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パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜 2話 感想|愛はないが精神転送には成功??

 

 

前回に引き続いて「なさそうでありそう」と思わせる題材選びが

中々良い所を突いてきている作品です。

 

本作がもし数年前に放送されていたら、設定のどこもかしこも嘘臭く感じられて

一種の"ファンタジー"として流されてしまうものなのかもしれませんが、

「脳内チップ」と検索すれば、それに関する記事が何件もヒットする今なら、

(前回の感想と被りますが)近い将来起こりうるのかも…という恐怖心さえ覚えます。

内容自体もそれを反映していて、先端科学のワクワクする部分だけを取り上げるのではなく、

実現させる際に起こるデメリットや危険性、実験が成功して導入されるようになってからの世界も

じっくりと描写して行っているから、ついつい惹かれてしまうんですよね。

 

今回は、チップを脳内に入れ込まれた人体実験にまつわる事件のお話でした。

今野浩喜さんがゲストの時点で只事では終わらなそうな予感はしましたが、

「そこに愛はあるんか!」とは安易にツッコめないバッドエンドで…

自身が実験台になるのを止めない時の今野さんの白目演技と頭の装置の組み合わせ、

夢に出てきそうなほどゾッとしました…(汗)

劇中にかかったオペラもまた良い仕事をしていて、映像とのミスマッチ具合が

鮎川(今野浩喜)の科学に取り憑かれた頭のイカれっぷりを際立たせていたし。

精神転送に成功したかどうかは、微かに微笑むカーン(安藤政信)の様子で視聴者に察しさせて

あえて濁した終わり方も、次回も見たくさせるニクい作りだったと思います。

 

そして、もう1つ印象的だったのは、そんな鮎川のクレイジーさを描写した事で、

先端科学に常に興味を持つ小比類巻(ディーン・フジオカ)が純粋な心の持ち主である事を

さり気なく浮かび上がらせた人物対比の仕方。

鮎川が亡くなった時に駆けつけるでもなく、

唯一彼だけが立ち尽くす様子を長々と映していたのが物語っているなぁと。

一見、性格も価値観も全く違うようでも、

小比類巻が不老不死に興味津々になっている様子を見る限りは、

"科学にのめり込む"点である意味似た者同士とも言えて…

カーンも今後再び登場する匂いを漂わせていましたし、

そこにつけこまれそうな危うさを感じています。

そうならないように、小比類巻の行き過ぎた好奇心を引き止める立場として

対照的に用意されたのが

最上(岸井ゆきの)と長谷部(ユースケ・サンタマリア)の2人って所でしょうか。

 

科学にポジティブな感情を抱いている小比類巻と、

科学の発達を冷静に、客観的に捉える若干ネガティブ寄りの最上と、

唯一科学への知識に乏しく、視聴者側に近い考えを持ちながらも

捜査官としての仕事はしっかりこなす長谷部。

早くも3人のキャラにも安定感が出ているのも見やすいです。

 

次回は歩くご遺体との事で、小比類巻の妻の蘇生にまつわる

縦軸絡みの話が続きますね。

このまま"1話完結型の事件パート"と"縦軸"で切り離さずに、

事件を追う事で蘇生の手がかりを掴んでいく…という構成になっていくのかもしれません。

 

 

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インビジブル 3話 感想|新人刑事がポンコツ過ぎる件

 

 

キリコ(柴咲コウ)の着ている服が好きで調べている視聴者の情報によると、

前回の網状の服は17万、そして今回の前半のオレンジの服は26万するんだそう。

…ってまぁ、冒頭からなんで本編とはあまり関係のない事を書いたと言うと、

もうね…登場人物の凄味が全然見えてこず、

高橋一生さんと柴咲コウさんというお2人の役者さんに

頼りきっている内容にしか見えないからなんですよね(汗)

極端に言えば、民宿での拘束生活を送っている割に多く持っている服を着る

柴咲コウさんのファッションを楽しむ所が唯一の見所になってしまっています。

 

確かに、一概に「微妙だった」と言える仕上がりになっている訳ではなく、

2人の"コンビ"の描写においては、前回よりも若干改善されている部分はありました。

具体的な例を挙げるとするならば、

ハッカーも含めた3人体制でテレビ通話をして情報共有したり、

刑事たちには聞こえないものの、志村(高橋一生)とキリコの間で明らかに何か会話がなされた、

それが作戦に乗る動機だったと分かるカットを挿入したりするなどして

曖昧にされていた"連携"が見えたのは、物語の前後の分かりづらさの解消にも繋がって

良かったとも思います。

 

ただそれでも、2人に…特に、犯罪コーディネーターであるキリコには未だに魅力を感じづらい。

そうさせる一番の理由としては、「犯罪コーディネーター」という職業である以上、

犯罪に関する豊富な知識を持っているはずのキリコが提示してくる情報が、

事件を解決するための情報にしては、基本的に単語や一言で済ませるだけで

あまりにもざっくり、かつ少な過ぎるからなんじゃないか…と。

そう…本当にインビジブルなのか?と疑うほどなんですよね。

 

今回のケースで言うなら、現場で検出されなかった

「甘い匂い」の正体がドラッグから来ている事、

それが一部のセレブの間でしか出回っていない事は

どちらも刑事・磯ヶ谷(有岡大貴)から入手してきたように描かれていましたが、

科捜研の力を借りても"検出されなかった"…つまりレア物なんだから、

情報を握っているごくわずかな人数の内の1人であるキリコから…に置き換えた方が

インビジブルが捜査に関わる必要性が増したんのではないかと思います。

何と言うか、柴咲さんの佇まいを頼りに

何となくミステリアスに見せて終わりにするのではなく、

もっと"全てを知り尽くしている"感を台詞や展開で表現して欲しいのです。

 

そして、登場人物に魅力を感じづらいに因んでもう1つ疑問なのは、

後半の薬物使用者の聞き込み調査のくだりで、キリコを利用しなくても

志村の単独行動だけで事件が解決しているように見えてしまっている件。

それは、拘束されているはずのキリコが

1人で自由に身動きが取れている(志村とは別行動をとっている)という

警察のポンコツさを露呈するシーンが盛り込まれたのも挙げられますが…

事件捜査の仕方が…うーん、片っ端から探しては犯人と犯人の住処を聞き出す

非効率な方法で描かれているのがひたすら謎です。

さらに、犯罪コーディネーターを上手く活かせていないなぁ…と思うのは、

聞き込み調査をし続ける彼の様子が淡々と描かれたCM明けには、

もう演出家の家まで特定出来てしまっている事。

これでは、必死な想いでキリコから情報を入手しなくても、

志村の行動力と警察の捜査だけで話が成立すると捉えても仕方ありませんよね。

 

でも「警察の捜査だけで話が成立する」と書いた通りに

彼を取り巻く刑事の面々も頼もしく映れば良いんですけどねぇ…

こちらはこちらで、刑事の迂闊さが物語を悪い意味で軽く見せているという(汗)

役者さんの容姿について言及するのはファンから怒られそうですし、

よろしくないとは分かってはいるんですが…

磯ヶ谷を演じる方が無名状態の新人ならまだしも、

アイドルとしては芸歴も長い上に、いくら童顔でも(たいk…的にも)

少し歳を重ねられているように見える方が演じられるとなると、

ツッコミを通り越してモヤモヤする気持ちの方が勝ってしまうんですよ。

特に言いたいのは…志村が演出家に後ろから殴られている時、

なんでその場から離れたの?ってね。

その間に応援要請の連絡をしていた描写があったならマシだったんですが、それもなし。

トイレに行ってたの?それとも周りを物色してたの??

コンビニに行って目を離した隙に気絶させられて演出家を逃している大ミスをしたのに、

また似たような事をやらかすんか…と思いながら見ておりました(苦笑)

 

最後に、感電させるのもよく分かりませんね。

鎖で拘束したんだったら、わざわざ感電させて心臓マッサージしなくとも

そのまま手錠をはめれば良いだけなのに。

初回の時限爆弾、2話の粉塵爆発に続いて

どうしてもラストはダイナミックでスリリングな演出にこだわりたいんでしょうねぇ…。

力を入れるのは登場人物の描写の方にして欲しいんですけど、

そう思うのは私だけでしょうか。

 

はぁ…期待していたのに…

ここまで見込み違いだったと感じさせられる金10もかなり珍しいです。

 

 

5/10追記:

リアルタイム(5/6)で4話を視聴。

SDカードで何か仕掛けたと分かるシーンを盛り込むなど、

「キリコが何を企んでいるか」の描写が回を重ねるごとに改善されている感じはするんですが…

その代わりに、縦軸に関するエピソードと同時進行した構成になった事で、

「今何してるんだっけ?」「あれ?もう追い込んだの?」と

物語の前後が理解しにくい頻度が増えてしまったような気がします。

"後出しじゃんけん"とも言える説明台詞で一気に全ての謎が明かす終盤の流れも、

情報が多過ぎて、私の頭ではどうも飲み込めません…(汗)

 

で、ここまで見てきて気づいたのは、

キリコにどんな意図があり、どんな計画を練っていたのかが種明かしされてからが

本作の見所なのだろうなぁと。

それはそれとして、志村だけは知らない状態で、視聴者に一部の答えを先見せするとか

途中で興味を惹く展開があれば良いんですけど、

基本的に彼らと同じ目線にたってただ"待つ"見方しか出来ない上に、

待った割には経緯が丁寧に描かれないまま

強引に終わらせる作りになっているのが致命傷なんですよね。

 

今回出てきたキリコの秘密もそんな感じで、最終章まで小出しにするんでしょう。

まぁ、納得のいく話が用意されているかどうかも怪しいですが…。

 

4話になっても印象がほぼ変わらないとなると、

今後の感想も似通った内容ばかり書いてしまいそうなので、

面白くなるまで感想執筆は放置する事にします。

 

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未来への10カウント 3話 感想|リング上でカウンセリング

 

 

桐沢(木村拓哉)を中心に描いてきたこれまでの話とは打って変わって、

今回からは生徒の悩みを1人ずつ取り上げる話に…といった所でしょうか。

でも、文字通り、毎回誰か1人にフォーカスを当てていく構成となると

「今後そうなっていくのね」などと先の展開が読めてしまいがちになるので、

パターン化しないように、桐沢の変化もさり気なく盛り込んだ。

それが結果的に、一工夫された内容に仕上がっていた気がします。

 

前回で心配だった教師パートも、今回ではあかり(山田杏奈)のいつもと違った様子に

桐沢が違和感を持ち始める"導入部分"として、スムーズに消化出来ています。

そして、「挫折から再び希望を見出す主人公」「落ちこぼれのボクシング部の立て直し」

「東大かボクシングを続けるか」そしてこの「非常勤講師としても活躍する主人公」と、

回を重ねるごとに描くべき要素が増えていくと、

ほとんどの作品が陥ってしまうのが「"情報過多"による軸のブレ」なのですが、

本作の場合は不思議と整理整頓されていて見やすいんですよねぇ。

それは、何を魅せて何をアクセント代わりにするか…の引き算が緻密にされた脚本のお陰も

あると思うんですが、役者さん方の丁寧な演技にもあると思っていて。

台本で書かれた台詞だけでは伝わりづらい、今時の学生ならではの繊細さや感情の機微を

演技を通して表現されているから、むしろ説得力を感じたのかもしれません。

 

あとは「そう来たか!」と思えたのは、リング上で不幸自慢対決をするシーン。

フィクションの世界でしか成立し得ない、なんじゃこりゃ…なシーンではあるんですが(笑)

ここ最近はドラマでもある程度の"制限"は多く、コンプライアンスで溢れた世の中で

あえて思いっきり殴らせる…というのもかえって斬新さがあって面白かったですし、

主人公の過去を変に引っ張り続けて、物語の中盤辺りで本題の話の流れを止めてまでして

描く手法をとらなかったのは、個人的には潔くて好感が持てました。

賛否分かれるかもしれませんが、良い意味であっさりと告白させた事で

挫折話をお涙頂戴に見せなかったのも…

むしろ、笑えて励まされる作りになっていたのも、このご時世らしくて良かったと思います。

 

あかりがボクシングの面白さに気づき始めてからの、

彼女の好奇心や熱心さに拍車をかけるような主題歌のタイミングも秀逸でした。

今の所は、本作に信頼を寄せながら見る事が出来ています。

ただ、強いて言うなら、今回は終始「非常勤講師が生徒のプライベートな悩みに介入する」のが

タブーである事が物語の核として描かれてきたので、

あのままでは懲りなそうな今宮(袴田吉彦)が学校の校長にバラして問題沙汰にする…という

展開でも盛り込まないと、それを"あえて"破ったという意味が薄れると思うんですが。

まぁ…あえてそうしなかった事で、今後大きなフラグになるのかもしれませんね。

 

そして、またちょっとした不安も生まれて…

最後の折原(満島ひかり)の桐沢への接近の仕方と言い、次回予告の内容と言い、

徐々に恋愛も絡んできそうな予感はするんですよね。

恋愛要素が吉と出るのか凶と出るのか…

あんまりガッツリ絡んでくると本作の良さを壊しかねない気がするので、

教師パートのように、柔らかに描写してくれる事を期待します。

 

 

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ナンバMG5 2話 感想|施されたら施し返す…恩返し!で築く友情

 

 

あの華奢な体つきでも騙されるもんなのか…?(笑)

一度身柄確保した最上(米本学仁)をなんでそのまま逮捕しなかったんだろう…

っていうのは置いといて。

締まりが悪く、ひたすらゆるかった前回とは一転、

今回は本作が目指そうとしている方向性が見えてきた感じですね。

 

普通の生活がしたくても、期待を寄せてくれている親に申し訳なさを感じているから

あえて嘘をつき続けるという、

義理堅い性格が故の葛藤と常に戦い続けている剛(間宮祥太朗)と。

不思議可愛い第一印象とは打って変わって、意外とお金のためならがめつい深雪(森川葵)。

そして、いつも一匹狼のクールな佇まいではあるものの、

相手を放っておけない面倒見の良い一面も持つ伍代(神尾楓珠)と…

それぞれが自分自身にしかない"表と裏"の顔を使い分け、時に本来の姿を覗かせる形で

人間関係が構築されていくさまを、笑いや切なさを交えながら描いただけでなく。

その描写の積み重ねが"青春"へと変わり、

ヤンキーならではの「恩は恩で返す」常に対等な関係でありたい精神と、

高校生ならではの真っ直ぐさや

「出来事や気持ちは誰かと共有したい」等身大の想いが反映された、

最終的に熱い友情物語へとギアを飛ばして行った話になっていたので、意外と楽しめました。

今回のような登場人物の二面性を随所に取り入れた出来であれば、

ちゃんと軸のある"ドラマ"として見続けられそうな気がします。

 

ただ、もうちょっと!な部分もあって…

本来「普通の高校生を演じる自分」と「正体はヤンキーの自分」の

二重生活がテーマの作品であるはずが、

実際に展開されているのは後者ばかりで、前者の要素が極端に少ないのは否めないんですよねぇ。

だから、キャラは良くても、内容自体はギャップが成立していないと言うのか。

"普通"の学生生活を過ごす剛を描いてこそ、

彼の本音「バレるまで、バレるまでで良いんだ。普通に勉強したり、部活したりよ」や、

未練を残しながら放った「もう俺の学生生活は終わりだ…」といった台詞が

活きてくるとも思っています。

 

まぁ、勘違いで済んでからの次回は、恋愛が絡む話になるみたいなので、

そこで"普通"も存分に描いてくれる事に期待…って所でしょうか。

ヤンキーの服しか持っていないのを理由に、伍代と一緒にショッピングをする…

なんて日常シーンもクスッとさせられたのでね。

もっと180度違った生活に馴染もうとする剛の様子を見てみたいのです。

 

 

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正直不動産 4話 感想|事故物件でも誰かにとっては自己物件

 

 

「人が死んでます!」から保育園の早口説明まで、

台詞の1つ1つがいつにも増してキレッキレ(笑)直球過ぎてあ〜面白い。

おまけに、今ではもう懐かしいビデオテープの趣を感じさせる怪談話を取り入れて、

「素敵な事故物件」なんていうパワーワードも飛び出すもんだから、

今回は味変回で、事故物件にどうしても住みたがる節子(風吹ジュン)の実態を描く

スピリチュアルな雰囲気漂う話になるのかと思いきや…

まさか、高齢者にも優しく寄り添うハートフルな内容に仕上がるとは!

いやはや…どんな結末になるのか読めない点で最後まで飽きさせない、

あっという間の45分間でした。

 

そして、物語の意外性だけでなく、もう1つ"逆転劇"を上手く使った展開だと思えたのは、

気味悪がられて避けられてしまうネガティブなイメージのある事故物件を

"自己"(自分に合った、自分のために用意された)物件と置き換えて、

1人の価値観を尊重するように見せてきた所。

「ピンチをチャンスに」とよく言うけれども、要は物は捉えようなんですよね。

噂が一人歩きしてしまっただけで、実際はただの故障だったりする。

本当の事故物件になるからと高齢者の居住を不安がっているんだったら、

高齢者でも安心して住めるマンションへにすれば良い。

 

本作が取り扱う不動産エピソードだけにとどまらず、1つの考えばかりにこだわって

視野が狭くなりがちになってしまうのは誰でもあるある…。

そんなちょっとだけ考えさせられる要素もあった分、

高齢者向けマンションへの方向転換を提案し、

「機器を取り扱う会社を紹介する」と言い切り、契約成立後のサポートまで約束した

永瀬(山下智久)の柔軟な姿はとても頼もしく映りました。

"正直"という単純な言葉では括れない、彼なりの良さが滲み出ていましたし、

また、嘘を使いこなして楽に契約を取っていたらしい

"ライアー永瀬時代"の頃を仄めかす台詞を度々盛り込んでから、

さらに"正直者・永瀬"が関わったお客様の回想を走馬灯のように挿入する形で

過去と現在の対比を思わせる描写があったのも効果的で、

頭をフル回転させて全力で契約交渉した事で初めてやり甲斐を覚える

彼の心情変化にも説得力が感じられたのは良かったです。

 

あとは…裏と表の二面性はありつつも、

応援したくなるように描かれているんですよね、永瀬のキャラって。

例えば、私が何とかしてみせます!とは言ったものの実はノープラン…といったくだりがあって、

本当にノープランならいつもみたいに風が吹いて

「本当は何も考えてないけどね!」なんて本音を漏らしちゃいそうなもんですけど。

そうならないって事は、お客様のために良い物件を探したい

想いの方が強いんだろうなぁと読み取れる。

そんな誠実な所が言動の根っこから伝わってくる所もまた、好感が持てるんです。

 

永瀬が"正直"を使いこなしていく過程も丁寧に描かれているし、

少しぶっきらぼうな彼に対して、違う意味で"正直"な

喜怒哀楽が顔に出やすい月下(福原遥)とバランスが取れていて、

キャスティングも絶妙だなぁと思わされます。

うん…やっぱり、今期の中では一番良い作品な気がしてきましたな。

 

 

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元彼の遺言状 3話 感想|無駄な要素が多過ぎて…

 

 

結局書けずじまいだった2話の感想。

正直、今回も"面白くなかった"と断言したくなるくらいの出来だったため、

もうこのまま書かなくても良いかな…とも思ったんですが、

足りない頭を絞って、どうしてもモヤモヤする部分だけ書き残す事にしました。

ちなみに、結論から申し上げると、今回を最後の感想といたします。

 

まず、無駄な要素が圧倒的に多過ぎるんですよね。

事件に関する内容を7分程度で紹介した後は、

本筋に直接関係のないようなやり取りや演出ばかりが続く。

いや、「直接関係のない」とは言うものの、

(後から見直して台詞を聞き直せば…の話ですが)

会話の中には確かに事件の手がかりに繋がる話題は盛り込まれてはいるんです。

ただ、その話題の前後には、ほとんどは食べ物のアップや食卓を囲むカットが挿入されていたり、

特に耳をそば立てて聞く必要のない無駄話や小ネタが含まれていたり、

登場人物の超個人的な事情の提示でしかなかったり…。

内容の8割くらいは要らない情報だったと思っています。

せめて、崩し部分は崩し部分、事件の話は事件の話で分けてくれれば、

緩急に繋がるし聞く気にもなるんですが、

どうでも良いやり取りや会話の中にポツンと程度で事件についての話を織り交ぜていて、

しかもそれを延々と垂れ流していては

物語への没入感を薄めてしまうのも仕方ありません。

ネタ自体も笑えるんだったらまだ"作風"としてギリギリ受け入れられるものの、

変わった雰囲気を出そうとしたのが空回りしてスベっているだけなので…(汗)

 

そして、致命的なのは台詞量の多さ。

はっきり言って、本作が生み出しているのは"会話劇"ではなく"説明劇"です。

これはもう1話にも通ずる内容で、徐々に出てくる手がかりを

1つずつカメラを切り替えて撮る形で一旦整理整頓するのでも、

確実な証拠を視聴者に見せるのでもなく、常に誰かが喋っていて

ただずーっと台詞を並べ立てているのを聞かされているだけなので、

画面に面白味が生まれないんです。

だから惹かれづらいし、分かりづらい。

だから、登場人物の行為を理解出来ず「なんでこうなっているんだっけ?」

という疑問が生じる。

また、"台詞のみ"による怒涛の後出しじゃんけんも酷くて、

終盤まで無駄なやり取りが続いた状態から強引に事件を解決した所で、

面白いと感じる訳がないんですよね…。

そうするくらいだったら、本題には関係のない台詞を省いて、簡潔にさせて

もっと事件の手がかりを見せてくれ!と思ってしまいます。

 

うーん…本作も"役者ありき"で進んでいるのか、

「私出来る女なので」を演出しようとやたらと主人公の顔アップを挿入して

スタイリッシュに見せているのも、シンメトリーのカメラワークを多用しているのも、

何の意図もなくただ動かしっぱなしの映像を取り入れているのも、

アクセントどころか、むしろクドさを感じてしまいますね。

顔アップのカメラワークにする事で、表情に目がいってしまって

台詞が入り込みづらくさせている気がします。

2話でもそのクドさが顕著だったので、もうこの方向性で行くのかもしれませんが…。

 

ある意味第1章とも言える今回を見ても

難解さが拭える可能性は極めて低いと判断しましたし、

微妙な作品の感想を書くくらいだったら他の時間に充てたいというのが正直な気持ちなので、

感想はここで終わりとさせていただきます。

この間までの事もあって、"無理し過ぎない"と決めたので…(汗)

そのうち視聴もリタイアするかも?

 

はぁ……今期の月曜日はダメダメですな…。

 

 

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金田一少年の事件簿(2022) 1話 感想|こんな学校は嫌だ

 

 

初代は1995年から始まり、2001年、2005年、2014年と

4代にわたって作られてきた「金田一少年の事件簿」を、

今回は5代目にして令和版にリメイクとの事。

人気シリーズで、原作や初代共々熱狂的なファンがいらっしゃるようですが、

原作となった漫画は未読で、

過去作品も初代・堂本剛さん主演のシーズン2の初回と

数ヶ月前に再放送されていた4代目・山田涼介さん主演の初回の2話分だけを

予習がてらに見たくらいなので、ほぼ知らないに等しいです。

 

さて、そんな初見の私の感想としては…

うーん…主人公の存在感がちょっと弱いかなぁ?なんて。

IQ180の設定なので、たとえ学問の勉強は出来なかったとしても、

同級生のふとした動作から心理を見破ったり、

謎解きが大好きな"ミステリーオタク"気質が備わっていたりと

どこか洞察力に長けたキャラに仕立て上げるのだろうと期待していた分、

途中までは一(道枝駿佑)よりも刑事の方が事件を解決しそうに映ってしまいました。

1話ずつ見た程度で比べるのもなんですが、

初代はもう少し頭の切れた性格だと分かりやすかった気がしたし、

4代目は確かスケベな性格で個性が感じられたような…?

 

そして、30分拡大だったためか、七不思議と括られる1つ1つの事件が起こるまでの流れに

尺を多く割いていたのも間延び感を覚え、

木村ひさしさん監督だと忘れるくらい猟奇的な演出も優しめだったので、

全体を通して見れば、真面目の域を出そうで出ない雰囲気で終わったように思います。

まぁ、猟奇的な画作りに関しては、

令和となった今では多少の制約があるのは重々承知していますから、

あとは美術やゲスト出演の役者さんの演技で質を上げられるだけ上げる…

それで今後の印象も変わってくるのかな?って気はしますね。

 

事件パート自体も、犯行動機よりもトリックを見破るのが物語の本質なのか、

ツッコミどころがかなり満載。

レンガを組んでまで頑丈に固めた壁が、なぜかチョコレートのようにポロポロ砕けたり、

永続的に飾るはずのないポスターで壁の穴隠しをしていたり、

その隠し方や床からじゃあ腐敗臭が漂いそうな気がしたり…っていうのもそうですけど。

一番無理があるのは…えーっと…有毒ガスなのに6人しか亡くならなくて

同じく工事現場にいたとある作業員は無事だとは(苦笑)

しかも、犯行を起こす動機にしても、その作業員との親密な関係が描かれたのなら

まだ理解は出来そうですが、6人の遺体を自分が殺害したと庇う事にするのは都合が良過ぎるでしょう。

一応"ミステリーの金字塔"なんですから、細部のグロさで見せるにしても

最低限の整合性はとって欲しいものです(汗)

 

以前どこかで「土10と日10逆にした方が良かったんじゃ?」と書きましたが、

まさしくそうなりそうで、日曜の遅めの時間にミステリー作品をリアタイしたら

少し集中力が切れてしまった…というのが本音ですね。

というのも実は、日10枠の作品って基本的に相性が合わなくて、

様子見の場合は感想を書かずに視聴する事が多いので、

そうなると優先順位も下がって、最近は録画に回して後から見るか、

何本か溜まったのを一気見する傾向にあるんですよね。

なので…リタイアする可能性は現時点では低いですが、

本作も録画で明るい時間に見る事になりそうです。

日曜日は日9の感想がメインになるかもしれません。

 

 

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マイファミリー 3話 感想|娘は無事救出!次回から真相編?

 

 

登場人物や主に活躍する舞台、モチーフと、あの手この手で内容を変えてはいるけれども、

根本的な所は前回と同じで、「温人が警察を出し抜く」「最後に種明かしをする」で

展開していく話ではある。

でも…「流れが一緒じゃん」とは思わないのは、

今回の場合、各々の登場人物を連想させる

カエルのキャラクターが映った画面を合間合間に挿入したり、

一瞬鈍器で殴られたかのような(?)

ドキッとするメッセージの通知音で緊迫感を煽ったりするなどして、

ゲームを取り入れた事で画面にリズムを加えているから

マンネリ化を感じさせないんだろうなぁ…と。

 

そして、今回で特に見所だったのは、

大人になるにつれて視野が狭くなりがちが故の"一方的な価値観"が

娘を助ける側・温人(二宮和也)と犯人を捕まえたい側・葛城(玉木宏)の2人で

ぶつかり合っていた終盤のシーン。

どっちも一理ある事にはある。

でも、温人は「あんたたちは犯人が捕まえられればそれで良いんだろ」と言っていたけれども、

自分は娘が救えればそれで良いというのも勝手だし、

本当に身代金目当ての誘拐なら相手は誰でも良く、

また再犯する、娘もまた狙われる可能性もある訳で。

葛城の立場からしたら、自分たちの捜査の詰めの甘さを他所に、

科捜研と連携するなどして今までの経緯から犯人を割り出す発想もしなかったまま

被害者家族を責めるのも少し違う。

何に重点を置いているか…何を正義だとみなしているか。

パニック状態に陥った時、達成出来たものが出来なかった大きな損失を覚えた時に出てくる

人間の本性が噓偽りなく滲み出た点で、

本作のうたう「様々な感情や人間模様を描く」を体現した内容だったように思います。

 

まぁ、よくよく考えてみたら、本来捜査能力や追跡能力がない"一般人"であるにもかかわらず

自分たちの力を過信し過ぎている所や、

誘拐犯が取引に応じてくれるのが前提で交渉を進めている所など、

リアリティよりもファンタジーの印象が強い事には強いですが。

「ドラマだから」と割り切れる程度のものではあるし、

それとは違う良さや構成の工夫が伝わってくるので

個人的にはそこまで気にしてはいません

(虚構の中の真実を見る楽しさもあると言うか、気にし過ぎない事も大切なので…)。

むしろ、前回の感想でも書いたように、

山場なのを良い事に、劇伴や主題歌の音量を大きくしては

「今盛り上げてます!」感満載の、仰々しい音効を何とかして欲しいです(苦笑)

 

案の定、誘拐事件は一旦解決。

で…娘が家を出て行く事になったきっかけに気づけなかった上に、

犯人を逃したのを後悔する"真相編"スタートって所でしょうか。

真犯人が捕まえられなかった誘拐事件を引っ張れば引っ張るほど、

本題からはズレていきそうな不安はまだ残っていますが、

ここまで飽きさせない展開だったとなると、僅かに期待しても良いのかなぁと。

どうか「今回が最終回の方がまだスッキリ出来た」なんて結末にはなりませんように…!

 

 

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俺の可愛いはもうすぐ消費期限!? 2話 感想|良さに気づいてくれる人は案外そばに…

 

 

若い頃に可愛かった人がおじさんになると、みんな可愛くなくなってくる決まりなの…

社長(きたろう)の最後の間抜けな表情した写真が

年老いていく悲しさを物語っている…(泣)っていうのは置いといて。

 

いや〜…なんかもう、2話にして康介(山田涼介)と和泉(芳根京子)が

愛らしくて堪らんですなぁ。

見かけ以上に、お互いが自分自身の良さに気づけていないポンコツ具合が可愛い。

後輩に仕事を奪われても嫌な顔せず、むしろ鼓舞してくれる心の広さなんて

中々持ち合わせられないと思うし。

ラブホテルに泊まったなんて正直に言わなければ良いものを、

和泉の事を想って大人の対応をする所も(でも車中泊の方が危険だとは思うけどw)。

宿泊代も払わずスリッパだけもらいに行くという躊躇しがちな事を

怪我した彼女のためにしてくれる所も。

徹夜して通りかかる車を待っていた所も…無意識に出る行為何もかもが紳士。

人が出来過ぎているくらいなのに、本人は可愛い以外に何もないと卑下するばかりで、

どうやって可愛いを持続させようかをひたすら考えている

アンバランスさがまた可笑しいんですよね。

 

そして…唯一彼の良さに気づいてあげられそうな立場にいるのが和泉。

でも、感情の処理の仕方が不器用なので、

他の人だったら「これが恋…?」と自覚しそうなものを、

どこから来ているのか分からないけど何だか笑みがこぼれちゃうな〜…

何だか放っておけないな〜…くらいに思っていそうな様子でいるのも彼女らしい。

 

視聴前は当て書きの印象が強かったですけど、

可愛いしか取り柄がないと思い込んでいる主人公と

感情をめったに出さないロボット女子の設定、

機微な心情変化の積み重ねを表現していくには最適な組み合わせかもしれません。

というか、2人が正反対の性格で鈍感だからこそ、

自分では気づけなかった"何か"を相手とのやり取りで知って、

絶望的な状態にいた所を救われた感覚を覚えて、初めて惹かれ合っていく…

という過程を丁寧に描いていると思います。

 

私が初回の感想で

「内面を磨く大切さ、良い歳のとり方とは何か?を学んでいく…」と書いたように、

やはり、自分自身を見つめ直していく旅でもあるんでしょう…本作って。

そういう意味では、誰にでも生涯当てはまる普遍的なテーマというか。

だから惹きつけられるんじゃないかなぁと。

 

また、ラブコメだからとあざとい演出に頼らない作りも好感が持てますね。

"キュンムズ"がキャッチコピーなので少々構えていた部分もありましたが、

初回と今回で誠実な雰囲気が保たれているとなると、これからも安心して見守れそうです。

 

 

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パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜 1話 感想|科学には光も闇もある

 

 

科学×刑事ドラマねぇ…

敏腕な科学者が刑事と手を組んで事件を解決する作品や、現場検証が見所の作品や、

独自の科学捜査で真相に辿り着く作品など、過去にたくさん出尽くしたイメージがあって、

本作もまたいろんな作品の既視感を覚えながら見ていく事になるんだろうなぁと思い

あまり期待はしていなかったんですけど…

中々どうして、悪くなかったですね。

 

ロボットを取り調べる内容は過去に既に取り扱われてはいたし、

本来は人間が作ったプログラムを受理する機械なので、

「ロボットに意思がある」前提で進むのにはあまりにも画一的な気もしますが。

それでも、ロボット=人間と同等の"捜査対象"とみなして捜査が行われていく展開は

じわじわ来るトンチキ臭も漂いつつ、「もしかしたら起こりうるのかもしれない」という

少し先の未来も感じさせて面白い。

フォーマット自体は刑事ドラマと同じなんだけれども、ロボットに置き換えただけで

こんなにベタな話に映らないんだなぁ…と。

そして何より、小比類巻(ディーン・フジオカ)の設定も、ベタなドラマでやりがちな

変わり者で相手を翻弄していく科学者にするのではなく、

あくまでも刑事組織の1人で、唯一「科学は光」だと信じてやまない科学オタクという

キャラ付けにしたのも好感触でした。

科学者なのに"科学の闇"を見てしまった事で一度距離をとった友紀子(岸井ゆきの)との対比も、

珍しく狂気を纏っていないユースケ・サンタマリアさんのキャスティングも良い感じ。

 

ただ、強いて言うなら、事件パート(主に犯行動機)を

もう少し深堀りして描いて欲しい…って所でしょうか。

初回は初期設定の紹介があるから仕方ないとは言え、

話の半分以上は主要人物3人の馴れ初めや合流を重点的に描いていた印象が強く、

郷原内田理央)のLEOへの愛着や、LEOは犯人ではないと庇う様子など、

本作のテーマ「ロボットに意思がある」にも繋がる

事件のキーポイントとなりそうな場面は淡々と済まされていて、

ラストシーンに感情移入出来なかったのは残念。

まぁでも、小比類巻の縦軸も含めて、それぞれにどんな背景があり、

今後は何を描いていくのかも初回で掴めたので、

1話完結型のエピソードに本腰を入れられる次回からが本番なのかもしれません。

 

あと大事なのは、続きはHuluで!にならないかどうかかなぁ…(笑)

最終回終わってから発表ではなく、事前にお知らせしてくれるだけありがたいですけど、

どうも小比類巻の縦軸の件はシーズン2行きになりそうな気がしておりますw

そっちの方はある程度地上波で分かる範囲で見せてもらって、

事件パートが充実する事を期待します。

 

ところで…ディーンさんの主題歌は、今度はラップも取り入れているんですね。

インストのように作品の世界観に溶け込みながらも

つい口ずさんじゃう癖を残す塩梅が好きで、

ディーンさんのドラマ出演が決まった時はどんな主題歌になるのかと

毎回密かに楽しみにしている自分もいるのです(笑)

 

 

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