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半径5メートル 8話 感想|安易に踏み入れてはいけない世界だねぇ…

 

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しんどいねぇ……………

就職氷河期というワードは全く知らなかった訳じゃないけど、

今回の話を見るまで解釈が違っていた私も反省。

何となく、「厳しい時代を勝ち抜いてきた社会人」を指すもので、

荒波に飲まれながらも何とかして安定した生活を送る事は出来ているんだろう…なんて

思い込んでいた部分があったんですが、実際にはそういう人達は一握りしかいないんですね。

 

取材する側の"知る"覚悟がないと、踏み入れてはいけない世界。

脆くて繊細な心を"強がり"で覆い隠しながら生きる阿南(須藤理彩)と須川渡辺真起子)。

その2人の懐にズカズカ入り込んでいく風未香(芳根京子)の危うさと、

後に自身の言動がどれだけ愚かだったかを知るまでの成長を見守ったお話でした。

 

私も彼女と一緒で、名刺についての言及がなかったら、

宝子(永作博美)に実際に足を踏まれていなかったら

2人の真意には気づけなかったかもしれないし、

阿南先生には同じ行為をしてしまったかもしれないなぁ。

風未香と会うのを嫌がっていた件、最初は記者だと聞いて、

過去に他の出版社の記者から取材があったものの

デタラメな内容を書かれたトラウマを抱えていたから避けたのかな…なんて思っていたけど、

マウントをとられ続けているのに傷ついたのだと分かった時には

ハッとさせられてしまいました。

本人は小さい頃に支えてもらった恩返しのつもりでやっているのが伝わるだけに、

その想いが向こうに全く届いていないのは…辛いです。

 

でも、取材内容を削除した事に関しては、今まで「半径5メートル」を通して

自分の知らない価値観の多様性に触れてきた風未香にしては

配慮が足りなかったんじゃないか?と、そこには引っ掛かりを覚えたかな。

キッツい人だな…怖いな…過激な発言だな…と思うのは分かる。

怯んでしまうのも分かる。

ただ、彼女の場合、取材対象者の実態を暴いていく仕事なので、

おそらく就職氷河期の真っ只中を過ごしたであろう二折のメンバーに相談せず、

貴重な発言の要不要を、当時を何も知らない人が自己判断で決めるのは

ちょっと腑に落ちませんでした。

 

けれども、最終的には宝子のナイスなサポートのお陰で救われましたね…

差し入れの肉まんを食べる時のフーミン、可愛かったなぁ。

白Tのラフな格好、高めのポニーテール、子犬みたいな鳴き声で頬張る姿…

童心に帰ったような彼女の様子を見て、こちらも安心させられます。

頼もしい上司が身近にいて、本当に良かった!

 

今回の話だけでは解決出来ない問題かもしれないけれど、

就職氷河期の人々は、今の時代においてはある意味マイノリティでもあって。

彼女達に向けられた視線や、置いてけぼりにされた心境を

可視化して分からせる役割は果たせられたのかと思います。

 

そう言えば「パトワ」は、頭の文字や韻踏みからして"アレ"の事ですね(笑)

際どい名前つけちゃって…凄い度胸だな…。

 

 

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コントが始まる 10話(最終回) 感想|コントはまだまだ始まったばかり

 

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まさか、水道修理業者に転職するとは!(笑)

演劇作家のパターンも想像していたけど…

みんなして芸能と関係のない道を進むなんて、意外でした。

 

まぁでも、里穂子(有村架純)と関わるようになったきっかけは

ただの水がメロンソーダに変わる話だったし、

兄の俊春(毎熊克哉)は水でマルチ商法に嵌っていた過去があったし、

「水のトラブル」「奇跡の水」「金の斧銀の斧」など

水が絡むコントもいくつかあったのを考えると、

春斗(菅田将暉)が水道修理業者になるのは別におかしな事ではなくて。

彼にとって水とは、新たな出会いや、言葉にして伝える勇気や、

ネタ作りのモチベーションを与えてくれる、

人生の幅を広げてくれる意味では切っても切れない関係で結びついているんですよね。

 

濁っていたのが透明になった池の水も、彼のこれからを後押ししているようにも感じられました。

そして、もしかしたらそれは、彼の心を映し出す鏡でもあったのかもしれません。

マクベス時代で思い通りに行かなかったり、

挫折を覚えたりして溜まっていった"モヤモヤ"を抱えていた時は淀んだ池だったけど、

解散して1年半が経ち、ネタを書いている立場から「売れるために面白いネタを作らなきゃ」

「2人には申し訳ない」といった重荷も背負う必要がなくなって、

ある意味身軽になった頃には、汚れなど最初から一切なかったかのような綺麗な水に変わっていた。

池を見た時、春斗は本当に嬉しそうで、

目の奥にキラキラとした少年心を宿らせて微笑む姿が印象的でした。

今の仕事に就くきっかけがここにあったのも、何となく分かる。

水はまたしても、彼を救ってくれたんですねぇ。

 

潤平(仲野太賀)や、一仕事終えてきた感じの瞬太(神木隆之介)、

里穂子やつむぎ(古川琴音)と、それぞれ新たな場所で動き出している様子が描かれる一方で、

春斗のコント…"第二章"はまだ始まったばかり。

適職だったのか、今の仕事についていけているのか、それすらも曖昧なままで終わった最終回。

「コントの中でいろんな職業を演じてきた」といった潤平の言葉を踏まえると、

水道修理業者の仕事が長続きせず、いろんな職を転々と…なんて未来も考えられるけれども、

引越しのコントにあったように、泣いても笑っても時間は進むし、

後で振り返った時に今の選択が正解だったと思って生きて行くしかない訳で。

また万が一どん底に陥る時が来ても、2人とは円満に解散出来たから

前みたいに馬鹿騒ぎして時間を忘れる事だって出来るし。

5人集まれば餃子パーティとかで想いを共有する事も出来る。

七転八倒して、いつか「人生最高だった」と胸を張れる日が来るのを願っています。

 

良い意味でドラマらしくない作品でしたね。

ラストの落とし方はもちろん、視聴者の誰もが夢見た「◯年後に再結成!」なんて

ハッピーエンドにはせず、それぞれが別の道を歩む…

若かりし頃の自分を重ねては懐かしんで見てしまうようなリアルがそこにはありました。

あとは何と言っても、春斗と里穂子の恋を匂わせる展開を入れてこなかった所!

自分が一番マクベスを知っているという優越感からプライベートに踏み込んだり、

身近な存在として今まで接したりしていると、

そのうちキス&ハグシーンで一線を超えてしまうのではないか…

で、下手したら恋愛要素が増えて本題が薄まってしまうのではないか…という

可能性もなくはないんですが、

あくまでも現実に向き合う姿が描かれる"青春群像劇"の作りにブレがなかったのが、

最後まで好意的に見られた理由だったと思います。

今の時代では、中々挑戦的だったんじゃないかなぁ。

恋愛がなくたって心が揺さぶられる作品…あんまりないでしょう。

("Love"の愛ではなく、"respect"の愛はあったかもしれないけど。)

 

全体的に微妙な作品の多い土10枠の中でも楽しめました。

っていうか、金子脚本しか当たりがないような(笑)

「俺の話は長い」も好きでしたし…本作もランキングの上位にいますし…

野木先生クラスの脚本家になりそうです。

もう土10枠で書き続けて欲しい…って、無理な話ですねw

 

 

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着飾る恋には理由があって 10話(最終回) 感想|誰かのために着飾る人生

 

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放送開始15分の時点で先は読めていたけれども…いや〜、爽やかな最終回でしたね。

みんなそれぞれに、自分なりのスタートを切っていく。

この展開が単純に予定調和で終わったと思わなかったのは、

煮え切らない想いとか、挫折とか、悩みに悩んで出した決意とかが

最終回までにいろんな形で提示されて、

そこから生まれる価値観や生き方を否定せず、支えようとする人々の姿が描かれてきたから。

 

お見送りのシーンはド定番でもちょっと変化球で、

葉山(向井理)に感謝の気持ちを伝えるために走る真柴(川口春奈)は

とんでもなくかっこよかった。

彼女に対して「片思いだった」と過去形で話す彼も、

普通だったら、好きだった相手に振られて

可哀想な"当て馬"に見えてきてしまうかもしれないけど、

全くそうは感じず、むしろ新たな道を進む彼の目が輝いているように映ったのも新鮮でした。

 

真柴が葉山からもらった言葉を道標にして、

抱いていた憧れを"恋心"ではなく"尊敬"に昇華させていくように、

葉山も真柴と駿(横浜流星)が夢に真剣に向き合っている姿に背中を押されて

一歩踏み出していく。

そして、駿も同じで、真柴が自分を奮い立たせてくれた言葉を時々思い出しては、

彼女に影響を受けながら、大きな賭けに挑んでみる。 

本作における恋愛は「人生のゴール」「最大の幸せ」ではなく、

あくまでも人生を豊かにするための手段の一つとして描かれていく所に好感が持てました。

 

最初は「着飾る=悪」で、身の回りの飾りを少しずつ取っ払っては

シンプルな恋を目指す2人の関係を描く

物語になっていくのかな?と思っていましたが、全然違っていて。

大切な人のために着飾る事を肯定する作品だと、途中から気づかされましたね。

「リコカツ」もそうでしたが、違う場所について行く訳でも、今の仕事を諦める訳でもなく、

相手が好きでいてくれる自分になるためにお互いに新天地で頑張るというオチは、

平成時代だったら考えられなかったかもしれません。

あとは、初回の感想でSNSの扱い方についてこう書いていたんですが↓

せっかくSNSがモチーフとして取り扱われているので、

そこで良い写真を一生懸命投稿して、フォロワーが増えて得る幸福感、

つまりSNSならではの特徴を悪く捉えた安直な描き方にならない事を願いたいです…。

人々の心を掴む技を身につけている事、時代に見合ったコンテンツを作れるって

十分誇れる仕事だから。

SNS界のインフルエンサー」「インスタ映え」は小馬鹿にされるなど

ネガティブなツールにされがちなSNSも、良い面も描きつつ、

かつ意見を発信する事の怖さや不安も…といった

さじ加減に落とし込まれていたので良かったです。

 

火10枠の恋愛ドラマは基本的に主人公が自己中で共感出来ず、

恋愛描写を優先させようとして仕事パートが雑になってしまう作品が多かったため

リタイアしがちだったんですが、

若者をターゲットにした作風は共通していても、

こんなに見応えのある作品に出会えたのは久しぶりだった気がします。

いつだ?どっちにかかるんだ!?と翻弄させられる

星野源さんの「不思議」タイムも楽しかったです(笑)

 

そして、これまた個人的な印象ですが、

今までなんとなく良作が少ないように感じた川口春奈さんや、

"旬の俳優"と呼ばれて以降は作品に恵まれていなかったイメージのある横浜流星さんにとって

1つの代表作になったんじゃないでしょうか。

特に川口春奈さんについては、水10のお仕事系ドラマで

バリバリ働く変わり者の役も見てみたい。

同じ涙でも似通う事なく、全く違うものに感じさせる演技が素晴らしかった。

脚本家の金子ありささんにも、

新しい視点の入ったオリジナル作品も描かれるんだ!という驚きがありました。

 

いろんな意味で"可能性"を感じさせた作品だったと思います。

次作は期待度薄なんですが…さて、どうかな?

 

 

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ナイト・ドクター(Night Doctor) 1話 感想|退職してくれ元研修医!

 

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最初に言っておくと…役者は悪くない。

むしろ好きな役者さんばかり。

でも、このドラマではみんな嫌いになりそうだわ…(泣)

 

口を開けば嫌味ばっかり、説教ばっかりの面々はもちろんなんですが、

特に不快感が残ったのは研修医上がりの深澤(岸優太)。(あの、岸くんは好きです…)

「穏やかに過ごしたい」「平和に行きたい」

はぁ?医者の立場で何言ってんだ??と本気でムカついてきましたw

研修医ならまだ理解は出来るけど、もう4年目なんでしょ?

それに、その発言は内科医の仕事を舐めているようにも感じますしね。

内科医だって目の前の命を一刻も早く救うために必死だろうし、

責任の重大さは昼でも夜でも関係ないと思うんですが…違うのかな。

そして患者を救えなかったトラウマを思い出して器具も使えなくて

一人立ち尽くす事しか出来ないシーンも…

深澤がある程度腕の良い優秀な医者で、初めて失敗を犯してしまったという背景が描かれた上で

流すべきものだったのではないでしょうか。

実際の所、彼、いっつも何もしてないから、同情のしようがないんですよ(苦笑)

 

何も出来ない割には、先輩にタメ口。

タメ口と言えば桜庭(北村匠海)もそうで、彼もいざとなったら発作で動けなくなるタイプ。

この2人は給料泥棒でしかない。

まっ、深澤の場合、大人の事情&メインキャラだから退場させられないって所なんでしょうけど、

普通だったら妹を下手したら死なせようとしていたのを知った時点で

医者失格だと認めて辞めるんですよねぇ。逆に続けようとする方が恐ろしい。

仮に妹だと知って"妹だから"受け入れようという考えに至ったら、

それはそれで不公平ですし。

辞めてくれた方が、自分のためにも今後運ばれてくる患者のためにもなると思うんですけど…

どうして医療ドラマって、病院に行きたくなくなるような作品が多いんでしょう。

 

ああいかんいかん。ここまで登場人物への愚痴ばかり吐いてきたから

内容の感想を書かねばなんですが…

内容自体も、数多くの医療ドラマの定番シーンを継ぎ接ぎした印象しか残らなくて

最後まで心が動きませんでしたかね。

急患に出くわす主人公!花火大会で事故が起きる!働かせて下さいとお願いする!

彼氏と上手く行かなそう!→全部「やっぱりな」の連続で面白くない(汗)

台詞も全体的に"語り過ぎ"で、

葛藤や登場人物に関する説明台詞が多いから間延びして感じてしまいましたし、

継ぎ接ぎの展開が原因で、緊迫した雰囲気にしたいのか

少しコミカルな作品として見て欲しいのか、

初回としては本作のコンセプトが曖昧なまま終わってしまったような気がしました。

 

「ラジエーションハウス」「アンサング・シンデレラ」のスタッフが関わっているだけあって、

デイドクターとの対立構造とか、救急を上げて他の診療科を下げるだとか、

本来看護師か医療事務がやりそうな仕事まで全て医者がやってしまう所とかも似ています。

このスタッフの事だから、"医療業界のリアル"は面白おかしく脚色されてしまうのだろうと

半ば諦めの気持ちでいましたが…それにしてもベタ過ぎて。

 

命を救う大変さを一番知っているはずの指導医が実は後輩想いな良い人なのも、

男性は胸の大きい女性が好きという破廉恥な要素に頼るのも安易。

で、早速、休日もまともに2人で過ごせなくて"すれ違い"が起こるくだりが出てきましたが、

ナイトドクターを描く前に、恋愛も救急の仕事も充実させている主人公を描いてこそ

令話時代における「働き方改革」に繋がってくるのではないかとすら思いました。

 

まぁ、今回の内容は「初回だから」大目に見ますが、

次回以降も登場人物に不快感が残ったり、新鮮味がなかったりしたら

感想は書かなくなってしまうかも…。

イライラしながら書くのも良くないのでね。

次回の感想が投稿されていなければ、お察し下さい(汗)

(ちなみに、サブタイトルは「泣くな研修医」をもじったものです。

この作品もベタでさっさかリタイアしちゃったんだよな…) 

 

 

最後に余談なんですけど、本作のタイトルの正式名称は

「Night Doctor」なのか「ナイト・ドクター」なのか分かりづらいんですよねぇ。

HPのタイトルや、ゲストとして番宣に来た時は英語の方だったんですが、

フジテレビ公式サイトのドラマコーナーだとカタカナの方って言う。

「SUITS/スーツ」みたいにするなら良いけど、どっちかに統一して欲しいです。

一応、感想の方はどちらのタイトルも併記しておきましたが…。

 

 

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ドラゴン桜(2021) 9話 感想|売却賛成派の教師の気持ちがよう分からん。

 

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ヤンキー2人組の岩井(西垣匠)と小橋(西山潤)は坊主にされてから半年以上経っているけど、

髪が伸びては剃り直しているんだろうか…っていうふとした疑問は置いといて(笑)

本作のマスコットはもちろんその2人なんだけれども、

同じくらい、健太(細田佳央太)にも癒されているんですよねぇ。

進学校の生徒達にバカにされても言い返さない藤井(鈴鹿央士)の変化を

後ろでこっそり見届けてからの、

休憩時間にバナナを差し入れて励ましにいく彼の優しさに泣ける。

昆虫好きで、観察するのが好きな彼だからこそ活きるシーン。

そして藤井も、東大専科のメンバーに憧れられたり、尊敬されたりで

なんやかんや愛されキャラに。

少し前だったら「ありがとう」の言葉も言えなかっただろうし、

頭を下げるなんて信じられなかっただろうし。

回を重ねるごとに驚くほど丸くなっていく成長過程も、ある意味本作の見所の1つとも言えますね。

 

…って、今回の感想はこんな感じでずっと書いていきたかったのに、

後半以降に売却桜を盛り込んでくるもんだから、

放送終了後はどうしてもそのパートの余韻が残ってしまうのがなぁ。

せめて前半で一気に解決してくれた方がマシでした。

前から書いていますがそもそも興味がないし、

米山(佐野勇斗)の逆恨みなんて知らんこっちゃないし、

1つの舞台で描いている事は「学園スポ根モノ」と「復讐モノ」で相容れない題材なので、

違う話に切り替わった途端、本作が何を目指しているのか不明瞭になってしまうのが

本当に残念でなりません。

 

藤井が文転してから勉強に食らいついていく様子とか、

瀬戸(高橋海人)がこの時何を考えていたのかとか、そういう部分を知りたいのに、

余計な話のせいでカットされるのか…と思うとモヤる。

この手の作品の醍醐味って、若者ならではの繊細な感情にも触れて

初めて成り立つ気がするんですけど違うんでしょうか。

本作の場合は、視聴者を惹きつけやすいエピソードを羅列させただけ。

セミファイナルなのにもかかわらず「いよいよか〜!」っていう盛り上がりが感じられないのは、

やっぱりそこが原因な気がしています。

いや、勉強をしているかしていないかって言われたら

確かにしてはいるんですけど、特別講師による授業を受けたり

桜木式メソッドを聞いたりする事が全てではないんですよね。

 

高原(及川光博)の裏切りの件も、まぁそうだろうな…と思っていたので、特に驚きはなく。

売却桜にイマイチ興味が持てないのは、リゾート施設開発計画に対する

現実味のなさも原因の1つなのかもしれません。

このご時世で繁盛するか?っていうのもありますが…

大体、子供と学校を守る立場の教師達がなぜ賛成の考えに至ったのかがよく分からなくて。

リゾートで働く事に賛成なのか、それとも退職金を倍出されたのか…

どちらにせよ、教え子の母校を壊そうとする教師は教師失格だと思います(苦笑)

 

 

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リコカツ 10話(最終回) 感想|結婚後の2人の様子もぜひSPで!

 

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紆余曲折あったけれども、2人は無事に結ばれるエンドになったかぁ。

で、個人的に想像していた「好きだけど、夫婦として寄りは戻さない」部分は

緒原家と水口家の両親が担う事に。

とは言っても、夫婦の形は夫婦の数だけある…というモノローグがあったように、

ここの関係性もニュアンスがちょっと違う。

前者の方はなんとなく「まめ夫」の4人のような

一言では簡単に表しきれない関係になって行って、

"お友達から"始める後者の方は

もしかしたら米粒くらいの可能性はありそうな予感がさせられました。

 

結局「リコカツ=離婚活動」をしていたのはその2組だった訳ですが、

パリ研修の3年間、婚姻届を出して正式に結婚するのを待ち続けた

咲と紘一の様子を見てみる限りは、

「リコカツ=遠距Re婚活動」の意味合いも含まれていたのかもなぁ…と。

価値観も職業も交わる事がないほど違う場所にいる2人が再婚を決意し、

再婚するにあたって、相手に相応しい人になるために自分を磨いていく過程も描く。

平成までのラブストーリーなら、プロポーズして両想いだと知ったらハッピーエンド!で

通用したと思うけれど、令和になって共働きも増えてきた今、そうは行かない。

元々離婚に踏み切った理由は、今の仕事に誇りを持っている所にあったので、

どちらかが妥協するのでもなく

お互いに話し合って双方納得の行く結論に収まったのは良かったです。

そして、時間経過もちらっとだけ描いて「◯年後」で場面転換出来たと思うけれど、

カウントダウンに合わせて2人の3年間もちゃんと見せてくれたのも嬉しかった!

 

水無月山田幸男先生(白洲迅)の方は、

咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)への応援の仕方が回りくどくて(笑)

所持する事で2人の思い出である家を守ろうとしてくれたのはありがたいけど、

本人達からしたらやっぱり面倒くさい。

でも、そんな彼も最終的には家を手放す事となったし、

一ノ瀬(田辺桃子)も筑前煮を差し入れとして同僚に振る舞うようになったし…

今まで2人を掻き回してきた脇役は皆それぞれ落ち着くべき所に落ち着いて。

いろんな形の"けじめ"が描かれ、それも通常時間内で上手くまとめられていた

最終回になっていたと思います。

 

一体どういう展開になるのか、期待半分不安半分で見始めた本作でしたが、

これはドラマ史において中々意欲的な作品だったんじゃないでしょうか。

ただの群像劇ではなく、両親の様子を通して

離婚を「人生でいつか訪れるかもしれない選択」という身近なものとして描写する。

極論を言ってしまえば、咲と紘一は、"もう1人の"私たち…でもあったのかな。

見ていくうちに「私だったらこうする!」って考えが出てくるんだけど、

2人が自分の考えと違う方向に行き始めると

もどかしい気持ちになってしまう=感情移入させられてしまう点においてもよく出来ていました。

オリジナルっていうのがまた凄いし、

個人的には今まではっきり面白いとは言い難かった、ちょっと惜しい作品が多かった感じのした

脚本家・泉澤陽子さんに対する印象も変わった気がします。

 

そして、この作品で、

時にはすっぴんに近いメイクで自然体な咲を演じてみせた北川景子さんも、

演技の幅広さを感じさせた永山瑛太さんも、もっと好きな役者さんになりましたね。

咲のふとんにもぐる紘一なんかは…わんこみたいで本当に可愛らしかったなぁ。

もうこの不器用で一途で可愛い2人に会えないと思うと寂しい。

SPで良いので、新婚生活とか、子育てとか…その後の様子も見たいです!

 

 

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コントが始まる 9話 感想|勝敗なんてつけなくて良い

 

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「夢って、追いかけない方が良いの?」

この言葉を聞いた時、うわぁ…残酷な視点盛り込んでくるなぁ…と。

まだ希望を持ち続けたい年頃の小学生がそれを言ってしまうっていうのもあるけど、

真壁夫婦の出産に立ち会っていた時に生まれた太一(伊藤駿太)が…

っていうのがまたグサッとくる。

 

そうだよなぁ。子供だと人生経験があまりにも少ないから、

物事の裏側までは察する事が出来ない。

試合の勝ち負けじゃないけど、

子供の時にいっぱい遊ぶであろうゲームの「ゲームオーバー」とも似ている。

勝ったら&ステージをクリアしたら成功。負けたら&クリア出来なかったら失敗。

若ければ若いほど勝敗をつけやすい。

でも…そんなはっきりとした子供の視点が描かれたからこそ、

以前の里穂子(有村架純)の「10年間の頑張りが無駄になるとは限らない」ももちろん、

「負けたって事が失敗とは限らない」「人間関係をいくつ築けたかが勝敗を決めるんだと思う」

と話す俊太(神木隆之介)の考え方にも、

酸いも甘いも嚙み分けてきた者ならではの奥深さが増した気がします。

"勝敗"に対して、1つの意味しか知らない子供と、複数の意味を知っている大人の対比…

バーベキューでのくだりは、とても惹きつけられるものでした。

太一くんは今はちんぷんかんぷんでも、俊太の言葉の意図が分かる時がいつか来るはず。

 

"終わり"を彷彿とさせる残り火や、カップに少し残ったコーヒーのカットを

時々挿入していた演出も、もうすぐ解散を迎えるマクベスを表しているようで印象的。

でも、彼らにとっては"終わり"ではない。

焚いている火が消えそうになっていたらまた点ければ良いし、

昔を懐かしんではじっくり語り合う機会はまた訪れるかもしれないし、

飲み干したコーヒーは、春斗(菅田将暉)がネタ作りをする原動力に変わっている。

 

そうそう、俊春(毎熊克哉)について触れてくれていたのも良かったです。

彼の就職先がブラック企業なんじゃないかと少し不安だったんですけど、

そこで働く事に対する想いを聞く限りだと、もう心配はいらないみたいですね。

周りの大切な人を満足させてみて、そういう生き方が出来た時に初めて

自分を満足させられる気がする…の部分が、

昔も今もマネージャーとして尽くしてきたつむぎ(古川琴音)と重なりました。

彼もマルチ商法にハマって仕事も友達も失って、どん底状態に陥って引きこもり…なんていう

一見"負けた"と捉えられる経験を過ごしてきたけど、

その充電期間が今の自分に繋がっている。

春斗だけが何も進路が決まっていない状態ですが、

彼のように、一旦立ち止まって休んでみるのもアリなのかも…とも思わされました。

 

コントの方は、2人の様子の実況=サッカーの試合の実況、司会者=歯科医者と

2つの意味がかけられているのも面白かったです。

厳格な父親を演じる潤平(仲野太賀)…きっとその役に愛着が湧いてしまうでしょうねぇ。

 

次回は最終回って事で…

解散が失敗じゃないとは分かっていても、春斗大好きな2人のエピソードを見てからだと

やっぱり寂しいものはありますよ…(泣)

 

 

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レンアイ漫画家 11話(最終回) 感想|君は僕の…の答えは夕陽の見える防波堤で

 

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正直…どうなってしまうんだろうか、前回の感想で書いた通り本当に駆け足になって

無理くりハッピーエンド!になってしまうんではないかと、

途中までうっすらとした不安が頭を過ぎりながら見ていました(笑)

不器用な人は、自分との向き合い方もとことん不器用なんだなぁ。

漫画を忘れるためにデイトレーダーを始めたり、

内心泣きそうな心境でパリピな男を演じてみたり、島に籠って新作を描いたり…

なんで大型客船じゃなくて漁船で行った!?ってツッコミたくもなったけれど、

そんな所も含めて、ああ、なんかもう、清一郎(鈴木亮平)らしいな、愛しいなって…。

勇気を振り絞って想いを伝える彼の姿に、

2人みたいに私もぎゅっと抱きしめたくなっちゃいました。

 

最初は「???」でしかなかったキャラ変にもきちんと理由があり、

今までの物語の地続きの話だったと分からせる。

登場人物は一般的な職に勤めているのが前提で、

いかにも漫画ちっくな設定と、思わず見入ってしまう感動的なシーンを描き分ける点において、

本作ほど"ラブコメディ"のお手本と呼べる作品は中々なかったんじゃないかなぁ。

再プロポーズのくだりも、その場が防波堤だというトンチキさも吹っ飛ぶほどの

ロマンチックな雰囲気が漂っていて。まるで洋画を見ているみたい。

主題歌と物語の親和性については前々から書いてきたけれども、

今回に至っては…夕陽も良い仕事し過ぎでしょ!

って思いました(笑)

 

久しぶりに画像を使って「グッと来た部分」を書き残すとすると…

↓清一郎があいこを想って描いた漫画原稿を返す時はまだ淡いんだけど、

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↓あいこの誕生日に向けていろいろと計画を練っていたのがおじゃんになったと気づき、

清一郎が狼狽し始める時には徐々に夕陽が差し込んできて…

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↓あいこが「聞かせろ!」と強気な姿勢で攻めてきた時には

一気にオレンジの色味が濃くなっていく…

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この暖かくてかつ強いオレンジの光は、あいこの性格を表しているようでしたし、

特にここで2人にフォーカスを当てるカメラワークなんかは

"2人だけの世界"を光が包み込んでくれている感じがして堪らなかった。

「俺は…俺は君の、たった1人の、人生の相方でいたい」

精一杯頭を撫でるあいこのタイミングで流れるいつもの主題歌の出だし

「♪君は僕の何ですか? もしかして もしかして」

今まで、関係性がぼんやりと見えてきた部分も、迷い始めて分からなくなってしまった部分も

全てこの主題歌の出だしが"問いかけ"として物語を紡いできたけれども、

最終回ではしっかり"答え"の役割を果たしているのが伝わる流れ。

さらに鳥肌が立ったのは「赤い糸で絡まってゆく 2つで1つのカタワレ」もシンクロさせてきた所!

清一郎があいこを高く抱っこして、この歌詞が流れたら

今度は彼の顔を彼女の胸にうずめていくという密着具合…

まさしく赤い糸で絡まってるじゃん…なんて、胸がときめいてしょうがなかったです。

もう、絵ですよ。←あれ、さっき洋画って言ったのにw

高い抱っこのシーンは額縁に入れて飾りたいほどの美しさでした。

 

全体を振り返ってみれば、初回=第一印象はとにかく突飛な設定と演出で

面白おかしく見せようという空回りな印象が強くて、

「あ、これは私の苦手系なやつだな」と思っていて。

3話くらいまでは複数のエピソードの展開の仕方のぎこちなさに

勿体なさを感じていたけれども…

それでも、ちょっとでも「応援したい」「見守ってみたい」という気持ちで見続けてきた理由は

清一郎が時たま覗かせる"優しさ"と"ポンコツ"の二面性に惹かれてしまったからなんですよねぇ。

この描写がなければ、とっくにリタイアしていたかもしれない。

完走出来て嬉しかったです。

完璧とは言えないし、都合の良い所もあったけど、

逆にそれが清一郎とあいこを描く本作らしくて…結果的に愛すべき作品になりました。

 

本作でお見かけするまで、演じてきた役柄的に義理堅いイメージのあった鈴木亮平さんの

新境地になった作品だったと思いますし、

最終回だけで言えば、キャラ変にも柔軟に対応出来る役者さんは

役作りのために体重増減するほどの

ストイックな鈴木亮平さんでなければ成立しなかったでしょうね。

吉岡里帆さんも、悪女役は「カルテット」を最後に、

それ以降はポンコツ系の役ばかり演じられていて

イマイチ魅力的に映らなかった時もあったんですけど、

あいこという役はその系統の中では最も光っているように見えました。

等身大でしたよね…はっきりものを言う時のキリッとした表情に、

乙女らしい繊細さに、和やかな雰囲気を醸し出す佇まいに…

劇中でいろんな表情を見せる吉岡さんが好きでした。

 

2人を囲む登場人物もみな個性的で、ツッコミどころもあって楽しかったなぁ。

これはあくまでも個人的な考えですが、

竜星涼さんは、三枚目な役を極めてみてもアリなのかもしれませんね。

 

はぁ…ここまで面白くなるなら、録画を残しておけば良かった…(泣)

今期のフジテレビのプライムタイムのドラマ3本、

どれも当たりだったのって2018年4月期以来では…?

最終回も満足の行く終わり方だったのも、かなりポイントが高いです。

 

 

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着飾る恋には理由があって 9話 感想|相手にかけてあげる言葉の難しさ

 

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怒りを引きずらず、間に合わなかった件についてすぐに謝れて、

電話した事やその電話番号が駿(横浜流星)だと気づかなかった事もきちんと共有して、

お詫びにご飯作りました!今度こそ2人で出かけよう!と自然な流れで次の予定も立てて…

2人の間に心のすれ違いを生じさせる形で話を引き延ばす展開にしないの、

恋愛ドラマではかなり珍しいし、本当に潔くて良いなぁ。

前回の感想にも似たような事を書いたけれど、駿を一度好きと決めたら

その気持ちにブレがないんだもんな…真柴(川口春奈)は。

 

確かに、視聴者には登場人物の心境を早いうちに分からせて、

それが意中の相手にはまだ伝わっていない(あえて描こうとしない)所に

歯がゆい感情を抱えさせて、

「本当は違うのに!」「早く想いを告白しちゃえば良いのに!」などと言わせて

盛り上げる恋愛ドラマだって全然アリ。

それはそれで登場人物に感情移入して、

応援する事に熱中してしまいたくなる面白さがあるから、否定はしない。

でも、全てのカップルが先延ばしにするタイプだとは限らないだろうし、

2人みたいにあっさりと想いを打ち明けられるカップルがいたって良いじゃん♪って思ってます

シェアハウスの住人同士で、部屋も隣だから…っていう共通点のお陰でもあるかもしれませんね。

そもそも、真柴と駿がぶつかるべき問題はそこではないですし。

 

にしても、おしゃれな物に囲まれて着飾る事を辞める真柴に、

将来を考えて画家になる事を諦めようとする羽瀬(中村アン)ねぇ…。

2人の描写を見ていると、ちょっと「コントが始まる」と重なってしまいました。

(一度でも)注目の的になった者、長い間日の目を浴びなかった者で状況は違うんですが、

どちらの作品の登場人物にしても「キラキラ輝いている世界に入る事を夢見ていた自分」

「いつしか"現実"ばかりを目の当たりにするようになり挫折を覚えてしまった」点では

似ている気がします。

 

で…未来人でもない限り、こういう時はどんな言葉をかけてあげるべきか、

彼女にとってどんな選択が正しいのかなんて分からない。

でもさ、陽人(丸山隆平)の場合、

「せやったら」から始まるプロポーズは違うなぁ…と思っちゃいます(泣)

言葉は言い方1つで結構変わる。

弱っている羽瀬を想って言ったのは理解出来るけれども、

その言い方だと逃げ道を作っているかのように聞こえるので…これは羽瀬の方に同情します。

 

一方で、駿の方は"あえて言葉を濁す"のが焦れったい。

でもそれは、真柴が最終的に自分らしい決断をしてくれる事、彼女を信じている証拠でもある。

真柴は彼から「じゃあ一緒に逃げちゃおうか」って言葉が欲しかったのかもしれないし、

元々は自分と違って何も持たない所に惹かれて好きになったんだけど、

彼も同じように、過去からずっと逃げていた自分に前を向いて歩き出す力をもらって

今こうして新たな道を切り開いて行けているから、

その成長をずっとそばで見ていれば、「求めている言葉をくれる=優しさ」ではない事には

気づくはずなんですよね。

 

インフルエンサーを諦めて北海道に行くか、それとも東京で頑張り続けるか…

最終回前に恋人が転勤するくだりは王道でも、この2つの選択肢で揺れ動く所は

実に本作らしいなぁと思います。

そして…今回も星野源争奪戦は葉山(向井理)の勝利。

あれはずるいさ。駿派の私でも、通行人に泣いている姿を見せないように

そっと隠すシーンにはやられましたよ。

しかも、「俺が今隠してあげてるぜ!」じゃなくて

「あれ…もしかして、隠してくれてる…?」って薄々気づく程度のさり気なさ。

しかーし!もう遅い。残念ながら、来週で終わりなので、当て馬になってもらわなくては…

 

 

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いいね!光源氏くん し〜ずん2 2話 感想|カインくんと紫の上は合いそう

 

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なるほど〜…現代の世で生活を続けていったら、それはそれで問題が山積みですな。

戸籍を持っていないとあらゆる方面で支障が出る。

家も買えない、保険証もない、免許もそもそも住民票が発行されていないから取れない…

身分証明書で一番身近にとれるものとして

パスポートやマイナンバーカードがあるけど、それもない。

今は沙織(伊藤沙莉)の居候しているから良いけど、

仮に1人でいて職質されたらたまったもんじゃないじゃないだろうなぁ。

中将(桐山漣)も…よくここまで生活出来てましたね。

って、なんか文章が真面目な方向に行っちゃったな(笑)

 

現代にいるから何もおかしい事ではないんでしょうが、

中将の口から「行きつけのヘアサロン」という言葉が出たのには笑っちゃいました。

そして、ヘアサロンでもなりふり構わず和歌を披露する光源氏千葉雄大)…

「烏帽子で人前で取るなんてありえん!」「ここでそれ言う?」

「うぅん…」のちょっと泣きそうな子供っぽさも…

サ◯ヤ人みたいな金髪、三つ編み、中将の接客で鍛えられた感じの美容師も…

あそこのシーンはどこもかしこもツボ!

おすすめされるがまま、ヘッドスパもやってもらって、

肌もツヤツヤにしてもらって帰って来たら高額で

沙織に怒られるくだりも見てみたかった気がしなくもないです。

全4話という短さだから仕方ないけど、

平安時代とのギャップに驚きつつも、それを心から楽しんでいる様子が

ひしひしと伝わって来る所から滲み出る可笑しみも本作の魅力の1つだったので…

早くも"すれ違い"モードに突入してしまうのには寂しさがありますね。

 

おまけに、カイン(神尾楓珠)は紫の上(紺野彩夏)に一目惚れ。

まさかこっちの恋愛も描くとは。

タイムスリップした事に気づかず、

撮影場所だとポジティブに受け入れてしまうほどの懐の広い彼と、

今まで穏やかな生活を過ごしてきた彼女は相性が良さそうな予感はしますが…

一条(一ノ瀬颯)も含めたら五角関係を描かなければなりませんし、

残り2話で果たして収まるのか!?

が気になります。

 

 

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