2019年秋ドラマ一覧

グランメゾン東京 3話 感想|倫子さんは、私たちでもあるんだなぁ

 

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「ザ・キムタクドラマ」らしさは残っているものの、

木村拓哉さんの新境地である作品にもなっているという旨は

今までの感想にも書いてきましたが。

今回は、2人のシェフとの努力の差に打ちのめされる倫子(鈴木京香)が

京野(沢村一樹)の言葉を受け、

芯の強いシェフとして一歩成長していく倫子サイドの物語も加えた事で、

「挫折を味わいながらも同じ夢を目指す人間ドラマ」として

よりいっそう深みが増したように思います。

 

「自分を信じられないシェフは、絶対に星を取れない」つまり、自信を持つ事が大切。

それは料理の世界だけでなく、様々な業界で働く社会人にも通ずるものであって。

尾花(木村拓哉)と相沢(及川光博)が料理に熱心に打ち込む姿を見て

赤裸々な想いを京野に伝え、自身のやるべき仕事は何か?を語らう

2人のシーンは印象的でした。

そして、終盤では尾花と京野の言葉をアウトプットしつつ、

「相手の気持ちを考えられない人が美味しい料理を作れる訳がないよ!」と

ガツンと言ってのける倫子にちょっとした勇気をもらうラスト…

ああ、この人は私たち視聴者でもあって、この人みたいに自分を信じれば

少し変われるのかもしれないな…と、元気付けられる回でもありました。

 

尾花もいろんな人との出会いを通して、本来のトゲトゲした性格が

徐々に丸くなり、柔軟さがついてきています。

良いですね、「ただ周りよりも秀でている」だけじゃない木村さん。

最後に京野が「最高のチームになるかもしれない」と呟いたのも納得出来ます。

 

前回は予定調和な展開が少し気になったものの、

今回は同じような業界の食材ハンターを仲間に入れる流れで、

「自慢の料理」で落とすのも無理のない設定だったのが良かったです。

 

そうそう、1話にあったナッツの件で、それ以降は特に触れられていませんが…

当本人が平古(玉森裕太)だとして、以前の尾花とは違うという事を周りから知り

彼へのイメージが変わった平古が、最終的に自分のやった行為を告白して

謝罪する形で、仲間に加わるのかと想像してしまいました。

その点で言えば、江藤(手塚とおる)の企みを知った

丹後(尾上菊之助)の動きも気になりますね。寝返るのはこっちが早いかな?

 

 

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少年寅次郎 3話 感想|愛情は親から子、兄から妹へと受け継がれる…

 

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寅次郎(井上優吏)、人生で初めての失恋。 

男はつらいよ」のあの寅さんに育つまでの

"エピソード0"感が今までより濃く出ていたとともに、

愛情は親から子供へ、兄から妹へ受け継がれていく…も

車屋の動きを絡めながら描いた回でもありました。

 

父・正吉(きたろう)が平造(毎熊克哉)に告げた最後の言葉。

「どうしようもないろくでなしの、いい加減な事ばっかり言って…

口も悪いし行も悪い。そういう、ダメなお前に戻れよ…」で早速泣かされてしまったなぁ。

ずっとダメダメな息子を見てきたからこそ、

その言葉に愛情が込められているというのが伝わるシーンでした。

 

光子(井上真央)はそんな温もりのある正吉と共に暮らす事で

芯の強い愛されるお母さんになり、

寅次郎はその母の元で、誰よりも人の気持ちが分かる優しい子へと育つ。

そして、妹・さくら(野澤しおり)もまた兄の背中を見て成長する。

 

「お父さんを好きになる!」と言った当時のさくらが

時を経て自ら平造に近づくようになるのも感慨深く。

ああ、こうやって車家はいつもの日常へと戻れたんだなぁと思える流れと

機敏な感情描写の積み重ねがあったからこそ、

12歳になった寅次郎、街の雰囲気が変わり

新たなキャラクターのいる世界観にも、すぐに馴染む事が出来ました。

 

何年後かになった時は、藤原くんロスではあったけれど…

井上くんの寅さんも上手かったなぁ。

「ばかだねえ」の言い方や見た目は寅さんに近くなってきたと思わせられるんだけど、

ただのマネっ子ではなくて、中学生の時期にあるナイーブな一面とか、

あどけない幼少期とは違った大人らしい考え方が滲みでてくる所とか。

難しい役どころを自然と演じられていました。

眉毛にあるいぼ、笑うと目が線になるのも一緒で…

よく似た方をしっかり用意されたスタッフの意気込みも凄い。

 

序盤では毎熊克哉さんの演技に持ってかれっぱなしで、

竜造(泉澤祐希)が以前とさほど変わりない姿で帰ってきたシーンなんかは

対比が効いていて。

いろんな感情が込み上げんばかりに抱きしめる平造の様子に、

この人は戦地でどれだけの苦しみと地獄を味わったのだろうか…と、

過去は詳しく明かされなくとも、つい想像してしまいました。

 

基本的に可笑しみのあるストーリーではあるのですが、

ふとした時に戦争時代のやるせなさ、残酷さ、繊細さも含まれていて…

やっぱり、「ひよっこ」や「この世界の片隅に」を書いてきた

岡田脚本の真骨頂でもあり、それが山田洋次原作の世界観と

見事にマッチングしてるなぁと思わされます。

 

キャストもまたその世界観にハマっていて、見終えた後はいつも

「ああ、1つの作品を見た」という余韻に浸れますね。あと2回か…(泣)

 

 

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リカ 4話 感想|滅茶苦茶なオチ。でも恐怖を煽る作品だから楽しい。

 

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いろいろ謎が残っている状態での第一部最終回だったので、

どうやってケリをつけるんだろうと思っていたら…

まぁ〜〜中々に滅茶苦茶な話でしたな(笑)

しかし、その滅茶苦茶さが逆に清々しい感じもしました。

 

早く警察頼ろう?とか、なんで彼女を一人にさせたの?とか、

明らかな跡があるのに解剖しないで焼死で終わらすの?とか粗はあったんですけどね…

でも本作は刑事モノやミステリーじゃないですし、

(そのジャンルだったら、むしろもっとツッコミまくっていたけど)

リカ(高岡早紀)の強烈さと怖さを楽しむドラマなので、別に許容範囲なのかなぁと。

 

二部構成、全4話ずつだから、展開もジェットコースターのように

物凄い速さで進むし、1人ずつターゲットを潰していくので、

それがテンポの良さに繋がっていたと思います。

最初は序の口かな?という印象だったものの、リカの過去は一切明かされない為に、

回を増すごとに彼女の持つ得体の知れなさに徐々に見入ってしまいました。

そして、豹変しないのかなぁと微かに期待していた大矢(小池徹平)も、

犯因症をチラつかせた殺気あるラストで満足。

 

今週はお休み。来週からは大谷亮平さんが狙われる…の巻ですが…

リカは3年後になっても28歳のままなんですねぇ。

25でもなく30でもなく、28という具体的さが逆に怖い(笑)

なんでその数字にこだわるのかが気になる。

 

 

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ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜 3話 感想|真奈子の人間性が見える回

 

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今回は野津田(堀井新太)が、過去のトラウマを乗り切る成長回。

とともに、深掘り調査から思わぬ発見が…といういつもの描写過程は多めに省き、

真奈子(松雪泰子)も含めて「失敗から立ち直れる環境・人がある(いる)事の温かさ」

がメインで描かれた回だったかと思います。

 

ここまでは、事件に食い入る姿勢を見せ、豊富なデータベースの量という点で

他の人にはない超能力の持ち主だと思わせられるような

変わった主人公として描かれた真奈子ですが、

そんな彼女にも、自らが起こした失敗にくじけて泣く事があるのだといった

人間性」が垣間見えたのが良かったです。

 

仕事の出来る上司としても、

野津田の元上司(千葉哲也)は彼をぞんざいな扱いにする一方で、

真奈子は彼の失敗と真正面から向き合い、そこから答えを導いていく…と

「野津田の失敗」を共通項に二人の考え・動きを対比させる事で、

真奈子の頼れる存在っぷりが明確になっていたような気がしました。

 

「あなたの失敗は、価値のある失敗」これ、良い言葉ですねぇ。

やっぱり捉え方次第で大きく変わるんだと気付かされます。

全く失敗のない人生なんてない。次に活かせるかどうかが大事。

ガールズバンドのメンバー達に「彼女は決して自殺なんかしていない」と

告げる野津田の表情、少したくましく映りました。1歩ステップアップ出来たんだね。

 

真奈子が野津田を雇ったのは、実力のある工学者だからというのも

あるのかもしれませんが、彼の抜けた所に救われる時もあったからなのかも。

欠けた部分を補い補われ…の関係、良いコンビになれそうです。

 

傷を負った者が最後には救われる、ほんの痛快さと優しさが混じったラストも好きなドラマ。

 

ただ、強いて言うなら、研究室の面々のノリが軽い感じがするのが気になるので…

(今回なら、実験シーンで「200ー!」って叫ぶ所とか)

男性の脇役を揃えても良かったかな?と思いました。

個人的には、荒川良々さんがいたらチームとして引き締まりそう。

まぁ、もう作品が始まってる時点で言うのもなんなんですけど…(笑)

 

 

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ドクターX 〜外科医・大門未知子〜(2019) 3話 感想|時代劇は時代劇らしくキレがないと…

 

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まぁ、振り仮名をふってあるのに「さっしん」を「さつじん」と

読み間違えたって時点で、目も病気なんじゃないか?と疑ってたので、

やっぱり…という感じ。

更に、虫を捕まえるくだりや駒を間違えるくだりからし

多くの視聴者も察しはつくであろうに、

犬の文字を見て大門(米倉涼子)が明らさまに「もしかして…?」と閃くカットまで

入れちゃったものだから、全体的に先が読めやすい展開で物足りなかった回でした。

そこは視聴者の予想に委ねたままで良かったと思うんだけど…

 

また本作は時代劇だと捉えて見ているもんですが、

目はもう取り掛かっていて、舌の手術はあっさりと終わらせちゃった〜といった流れで、

肝心の大門の見せ場もキレがない気もしましたね。

突飛な行動にもっと「そう来たか!」という意外性が欲しいです。

 

新シリーズで持ってきたAIの出番が、3話にしてほとんどなくなるくらいだったら、

最初からポンコツじゃなくて大門と同等に争える存在として設定を練り上げるべきでした。

あとこれは、今回だけしか書きませんが、清水ミチコさんも医者にしては力んでらして、

怒った時なんかはモノマネしてるのか?という感じですし…

大門と同じ「私失敗しないので」キャラのニコラス(市村正親)も

上手く活かせてないように見えますし…

うーん、色々と勿体無い部分が目立ってしまいましたねぇ。

 

映画の予告みたいなED映像はカッコいいので、

キャラクターと展開が捻られていたらな…と思います。

 

 

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G線上のあなたと私 3話 感想|人間模様のリアルさの中にほんのファンタジー

 

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良いドラマだなぁと思えると、脚本が良く思えてきて、

次に演出、今度は役者のハマり具合と…どの要素にも良さを見出してしまいます。

私にとって、本作はそんな作品。

 

特筆すべきは、主演の波瑠さん。

今回のガチ泣きの演技は特に光るものがありました。

個人的には、どこか澄ましているような、

奥に潜んでいる感情が見えてこないようなイメージを

今までの作品を見てきて持っていました。

しかし、レンズが涙に溜まってしまったり、

曇ってしまったりするのには「本気」が伝わってきて

更には言葉を1つ1つ選んでいるかのような"溜め"の塩梅も絶妙な事から、

ああ、誰かのために泣けるんだなぁ…と納得させられる演技が出来るんだという

新たな収穫を得た気分でした。

 

他にも、也映子(波瑠)と理人(中川大志)の2人を支える中心軸として

大人の存在感を発揮する松下由樹さん。

自分の方を振り向いていないと分かっていても、気持ちには真っ直ぐでいたいとする

モヤモヤした悩みを抱える、今時の大学生を体現する中川大志さん。

そして、上品でふわっとしたキャラクターから僅かに垣間見える冷たさの

緩急が素晴らしい桜井ユキさんなど、

本作はどこか等身大で魅力的に映る役者さんばかりです。

これは、キャスティングをしたプロデューサーさんの力が大きいんだろうなぁ。

あ、でも…鈴木伸之さんにはそろそろ有島系統じゃない新たな役で

名を残す所を見たいものですが(笑)

 

細かなシーンですが、

LINEでメッセージを返したら続いていた会話が突然途切れてしまって、

「何か間違えちゃったかな…これ絶対ダメなやつかも…」と

一人で右往左往する描写があるのにも共感出来てしまいます。

感情表現の見せ方といい、カラオケに行ったら本来やるべき事をサボっちゃうのといい、

些細な部分でもあくまでもリアルに、丁寧に描こうとしているのが伝わります。

 

感情表現に関しては、あのガチ泣きは作りようによっては泣かせようとしている

狙った路線になってしまいがちですが、

メガネに涙が溜まっても語り続ける…というギャグ(?)的な要素を盛り込みつつ、

途切れ途切れの言葉の伝え方に不器用さも感じられて、

愛らしいキャラクターに映させるのが上手いと思わされました。

 

そんな「特に才能はない、普通に生きる人々の物語」として、

全体的に良い意味でドラマじゃないような展開を描き続けてきてからの

終盤の壁ドンラスト。

突然ファンタジー要素が入ってくる様も、最後まで見ていて飽きないです。

 

う〜ん、火曜日も土曜日も、贅沢な1日を過ごせているわぁ…。

 

 

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まだ結婚できない男 4話 感想|まだ素直になれない男

 

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前作とはちょっと違って、

初回の演説シーンから「セカンドステージ」をテーマとして提示し続けてきましたが、

今回は、懐かしさもありつつ新しさもある本作の良さが

一番出ていたような気がしました。

 

桑野の母・育代(草笛光子)にスポットが当たるお話。

我が子が気掛かりなあまり、独身なの?とまどか(吉田羊)に食いついたり、

人の私物をゴミ箱に捨てたり、終いには舌平目を煮物にしたりしてしまう、

ちょっとお節介なお母さん。

 

しかし、自分が大人になってお母さんを「お節介」だと思えてしまうのも

親子あるあるエピソードで。

その言動も決して悪気ではなく、愛情が込められているのは息子が一番分かっている。

「いつまでもあんたの側にいられる訳じゃないのよ」でちょっと無言になっちゃうの…

本当はお母さんが大好きなんですよね。

「綺麗だから」「まだ需要あるだろ」で、誕生日の言葉は一切出さないのは

いつもの素直じゃない桑野さんって所ですが、最終的にはちゃんと渡せて良かったです。

 

冷蔵庫を勝手に開けて、食材を使われてしまうのもあと何回か。

プレゼントを渡せるのもあと何回か。

「いつまでもあると思うな親と金」とはよく聞くけれど、

今回は草笛光子さんの深みのある声がストンと心に響いてしまって、

母がいるという存在に温もりを感じつつも、消えてしまいそうな切なさも覚える…

じわっと考えさせられるお話でした。

 

「人として付き合ってください」と頼むお母さん。

渡してこい!って背中を押すまどか。

桑野さん、素敵な人たちに恵まれているね。人との繋がりを構築するのも大事だなぁと。

 

そんでもって、やっくんはジムの薬丸!?というコメディパート…

笑えると思ったら今度はしんみりさせられる。振れ幅の大きさも、また楽しいです。

 

 

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シャーロック 4話 感想|男の嫉妬ほど面倒臭い事はない…

 

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個人的には、最後に一気に畳み掛けて頭を混乱させる感じのする

ちょっとモヤっとしていた事件パートも、

今回は今までより比較的全貌が掴みやすく、3人のやり取りも含めて楽しめた気がします。

いつものバイおディーンタイムまでに、梶山(矢野聖人)と潤(小林喜日)、

優子(小島藤子)との関係性を把握する事が出来、

もしかして石橋(金子ノブアキ)は…?と、彼の心情を想像する余裕も生まれました。

 

また、回を重ねるごとに物足りなかった人間模様の"深み"も復活してきた印象で。

犯行の動機は男の嫉妬。男の嫉妬ほど面倒臭い事はない。

天才を育て上げたどんなに優秀な人間でさえも、結局は感情と憎しみには勝てない…

という少し皮肉めいたお話に。

 

趣味のボクシングなだけあり、

いつもよりノリノリに見えたディーンさんのコミカルっぷりも。

15年間温めてきた想いを一気に吐き出すかのような「嫌いだったんだぁ…」の

金子ノブアキさんの目を見開く表情も。

傘の持つ鮮やかなオレンジと、哀愁漂う彩度を落とした風景の対比を効かせた映像も。

ゲストの演技力で魅せる作風に定評のある本作ですが、

ストーリー面、演出面、役者面どれにおいても、

いつも以上に「良いものを見た」気分にさせられた回でした。

今回の作りが自分には一番合っているのかもしれませんね。

 

誰にも真似出来ない鋭い推理力を持つのが獅子雄なら、

女心に対する理解力に秀でているのは若宮(岩田剛典)。

「それが彼女の一度きりの勝負だったんだ。

この矛盾した感情はあいつには分からないだろう」

この一言だけで、同じ「真実を追求する」という共通点があっても

二人がいかに相反する立場にいるのかがサラッと分かる結末には痺れました。

 

良いですねぇ…切れ者のコンビを見ていたい。

そして、江藤(佐々木蔵之介)のおどけたキャラに癒されるのが、またお気に入り。

こらっ1人だけ自転車漕いで楽するな!(笑)

 

 

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俺の話は長い 3話 感想|人の家を覗き見している感じが堪らない…

 

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其の五「カボチャと喫茶店

 

前回でも前々回でも話の筋は通ってるんだよなぁと感心してしまった

満(生田斗真)ですが、今回は極論が面白過ぎる。

ハロウィンとヘロインを一緒くたにするって!!

終いには、武器を持っていたら戦争が始まるとか!!

次々発せられる満の言葉にツッコミっぱなしでした(笑)

 

しかし、屁理屈を言っていても、意地でもカボチャをもらおうとしていても、

母・房枝(原田美枝子)は息子の本当の気持ちを見抜いていたようで。

やっぱり、子供が大人になったとしても、いつまでも親には敵わない…

そんな「親子あるある」なお話だったと思います。

 

他に印象に残ったのと言えば、ラジオで自分の投稿が読まれた時の

春海(清原果耶)のソワソワしたシーン。可愛らしかったなぁ。

しばらく立ち上がりっぱなしだったり、それからどうして良いか分からず

カーテンをぎゅっと掴んでみせたり、今度は座り直したり…という

落ち着かなさが妙にリアルでさ。

(これではないけど、私も興奮したら部屋中歩き回る事があるので気持ちが分かる。)

心を閉じ込めてしまいがちなナイーブな年頃の女子高生を、

何の飾りっ気もなく演じる清原さん。本当に良い役頂いたなぁ…なんて。

毎回褒めている気がするけど(笑)それくらい上手いんですもん。

 

 

其の六「酢豚と墓参り」

 

前半パートに満と父の関係性が垣間見える「カボチャと喫茶店」を

持ってきたのはしっかり意味があったのだなぁ…と思えるお話。

 

「カボチャ」が過去ならば、「酢豚」は現在。

「親子が当時どんな風に接していたか」を示してから

「残された子供は今どんな心境で過ごしているのか」を描く。

この流れのお陰で、家族の背景が徐々に見えてきたような気がしました。

…と同時に、満は満で、綾子(小池栄子)は綾子で、

父から与えられた愛情を自分なりに受け止めているのだとも伝わる作り。

 

言い合いになってその場がギクシャクしたとしても、反論出来なくて困ったとしても、

父が好きだったという酢豚餡かけチャーハン(=同じ釜の飯)を食べれば

結局は家族に戻ってしまう。

怒って、泣いて、ご飯を食べて、気持ちが落ち着いて…

家族でいる以上、そんな繰り返しの日々なんだという

さり気ない教訓も込められていて、温かいながらも考えさせられる内容でした。

 

個人的には、素直じゃなくて意地っ張りな性格の満の事を考えると、

お見舞いに行ったのは1回だけじゃないんじゃないかなぁと思うんですけどね。

優しい子扱いで褒められるのが恥ずかしくて、それを隠すために…とかあり得そうな。

どうなんでしょう。

 

 

***

 

茶店や中華屋と、今回は「景色」「街並み」を映す引きの画が多い印象でしたね。

今までもホームコメディとして充実した出来でしたが、

その演出によって更に「人の家を覗き見している感じ」が出ていて

面白みが増した気がします。

 

どこか懐かしいような雰囲気は、ホームドラマおなじみの「昭和らしさ」ですが、

社会人への道を閉ざしたニートの設定、マシンガントークが見所となっている点は

「令和らしさ」で、昔と今が交わりあった作りも楽しい。

 

コメディ部分もドラマ用に面白おかしく作ってるギャグではなく、

神頼みのアドバイスを信じちゃう春海とか、綾子の悪口につい乗っかる光司(安田顕)とか、

免許を取ろうとする牧本(西村まさ彦)がズバッと言われちゃう所とか。

ささいな日常から生まれる会話&やり取りから笑わせるのが良いですよねぇ。

 

光司と高校生との仮装バトル(?)も気になるし…

既に1クールじゃ短いんじゃないかという気持ちにさせられています(笑)

 

 

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グランメゾン東京 2話 感想|キムタクの魔法で浄化された春風亭昇太さん

 

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今回の役は一度夢破れた者という点で今までの役とは一捻りありますが、

基本的に天才肌で周りを引っ張っていく系統の多い「ザ・キムタクドラマ」と

従来の日曜劇場の作風は上手く融合されていますね。

 

もはやレギュラーになりそうな(笑)春風亭昇太さんなど

この枠お馴染みの顔ぶれが揃っている事、

主人公サイドvs銀行というフォーマット、告げ口展開、個室での密会シーンと

所々の設定には所謂「マンネリ感」はあるものの、

主要キャスト陣がそれを強く感じさせません。

新鮮味を出したいが故に、キャラクターがやはりまだ若々しく映ったり、

高級な劇伴と主人公の強い佇まいがどこか釣り合ってなかったりと思う所はありますが、

今の段階では、テンポの良い展開と尾花(木村拓哉)の個性を表すかのような

大胆な演出のお陰で、楽しく見られています。

15分の延長も全く気になりませんでした。

 

しかし、1話ごとにステップアップする構成で

視聴者を飽きさせないようにするのは良いですが、やはり成功に繋がるまでの物語なので、

過程はもう少し丁寧に描いて欲しい気持ちにもさせられました。

「数字で決める」がモットーのはずの汐瀬(春風亭昇太)が終盤では

美味しい料理で心動かされて急にキャラ変したように見えましたし、

土地担保でもダメ、500万円足りない危機的状態の中で

最終的にあっさり受け入れてしまうのも、いつそうなった?という力技感がありました。

融資という壁を突破しなければドラマが進まないのは分かりますが、

頑固なキャラクターは頑固なままで、それに見合った攻略法を

主人公サイドを通して描写すべきだと思います。

 

それでも、どんでん返しの展開は全世代が楽しめますが、

劇中の言葉を借りるならば特に「おじさん」「おばさん」世代の胸を打つ

作品としては順調な作り。

リスタートを図るって設定が、自然と背中を押されているようで良いですよね。

 

 

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