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転職の魔王様 8話 感想|天間さん、疑ってごめん!

 

 

天使vs悪魔の対決回でした。後者は正式には、魔王なんですけどね。

一癖二癖ある求職者に振り回されながら解決策を見出していく

いつもの流れとは大きく違う内容になっていましたが、

これはこれで、来栖(成田凌)の魔王様っぷりや、

いかにアドバイザーとして優秀なのかがより際立っていて面白かったです。

 

こういった、仕事観も手法も真逆の人物を2人用意し

比較しながら見せる描写は、本作含めたお仕事ドラマで、

特に「先輩と新人」の関係性なんかではよく見かけます。

なぜこの描写が定番化しているのかと言えば、

やっぱり、主人公の人となりを明確にするには手っ取り早いし、

視聴者にも分かりやすいからなんだと思います。

今回の場合だったら…求職者から相談されて、

相手のどこを見ているのか?どんな求人を提案するのか?

といった違いの描き分けが中心の話になっていて、至ってシンプルなんですよね。

 

よくよく考えてみれば、シェパードには個性豊かな社員が揃っているんですから、

もっとこの構成を早々に取り入れてみたら、掴みとしては抜群だったのかもしれませんね。

序盤の方は、来栖がなぜ魔王様と呼ばれているのかが

ぼんやりしている印象も多少受けましたし…。

いや、天間(白洲迅)を早めに登場させてもアリだったのかも?

 

天間に関しては、天使の「天」なんだろうけど

「間」は悪魔の意味合いも含まれているんじゃないか…とか、

魔王様と定評のある来栖が実際は神様であるように、

良い人風に見せておいて、実は会社の利益とイメージ重視で

求職者の将来はまともに考えていないんじゃないか…とか、

そんな感じでいろいろ勘繰りながら見ていましたが。

蓋を開いてみれば、確固たる信念は持っていれど、不器用さがまだ残る

真面目なアドバイザーだった事が明らかになりました。

何かしら裏のある役をよく演じられている白洲迅さんだけに、ここはちょっと意外で…(笑)

シェパードに仲間入りする展開も意外だったんですけど、

残り3話しか彼の成長過程を見られないと思うと、勿体なさもありますねぇ。

 

そして…求職者のオチ自体は、負のイメージがついていた職場に復帰するというもので

前回と同じではあるんですが、今回は納得出来ましたね。

天間があえて残留を進めたのも、実質フリーター状態だった石岡(飯島寛騎)への

鼓舞も込められているからなんでしょう。

3話の笹川(渡邊圭祐)のエピソードとも重なりますが…

本来の自分に向き合う行為を放置し、ハードルを上げ過ぎてしまうと、

周囲からの評価にギャップを感じて精神を病んでしまいがち。

2週間で辞めて来栖の勧めた会社に転職した所で、

自分自身を見つめられていない以上は長続きしないでしょうし、

それならいっその事謙虚になって、結果を出すために努力を重ねて

キャリアを積んでいった方が彼のためになる…天間の判断、私はそう受け取りました。

 

テンポは良く、恋愛仄めかし描写もなく、

主人公と彼を補う千晴(小芝風花)のキャラクターも引き立っていて、

今までの中で最もよくまとまった回だったと思います。

次回は引きこもり求職者を扱ったお話…ここも避けては通れない問題ではありますね。

 

 

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VIVANT 8話 感想|数字とお金の話ばっかり。

 

 

考察で盛り上がる視聴者もいれば、純粋に結末が気になるから見続ける視聴者もいて、

本作っていろんな楽しみ方があると思うんですけど、

今回の内容は、果たしてどう映ったんでしょうかね。

 

もし今までと変わらず「面白い!」「ワクワクする!」などの熱狂的な声が多いのであれば、

正直、世間とのズレを大きく感じてしまいそうです。

私としては、あの激動の展開漂う予告映像の割には…というズッコケ感が強かったです(汗)

 

うーーん…何と言うか、当初の頃を思い返すと、

話がしっちゃかめっちゃかしている気がするんですよね。

情報を詰め込み過ぎて、本来の面白味を削いだり、

テーマや設定がぼやけたりしてしまっているって言った方が近いのかもしれません。

 

例えば、前半20分くらいまでは、嘘発見器による取り調べで

乃木(堺雅人)の別班加入までや、自身が乃木憂助だと知るまでの過程といった

身辺にまつわる話が繰り広げられて行くんですが。

プチ新情報は加えられていたにしても、

基本的には、既に聞いた情報を1つ1つ詳細に掘り起こしているだけなので、

もう1人の"息子"であるノコル(二宮和也)との対峙よりも

おさらいっぽさの方が色濃く出て、話の流れが停滞しているように映って

退屈な印象を受けてしまうのです。

 

そして、頭を悩ませるのは後半の話で…

収支報告のデータやら、裏帳簿やら、お米の計算やら…

数字やお金をそんなに台詞化する必要ってあるのかな?って事。

データから真実を見抜く乃木の描写も含めて、

もはや某銀行ドラマを見ているかのような感覚でしたし、

はっきり言って、説明台詞のオンパレードで視聴後には疲れがドッと出ましたよ(苦笑)

えっと〜…テントって確か、日本へのテロを計画しているテロ組織なんでしたよね??

一瞬どんな組織かも忘れそうになるくらいの

ビジネス要素を盛り込んできた所もツッコミポイントではあるんですけど、

でも元々、孤児救済を本業としていたとするんなら、

じゃあ、いろんな場所を爆破する事で大怪我を負ったり、家族を失ったりして

悲しい想いをしている子供は別に良いんだ…って矛盾も生じてしまう訳で…

ここに来て、設定や展開の詰めの甘さが目立ってきたような気がします。

 

別班のメンバー4人は実は生きているんじゃないか?

乃木の言動には裏があるんじゃないか?

黒須(松坂桃李)だけを生かしておいた意味は?そして、彼は今どうしているのか?

前回の感想で書いた事と多少被りますが…気になる部分はいくつか残っているだけに、

おさらいや数字&お金で話を膨らませるよりも、いつものように"謎"を回収しながら

あっと言わせるラストを作って欲しかったです。

 

で、来週はなんと、19時から緊急生放送SP、

ドラマはその日に限り、21時半からの放送となるそうで…。

最終回の日ではなく、なぜ9話の日にこの特別編成を組んだのか、

そして、なぜわざわざドラマの放送開始時間をずらしたのかは、

多分、裏のバスケやラグビーの時間に合わせて丸被りさせようと意図したからなんでしょうね。

まぁ…大ヒット作品を生み出し(←それを言うなら、同局の他枠でも生まれてますが)、

高視聴率を叩き出してきた福澤監督が、今年で定年退職を迎えられるとの事で、

そのお祝いがしたくてあの編成なんでしょうけどねぇ…

視聴者の熱い要望に応えて、何かしらサプライズを用意する形で

恩返しをしたかったというよりかは、

何だか局自体が舞い上がっている感じがプンプン漂ってきていて

ちょっとモヤっている自分もいます。

 

以上の理由から…4話からはあった本作への視聴熱が、前回から徐々に薄れつつあります。

気まぐれ人間ですみません(苦笑)

 

 

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ハヤブサ消防団 7話 感想|東京旅行が夢のよう…(泣)

 

 

太郎(中村倫也)によるカメラ目線での独白シーン、再び。

カメラ目線と言えば、彩(川口春奈)の正体が明かされた4話でも取り入れられていたので、

この演出が今回もあるって事は、また衝撃を受ける話になるんだろうなぁ…と

少し期待しながら見ていましたが、

まさしく「えっ!?」と言いたくなるような真相でした。

 

自宅で放火が起こった時、犯人の乗っていた軽トラから

咳き込むような音が聞こえたと語る太郎。

犯人が誰かを視聴者に提示する際の見せ方が、映像作品ならではの味わいも感じさせつつ、

良い意味でニクいな〜と思わされました。

 

まず、ミステリーでは定番であろう「主人公に一番近い人物が実は裏の顔を持っている説」

にほぼ該当する勘介(満島真之介)の検証から始まるんですね。

結果的に彼が犯人ではない事が伝えられて、1人候補から外れたのを示した上で、

それ以降は洋輔(梶原善)→郁夫(橋本じゅん)→賢作(生瀬勝久)→省吾(岡部たかし)と

順番に検証する様子が描かれるんですが、

勘介の場合とは違い、この人は白なのか?黒なのか?が分からないまま

続々と画面が切り替わっていくんです。

その切り替わるタイミングも、エンジンがかかる音はあえて消した状態で

鍵を回すカットで何度も終わるっていうのがまた…

この中に犯人がいる緊迫感と同時に、こんなに楽しくて癒される消防団の中から

犯人が出て欲しくないというヒヤヒヤした感情に拍車をかけていた気がします。

 

私は考察が苦手なのはもちろん、純粋に真相を楽しみたかったので

深く考え過ぎない程度に本作を見ているんですが、

犯人があの人だと事前に特定していた視聴者も一定数いたのかもしれませんね。

そう言えばベンジンってよく知らないな…と思い立って後で調べてみて、

それから団員の普段の役職を公式サイトの相関図でチェックしてみて、

あぁそういう事か〜とようやく腑に落ちました。

 

何が恐ろしいかって、太郎も触れていた通り、

犯人だとバレても平然としている所なんですよね。

あの手のシーンって大抵は、「ただの憶測だろ!証拠はあるのか?」などと

感情的な態度をとったり、本性を見せたりするのがお馴染みだと思うんですが、

あっけらかんとし過ぎていて逆に怖いんです。

そして、その怖さの正体が分かりかけたのは、

犯人が東京に暮らしていた過去を語り出した時から。

どうやらIT革命を機に東京に憧れを抱くようになって、

若い頃に半年間上京して働いてみたは良いものの、

この街に潰されそうになる感覚を覚えるほどの挫折を経験したらしいんですが…

話を聞いていて思い浮かべたのは、彩の制作会社時代のエピソードで。

その後、「ありがたく俺らのエネルギーにさせてもらわんとな…」と

突拍子もない話をし始めた事で、

もしかして彼もアビゲイル騎士団の信者なのでは!?という確信に変わりました。

 

ラストで犯人が笑顔になった時に流れた主題歌の歌詞は

「♪命日もバースデーもないんだから」。

宗教について言及はなかったものの、少なからず、

俺の人生もうちょっと何かあるはず…と考えていた彼に与えたのが、

ハヤブサアビゲイル騎士団が乗っ取るきっかけ作りという"使命"だったんでしょうね。

で、使命を果たした今、団員たちに口を滑らしそうになった所を、

やけに後を追いかけるような感じで店を出て行ったお客さんに消されたと…。

なんで個室じゃなかったのかは監視員をつけさせるためで、

誰も声をかけるだけで追いかけず、立ち上がろうともしなかったのは

終盤のためだと思えば、それはそれで納得(笑)

 

東京駅、はとバス(なのかな?)での観光、東京タワー、

レインボーブリッジ、スカイツリー…と「東京=キラキラした大都会」を象徴する

観光スポットではしゃぐ団員たちの様子を描いて"夢"を見せてから、

郁夫に「なんで東京なんか来たんや!」と言わせる形で"現実"を突きつける。

このジェットコースターの展開が、今まで微笑ましく見ていた消防団のパートが

一気に絶望・どん底へと変わり果てる状況と重なって、余計にしんどかったですね。

太郎がハヤブサに帰ろうと決断するんだけれども、帰ってきたらもう時既に遅しで…

おじさま俳優の多さに慣れていた分、若者たちでごった返す異様さったらなかったです。

 

とにかく、犯人が明かされた事で、話が大きく動き出しました。

あとは、残っているパズルのピースがどうやってはめられていくのか?

無事にはめられるのか?の2点だけ。

先ほども書いたように、結末までの過程をただひたすら見守っていこうと思います。

 

 

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ばらかもん 8話 感想|たとえ他人だったとしても

 

 

「お手本のような字だ」と言われたのを機に五島列島に移住してからは

自身の殻を破る作品を次々と生み出し、

その原動力になっているのは島の人々の存在だと気づき、

唯一超えられない壁を感じていた父・清明遠藤憲一)とも

師弟の関係性からライバルの関係性に変わり…と

様々な経験を通して書道との向き合い方を確立出来た今、

清舟(杉野遥亮)にとって次のフェーズに移った回だったように思います。

 

今回、書道要素がいつもより薄めだったのがそれを物語っていた気がします。

当初は"面白い作品"を書かなきゃと焦って、1人で籠る時間を作っていた彼が

住民のプライベートに積極的に関わる姿には、何だか感慨深いものがありました。

 

そんな世話焼きな清舟に加えて、天真爛漫ななる(宮崎莉里沙)が珍しく涙を流していて、

2人の新たな一面を見られた点でも印象に残るお話でした。

なるが空をよく見上げていたのは、また来年、飛行機に乗ってやってくる父親に会える日を

楽しみに待っていたからなのかな…と思うとちょっぴり切なかったですね。

 

父親に想いを馳せるシーンは他にもあって、

例えば、毎年プレゼントをくれる感謝の気持ちを伝えるために、

人目のつきやすい港で楽しそうに飛行機のおもちゃで遊んでみせたり、

缶蹴りで遊んでいるのを口実に、思いっきり抱きついてきたり、

「本当に欲しいのは、飛行機のおもちゃじゃなくてパパともっと会える機会だよ」

という本音が聞こえてきそうな、今までのおもちゃを返す行為だったり。

あれってもしかして?と想像を膨らませる事も多かったです。

 

本作は登場人物の心情をモノローグや台詞にして書き起こすのが特徴的ではありますが、

なるの口からは、謎のおじさんの正体が父親である事や

飛行機のおもちゃを送ってくれていた事に気づいていた旨が少し語られただけで、

あの頃とっていた数々の行為の理由を彼女や清舟が

説明・解釈する形をとらなかったのにはホッとしました。

 

で、もう1つ見ていて思ったのは、今回のお話は島との相性が抜群だったなぁ…という所。

何と言うか、青・緑の自然豊かなロケーションだけでも十分、

大らかさと癒しの空間を作り出す演出になっているんですよねぇ。

まぁそれは、視聴者の心に響くような撮り方が上手いって事にもなるんですけど。

 

特に、ああ、このシーン素敵だなぁ…と感じられたのは、

父親を清舟となるがバス停で見送る時の、適度に晴れた空と森が引きで映されたシーンと、

「俺はお前の先生だぞ」と清舟がなるに元気づけた時に、

波の音が聞こえる海が背後に映されたシーンでした。

前者の方は、田舎ならではののどかな風景が

親の実家に遊びに行く夏休みでしか見られない特別感で溢れているように思えて、

それが年に1回の父親との再会という別の特別感と重なって

お別れが迫る哀愁を漂わせていましたし。

後者の方は、どうしても重くなりがちなテーマを、

リラックス効果のある波の音を流す事で緩和させているように思えました。

穏やかなイントロで始まる主題歌のタイミングも良く、

海から父親の乗るバスへと場面転換する辺りでかけたお陰で、

また来年も会えますように…と少し希望の持てるラストになっていた気がします。

 

家族ではないけれど、"先生"として、なるとより一層絆を深め合えた清舟。

最初は、親がいない…どうしよう…と悩んでいたなるが

授業参観に清舟を招待した件だけでも微笑ましいんですが、

周りの保護者が書の技巧について褒める中で、「父」を書いた意味を

清舟となるだけが知っているととれる、特別な関係性を仄めかす見せ方も粋でした。

「父」…その字を教えたって事は、父親から「よろしく頼む」と言われた通り、

ある意味、自分が父親代わりとなってなるを支える"決心"も含まれているのかもしれません。

 

「必要なのは確信じゃなくて覚悟だろ?

最近の若者は夢を叶えるのに他人の太鼓判を欲しがるのか?」

「お前が自信あるならそれで良いんだよ」

清舟のこの言葉でハッとさせられた浩志(綱啓永)のエピソードも、

この時期になってくると、進路で悩み始める学生も多いんだろうなぁ…と思えるだけに

もっと踏み込んで見てみたかった気持ちはありますが、

メインとはガッツリ繋がらない話も用意されている構成もまた、

いろんな想いを抱えながら生きている"日常"という事で。

とは言え、そう励まされてからは、なるに料理の腕を振る舞っていたので、

ちょっとずつ進歩していっている様子は見えますね。

 

次回は再び東京での話で、何だか落ち着きがない感じがするんですけども。

でも、そろそろ終わりが近づいている訳で…寂しさが増す一方です。

 

ところで…誕生日プレゼントでプチプチを渡していた所で

マルモのおきて」を思い出した視聴者は私だけじゃないはず(笑)

 

 

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転職の魔王様 7話 感想|会社は星の数ほどあるよ。

 

 

昨日に引き続きのう〜ん案件。今回はやけにファンタジーな解決方法でしたねぇ…。

 

実を言うと私も、以前勤めていた会社で

晶穂(黒川智花)に近しい経験をしていたんですよね。

私の場合は…社員は全員で7人、うち私と同じ職業の人は4人で、

しかもその1人が産休に入ったために、3人で仕事を回さなくちゃならなかったんですけど、

その人から引き継いだ仕事が結構時間のかかるもので

2〜4時間の残業もしょっちゅうで。

まぁそれは当時の効率の悪さも関係しているんでしょうけど…

ただでさえみんな、こなすのに精一杯なのにもかかわらず、

新しい事業に挑戦しようという社長の発言で慣れない仕事も追加してくるから

1人あたりの業務量が一気に増えて、

ストレスで耳の調子が悪くなる時期もあったんです。

 

だから、先輩のせいではないのは分かっていて、

でもしんどい気持ちも強まっていって…と葛藤し続ける晶穂の心境も、

日下部(村川絵梨)に酷い言葉を投げかけるのも、痛いほど理解出来て。

彼女に共感しながら見ていただけに…

今回の決断には、それで良いの?と思えてしまいましたね。

 

日下部に謝罪し仲直りした件自体は良かったんですよ。

前の職場の人々とはもう会わなくなって、

苦い思い出は一生苦い思い出として残る方が圧倒的に多いですから。

ただ、好きな仕事だったとしても、

同じ職場に再就職する展開は、ちょっとないかなぁ…というのが私の考えなんです。

 

だって、まだ対策委員会が作られてからの"実績"もない状態ですし、

どの面下げて戻ってきた?なんて陰口も言われそうで怖い。

おまけに個人的には、何も分からない新人を雇うよりも

仕事や会社の事がある程度分かっている経験者を雇った方が、

そりゃ手間がいろいろ省けて融通が効きやすいだろうなぁ…

なんせ、晶穂が辞めて、社員たちが訴えかけてようやく動き出す会社だからなぁ…と

捻くれた目で見てしまう部分もあり…(汗)

そんな訳で、会社は星の数ほどあるんだから、わざわざそこにこだわらなくても…って

気持ちが強く残る回となりました。

 

一方で、天間(白洲迅)のパートに関しては、よく分かりませんね。

次回予告を見ると恋愛方向に走りそうな感じなんですが、

来栖(成田凌)のツンデレな一面に、

視聴者が千晴(小芝風花)と一緒に萌えるシーンを用意するだけで

十分足りている気がするんですけどねぇ。

今回はモヤっとしたものの、本筋はいつも興味深く見ているだけに、

あまりそっちを広げた話にならないよう願うばかりです…。

 

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VIVANT 7話 感想|父親の愛を知りたい乃木

 

 

うーん…ここまで見てきて、テンションがガクッと下がっちゃいましたね。

スケールの大きさに対して、数字やグラフによる状況説明&緊迫感の演出の多用で

良くも悪くも「なんだ、いつもの日曜劇場(福澤班の作品)か」みたいな

安っぽさが浮き出てしまう所には目を瞑っていましたし(←時々ツッコミは入れてましたが)、

正直、台詞に時々「美しい我が国」「ニッポン」が出てくるのに違和感を覚える

視聴者のお気持ちも確かに分からんでもないな〜とも思いつつ、

それでも4話の意外性ある展開を機に、基本好意的に見ていた訳ですが…。

もし乃木(堺雅人)の言動に裏がなく、そのまま「壮絶な愛の物語」に向かうんだとしたら

あまりにも陳腐なのではないか?という気がしています。

 

恐らく、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が乃木の父親で、

それも、乃木家が引き裂かれるきっかけとなった公安に恨みがあり、

日本への復讐を企てるようになって、

ベキにはバルカ共和国でも息子がいて…といった

情が絡んだ設定を盛り込み過ぎたのが原因なのかもしれません。

関連性を加えず、別班・公安・テントによる三つ巴戦と

優秀な者同士の騙し合いを徹底して描くだけでも、

"大冒険"がテーマの物語としては十分成立出来たでしょうし。

単純に、自分の両親を殺した犯人がテントのリーダーであると知った乃木が

敵討ちのために敵地に迫っていく…にした方が、スッキリ仕上がったと思います。

何と言うか、変に感情移入させる要素を入れているから、

かえって話がごちゃついているんですよね。

 

ごちゃついていると言えば、どんな顔で見れば良いのか分からないのが

乃木と薫(二階堂ふみ)の恋愛パート。

そのパートだけ同局の火10っぽくて悪目立ちしてしまっているんですけど、

何が意味があるんでしょうかね?

 

確かに、乃木は幼少期で両親を失い、恋愛も経験した事もなく、

ただひたすら自衛隊やミリタリースクールで

訓練を重ねて生きてきたという孤独な背景があります。

昭和の香り漂う旧家に住んで、お赤飯や目玉焼きなどの家庭を象徴する料理を、

オレンジの照明を当てて温かみがあるように映す演出をとるのも、

両親から愛情を注がれた微かな思い出が、子供の時で止まっている事を

表現しているんだとも考えられます。

 

だから、薫に興味を持ち始めるのも、

"愛"を渇望しているからだと考えても無理はないんですが…

それなら、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りで

"(擬似)家族愛"に近しい感情が描かれているんだから良いじゃん?って話にもなるんですよね。

随所の胸キュンポイントにも特にトキメキませんしねぇ…。

個人的には、薫が目玉焼きを焼く姿を動画に収めていたり、

ご飯をよそう時の乃木のアップを数秒映したりしていた点から、

乃木はあくまでも翻弄されているフリをしていて、薫はやはりテントの一員なんじゃないかと

思ってしまいますし、そんな展開であって欲しいと願ってしまうのです。

 

と書きつつ、家族写真を見るベキを少し寂しそうに見つめるノコル(二宮和也)の様子や、

次回予告の「二人の息子、血か縁かー?」という

父の取り合いを仄めかすテロップを見る限りは、

本当に冒頭で書いた方向に進んじゃいそうな気はしますね。

本作は毎回ラストで衝撃を残してくるだけに、大どんでん返しを期待したい所ですが……(汗)

 

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VIVANT 7話 感想|父親の愛を知りたい乃木

 

 

うーん…ここまで見てきて、テンションがガクッと下がっちゃいましたね。

スケールの大きさに対して、数字やグラフによる状況説明&緊迫感の演出の多用で

良くも悪くも「なんだ、いつもの日曜劇場(福澤班の作品)か」みたいな

安っぽさが浮き出てしまう所には目を瞑っていましたし(←時々ツッコミは入れてましたが)、

正直、台詞に度々「祖国」「ニッポン」が出てくるのに違和感を覚える視聴者のお気持ちも

確かに分からんでもないな〜とも思いつつ、

それでも4話の意外性ある展開を機に、基本好意的に見ていた訳ですが…。

もし乃木(堺雅人)の言動に裏がなく、そのまま「壮絶な愛の物語」に向かうんだとしたら

あまりにも陳腐なのではないか?という気がしています。

 

恐らく、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が乃木の父親で、

それも、乃木家が引き裂かれるきっかけとなった公安に恨みがあり、

日本への復讐を企てるようになって、

ベキにはバルカ共和国でも息子がいて…といった

情が絡んだ設定を盛り込み過ぎたのが原因なのかもしれません。

関連性を加えず、別班・公安・テントによる三つ巴戦と

優秀な者同士の騙し合いを徹底して描くだけでも、

"大冒険"がテーマの物語としては十分成立出来たでしょうし。

単純に、自分の両親を殺した犯人がテントのリーダーであると知った乃木が

敵討ちのために敵地に迫っていく…にした方が、スッキリ仕上がったと思います。

何と言うか、変に感情移入させる要素を入れているから、

かえって話がごちゃついているんですよね。

 

ごちゃついていると言えば、どんな顔で見れば良いのか分からないのが

乃木と薫(二階堂ふみ)の恋愛パート。

そのパートだけ同局の火10っぽくて悪目立ちしてしまっているんですけど、

何が意味があるんでしょうかね?

 

確かに、乃木は幼少期で両親を失い、恋愛も経験した事もなく、

ただひたすら自衛隊やミリタリースクールで

訓練を重ねて生きてきたという孤独な背景があります。

昭和の香り漂う旧家に住んで、お赤飯や目玉焼きなどの家庭を象徴する料理を、

オレンジの照明を当てて温かみがあるように映す演出をとるのも、

両親から愛情を注がれた微かな思い出が、子供の時で止まっている事を

表現しているんだとも考えられます。

 

だから、薫に興味を持ち始めるのも、

"愛"を渇望しているからだと考えても無理はないんですが…

それなら、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りで

"(擬似)家族愛"に近しい感情が描かれているんだから良いじゃん?って話にもなるんですよね。

随所の胸キュンポイントにも特にトキメキませんしねぇ…。

個人的には、薫が目玉焼きを焼く姿を動画に収めていたり、

ご飯をよそう時の乃木のアップを数秒映したりしていた点から、

乃木はあくまでも翻弄されているフリをしていて、薫はやはりテントの一員なんじゃないかと

思ってしまいますし、そんな展開であって欲しいと願ってしまうのです。

 

話は戻って、父の愛を知りたくて再会を試みた件に関してはなぁ…

家族写真を見るベキを少し寂しそうに見つめるノコル(二宮和也)の様子や、

次回予告の「二人の息子、血か縁かー?」という

父の取り合いを仄めかすテロップを見る限りは、

本当にその方向に進んじゃいそうな気はしますね。

本作はラストで衝撃を残してくるだけに、大どんでん返しを期待したい所ですが……(汗)

 

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スケールの大きさに対して、数字やグラフによる状況説明&緊迫感の演出の多用で

良くも悪くも「なんだ、いつもの日曜劇場(福澤班の作品)か」みたいな

安っぽさが浮き出てしまう所には目を瞑っていましたし(←時々ツッコミは入れてましたが)、

正直、台詞に度々「祖国」「ニッポン」が出てくるのに違和感を覚える視聴者のお気持ちも

確かに分からんでもないな〜とも思いつつ、

それでも4話の意外性ある展開を機に、基本好意的に見ていた訳ですが…。

もし乃木(堺雅人)の言動に裏がなく、そのまま「壮絶な愛の物語」に向かうんだとしたら

あまりにも陳腐なのではないか?という気がしています。

 

恐らく、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が乃木の父親で、

それも、乃木家が引き裂かれるきっかけとなった公安に恨みがあり、

日本への復讐を企てるようになって、

ベキにはバルカ共和国でも息子がいて…といった

情が絡んだ設定を盛り込み過ぎたのが原因なのかもしれません。

関連性を加えず、別班・公安・テントによる三つ巴戦と

優秀な者同士の騙し合いを徹底して描くだけでも、

"大冒険"がテーマの物語としては十分成立出来たでしょうし。

単純に、自分の両親を殺した犯人がテントのリーダーであると知った乃木が

敵討ちのために敵地に迫っていく…にした方が、スッキリ仕上がったと思います。

何と言うか、変に感情移入させる要素を入れているから、

かえって話がごちゃついているんですよね。

 

ごちゃついていると言えば、どんな顔で見れば良いのか分からないのが

乃木と薫(二階堂ふみ)の恋愛パート。

そのパートだけ同局の火10っぽくて悪目立ちしてしまっているんですけど、

何が意味があるんでしょうかね?

 

確かに、乃木は幼少期で両親を失い、恋愛も経験した事もなく、

ただひたすら自衛隊やミリタリースクールで

訓練を重ねて生きてきたという孤独な背景があります。

昭和の香り漂う旧家に住んで、お赤飯や目玉焼きなどの家庭を象徴する料理を、

オレンジの照明を当てて温かみがあるように映す演出をとるのも、

両親から愛情を注がれた微かな思い出が、子供の時で止まっている事を

表現しているんだとも考えられます。

 

だから、薫に興味を持ち始めるのも、

"愛"を渇望しているからだと考えても無理はないんですが…

それなら、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りで

"(擬似)家族愛"に近しい感情が描かれているんだから良いじゃん?って話にもなるんですよね。

随所の胸キュンポイントにも特にトキメキませんしねぇ…。

個人的には、薫が目玉焼きを焼く姿を動画に収めていたり、

ご飯をよそう時の乃木のアップを数秒映したりしていた点から、

乃木はあくまでも翻弄されているフリをしていて、薫はやはりテントの一員なんじゃないかと

思ってしまいますし、そんな展開であって欲しいと願ってしまうのです。

 

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次回予告の「二人の息子、血か縁かー?」という

父の取り合いを仄めかすテロップを見る限りは、

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トリリオンゲーム 7話 感想|2人の友情パワーは健在!

 

 

前回はハラハラ感が皆無…と書いたけれども、

今回はどうなるのかと、少しドキドキしながら見守りたくなる回でした。

あえて曖昧さを残した事が、面白味に繋がったと思います。

 

ハル(目黒蓮)がハッタリをかました時や、利益のためだと開き直った時に

ガク(佐野勇斗)と凛々(福本莉子)2人で困惑しているようなカットや、

以前のようにならないかとガクを気にかける凛々の様子を度々盛り込みながら

「2対1」の構図に作り上げたお陰で、

ハルが今何を考えているのかが分からないミステリアスさが引き立ちました。

テレビ制作もゲーム開発同様、ダミーとしてしか見ていないのか?

物づくりへの尊重心はなく、やはり、相手を利用するだけ利用する人なのか?

そうして不安にさせる描写が続いてからのあの酢豚のくだりには、

彼も2人と同じで、目先の利益よりも正義感を突き通す人だと分かって

安心感と清々しささえ覚えましたね。

 

「不味い釣り餌に食いつく魚はいねぇ。釣り餌だからこそ、中身もちゃんと作る」

「ハッタリと中身、両輪が揃えば一気に爆発する!」

当初のハルだったら、こんな事絶対言わなかったでしょうねぇ。

ガクがハルを真似てハッタリを覚えるように、

ハルはハルで、ガクの直向きさや仕事への愛情に影響されてきている証拠です。

 

そして、本作の好きな部分だと改めて思うのは…今回で言えば、

社員たちにシュークリームを差し入れながら、

キー局アナウンサー時代のあかり(百田夏菜子)がテレビで届けたかった言葉を

ハルが伝えてみせるシーン。

トリリオンゲームを立ち上げたのも元々、才能はあるのに就活に苦戦していた

ガクの良さを、自分が最大限に引き出させようとしていたからなのであって。

2話の感想でも似たような事を書いたけれども、

誰かが相手の良さを見てくれているって、本人からしたら"救い"になると思うんですよね。

何気ないシーンではありますが…個人的には、少し微笑ましい気持ちで見ておりました。

 

EC事業、ホスト事業、ゲーム事業ときて、ネットテレビ事業。

回によって取り上げられる事業が違うので、それが仕切り直しにもなっています。

だから、前回が微妙な内容でも、今度は面白く感じられた…って事が

何度かあるんですよねぇ、本作って。

まぁ、波がやや激しいのが惜しい所ではありますが。

 

で、今回描かれなかった未来パートの方は…ハルがあそこまで変われたとなると、

どう繋がってくるのかがますます読めなくなりますね。

日本で1兆稼いだだけでは飽き足らず、自分は海外に進出する代わりに

ガクに会社の未来を託したって流れになるのかどうか?

今考えられるのはそれくらいかなぁと。

 

 

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ハヤブサ消防団 6話 感想|放火犯の正体が明かされ…ない!!!

 

 

いや〜〜!そういう終わり方か〜〜〜!!

予告映像で触れておいて、サブタイトルを「放火犯の正体」にしておいて、

視聴者には明かさないまま引っ張るとは〜〜〜〜!!!

 

…でもね、はぁ〜凄い話を見させていただいた…っていう満足感でいっぱいなんですよ。

この手の引き延ばしをやられると

普段だったらモヤモヤする感情が沸いてしまうもんなんですけど、

本作に関しては全くそれがないんです。

 

さて、内容に触れるとして…

折り返し地点となる5話(前回)で、全貌とまでは行かないものの、

どことなく不審な印象が漂っていた彩(川口春奈)の過去にガッツリ尺を割いて

アビゲイル騎士団も放火事件に関係しているのでは?と視聴者に思わせた所で、

今回は、今まで保留状態だった放火魔の犯人を突き止めるまでの話が描かれました。

1つの疑惑からもう1つの疑惑へ…と移行する形をとっているので、

ラストまで見てしまえば、確かに話は進んでいないように見えますし、

結局彩って何者なの?あの写真は一体?など、残された謎もまだまだ山積みです。

しかし、全体構成を踏まえると、"ミステリー"としては一気に加速してきた印象で、

個人的にはあっという間に見終えました。

 

なぜそう感じたのかは、4話まではどちらかと言うと

消防団員によるわちゃわちゃパートと謎解きパートで二極化していて、

役者さんの演技や演出を楽しむ傾向に近い内容だったのが、

前回からは、彩の過去、犯人…と焦点を絞った内容が連続していたのももちろんなんですが。

おさらいがてらに以前の話題を掘り起こしたり、

回想を流しつつ「あの時実は…」な追加情報も加えたりして

過去のエピソードを多めに取り入れながら展開していった事が、

いよいよ大詰めを迎えようとしている緊迫感に繋がったのではないかと思います。

 

そして、太郎(中村倫也)のミステリー小説家という設定もより活かされていました。

推理する様子が随所で描かれていたお陰で、彼の洞察力の高さが改めて伺えましたし、

何より、改題前のタイトルは週刊誌に掲載されていただけで、

そのシーンを真剣に見ていないと改題された事には気づきにくい…というトリックは

まさしく小説家らしくて面白かったです。

 

犯人候補とされている消防団員の見せ方にしても、

聞き込みのシーンや真鍋(古川雄大)の張り込みのシーンで笑わせて油断させてからの。

改題の件で違和感を覚えた太郎が見た消防団の集合写真で、

笑顔で写る団員に対して暗い劇伴で不穏さを醸し出してからの。

平和な劇伴を流しながら和尚・江西(麿赤兒)が言った

「まるでハヤブサが1つの家族のように、何気ない毎日を過ごしています」で

一旦緊張を緩和させてからの。

アイコンタクトと主題歌で、一瞬にして誰も信じられなくなる恐怖を与えて…で

高低差が激しくて、惹きつけられてしまいました。

主題歌と本作の相性は良いなぁとは今までも思っていましたが、

今回はおどろおどろしさが強調されて、ドンピシャでしたね。

 

太郎は犯人の目星がついたようですが、

次回予告を見る限りは、団員たちが東京を観光する様子と、

その後で円卓で太郎が話を切り出すシーンが描かれていた事から、

少なからず、中盤まではお預けを食らう可能性は高そうです。

逆に言えばクイズ形式のように、太郎は誰が犯人だと思ったのかを

団員たちの言動や仕草を見ながら視聴者が考察する楽しみ方も出来るのかも?

ワクワクもんです。

 

 

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