだけだったり

(途中から韻を踏んでいて成長は見えたけどw)、漢詩を交えてきたりとかなり自由。

 

そんな個性のぶつかり合いのラップバトルも、対比がはっきり効いていて面白かったのですが、

お二方の演技も見応えがありましたね。

宮世琉弥さんは、本作のためにラップを鍛えたとは思えないくらい

天才ラッパーを堂々と演じられてましたし。

向井理さんは衣装効果もあってか、どんな者が現れても一切動じないような

王者の風格を漂わせていました。

 

今回は、前半はラップバトルならば、

後半は"次回への繋ぎ"といった感じで、英子(上白石萌歌)が10万イイネをもらう

作戦を実行する様子が描かれるという、二部構成の形に。

 

「必ずや、英子さんの歌声を天下に響かせ、迷える民草の心を救いましょう」

孔明が撒いた紙吹雪が英子の手のひらに落ちて、握りかけるカット…

彼女もきっと、今度は自分が観客を感動させる番だと覚悟を決めたんでしょうね。

そのカットを見て、成功して欲しい気持ちが高まっただけに。

後の編曲家とのシーンでは、編曲家が会話をしている相手は英子なのに

スピーカーしか映されないのが「自分がない(英子が見えない)」のを物語っていて、

現実を突きつけられたようで切なかったです。

道のりはまだまだ長そうですねぇ…。

 

「断琴の交わり」がどういう意味なのかが分からなかったので後から調べてみたら、

「非常に親密な友情・交際」を指すんですね。

そして、七海(八木莉可子)は好敵手でもあるとも言われていた。

バックにAZALEAの電子広告が映っていたという事は、

親友でもあり、大ボスを倒すにあたっての第一関門=ライバルでもあるんでしょうか?

 

次回は2人の関係性が深まる様子が描かれるみたいで、

胸熱展開になるんじゃないかな?という気がしております。

八木さんの歌声も、ハスキーかつ清涼感があって、

英子がもっと歌を聴いてみたくなるのも頷けました。

 

 

5話「孔明、敵陣に潜入!?」

 

冒頭のおさらいで、資料が見えた時にNANAMIの文字が見えて気づきましたよ。

七海…AZALEAのメンバーだったんですねぇ。←原作未読・アニメ未視聴なもので…w

てっきり別人かと思っておりました。それなら、ラストの意味深な演出も納得。

 

今回で10万イイネ作戦は終わりかと思いきや、

意外と…と言って良いほどに、英子と七海の2人の友情や

AZALEAが有名になるまでの経緯が丁寧に描かれました。

前回の感想でも書いた通り、一番の見所を意図的に引っ張るのは

あざとさを感じてあまり好きではないので、

どうせなら最後まで描き切って欲しかった気持ちもなくはないのですが。

でも、ライバルを重点的に描いてこそ、主人公の成長や覚醒がより際立つのも確かなので、

次回以降、ドラマチックな展開で魅せるためには、必然だったとも言えるでしょう。

 

英子の歌声って、憧れの存在であるマリア(アヴちゃん)みたいに、

空気が一気に澄み渡るパンチ力のある歌声ではないんですが、

彼女は彼女で、暗闇の中で1つの明かりを灯して、

孤独や不安がっていた心を癒してくれるかのような、そんな魅力があるんですよね。

今回の、イルミネーションをバックに、英子がオリジナル曲を初披露するシーンなんかは

特に彼女の良さが活かされていました。

 

その上で…芸が細かいなぁと思ったのは、歌詞の表示にささやかな変化をつけた演出です。

序盤の「♪簡単には手放せない」「♪差し伸べられたあのメロディー」

「♪(中略)痛いほどに」辺りの歌詞はふわっと表示されているんですけど、

一瞬英子が頷いたのを合図に、次の「♪口ずさんだ子守唄に」という歌詞から

はっきり現れてくるんですね。

それが、最初はまだ手探りだったのが、歌っていくにつれて

「よし、これで行こう」と決意を固めた、彼女の心情変化を表しているようで…

ああ、七海との出会いを機に、ちょっとずつ自信がついたんだなぁと思わされました。

 

対して七海のエピソードは、現実味が溢れていましたね。

さすがに、七海の歌声が欲しいから他の2人はいらない…(売れそうなメンバーで集める)

みたいな残酷な事はされていませんでしたが。

事務所のブランドイメージや売り上げばかりが優先されて

本来やりたかった音楽が出来なくなってしまうのも、

辞めようとした時には事務所の看板となっていて、抱えているものが大きくなって

辞めづらくなってしまうのもまた残酷で、

売れっ子や大手であればあるほど、そういった事情は付き物なのかもしれません。

けれども、バンド形式ではないAZALEAがチューニングをしているのを

バカにしていたスタッフに「敬意を忘れるな」と言っていた通り、

唐澤(和田聰宏)にもほんの良心はあり、

自身のやり方が彼女たちの人生や夢を奪っているという自覚はあって。

プロデューサーもまた、葛藤を抱えている人間なんですよね…。

元々の原作が…っていうのもありますが。

本作って、歌唱シーンの凝り方もそうなんですけど、

芸能界の描写もきちんと調査されているのが窺えるほど

リアルに作られている所に好感が持てるんですよねぇ。

 

孔明のとった作戦は、もはや卑怯と言いたくなるんですけど(笑)

売りたい歌手のためならどんな手段でも使う…って所は

唐澤と共通しているとも言えますね。

次回はまた盛り上がる事になりそうです。楽しみです!

 

 

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下剋上球児 3話 感想|でも無免許だしなぁ…がチラついてしまう(苦笑)

 

 

まず初めに、大して重要ではないんですが、どうしても気になった事を1つだけ。

えっと…田舎ならではの、人との距離の近さを表したシーンなのかもしれませんけど、

教師と生徒2人っきりで食事に行くのでさえ、

万が一バレたら、保護者から勘繰られて叩かれかねないのに、

未成年の前でビールを飲むって…それはもうアウトでしょう(汗)

もはや南雲(鈴木亮平)自ら「教師免許持ってないから」と言っているようなもんですし。

大体、彼自身は罪悪感を抱えていて、秘密が広まらないように

教師としての立居振る舞いに常に意識を配っている立場でしょうに、

周りからどう見られているか全く気にしない人…ととれる描写をする所にも

何だか矛盾を感じてしまいます。

昭和だったら分かるんですけど、2016年じゃ通報されるんじゃないか

とも思えてなりませんでした。

 

いや、それ以前に、もっと気になる事がありますね。

視聴者の大半がモヤモヤしているであろう、

なぜ無免許の設定を盛り込んだのか?の件についてです。

もうね。どれだけ教師らしい発言をしても、どれだけ面倒見が良くても、

「でも無免許だしなぁ…」っていうのが頭に過って、話に集中出来ないのです(苦笑)

 

仮に、卒業間近になって単位が足りないと気づいたのにも事情があり、

誰かにハメられたから…とか、そんな背景が明かされたらまだマシなんですけど

(とは言っても、黙って教師を続けている時点で同情は出来ませんが…)、

特に描かれそうにないので、この設定が今の所はノイズにしか感じられませんし。

教師を辞めて外部コーチになれば、野球部に引き続き関われるのでは?と思いついても、

逆に部員たちや妻の不信感が募って

いずれ告白せざるを得なくなるんだろうな…と悶々とするばかり。

こうして無免許の事で気を取られていたら、まさかの山住(黒木華)の共犯宣言で、

えっマジで…???なんて、口をポカーンとしながら見てしまいました。

 

今回は、本来主人公がやるべき仕事を山住が引き継いでいたので、

野球部というメインの要素は消え失せてませんでしたが。

でも、あくまでも主人公は南雲な訳で。

肝心の彼が何をやっているかと言えば、騒動の火消し、問題のある生徒の宥め役、

いつカミングアウトするかの葛藤…なので、

野球部とは無関係であれば、もう「下剋上球児」というタイトルとは

かけ離れた内容になってしまっているんですよね。

 

野球部を取り扱った同局のドラマと言えば「ROOKIES」があり、

ストレートに胸熱展開を描けば比べられてしまうから、

サスペンス要素も加えて、社会派の面も取り入れて

差別化を図ろうとしたんだろうとは理解出来ます。

でも、物語の冒頭で「2018年に甲子園出場」という"未来"を示しているように、

弱小野球部が甲子園に上り詰めるまでの軌跡を主軸に置いているのに。

主人公が経歴詐称してて…訳ありな生徒がいて…妻も何か元旦那に関する秘密を抱えていて…

息子は血が繋がっていなくて…高校生の日常も描いて…モンスターペアレントもいて…

といったパーツを増やして、取捨選択がし切れていなかったら、

正直、本末転倒だと思います。

 

妻にはカミングアウトした。

大学の知り合いがポロッとこぼしてしまった。

「ついに、南雲の決断のときが」という次回予告の提供シーンのテロップを信じて…

とにかく、甲子園出場までいつバレるのかヒヤヒヤしながら見守る話…にはせず、

無免許の件は早めに解決して欲しい限りです。

 

 

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コタツがない家 2話 感想|悠作の成長を見守るドラマなのかも(笑)

 

 

「悠作は子供からお年寄りまで、幅広い世代に嫌われてんだな」

その通り過ぎて笑った。

3人ともダメ男ではあるんですけど、

悠作(吉岡秀隆)だけは何だか頭1つ抜けているんですよねぇ。

 

順基(作間龍斗)も自分勝手なんですけど、

推薦が迫ってきて不安に感じる気持ちは分かりますし、

高校生ならではの迷いだと思えばまだ可愛らしいもんですし。

達男(小林薫)は達男で、投資詐欺で失ったお金を自分の力で取り戻そうとして

実際に行動に移している上に、

過去の自分に非があった事を認めて、本音を吐き出してくれている。

 

対して悠作は…良い所や同情出来る所が1個も見当たらないようなw

万里江(小池栄子)が達男に、ああ見えて男らしい所はあるとは言っていたものの、

その前後では「(刺身がなくなった事で)真っ先に疑われるのはこの俺なんだからな!」

「大きな貸しを作る事になるんだけど、その辺は大丈夫?」なんて発言をするくらい

大人気ない態度を取り続けるので、

なんで彼女があの旦那を庇おうとするのか、

なんで離婚の選択肢がぼんやりでも浮かばないのかがよく分からないのです(笑)

それも、吉岡秀隆さんの演技が本当に上手いから、

ダメダメっぷりが倍増するんですよねぇ…。

 

今回の「家族って良いな」ターンは、万里江と達男の焼き鳥屋でのエピソード。

別れは突然訪れるからこそ、

大切な人が今こうして元気で生きててくれている有り難みを実感する。

もう会える事はないと気づいてから、ちゃんと仲直りしてれば良かった…

子供の場合なら、もっと親孝行すれば良かった…と後悔してしまうのはあるある。

日常やいろんなドラマでの描写を通して、

人間関係が円満で、納得のいく形で死を迎えるっていうのは滅多にないと痛感しているだけに、

感謝の気持ちを率直に伝える万里江の姿がとても印象に残りました。

 

そう…深堀家だって、妻と旦那、息子、祖父の4人で

いつまで仲良く食卓を囲めるかは分からない。

順基も家を出る時がそんな早くないうちに来るだろうし、

これは内容的にないかと思いますが…

もしかしたら、離婚して家族バラバラになる可能性だってある。

 

悠作も、家族内での口喧嘩や自分に向けてくる発言が

今ではうるさいし面倒臭いと感じていても、

将来独りになったら、あの賑やかしい日常が

いかに貴重な時間だったかと思う時が来るはずなんですよね。

離婚してからじゃ、老後を過ごすようになってからじゃ遅い。

…と考えると、悠作の成長を見守るのが、本作の一番の楽しみ方なのかもしれません(笑)

 

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ゆりあ先生の赤い糸 1話 感想|まだ助走段階って所かな。

 

 

以前、公式サイトのイントロダクションをチェックした際、

同性愛者がいるだけでなく、同時期に別の彼女とも子供を作っていたというトンデモ設定と、

そんな事実を知らされながらも、みんなで旦那の介護の世話をしようと考える

主人公の奇天烈な人柄に興味を持ち、

どんな物語になるのかと内心楽しみにしていた本作。

でも、いざ蓋を開けてみると、介護が絡んでいるからなのか

シリアス寄りの内容になっていて、ちょっと意表を突かれましたね。

 

個人的には、面白くなる可能性も秘めてはいるけど、まだよく分からない…

そんな感じで見終えた初回でした。

というのも、"介護あるある"や主人公の置かれている状況、家族関係と

ゆりあ(菅野美穂)にまつわる初期設定を丁寧に描き過ぎていて、

テンポがもたついている印象を受けてしまったんですね。

てっきり、吾良(田中哲司)のお見舞いに赤の他人が次々来て

「えっ何で!?」と混乱する様を序盤でスピーディに描くと思っていたので…(汗)

彼女らしいみちる(松岡茉優)も本格的な出番はありませんでしたし、

助走段階という表現が最も適した仕上がりだった気がします。

 

でも、面白くなる可能性も…と書いた通り、

ゆりあがなぜ、衝撃の事実を意外と冷静に受け入れるほど強い女性になったのか?

どんな幼少期を過ごしてきたのか?など、

彼女の背景をもっと知りたい気持ちにもさせられたんですよね。

その考えに至るんだ!?と思える所が多々あり、

それが、次も見てみたくなる要因に繋がっていると言いますか。

 

原作は「手塚治虫文化賞」大賞を受賞しているとの事ですし、

脚本家の橋部敦子さんは、ちょっと変わった主人公の成長物語を描くのに

定評のある方ですから、

今後、ゆりあの赤裸々な部分が描かれて行ったら、

一種の"人間ドラマ"として楽しめるのかもしれません。

相関図を見てみると、ドロドロしてそうではあるんですが…

まぁ少なからず、そう簡単に「不倫モノ」では括られない

作品にはなるんじゃないかと踏んでおります。

とにかく、初回だけでは少し決め手に欠けるので、次回以降に期待します。

 

にしても…今期は「強く生きる(生きようとする)女性とダメダメな男性」の

構図のドラマが多いですねぇ。これも時代なんでしょうか。

特に、妻である主人公がダメ男を支えるという点では、水曜の「コタツがない家」と重なります。

でも、回を重ねていけば、それぞれ雰囲気がガラッと変わって行きそうですね。

 

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大奥(2023) 14話 感想|最狂の独裁者・治済

 

 

確か、私が初めて仲間由紀恵さんをちゃんと認識したのは「ごくせん」のヤンクミで、

その後しばらくの役も含めて、明るくたくましいイメージがあったんですけど、

美しい隣人」でマイヤーを演じてからは、すっかり怖い役が定着していったんですよね。

でも、本作の治済を見ていると、そんな役が多く回ってくるのも頷けるほどで、

経験値をものにして堂々とされていると言いますか…。

 

特に印象に残ったのは、序盤で武女(佐藤江梨子)に「の。」と投げかけるシーンで、

たった1文字だけなのに、この人に逆らったら、この人の機嫌を損ねる行為をしたら殺される…

という恐怖と威圧感がビシバシと伝わってくるようでした。

もちろん、架空の人物を演じる上で、

役になりきって怒りの感情を露わに出来るのも凄い事ではあるんですが。

普通に話しているだけなのになぜか怖い…みたいな

怨念や威厳といった違う感情を覗かせる演技も、

相当実力が高くないと難しいよなぁと思わされる訳です。

 

孫や側近を死に追いやっていたのも、人が苦しんでいる様を見るのが楽しかったから。

この理由もとっても恐ろしかった。もう、サイコパス以外の言葉が見つかりません(笑)

でも…男性に対して強い偏見を持っているかのような発言は気になりましたね。

(家斉に言った「男は乱暴と種付けしか出来ない〜」など)

行為自体に同情は出来なくても、きっかけを想像しがたいほどではなくても、

治済がなぜ今の性格になったのか?その背景を知りたい気持ちにはさせられました。

 

あともう1つ思ったのは…本編とはズレた話である事は重々承知しながら書くんですけど、

某反省会タグとか、芸能人への誹謗中傷とか、

相手を叩いたり蔑んだりする事で快楽を得る人の心境って

きっとあんな感じなんだろうなぁ…と。

本人の前でやっているかやっていないかで違いはありますが、大体は同じですよね。

あの描写には、現代へのさり気ない皮肉も込められているように受け取りました。

以前、SNSの呟きで見かけたんですけど、

ネガティブな発言を繰り返していると癖になるそうで…

私も感想を書く際は、悪口にならないよう心がけているつもりです。

…ドラマの内容から本当に逸れてきているので、軌道修正するとして(笑)

 

治済の独裁政権が加速している一方で、水面下では黒木(玉置玲央)たちによる

人痘接種にまつわる情報収集の動きが。

家斉も、人痘接種を復活させて欲しいと頭を下げに来ました。

まぁ…青沼(村雨辰剛)が処刑され、蘭学に携わった者は皆過酷な運命に遭った今、

何を今更…が先行してしまうのも仕方ないでしょう。

治済の本性に気づいた家斉がどんな動きを見せるのか?

治済をやり込める時が来るのかどうか?次回も楽しみです。

 

そうそう、最後に余談ですが…

定信(安達祐実)が意次(松下奈緒)の事を認めていたくだりには

ちょっとグッときましたね。

治済の策略で、意次を憎き相手だと思い込んでいた時期もあっただけに、

年月を経ていろいろ人生経験を積んで、多彩な考えが出来るようになったのだと

思わされるシーンでした。

 

 

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トクメイ!警視庁特別会計係 2話 感想|あまりにも堅物なのがな〜…

 

 

「ん?」と思う所はあれど、初回は足をバタバタさせる橋本環奈さんの可愛らしさで

何とかカバー出来ていたのですが…

通常放送になり、"役"ではなく"キャラクター"で一円という人物を見てみると、

あまりの堅物っぷりに、イラッとする気持ちがどうも先行してしまいますね。

 

イタズラ電話だったと判明しても刑事が捜査を続けたり、

家賃の高い張り込み用の部屋を借りて長時間残業をしたりするのは、

次の事件を生まないために、被害者を事件から1人でも多く守るために

常に「こうなるかもしれない」と考えて動いているからですし。

それに、警察のお仕事は、与えられたものを定時内にこなすサラリーマンとは違って、

24時間365日、勤務時間外だろうと関係なく、

各場所で起こった事件に対処しなければいけないので

残業を減らすって相当難しいと思うんですね。

湯川(沢村一樹)の勘で部下たちがついて行く件にしても、

それなりの成果と評判を長年積み上げていっているからなんでしょう。

 

一般人の私でもこれだけ事情を察せられるのに、

円(橋本環奈)は警察署に属していながら、ワークライフバランスの主張や

湯川たちの捜査スタイルを否定するような言動ばっかり。

だから、湯川が彼女に対して怒る様子の多さに、ふとキツく感じる時もあれど、

怒りたくなるのも仕方ないよね…という彼への同情の方が強いですし、

「お前は何もするな」発言も正直、それな!と思えてしまうのです。

まぁ、前回に引き続き、最終的に事件を解決に導いたのは円なので、

そこは何とも言えないんですが…(汗)

 

派遣されてきた彼女が何も知らないのは当然だから、

彼らもなぜ残業が起きやすいのか、なぜ捜査を続行するのかを説明してあげたら

理解出来そうなんですが…。

それ以前に、もう少し警察のお仕事に敬意を払って

上司の意見を尊重する変化がミリ単位でも感じられないと、

せっかくコメディタッチで描かれていても、

彼女へのモヤモヤが勝ってしまって純粋に楽しめません。

 

そんな中で、本作の唯一の良心は、須賀(佐藤二朗)の存在でしょうか。

読者様から、ふざけていない佐藤二朗さんが良い…

といったコメントもいただきましたが本当にそうで、

多くを語らず見守っていくバランサーポジションに徹している所が魅力的なんですよね。

今回のおにぎりのくだりなんかは特にそう。

須賀の数々の言葉に、円はまだピンと来ていないようですけど…

そのうち分かる時が来るのかな。来ると良いんですけどねぇ。

 

私が感想を書くのを諦めるか、円が丸くなり始めるか。

果たして、どっちが先になるかしら(苦笑)

 

 

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大奥 13話 感想|理不尽と言わずして何と言おうか…

 

 

ああ…ちゃんと"連続ドラマ"してるなぁ…と。

医療編になってから、青沼(村雨辰剛)に黒木(玉置玲央)、

源内(鈴木杏)に意次(松下奈緒)、五十宮(趙珉和)、伊兵衛(岡本圭人)と、

蘭方医を学び人痘接種の実験を重ねる者たちの背景を掘り下げてきた訳ですが、

群像劇仕立てにした甲斐のある、実に見応えのある内容でした。

 

前回の感想は結局飛ばす事にしたので、そちらの内容にも触れるとして…

前回では、家庭絡みで事情があって虚しさを抱えていたものの、

青沼との出会いをきっかけに仲間が出来、一緒に勉学に励んで

日常が輝き始めた旨を語る五十宮の心境が描かれました。

私から見ても、大勢が集まり、同じ1つの目標に向けて研究を重ねる姿は

まるで一種の青春のようにも思えたんですね。

 

そして、五十宮の死後、みんなは目標達成すべく、決意をより強く固めます。

で、今回では、男性陣の仕打ちにより梅毒にかかってしまった源内の悔しさや、

人痘接種の説明をしても理解を得られない苦しみ、

大災害が起きて世間が一変し、不満の矛先が意次へと向かう理不尽さといった

暗く悲しいエピソードを立て続けに描く事で、

伊兵衛が自ら実践してみたのを機に(ここ、胸熱展開でしたねぇ…)

人痘接種が周囲に認められるようになるという大きなカタルシスが生まれました。

このシーンで自然と盛り上がる劇伴が流れたのもあって、

ここから兆しが見え始めるんじゃないかと、ちょっと期待していた自分もいたのです。

 

でも、前作を見ていれば分かる通り、

そんな簡単にハッピーエンドにはならないのが本作なんですよね…。

先ほど書いた数々のエピソードの途中に、

上様にお茶を飲ませた青い着物を着た女性が(お2人とも、役名と役者さんが誰か分からず…)

後で漢方医・灰谷(山下容莉枝)とアイコンタクトをとるシーンがあり、

ん?何?という胸がざわざわする違和感は覚えたんですが。

話が進むにつれて、意次を引き摺り下ろし、次世代の上様候補を消して

自分の可愛い息子を将軍に出世させるための治済(仲間由紀恵)の計画だったと

最後に知った時には、感情が一気に揺れ動かされるようでした。

 

終盤、晩期の源内に「もしもの世界」を黒木が語ってからは、

今まで尽くしてくれた源内に良い報告が出来なかった、

人痘接種も蘭学医も浸透する世界を実現出来なかった

彼の悲しみの感情を表しているかのような雨が静かに降り始めて。

それから、治済と定信(安達祐実)が一緒にいる様子と

交互に映しながら理不尽さを際立たせ、

今度は雨の他に、怒りの感情ともとれそうな雷が加わるようになる。

起承転結の"承"と"転"で魅せるための畳み掛けが丁寧に行われたからこそ、

魂の叫びなのが伝わる「あまりにも理不尽ではないか!」という黒木の言葉は

まさしく現実の残酷さが色濃く映し出されていて、

涙なしでは見られないシーンに仕上がっていたと思います。

 

いや〜それにしても、仲間由紀恵さんは本当に適役でしたね。

静かな笑みを浮かべ、何か含みを持たせた台詞を言わせて

ピリッとした空気を漂わせるにはピカイチの女優さんです。

なので、治済というキャラクター自体は恨みたくもなるんですけど、

仲間さんがご登場されるだけで、テンションが上がってしまうんですよねぇ。

 

また、大人たちの悪巧みに振り回されたのを実感する、上様の絶望感を覚える姿は、

意図せず女将軍の運命を背負う事になった家光と重なりましたし。

青沼が死罪に遭うシーンは、初回の水野のような奇跡は起こらなかったか…と

切なくもなりました。

 

次回からは、治済の望み通りに将軍になった家斉(中村蒼)の時代が描かれるようで。

次回予告では「母上の操り人形」だと本音をこぼしていた辺り、

またしても激動の展開になりそうです。

 

 

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下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の日常を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

 

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下剋上球児 2話 感想|教師を辞めようとしていた理由が判明

 

 

南雲(鈴木亮平)がなぜ教師を辞める事を妻に言わずにいたのか、

なぜ賀門(松平健)と会いたがらなかったのか。

最後まで見て、ああ、だからかぁ…と納得しましたよ。

南雲の意味深な様子を引っ張らず、2話という早さで明かしてくれたのは潔かったですが、

その理由が想像の斜め上を行き過ぎていて

ラストまでで書こうとしていた感想が吹っ飛びました(笑)

 

正直、一部の部員を贔屓している感は否めませんでしたが…

野球部は厳しい指導が当たり前とされている風潮の中で、長所を見極めて伸ばす

南雲の優秀さや頼もしさを描き、

それも「TOKYO MER」の主人公を演じられた鈴木亮平さんともなれば

より魅力的なキャラクターに映る訳で。

彼に優れた人間だというイメージを持たせた前半から、

その性格とは到底かけ離れた過去がラストで判明する急転っぷりには目を引きましたし。

同時に、3年後でも監督を勤める様子が見えた事から、

どうやって続けられたのか?また、うっかり単位を落としたのにも何か事情があったのでは?

という新たな謎も増えて、次回も見てみたくなる締めにはなっていたと思います。

 

ただ、サスペンス要素をあそこまで色濃く出してくるとなると…

やっぱりチグハグにはなりそうで、不安な気持ちは拭えません。

というのも今回は、ラストの展開を除けば

普通に"成長物語"仕立てになっていて見やすかったですし、

前回よりも生徒たちの事情や葛藤に焦点を当てていた事で、

高校生&運動部ならではの青春を感じさせる内容になっていたんです。

そう…個人的には、前回と今回、今回の終盤までとラストで

どことなく別物のように思えてしまったんですよね。

もっと分かりやすく言えば、野球部の立て直しを描きたいのか、

生徒の成長を描きたいのか、大人たち(主に主人公)のリブート物語なのか、

それともサスペンスなのか…

描くべき物事がてんこ盛りで、どれをメインにして

どれをサブストーリーにするかが絞り込めていないために、

物語の方向性がイマイチ掴みきれないんです。

 

話は戻って…南雲の件、今後どうやって処理するつもりなんでしょうかねぇ。

れっきとした犯罪なので、それじゃあしょうがないか…では済まされなければ、

もし生徒たちが知ったとして、「それでも俺は先生に指導してもらいたい!」

「先生とみんなで一緒に甲子園に行きたい!」という感動ムーブに持っていったりしたら、

本作への印象も悪い方に変わると思います。

まぁ、信頼出来るスタッフではあるので、そこら辺は大丈夫だと信じていますが。

うーん…でも、サスペンス要素が悪目立ちしそうで一気に心配……(汗)

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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