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unknown 1話 感想|何と言うか…情緒不安定?

 

 

田中圭さん×「おっさんずラブ」スタッフの再タッグですもの…

もう、「やっぱりね」と思える仕上がりでしたね(笑)

本格ラブサスペンスとうたいつつ、結局トンチキドラマになってしまう事は

視聴前から読めておりました。

吸血鬼なのになぜか怪力でもあったり、

自宅が豪邸で、こころ@高畑充希さんの母親役が麻生久美子さんだと

何となく「ルパンの娘」を彷彿とさせたり、

吉田鋼太郎さんの時々のミュージカルっぽい演技はもはや十八番だったりで、

演出よりかは、人物設定や役者さんを面白おかしく見せる事に

力を注いでいたような内容だった気がします。

 

しかし、そのためでもあるのか?

個人的には、イマイチ物語に惹かれないまま見終えてしまいました(汗)

理由は何となく分かっていて、全体的に、コメディに、ピュアなラブストーリーに、

ファンタジーに、そしてサスペンスと

ジャンルの異なる要素がブツ切りで盛り込まれた構成であるために、

何を突出させたいのかが見えてこなかったからなんだと思います。

 

そして、公式サイトにも書いてある通り、「2人の深い愛を描くラブストーリーに、

予測不能な連続殺人事件が絡み合う壮大な≪ラブ・サスペンス≫」になるのだと

事前にチェック済みだった私からしたら、本題に入るまでがとにかく長過ぎて…。

ようやく本作のうたう"サスペンス"の気配が漂い始めたのは、放送開始から約38分後で、

それまでは事件に関する匂わせがほとんど話に絡んでこなかったので

徐々に退屈に感じてしまいました。

一応、"縦軸"となっているのであろう虎松(田中圭)の過去の挿入の仕方にしたって、

忍び寄る影の描写にしたって、あまりにも不自然じゃないですかね…?

 

こころが吸血鬼だとカミングアウトするくだりを初回で描いてきたのは意外でしたが、

ネット記事(モデルプレス)によると、どうやら考察も重視した作品になるみたいで、

事件の犯人はもちろん、虎松の秘密が何かで盛り上がりを見せていくんでしょう。

(そう言えば、正体のくだりで脚本家の過去作品の「恋はDeepに」を思い出すなど…w

あちらは確か人魚姫でしたっけ。)

特設サイトも作成されていて、SNSでは「犯人考察クイズ」を呼びかけています。

まぁ…良くも悪くも、バズりそうな要素を掻い摘んでは"良いとこ取り"したって感じですね。

 

冗長気味に感じた初回は、恐らく初期設定の説明も関係していたんでしょうが、

ここまで見所を盛り込むとなると、今後も方向性が迷子になる可能性は高そう…。

という事で、本作の感想は初回まで…と言いたい所なんですが、

この後の22時のドラマの方が、同じく微妙でも視聴継続すら危うい仕上がりだったので、

2話でちょっとでも軌道修正したのが見えたらこちらの感想を続けるかもしれません。

でも、うーん…やっぱり書かないかも?どうしようかなぁ…。

 

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合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜 1話 感想|平成中期のドラマかな??

 

 

原作の実写化を担当される事が多い根本ノンジさんは、

軽やかなタッチが特徴的な脚本家だと認識しております。

ただ、原作との相性次第で、その軽さが良い方向に転ぶ時もあれば

悪い方向に転ぶ時もあって、手掛けられた作品によってかなり波があるんですよねぇ。

 

で、本作の初回はどうだったかと聞かれると…

正直、完全に後者の方に転んでしまったように思いました。

 

まず、涼子(天海祐希)と貴山(松下洸平)から

行動の意図や目的がイマイチ見えてこないのです。

もう少し補足すると…2人が基本的にしている"行動"は、

特段話の流れとは関係のないような突飛なものばかりなんですね。

要するに、無駄が多い(汗)

アクセントとしてたまに挟むくらいならテンポの良さに繋がるかもしれませんが、

中盤以降は頻繁に盛り込まれているのもあって、

かえってどんな案件なのかもボヤけさせてしまっています。

 

探偵による"勧善懲悪"の作風にしたいのであれば、刑事や弁護士と同じように、

依頼者やその家族が今の状態になるに至った手がかりを掴んでいく様子と

心情変化を重点的に描く事が大事になってくるでしょうに…。

インパクトを重視し過ぎたためか、息子がなぜあのカレーを食べてみようと思ったのか

分からないまま終わった上に(同じカレーとは限らないでしょ?っていう…)、

肝心の引きこもりになった理由も後出しであっさり済まされて、

スカッとした!とはとても言えない仕上がりになってしまったのが残念でした。

 

そして、致命的なのは、涼子と貴山にこれと言った特徴が感じられない事。

公式サイトによると…涼子は元々は敏腕な弁護士だったそうなんですが、

初回を見た限りだと「変装好き」「相棒に無茶振りさせがち」「暴走しがち」といった

変わり者でマイペースな印象が先行してしまっていて、

元弁護士を思わせる部分が見えてこないんですね。

で、一応"過去"がある事も分かったんですけど、

それもメインエピソードとは切り離されて描かれているので、

うーん…どちらも設定に必要性が見出せないと言いますか。

貴山にしても、IQ140なのも頷ける説得力のある描写がほとんどなくて。

個人的には、どこかポンコツで、

主人公に振り回されやすい心優しい後輩くんにしか見えませんでした。

 

今回は初回で、天海祐希さんと松下洸平さんの台詞回しの上手さのお陰で

ギリギリ「気軽に笑えるコメディ」として成立出来ていたかもしれませんが、

インパクトやキャストの演技に頼り過ぎない"個性"を早々に確立して行かなければ、

涼子と貴山へが魅力的に感じられないままになってしまいそうな気がします。

 

内容自体にしても、まぁ〜何と言うか…

わぁ〜お♡な効果音とか、麻袋を被せて攫っていくのとか、頬に風をブルブル当てる演出とか、

童話で出てきそうなボロ小屋に監禁とか、ショベルカーで救出とか…

平成中期のサスペンス&コメディドラマの詰め込みセット!みたいな感じで(苦笑)

一昔前の雰囲気が漂っていたのも、あまり引き込まれない原因の1つだったかと思います。

 

今日をもって、月9「教場0」と本作のどちらの感想を書こうか決めるつもりでしたけど、

これは…本来の意味で(?)頭を悩ませますねぇ。

しかし、来週で決めたいです。

片方の感想が上がらなかったら、そちらを視聴のみに切り替えたという事で…。

 

 

4/25追記:

 

2話も視聴。

前回よりも無駄な描写が減り、"調査している"ようには見えましたが、

まぁ…良く言えば「安定」だし、逆に言えば「マンネリ」だな…と。

天海祐希さんと松下洸平さんのやり取りが普通に面白いので

気軽に見る分には悪くないんですけど、

特にガッツリ感想を書くほどではないのかな?という気がします。

 

悪者たちの描き方にしても、頭が悪く描かれ過ぎていて

涼子の頭脳明晰な探偵っぷりがイマイチ伝わらないんですよね。

だから、全体的に軽〜い雰囲気に見えてしまうと言いますか。

「キントリ」と被ってしまうのかもしれませんが…

個人的には、主人公に合わせて相手側もクレバーにして、

演技合戦・頭脳対決で盛り上げて欲しかったです。

 

っていうか、白石聖さん自体は好きなんですけど、

あのお嬢様育ちの久美が加入するとなると

よりドタバタした内容になりそうな嫌な予感がするのは私だけですかね…?(汗)

 

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風間公親−教場0− 2話 感想|もうちょっと事件パートがまともになってくれれば…

 

 

前回の感想で「粗が多い事件の結末や殺害動機に関しては(中略)

刑事ドラマではないから、今後も大きな捻りはなくて良い」と書きましたが、

やっぱり少し訂正させて下さい。

何となく、私の中で風間(木村拓哉)の存在が薄く感じる原因が分かったような気がします。

う〜ん、何と言うか…事件パートがあまりにもトリッキーに描かれているのが、

本作の世界観や持ち味を壊しているんじゃないかと思えてならないんですね。

 

今回の内容にしたって、まぁ前回よりツッコミどころは減ってはいたものの、

引き続き工場勤務の設定にすれば

話が上手く収まりやすいと思っているのか(原作アリなのは把握済)、

溶接の技術を活かして、学校の銅像の一部を切り離して後で戻す形で

犯行時間のアリバイを作ったというのには無理がありまして(汗)

夜の学校の銅像の前で作業をすれば、切り離したり溶接したりする際の音も

周囲に聞こえやすいだろうし、飛び散る光も当然目立つ訳で、

それだけ目撃情報が出るリスクが高くなるのでは…?という疑問が残ってしまいました。

 

同じ事を再び書きますが、本作がメインとしている所は「風間の指導官時代」と

指導官である風間が新人刑事を鍛え上げる「風間道場」なので、

もっと事件パートは"普通"で良いと思うんですよね。

逆に事件パートを変わった内容にすればするほど、

風間や瓜原(赤楚衛二)の描写よりもそっちの方が印象に残りやすくなって、

「1話完結型の刑事ドラマ」が色濃く出てしまうと言いますか。

風間も、まともに捜査してなさそうな割には

最初から全てお見通しであるかのような素振りを見せているだけで、

なぜ・いつどこで気づいたのかの根拠が曖昧だから、魅力的に映らないのがなぁ…と。

個人的には、事件パートよりもそっちに尺を割いて欲しいですかね。

 

どうやら、新人刑事1人につき2話の構成で行くようで、

瓜原(赤楚衛二)とバトンタッチして

次回からは隼田(新垣結衣)がそのポジションにつくみたいですが、

果たして、このペースでいずれ、風間の原点が明らかになる時が来るのでしょうか。

 

元々期待している作品ですし、

ラストでは彼の目を刺した犯人と思われる人物が登場してきたので

見届けたい気持ちはあるんですけどね…

さて、本作と月10でどっちが面白くなるかな…??

 

 

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TOKYO MER 新作SPドラマ「隅田川ミッション」感想|1年半後、ヨコハMERが出来るらしい。

 

 

もはや最近は、連続ドラマを映画化しない方が珍しくなってきてますねぇ。

そして、集客目的で、連続ドラマと映画を繋ぐ物語=SPドラマが

制作されるのも恒例行事になりつつあります。

正直言うと、またか…とは思いました(笑)

 

でも、そう言えば本作に出てくる政治家って、なぜか内閣の支持率を上げて

自分が長くその地位にいようとは考えない人たちばっかりだったなぁ…wとか、

青戸(伊藤淳史)と重ねて、比奈(中条あやみ)も昔はオドオドしてたっけかなぁ…

(っていうかまだ研修医だったんだっけ…)とか。

当時の頃をいろいろ振り返りながら、何だかんだで楽しく見られましたね。

 

で、もう1つ改めて思ったのは、本作はやっぱり盛り上げ上手なのだという事。

ツッコミどころもいろいろあるし、ザ・王道で少年漫画ちっくな作風なんですけど、

視聴者の見たいものをちゃんと見せてくれる安心感があると言いますか。

例えば、「すっかり頼もしくなった比奈」を

段階を踏んで描く所なんかは特に良かったですね。

細かく説明すると…その第一段階では、オペ中に他に執刀出来る人がいないと気づいて、

プレッシャーに押し潰されそうになった時に喜多見(鈴木亮平)に助けてもらった自分が、

今度は青戸の手を掴んで助けるという同じ手法を取ってきて。

第二段階では、命の危険な屋形船での治療に無茶して乗り込んでくる彼女の様子を描く。

そして、第三段階では…比奈がセカンドドクターになるのかどうかのサブエピソードを

序盤と終盤で扱って、仲間との関わりを通しての

彼女の考えがいかに変化したのかを強調するんです。

 

第一段階の時点で、「ヒーローは遅れてやってくる」と言わんばかりに

車の扉を開ける大胆な演出で魅せなかったからこそ、

第二段階での、煙で人の姿が見えにくい中で喜多見の元に駆けつけてくれたのが

なんと比奈だった…という感動がより増していたような気がしましたし。

また、セカンドドクターに彼女は向いていないのでは?と周囲に笑われるシーンも

見せ方が分かってるって感じで、

一緒に働いてきた仲間が1人1人、言葉を選びながら彼女をフォローしているのを見て、

連続ドラマからの視聴者としては、チームの絆の深さを再認識させられました。

 

展開自体も当時から変わらず、山場のシーンだけカメラワークの切り替えを増やし、

早口の台詞を多く飛び交わせるなどして医療現場の緊迫感を演出。

それまでの内容も危機的な状況を畳み掛けて見せて行っているので、

終始ハラハラしっぱなしであっという間です。

あくまでもSPドラマなので、2時間にも出来た所を、

ドラマの初回拡大放送と同時間の1時間19分に設定したのも潔かったですね。

2時間ドラマだと、詰め込み過ぎで見ていて疲れてしまう場合もあるし、

冗長気味になってしまう可能性もあるので…本当、英断でした。

 

まぁ、最後の数分は映画の予告映像が流れていて、それがあまりにも長くて、

「このSPドラマは映画の宣伝のために作りました!」って

開き直られた感覚も覚えなくはなかったんですが(苦笑)

(いや、間違ってないんだけど、そこまで商業臭くしなくても…なんてw)

でも…普通に、日曜劇場ならではのエンタメを楽しめたので良いです。

劇場版は、地上波の放送を待ちますけども…w ←映画館が遠くて気軽に行けないんですよ〜…

 

↓ドラマ「TOKYO MER」の今までの感想はこちら↓

 

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あなたがしてくれなくても 1話 感想|恐らく、夫婦にとっては避けて通れない話

 

 

不倫モノやドロドロした作風には食指が動かなくなってきているため、

「昼顔」スタッフが再集結!という売り文句を聞いて、

(扱うテーマは違うとは言え)あまり惹かれない作品になってしまうのではないか…と

内心不安に思っていた本作。

ところが、いざ視聴してみると、体感的にはあっという間で。

何と言うか…話が進んでいくごとに、良い意味でウズウズやモヤモヤといった

感情が蓄積されていって、この4人が抱えているものは何なのかを知りたい気持ちにさせる、

そんな吸引力を感じさせる初回でした。

 

個人的に凄く良かった所は、心情変化の描き方。

最近いろんなドラマを見ていると、感情の起伏が激しい登場人物も決して少なくなくて、

「えっなんでそんな急に!?」とついて行けなくなって

物語にのめり込めなくなる事も度々あった分、

本作はパートナーと一緒にいての"気まずさ"だったり、"むず痒さ"だったり、

そういった繊細な空気感がナチュラルに表現されている気がしました。

また、台詞の間の取り方や対話のテンポも絶妙なんですよねぇ。

陽一(永山瑛太)との関わりを通して描かれるみち(奈緒)の心の声が

随所に散りばめられているから、

彼女の想いを無視したド直球な言葉を投げかける陽一のシーンや

もう何もかも放棄したくなった終盤のみちのシーンがグサッと刺さると言いますか…。

お互い幸せだった日常から一転、本題に踏み込めば踏み込むほど崩壊してしまう

2人の関係性をじっくり描いていたと思います。

 

そして、2人の関係性とキーケース、みちの心境と桜…で、

登場人物に小道具を絡ませているのも良いなぁと。

前者で言えば、趣味が合わなくても色褪せるまで使っていたのは

それだけ夫を愛していたという証拠にもなるし、

ボロボロになってとうとう使い物にならなくなったキーケースは

2人の間に亀裂が入る状態とシンクロ…

で、陽一は同じ物を手に入れ、みちはネットで女性受けしやすい

鮮やかでツルッとした物を頼もうとしている所なんかは、

まさに"すれ違い"を表しているんですよね。

 

一方…後者で言えば、

昼の時間帯の桜では、ただ目の前にいる大好きな人の事を考えて充実してそうなみち、

夜の時間帯の桜では、心の奥底にズ〜ンとした暗さや重さを抱えたみちの様子を描いて、

意図的に区別している気もして。

あと…これは本当に独りよがりな捉え方かもしれませんし、

上手く伝わるかどうか分かりませんが(汗)

桜の木が描かれたパズルで唯一欠けているピースは

「逃げるのが上手い」陽一であるかのように見せてから、

ラストシーンでみちが目にしたものが、新名(岩田剛典)にハグされている時の

たった1枚の花びらだった事から、

新名は今後、1ピース欠けたパズルのようにぽっかりと心の空いたみちの孤独を

"理解者"として違う形で補ってくれる存在になるのでは…?ともとれそうな

暗喩表現が施されていたのも、個人的には印象に残りました。

まぁここは、演出の効果が大きいですね。

 

話している相手をじーっと見る奈緒さんに対して、

時々相手の目を見ているようで、完全に見切れていないような

曖昧な視線を送りながら話す瑛太さんの表情の対比もさる事ながら。

カミングアウトした時だけは引きの映像で、しかも表情は全く映さない形で、

彼の話している事は事実なのか…?やっぱり嘘なのか…?と視聴者に考えさせる

余韻の生み出し方も秀逸でした。(私は事実かな?とは思いますが。)

 

ああ…書き残したい事が多過ぎて、

つい「これ言いたい!あれ言いたい!」なまとまりのない感想になってしまいました(苦笑)

初回を見た感じだと、同じ木曜劇場の「純愛ディソナンス」「silent」に続いて、

本作もまた、演出や演技をもう一度味わって新たな発見をしたい…と

思わせてくれる作品になりそうです。

 

そして、結婚にはまだまだ程遠い私からしたら、身近とは言えないテーマではあるんですけど、

だからこそ、新鮮で学びの多い作品にもなりそうだと。

私としては…多様性を描く上でよく取り上げられている「子供を産む・産まない問題」以上に、

避けては通れない話なんじゃないかと思いました。

産むのであれば、必須になるだろうし。

産まずに夫婦2人で暮らし続ける場合でも、

愛情表現で何が重要かはお互いで価値観が違ってくるかもしれないし。

「何でこの時間帯に放送したんだ」「不快だ」という声もある中での本作の放送…

"不倫モノ"で終わらない、最後まで軸のブレない仕上がりになる事を期待しております。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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ケイジとケンジ、時々ハンジ。 1話 感想|「あいつ」になった東出さん。

 

 

前作は見ていたんですが…ほとんど記憶なし。

ただ、少なからず、前作の初回はもっと古典的な笑いを

散りばめていたような記憶は残っております。

そう考えると、コメディの描写も各々のキャラ付けも、愉快なやり取りも、

これって本当に福田靖さんの脚本なの?と思うくらい控えめで、

面白いかどうかは別として、変なストレスを感じる事なく

気軽に見やすい仕上がりになっていたのは良かったです。

 

…特に目黒(磯村勇斗)のアメリカナイズドなギャグは、

匙加減次第でクスッと笑えるものになるか、うっとうしく感じるものになるかで

大きく印象が変わってきますからね…(笑)

過剰気味だったのが前回作…おっと、あまり比較しちゃいかんですな。

 

落ち着いた作風になったからか、事件の内容や結末も頭には入って来やすかったです。

真相自体は…まぁ真新しさはなかったけれども、それは前作でも同じだったので、

あくまでもキャストが豪華で個性豊かな登場人物を楽しむべし。

元相棒については、途中までは完全にいない者にされたかのように進んでいたのもあって、

(確かに同情しにくい事はしていても)熱血タイプの豪太(桐谷健太)とのバランスの良さを

感じていた私としてはちょっと気の毒に思って見ていたんですが、

そこの設定もしっかり忘れず、「あいつ」役でたま〜に出てくる所もツボでしたw

 

あとは、3つの職業の"連携"の描写が肝になってくるのかなぁ…と。

今の所は、タイトルの「時々ハンジ」に合わせて

諸星(吉瀬美智子)を基本電話のみでのご出演にしているのかは分かりませんが、

いくら豪太の出番を増やしたとしても、刑事・検事・判事の場面転換をやり過ぎていて

まだまだ散漫している感は否めず。

とは言っても、初回は初期設定の説明に終始しがちですし、

本作の場合は登場人物も多くて、整理整頓するのが大変なのも理解出来るので、

各々が本格的に交わるようになってきたら、また見方も変わってくるのかもしれませんね。

 

そんな訳で、期待度を低めに設定していた分、思っていたよりは悪くなかったです。

前作を楽しんで見ていた視聴者の中には、物足りない方もいらっしゃるでしょうけど…

個人的には、今回の内容に若干のコミカル要素を加えたスタイルでいけば

最後まで見続けられそうです。

しかし、諸事情で今期から平日は感想執筆1本のみと決めていて、

次のドラマが割と引き込まれる作りだったので、本作の感想は初回のみといたします(謝)

 

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それってパクリじゃないですか? 1話 感想|会社全体の成長物語でもあるのかもね。

 

 

悪くないけど、もっと弾けられそうだなぁ…とも思えた初回。

知的財産の専門用語や、それを解説する際の台詞も説明臭くなく、

一言ですらっと頭に入って来やすい工夫は施されているし。

情報漏洩の真相も、最初は「ええ〜、社長なのに??」とは思ったものの、

その後でのパネルやCMなどから、基本的に目立ちたがり屋だから

何か嬉しい事があると自慢もしたがるんだろう…という

増田社長(赤井英和)の性格が察せられて

まずまず納得出来るオチにはなっていたので、決して微妙とは言わないんですけど。

でも、惜しい描写が所々にあるような?そんな印象が残る内容でした。

 

個人的に一番気になったのは、社内での知的財産の認知度に関する描き方です。

まぁ、気にし過ぎだとツッコまれそうですが…

亜季(芳根京子)のような若手社員が…なのはまだ分かるとしても、

ペットボトルの開発もするという特許が最も必須となってくる業種で、

しかも"世に出す"販促活動をしている営業・松尾(高橋努)が

知的財産が何なのかを知らないって事はあるんだろうか?という所に

少し違和感を覚えてしまったんですよね。

初回の時点では、ドラマでたまにやりがちな

「専門用語に疎い視聴者に詳しく説明するために、周りの人物をあえて視聴者と同位置に描く」

手法を序盤だけで済ませていたので、そこはマシだったんですが。

もし今後、北脇(重岡大毅)のエリートっぷりを引き立てようとして

"知らない社員たち"を度々強調して描く事があれば、

かえってリアリティに欠けて、伝えたいものも伝わりにくくなってしまうんじゃないか…と

不安にはなりました。

 

そして、情報漏洩の原因を特定するまでの描写過程もそう。

冒頭にも書いた通り、犯人が社長であるのには納得しているんですが、

その証拠を探し出したタイミングにはあまり納得出来ていないんですよねぇ。

具体的に書くとするなら…

社長の講演会、社内の誰も聞きに行っていなければ、特集記事も読んでいないの?という事。

(勉強も兼ねて行かされる新人はいるんじゃないかとは思いつつ…)

あの講演会が外部の人間のみに向けてのものであれば話は別ですが、

特集記事は社内での情報共有・今後の企業方針の認識のために

多くの社員が目を通してそうな気がして、それを決定打とされた所には

うーん…?とは思いましたね。

 

ここまで微妙な点を長々と書いてしまいましたが、本当、悪くはないんですよね。

テーマに絡めて、ボトルのきゅるんきゅるんな構造=亜季が最もこだわった所 を

真っ直ぐ見てくれていたのが、作り手自身が認められているようで

小さなカタルシスに繋がる展開は良かったんですけど、

肝心の、そこまでに至るストーリーに入り込みづらい…という感じなんでしょうか。

 

他にも、亜季の内気な性格に合わせているのか、知的財産を題材としている割には

演出や雰囲気が全体的にまったりしていて(水10にしては)パンチが足りないかなぁ?とか、

警察の取り調べ受けてるの!?と思えるくらいには

社内の空気がギスギスしているなぁとか、いろいろ気になる事には気になるんですが。

でも、次回以降もどうやら「月屋野ドリンクvsライバル会社」の構図を一貫して描くようで、

もしかしたら、商品を守るために一丸となって奮闘していくにつれて、

少し自信のなさげな亜季も、ザ・合理主義で思いやりが欠けている北脇も、社員たちも、

自分の仕事と作り出してきた商品に誇りを持ち、強くなる…

そういった成長物語も、裏テーマとして同時に描いていくのかもしれませんね。

 

そんな感じで、残念ながら期待していたほどではなかった…とは思いつつ、

ほんの少しの可能性も感じさせた初回ではあったので、

しばらく様子見し続けてみるつもりです。

 

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シガテラ 1話 雑感|初回は特に惹かれず…(汗)

 

 

どこかでお見かけしたような…と思って、途中でwikipediaで調べてみたら、

醍醐虎汰朗さんが「舞いあがれ!」の吉田学生だと気づく。

漫画ならではの良さをそのままドラマに持ってきたかのような、

コロコロ変わっていく表情には惹きつけられました。

ただ、肝心の内容は、あんまり惹かれなかったかなぁ…と(汗)

 

原作をどこまで再現しているのか分からないんですけど、

個人的には、主人公がいかにも"ザ・童貞キャラ"に描かれていたのが

気になってしまいました。

その描写を強調し過ぎてしまっているためか、内容も終始軽〜い雰囲気で、

いじめられっ子の高校生という設定が薄まっているようにも思います。

下手したら、「外見や性格にコンプレックスを抱えた男性が

"高嶺の花"的な立ち位置の女性に恋をする格差恋愛ドラマ」を見ているんじゃないか?と

錯覚するくらいにはね。

 

私もいじめの描写はフィクションでも見ていて良い気はしないので、

もっと陰湿にして欲しいとは言わないんですが。

せめて、序盤での缶ジュースを開けさせるためだけに来させたシーンで、

栓を開けてみたら(事前に降っていたので)泡が顔をめがけて噴き出してきたとか、

友達にダンベルを持たせるとか、顔に傷跡作って帰ってくるとかして、

主人公の「いじめに遭ってきた日常」を中盤までで重点的に描いていたら、

「いじめなんてどうでも良い」と心の中で言ってしまいたくなるほどの運命の出会いや、

本作のコンセプトでもある「そこで手にした"幸せな日常"が徐々に

"非日常"に侵食されていく…」といった部分が際立ったんじゃないかなぁという気がします。

 

まぁ、率直に言ってしまえば、思っていたのと違った…って感じでしょうか。

原作者の過去作品で、2017年にドラマ化された「わにとかげぎす」も

確か童貞の描写はあったものの、同時に謎めいた雰囲気も漂っていましたし、

回を重ねるごとにじわじわ来る面白さがありましたが…

こちらに関しては、次回予告を見る限りだと、

初回で感じた事が今後もそこまで変わらないのでは?と思えてなりませんね。

 

感想は初回のみにする予定ですが、特に金曜日はドラマが渋滞しておりますので、

3話までで展開に興味が持てなかったらリタイアしてしまいそうです…(汗)

 

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ソロ活女子のススメ3 1話 雑感|思い返せる記念日があるってなんと幸せな事か…

 

 

店員さんが優しいなぁ。

1人のお客様も結構来ますよ…とか、記念日にこちらを選んでもらえた事の感謝とか、

1人の分、食事もじっくり味わって五感で楽しんでいるように見えるとか、

どんな人数で来ようが関係なく、"大切なお客様"として

相手をおもてなししてくれているかのような

店員さんの思いやりにほっこりさせられた初回でした。

 

確か、前作の初回も、機長の接客に同じ気持ちで見終えた記憶があります。

五月女(江口のりこ)の職場の社員たちも、

今ではもう、相手の価値観や好きな事をしっかり尊重した上で気さくに接してくれていて。

初期の頃を思うと何だか感慨深いです。

本作を見ていると、当初よりも「ソロ活」が浸透しつつある事を実感出来るのはもちろん、

ああ、こうやって徐々に多様性が認められる社会になっていくんだろうなぁ…って、

不思議と晴れやかな気分になれるんですよね。

 

少し話がズレますが、現実世界でも実際に、野球の決勝戦が放送される日だから、

今日は仕事しなくても、有給も消化しなくても良いよ!なんて

大盤振る舞いをした企業がありましたからねぇ。

まぁ、その企業の対応はイレギュラーではあるんですけど、

でも、"好き"を共有しやすい環境が整っている企業が出てきたって事実が、

令和=新時代だなぁ…と思わされた訳です。

 

誕生日が出勤日の時は、有給を消化するのが勿体ないと感じて

いつも通り働いてしまいがちな私としては、

誕生日にいろんなソロ活をしていたら、それが後に

思い返せる幸せに変わった…という五月女さんのエピソードも印象に残りました。

 

自分の心を満たすためのソロ活にはいろんな可能性が秘められているのだ…と、

そんな新たな発見をくれる作品だと思います。

感想は初回のみとなりますが、今後も引き続き見ていきます!

 

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風間公親−教場0− 1話 感想|ミステリアスな雰囲気は健在だったけど…

 

 

2020年・2021年に放送されていたSPドラマ「教場」「教場Ⅱ」は当時視聴済み。

(ついでに言えば、「教場Ⅱ」は先日の再放送でおさらい済み。)

連続ドラマの形で続編が決まった本作では、

「風間がなぜここまで冷酷無比な人格となったのか、その謎が明らかになる」が

どのように描かれていくのかが気になっていたのですが…

初回を見てみた感じだと、まだ模索中なのかも?という印象を一番に受けました。

 

というのも、本来メインで描かれるはずであろう

「指導官時代の風間公親を描く物語」と同じくらい(いや、それ以上かも?)のボリュームで

「後輩刑事が自力で犯人と証拠を突き止める成長物語」が描かれていて、

結局どの方向性で行くのか、主軸が定まっていないように感じたんですよね。

内容がぼやっとしているのを、お馴染みのピリリと冷たい劇伴と暗めの映像で

それとなく誤魔化している…とも言えます。

う〜ん…個人的には、粗が多い事件の結末や殺害動機に関しては、

本作はあくまでも、従来の「刑事の捜査を通して、視聴者も一緒に推理をする」

タイプの刑事ドラマではないからと割り切って見ているし、

そこは今後も大きな捻りはなくて良いと考えている分、

風間(木村拓哉)の描写があまりにも淡々とし過ぎている方が引っかかってしまいました。

 

いや、別に、もっと彼を前面に出せ!って言いたい訳じゃないんです。

「教場」「教場Ⅱ」でも本作と同様、主人公らしい大きな活躍はなく、

基本的に"学生を見る"職務に徹するキャラクターではありました。

じゃあ何が違うのかと言えば…風間が部下に対して発した言葉の真意を

深掘り出来たかどうかだと思うんですね。

 

例えば、その2作品では、様々な訳あり事情を抱える学生たちへの介入もあってか、

厳しさがありつつも学生たちへの信頼も込められた言動をしている事が分かるように

風間の人物像が描かれていましたし、

「教官として上に立つ者は、導き方も洞察力もいかに優秀か」にも

説得力のある物語になっていました。

しかし、本作の場合だと…「自分で考えろ」とは言うものの、

風間があの言葉を発した理由についての言及はもちろん、

瓜原(赤楚衛二)がその言葉を受けて、どうやって証拠を突き止められたのか?

なぜその考えに至ったのか?といった捜査過程も

ほとんど端折られてしまっているのが原因なのかもしれません。

 

瓜原が風間の言葉を咀嚼して、1人で冷静になって考える様子や

2人で話し合うシーンをきっちり描く事で初めて

"まだ青臭い刑事"と"優秀な指導官"という対比構図が出来て、

彼がいかに秀でた人物かが際立ちそうなんですけどね…。

そこが不足しているために、正直、序盤でも書いた通り、初回はどちらかと言うと

新人刑事によるなんちゃって成長物語に見えてしまった感は否めませんでした。

 

風間の性格も教官時代の頃と特に変わっていなくて、

そこも「エピソード0」の割には…という、

期待していたものとは違った印象を受けましたね。

また、初回の時点だと、「教場」「教場Ⅱ」でやっていた複数のエピソードを

1人に絞る形で置き換えたようにも見えたんですけど、

今後どんな構成になっていくんでしょう。

公式サイトによると「刑事時代の風間が後輩刑事たちと担当する事件を経て、

点と点が結びつき、“風間教場”の先へとつながる線となっていきます。」

とは記載されているので、回を重ねるごとに変化が見えてくると良いのですが…。

 

来週から月10枠で、本作と同じくらい期待している作品が始まりますので、

その初回でガッツリ掴まれたら、ひょっとしたら、そっちの感想を優先するかも…です。

あと1,2話くらい様子見してみようと思います。

 

↓次回の感想はこちら↓

 

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